クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
8月の衆院選で政治主導を掲げた野党・民主党が圧勝。16年ぶりの政権交代で暮らしがどう変わるのか、党のキーマンの話から分析しました。辻井伸行さん、石川遼選手という若い世代の活躍や、アメリカ・オバマ新大統領の動向にも注目しました。

2009年 12月

新しい記録から見る
2009年12月17日(木)

さよならオリエント急行

アガサ・クリスティーの小説「オリエント急行殺人事件」でも有名な国際寝台列車・オリエント急行が、12月13日で126年の歴史に幕を降ろす。オリエント急行は1883年、パリ・イスタンブール間で運行を開始。5つの国を越えて東西ヨーロッパを走り抜ける豪華客車として各国の王侯貴族に重用された。第二次大戦後は航空機に輸送の主役の座を奪われて通常の寝台列車へと姿を変えたが、冷戦中も ...

2009年12月16日(水)

“派遣村”から1年 何が再起を阻むのか

仕事と住まいを失った人々が数多く身を寄せた「年越し派遣村」からまもなく1年。この秋、国は緊急雇用対策を打ち出したものの、完全失業率5.1%、失業者344万人と過去最悪の水準が続き、厳しい年末が迫っている。派遣村の”元村民”たちの追跡調査からは、就職率が2割台にとどまり、予想外の長期戦となった就職活動で「夜も眠れない」など、追い詰められている状況が浮かび上がる。いったい ...

2009年12月15日(火)

企業は農業を救えるか?

今、全国で企業の農業参入が急増している。これまで企業参入の障壁となってきた農地法が改正され、今月施行されるためだ。食品偽装などが相次ぎ、消費者の安全志向が高まる中、新たなビジネス開拓分野として注目されているのだ。受け入れる地方自治体も、誘致に躍起だ。担い手不足による耕作放棄地の増加に歯止めがかからず、最後の切り札として全国の自治体では、競い合うように企業の誘致に躍起に ...

2009年12月14日(月)

3D映像がビジネスを変える

今、3Dが世界的なブームになろうとしている。今月半ばには、「タイタニック」のキャメロン監督が10年以上をかけた大作3D映画「アバター」を公開。その過程で、これまで宇宙開発や軍事、医療等に使われてきた技術を応用し、画期的な3D映像を生み出すシステムが誕生。技術とソフトが揃ったことで、アメリカは「3D映画元年」に沸く。この動きをいち早くつかんだパナソニックは、3Dテレビの ...

2009年12月10日(木)

くだもの異変!?

秋に食べるぶどうやモモ、冬に楽しむりんごやみかん・・・。日本人が「季節の味覚」として楽しんできた身近な果物に異変が起きている。色づきなどの品質が悪くなったり、果肉がやわらかいものが増えたり、さらに、従来楽しんできた季節に食べられなくなったりする事態が生まれているのだ。この冬も、みかんやりんごの日持ちが悪いとスーパーでは頭を悩ましている。最近になって、これらの原因が温暖 ...

2009年12月9日(水)

失われた力を呼び覚ませ “共生型介護”

一人で立てなかった高齢者が幼児の手を引いて階段を登った。家事をしなくなった80代女性が身体障害者の食事介助を始めた。今、高齢者の失われた力を呼び戻すとして注目を集めているのが、高齢者、子ども、障害者などを幅広く受け入れて一緒にケアする”共生型介護”だ。既存の施設ではサービスの受け手でしかなかった高齢者が「子どもの世話」、「障害者の介助」など「役割」を得ることが、驚異の ...

2009年12月8日(火)

さまよう 兵士たちの“日の丸”

出征する兵士の武運長久を祈って、家族や友人が寄せ書きした日章旗。「これを持っていれば弾に当たらない」、多くの日本兵が体に身に付け戦い、戦死した。その日章旗がいま、アメリカの武器オークションなどでさかんに売買されている。大半はアメリカ兵が戦場から戦利品として持ち帰ったものだ。当事者や遺族が手放している。戦後64年が経ち急速に「歴史」となろうとしている戦争の記憶。だがその ...

2009年12月7日(月)

核密約 ~岡田外相に問う~

外務省の「密約」調査で、先月、核を搭載した米艦船の寄港を日本が容認していたことをうかがわせる文書がみつかった。半世紀にわたって、密約はなぜ隠され続けたのか。関係者の証言と新資料からは、外務大臣などが、密約を公にしようと検討したものの、国民の非核への思いや歴代の自民党政権の事情によって、断念を余儀なくされた経緯が明らかになってきた。 日本が国是としてきた非核3原則。今回 ...

2009年12月3日(木)

反骨の映画監督 マイケル・ムーア

ドキュメンタリーは売れないという常識を覆しヒット作を連発、アカデミー賞を始め映画賞を総なめにしてきた映画監督、マイケル・ムーア。その彼が最新作のテーマに選んだのが、「Capitalism=資本主義」。昨年の金融危機以降、世界を混乱に陥れた元凶は「資本主義」にあるとして、金融界や財界に突撃取材を敢行した今回の映画は、全米では公開後3週間で900万ドルの売り上げを記録する ...

2009年12月2日(水)

故郷(ふるさと)に“美少女”が来た

深刻になる景気の悪化、加速する少子高齢化、都会との格差は広がり、疲弊の一途を辿り希望を失いつつある地方都市。しかし、秋田県南部の小さな町が思わぬ方法で元気を取り戻している。人口1万7000人の羽後町。町の名所や文化財を紹介するポスターに”美少女イラスト”を使ったところ、大きな反響を呼んだ。美少女イラストのラベルを施したお米や酒などの特産品も飛ぶように売れ、その経済効果 ...

2009年12月1日(火)

自殺と“闘う” ~イギリスの国家戦略~

年間の自殺者が11年連続で3万人をこえている日本。自殺者をどう減らせるのか、日本の専門家・研究者が注目する対策を行っている国の一つがイギリスである。イギリスでは、10年ほど前に自殺率低下を国家目標に掲げ、原因の多くを占める精神疾患への対策に力を入れてきた。そして現在は10%を超える大幅な減少に成功。その対策のキーワードが“アウトリーチ”(積極的訪問)である。病院でのケ ...