2017年07月06日 (木)間違ったら大変!山菜と有毒植物


※2017年月5月18日にNHK News Up に掲載されました。

「おいしい山菜だと思ったら、毒のある植物だった」
いま、誤って有毒な植物を食べ死亡したり病院に運ばれたりするケースが全国で相次いでいます。
この10年でも11人が死亡。食べ間違いが命取りになるかもしれない危険な植物たち。

あなたは見分けられますか?

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<ニラ? 実は危険なスイセン>
今月16日、長野市にある高等専修学校の調理実習でのこと。よく見るニラだと思いスープに入れて食べた教員や生徒が、おう吐などの症状を訴えました。異常を訴えたのは14人。
保健所は「ニラと間違って、有毒なスイセンを食べた可能性があるのでは」として調べています。

nogusa170518.1.jpgこちらがニラとそのスイセン。花が咲くときれいなスイセンですが、実は葉や球根など全体に毒があります。花が咲いていない時期、色や形がニラとよく似ているのです。

食中毒をおこすと、30分以内に吐き気や下痢、頭痛などの症状が出てきます。今月も家庭菜園のニラの近くにあったスイセンを食べた家族が、食中毒となりました。

去年は誤って食べた男性が死亡、農協の直売所でニラとして販売されていたスイセンを食べた4人が食中毒になったケースもありました。見分けるポイントは“におい”で、ニラにある独特の強いにおいがスイセンにはないそうです。


<ギョウジャニンニク?イヌサフランで死亡も>
誤って食べて死亡するケースが多いのはイヌサフラン。
去年までの10年間に6人が亡くなっています。

nogusa170518.3.jpgnogusa170518.4.jpg葉はギョウジャニンニクと似ているほか、球根もジャガイモやタマネギに似ています。おう吐や下痢、症状が重いと呼吸困難になることも。

今月に入っても、北海道で知人の家の敷地に生えていたイヌサフランをギョウジャニンニクと間違えて食べ、80代の女性が死亡しています。

ギョウジャニンニクは強いニンニク臭があり茎が赤紫色、イヌサフランは赤みはありませんが形は大変似ているので要注意です。


<ニリンソウ?トリカブト?>
毒性が強いトリカブト。これも北海道や東北などでよく食べられる山菜、ニリンソウと似ています。

nogusa170518.6.jpg左側がトリカブトで右の4本がニリンソウ。
なかなか見分けがつかず誤ってトリカブトを食べると10分から20分で口や手足のしびれ、おう吐や腹痛、それに呼吸不全などの症状が出ることがあります。ニリンソウかトリカブトか、判断できない場合には、決して食べないでください。


<ジャガイモも!?>

nogusa170518.5.jpg食べ間違いというケースではありませんが、実は最も食中毒の件数が多いのは全国の食卓にあがるジャガイモです。光があたって皮が黄緑色や緑色になった表面の部分。それに芽や芽の付け根の部分に毒が含まれていて、去年までの10年間に300人以上が食中毒の症状を訴えています。注意をしないと下痢やおう吐、それにや意識障害の症状が出たり、死亡したりすることもあるそうです。


<採らない 食べない あげない>
厚生労働省がまとめたところ、去年までの10年間で有毒な植物を間違えて食べ食中毒の症状をおこした人は全国で合わせて795人。このうち11人が死亡しています。

有毒植物に詳しい富山大学和漢医薬学総合研究所の細野勝弘研究員は、「山菜と同じ場所によく似た有毒な植物が自生していることがあり、食用だと判断できない場合には、採らない、食べない、人にあげないを徹底してほしい。最近は山菜採りや家庭菜園を楽しむ人たちが増えていて、もし食べて異常を感じた場合は、すぐに医療機関を受診してほしい」と話していました。

山菜などとよく似た有毒な植物については、厚生労働省の健康・医療に関するのホームページの中で、「有毒植物による食中毒に注意しましょう」として写真つきで紹介されています。

また、厚生労働省では「高齢者が誤って有毒植物を食べてしまうケースが多い。知識に自信があったりホームページなどインターネットの情報にアクセスが少なかったりすることがあるかもしれない。家族や周囲の人たちも正確な情報を伝えて注意を呼びかけてほしい」と話していました。山菜採りなどを楽しむ今の季節。楽しい食事が、悲劇にならないよう、十分に注意してください。

投稿者:牧本 真由美 | 投稿時間:16時02分

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