2017年02月15日 (水)"薬が効かない" 広がる耐性菌の脅威
※2017年2月7日に「おはよう日本」で放送されました。
阿部
「皆さん、かぜを引いたら、どんな薬を飲んでいますか?」
「前回引いたときは、抗生剤と吐き気止めと下痢止め。」
「抗生物質は、私は結構熱が出ますので、そのときは愛用しますね。」
「とても熱がすぐ下がってくるので、いいと思っては飲んでます。」
ちょっと待った!その薬、安易に飲んだらだめなんです。
阿部
「取材にあたった松岡記者です。」
松岡康子記者(名古屋局)
「抗生物質は、最近は『抗菌薬』とも呼ばれているんですが、細菌をやっつけるための薬なんですが、安易に飲み過ぎると、これまで治せていた病気が治せなくなってしまうおそれがあるんです。
細菌は私たちの体の中に入ると、肺炎や中耳炎などの病気を引き起こすことがあります。
そうしたとき、抗菌薬を飲む方、多いですよね。
そうすると、細菌は死ぬわけです。
ですが、繰り返し使う中で、あるとき突然、菌自体が変化してしまい、薬が効かないタイプの菌が出現することがあるんです。
こういった菌を『耐性菌』と呼んでいるんです。
この耐性菌、抗菌薬が効かないだけに、重い症状を引き起こしてしまうことがあるんです。」