クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
8月の衆院選で政治主導を掲げた野党・民主党が圧勝。16年ぶりの政権交代で暮らしがどう変わるのか、党のキーマンの話から分析しました。辻井伸行さん、石川遼選手という若い世代の活躍や、アメリカ・オバマ新大統領の動向にも注目しました。

2009年 2月

新しい記録から見る
2009年2月26日(木)

死と生を見つめる ~おくりびと 悼む人~

死者をひつぎに納める納棺師が死と向き合う様子を描き、日本映画史上初めて「アカデミー賞 外国語映画賞」に輝いた「おくりびと」。そして、死者を悼む旅を続ける青年を描き、25万部を超えるベストセラーを続けている小説「悼む人」。いま、「死」がモチーフの2つの作品への共感が、多くの人に広がっている。一方で、凶悪な殺人事件が相次ぎ、命の大切さが軽んじられているとさえ思える現代。番 ...

2009年2月25日(水)

基地の土地が売買される ~沖縄で何が~

100年に一度とも言われる大不況の中で今、ある金融商品が投資家の間で密かに注目を集めている。その商品とは、沖縄のアメリカ軍基地や自衛隊基地内の土地、”軍用地”だ。投資家たちが注目するのはその安定性だ。地主には日本政府から毎年、軍用地料が支払われる。しかもその額は毎年確実に上がり続けているのだ。インターネット上では軍用地に関する情報が飛び交い、沖縄の不動産業者には本土か ...

2009年2月24日(火)

苦境に立つ韓国経済

97年の通貨危機以来、金融自由化を急速に進めてきた韓国が苦境に立っている。外資が逃げ、不動産バブルが崩壊。不動産投資が浸透していた一般家庭の家計を直撃した。急激なウオン安・円高は、円建て融資の返済額を膨張させ、経営危機に陥る中小企業が続出している。一方、輸出不振に苦しむ製造業では模索も始まった。「現代自動車」は、景気回復後に欧州で一気にシェアを獲ろうと去年11月、チェ ...

2009年2月23日(月)

待ち続けた面会 ~金賢姫と拉致被害者家族~

今月、韓国政府は、大韓航空機爆破事件の実行犯、キム・ヒョンヒ(金賢姫)元死刑囚と、北朝鮮で彼女に日本語を教えていた拉致被害者、田口八重子さんの家族との面会が「遠くない時期に」実現するとの見通しを示した。面会は、拉致当時1歳で母親の記憶すらない長男の耕一郎さんが長年希望してきたもの。北朝鮮に対して融和政策をとっていた韓国の前政権下では考えられないことだったが、現政権のも ...

2009年2月19日(木)

あなたのパソコンが乗っ取られる

フィッシング詐欺を狙った迷惑メール送信、企業のWEBサイトの機能停止を狙った不正アクセス・・・。こうしたインターネット犯罪に、私たちのパソコンが知らぬ間に悪用される事件が続出している。原因はパソコンの遠隔操作を可能にするコンピューターウイルス、”ボット”。このウイルスに感染したパソコンは世界中で数百万台に及び、犯罪組織は密かに感染パソコンに命令して、一斉メールや膨大な ...

2009年2月18日(水)

変わる老いの“常識”

「1つ覚えて3つ忘れる中高年」「日本はジジババの養殖場」。中高年をネタにした毒舌漫談で綾小路きみまろさんが人気だ。ファンの多くはギャグにされる中高年。CDは記録的ミリオンセラー、ライブはいつも超満員になる。”介護界のきみまろ”、理学療法士・三好春樹さんが介護従事者を対象に行う講演も大人気。「人は老いると頑固さを増し、スケベさを増す」として、肩の力を抜いた介護の実践を説 ...

2009年2月17日(火)

広がるか 認知症 “本人が決めるケア”

増加する認知症の人に対し、今世界中で「パーソン・センタード・ケア(本人中心ケア)」が注目を集めている。本人の意志を最優先して医療や介護を進めるケア方法である。背景にあるのは、認知症の早期診断技術の向上。年若く、意識や体力が十分に残っている段階で認知症と診断される人が増えたことで、「何も分からない、心が失われる」とされてきた認知症の“常識”が変わったのだ。先進地オースト ...

2009年2月16日(月)

密着 インドネシア人“介護士”

EPA経済連携協定に基づき、今月からインドネシア人介護士候補の受け入れが全国で本格スタートした。徳島県吉野川市にある特別養護老人ホーム「水明荘」では全国で最も多い5人のインドネシア人が着任した。彼らはインドネシアでは看護師の資格を持っているが、日本の施設で3年の実習を経験した後に、日本人と同じ介護福祉士の国家試験に合格しなければ在留資格を得て日本で働くことはできず、長 ...

2009年2月12日(木)

“反米”イランはどこへ

宗教指導者・ホメイニ師が率いる民衆が、アメリカの支援を受けるパーレビ王政を打倒したイラン革命から30年。一貫して反米を貫くイスラム国家・イランは、アメリカを中心とする国際社会の経済制裁が続く中、現在もアフマディネジャド大統領の下で核開発を推進している。イランの動きで、最近、特に目立つのがイスラム教シーア派国家としての影響力の拡大だ。シーア派の聖地とされるコムの神学校に ...

2009年2月10日(火)

才能を開花させよ ~どう支える発達障害児~

人とのコミュニケーションがうまくとれず、周りの状況にあわせた行動が苦手な高機能自閉症やアスペルガー症候群。知的な発達に問題ないのに読み書きや計算など、特定の学習だけが極端に苦手な学習障害(LD)。落ち着いて物事に集中することができない注意欠陥多動性障害(ADHD)。これらの知的に遅れのない「発達障害児」は、文部科学省の調査によると、通常学級に在籍する小中学生の約6%に ...

2009年2月9日(月)

ユーロ 試練の時

欧州共通通貨ユーロの導入から10年、今や16カ国が参加し、域内の経済成長を支えてきたユーロが転機を迎えている。世界金融危機以来、デンマークやスウェーデンなどユーロに消極的だった国々が軒並み導入の意向を表明。自国通貨の暴落などで、弱小通貨のもろさが露呈したためだ。こうした求心力を活かしてユーロ圏を拡大し地域経済強化に結びつけたいところだが、ことは簡単ではない。どの国も金 ...

2009年2月5日(木)

崩れた“中国依存” ~日本のリサイクルを問う~

今、全国各地の自治体で、使用済みペットボトルの収集が危機的な状況になっている。リサイクル業者から引き取りを拒否されたり、価格の大幅引き下げを求められたりするケースが相次いでいるのだ。使用済みのペットボトルは、その半分が中国などに輸出され、再生資源に活用されていた。それが世界的な金融危機で輸出が激減したため、大量のペットボトルが行く先を失い、リサイクル業者の工場や港に野 ...

2009年2月4日(水)

格安家電が押し寄せる ~岐路に立つ日本企業~

景気後退の中、価格破壊が進んでいる。特に顕著なのがデジタル家電。ノートパソコンも地デジ対応液晶テレビも今や2万円台。いずれも機能を絞り込むことで価格を抑えている。例えばパソコンはインターネットとメールに特化している。こうした格安デジタル家電で日本市場を席巻しているのが台湾企業。これまで日米の企業から生産委託を受け成長を続けてきたが、最近は独自製品の開発に力を入れていて ...

2009年2月3日(火)

介護つき住宅の落とし穴

今、東京近郊の県にある「無届け有料老人ホーム」のトラブルが相次いでいる。生活保護受給者を受け入れ、介護保険でケアも受けられるとしているが、入居した高齢者の中には、十分な介護サービスが受けられていないという人も少なくない。実は、入所者の多くは、住所を東京都内に置いたままで、生活保護や介護保険を区から受給。区は、こうした施設を黙認し積極的に利用してきた。背景にあるのが低所 ...

2009年2月2日(月)

“私の人工呼吸器を外してください” ~「生と死」をめぐる議論~

「私の病状が重篤になったら、人工呼吸器を外してください」。こう訴えるのはALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者、千葉県勝浦市で暮らす照川貞喜さん(68)。今は呼吸器を付けて生活しているが、病状が悪化して意志疎通ができなくなった時点が自分の死と考え、死を求める要望書をかかりつけの病院に提出したのだ。病院は倫理委員会を設置。1年間にわたって議論が行われ、去年「照川さんの意志を ...