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この年の出来事
アメリカがイラクを攻撃し戦争に突入。フセイン政権崩壊後の動向など最新報告を重ねました。新型肺炎SARSの猛威と現地で活動する日本企業への影響も大きなニュースに。国内では小泉総理の自民党総裁再選などさまざまなテーマが登場しています。

2003年 1月

新しい記録から見る
2003年1月30日(木)

なぜ強硬路線が支持されたのか ~イスラエル総選挙~

日常化する自爆テロ、海外でもテロの標的になり、イラクからの生物化学兵器による攻撃という三重の脅威に晒されるイスラエル。これらとどう向き合うかが問われた28日の総選挙の結果は、与党リクードが大幅に議席を伸ばし、パレスチナへの対決姿勢を打ち出すシャロン首相を中心とした政権運営が続く方向となった。 しかしイスラエル国民の心情は複雑である。これまでシャロン支持だった低所得者 ...

2003年1月29日(水)

難民として認められない ~問われる日本の認定制度~

今、日本では、祖国を追われながらも難民と認められない人の自殺が相次いでいる。日本の難民認定制度が、申請期間や立証などの点で厳しすぎると、訴訟も増加している。 これまで、日本で難民と認定された人は、約300人と、欧米などに比べ圧倒的に少ない。そのため、国の内外から、日本の制度改革が求められている。政府も見直しに乗り出した。 しかし、偽装難民として入国を企てる者が多い ...

2003年1月28日(火)

瀬戸際のイラク ~国連査察報告~

1月27日、イラクの大量破壊兵器を巡る国連査察団の報告が安保理に対して行われた。 緊迫した状況が続くイラクでは、フセイン政権が、武力行使を避けようと瀬戸際の外交戦略を続けている。ヨーロッパ諸国などからは、軍事行動に否定的な意見が相次ぎ、アメリカは国際社会の支持を思うように得られずにいる。 報告を受けたイラク政府の反応に加え、今後、アメリカや国際社会がどのように動く ...

2003年1月27日(月)

イラク・北朝鮮・アメリカはどう動くのか

イラク・北朝鮮を巡る情勢が緊迫する中、アメリカ外交のキーパーソンが来日した。 ジョン・ボルトン国務次官(54)は、ブッシュ政権の軍備管理や安全保障問題の責任者。アメリカ軍が湾岸地域に集結する中、翌週27日に迫ったイラクでの国連査察報告を控え、ブッシュ政権はどう動くのか?また、核開発問題で瀬戸際外交を進める北朝鮮を、どう交渉のテーブルに引き出すのか? 北京・ソウル訪 ...

2003年1月23日(木)

ショベルカーがATMを襲う

パワーショベルなどによるATM荒らしが、一昨年の9件から去年57件と激増、被害総額も3億円を超えた。 犯行が集中している神奈川県で先月末、逮捕・起訴された窃盗団の供述などから、その手口が明らかになってきた。警察のパトロールの裏をかく見張りや、工事のように見せかける工作。重機を複数盗み、最初に壊す重機と、ATMを他の場所に運んで中を壊す重機を分けるなど、犯行はより巧妙 ...

2003年1月22日(水)

貴乃花 時代を駆け抜けた15年

平成の大横綱、貴乃花がついに土俵を去った。 15歳の初土俵から15年、「若貴ブーム」をもたらした全盛期から、横綱在位は8年49場所、最期はケガ・休場と復活を繰り返す姿に、国民は常に注目を寄せてきた。 バブル時代から「失われた10年」という大転換期の日本の中、本物を求める時代が生んだヒーロー、貴乃花。15年の歩みを映像でふり返りつつ、彼の何が日本人を惹きつけてきたの ...

2003年1月21日(火)

アフガニスタン祖国の悲しみを撮る

すべての映像を禁止していたタリバン政権の崩壊後はじめて、アフガニスタン人自らが撮る映画が製作されている。 監督は、亡命生活の果て故郷に戻ってきたアフガン人、セディク・バルマク(40)。ソ連侵攻後、映画製作を始め、戦乱に翻弄される祖国を描き続けてきた。今回「虹」と題される映画の中で、戦争の犠牲者となってきた女性・子供の視点から祖国の悲劇を描き、世界に発信しようとしてい ...

2003年1月20日(月)

新抗ガン剤・副作用死の波紋

日本人の死因第1位を占める「がん」。中でも肺がんは早期発見が難しく、末期になると治療法がほとんどない。年間の死者は5万4000人にものぼる。 こうした中、去年7月、新しい抗がん剤が販売された。その名はゲフィチニブ。商品名イレッサというこの薬は、「治療効果が高い上に、重い副作用は少ない」薬だと見られ、販売前から肺がんで苦しむ患者の期待を集めた。1日1錠服用するだけの経 ...

2003年1月16日(木)

急増!サリドマイド個人輸入 ~問われる管理体制~

今年11月、大阪市の業者が未承認薬「サリドマイド」を無許可で製造していたことが発覚、薬事法違反に当たるとして回収命令が出された。 「サリドマイド」は服用した妊婦から手足に障害のある子どもが生まれる被害が相次ぎ、1960年代に承認が取り消された。ところが、近年このサリドマイドがガンに対して効果があるとされ、個人輸入などで急速に広がり、年間の使用量は30万錠以上に上ると ...

2003年1月15日(水)

北海道 カニはどこへ消えた

「カニ王国」北海道が今かつてない危機に直面している。 日本の消費量の半数を占めるロシア産のカニの水揚げ量が大幅に減るきっかけになったのは、4月から始まった水産庁の「密漁規制」。乱獲が資源枯渇をもたらすという恐れから、ロシア船が正規の輸出許可証をもっているかどうかの審査が厳しくされた。 この結果、ロシア産カニが日本から締め出され、加工業者や土産物屋の閉店が相次いでい ...

2003年1月14日(火)

金利引き上げ ~中小企業と銀行の苦悩~

不良債権処理を進める大手都銀が経営体力を強化するため、貸出金利の見直しを行っている。その中で、全国の中小企業から不満の声や悲鳴が上がっている。銀行は、大企業には債権放棄や金利減免措置をとっているのに対し、中小企業には金利の引き上げを強めているというのだ。 去年11月に発表された中小企業家同友会のアンケート(およそ1000社が対象)によると、首都圏では引き上げ要請を受 ...

2003年1月9日(木)

中小企業が中国に挑む

急成長する中国市場に日本の中小企業が殺到しようとしている。 不況続きの国内市場にはもう頼れないというのだ。「安価な労働力」から「巨大マーケット」へ、中国への眼差しも大きく変わりつつある。しかし、原材料をどこから仕入れ、どこに販路を築くのか、多くの中小企業にはそのノウハウがない。 そこに目をつけたのがUFJ銀行。中国の商慣行や地域の諸事情に詳しい現地スタッフを大量採 ...

2003年1月8日(水)

“中国資本”が日本をめざす

急成長によって莫大な資金を手にした中国企業や中国資本の日本進出が静かに始まってる。 中国側が狙うのは、高い技術力を持ちながら資金ぐりに苦しむ日本の中小企業。高いブランドイメージや優れた管理ノウハウもさらなる成長を狙うには重要だと中国企業は捉えている。 そうした中で東京に、両者のM&Aを仲介する業者が登場。現在、5つの案件を進めているという。上海で活況を呈している「 ...

2003年1月7日(火)

小児科医が見つからない

全国各地で、小児救急医療の分野で深刻な医師不足が起きている。厚生労働省は、小児救急医療の体制を整備するため、99年から「輪番制」などを進めてきたが、今現在全国の3分の2の医療圏で、必要な医師が確保できていない実態が明らかになってきた。 去年9月には、岩手県一関市で、生後8ヶ月の乳児が必要な治療を受けられず、死亡するという痛ましい出来事も起きてしまった。小児科不足に悩 ...

2003年1月6日(月)

任せてください“保険”や“融資” ~市民が始めた手作り金融~

この数年、NPOの「新たな活動」が急速に広がりつつある。既存の保険会社や銀行などが扱ってこなかった人々に対する”保険”や”融資”を積極的に行っていこうというものだ。 NPO「IBリーグ」は、生命保険の加入を断られることが多いクローン病などの難病患者を対象に”保険”事業を始めた。共済制度を利用して最高3000万円までの死亡補償を行うもので、既に250人以上の参加者を集 ...