クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
8月の衆院選で政治主導を掲げた野党・民主党が圧勝。16年ぶりの政権交代で暮らしがどう変わるのか、党のキーマンの話から分析しました。辻井伸行さん、石川遼選手という若い世代の活躍や、アメリカ・オバマ新大統領の動向にも注目しました。

2009年 7月

新しい記録から見る
2009年7月30日(木)

松があぶない ~ゆれる松枯れ対策~

青々とした松をわずか数ヶ月で枯らす「松枯れ」の被害。青森まで北上、深刻化している。しかし今、対策として有効とされてきた「農薬の空中散布」を巡って議論が巻き起こっている。去年5月、島根県で散布直後に、小・中学生など1200人以上が目やのどの痛みを訴える大騒動が発生した。市は安全性が確認できるまで空中散布を中止すると決断、その動きは各地に広がっている。しかし、代替策は、薬 ...

2009年7月29日(水)

“気象異変”の夏 ~日本の空で何が~

記録的な豪雨、そして竜巻…全国各地で”気象異変”が相次いでいる。その原因は、大気の状態が不安定になりやすいこの夏の特別な気圧配置にあると見られている。特徴的なのは短時間に集中して降る大雨で、福岡県では1時間に100ミリを超す猛烈な雨を各地で観測したほか、山口県の防府市では1か月分とほぼ同じ量の雨がわずか半日で降り、土砂災害で老人ホームの入所者が犠牲になるなど死者をとも ...

2009年7月28日(火)

がんとともに(2) “働き盛り”失業の不安

“がん患者の3人に1人が仕事を失っている”。今回、全国1200人のがん患者に行ったNHKのアンケートで明らかになった実態だ。治療が長期に及ぶがん。なかでも20代~40代の働き盛りの人たちにとって、がん治療と仕事の両立が大きな課題となっている。休職期間が足りず退職を余儀なくされるケースや、職場復帰したものの後遺症に苦しみ、周囲の理解をえられないまま退職するケース。さらに ...

2009年7月27日(月)

がんとともに(1) どうする子への告知

30代~50代の”子育て世代”で乳がん患者などが増加。このことで新たな「告知」の問題が生じている。「自分がガンであることを子どもに言えない」「どう伝えればいいのか」と悩む親の患者が増えているのだ。ガン=死というイメージがあり、子どもが受け入れるには重すぎるという考えが背景にある。しかし情報を伝えないことで子どもが疎外感を感じ、親が亡くなった場合、長く心の傷になるという ...

2009年7月23日(木)

“夏山の惨事”はなぜ起きた

16日、北海道大雪山系で10人もの死者を出した同時多発遭難。中でも、トムラウシ山を目指した縦走ツアーは、18人の内8人が犠牲となる惨事となった。「次々と仲間が動けなくなり、ちりぢりになって、最後はひとりで山の中をさまよった…」救出された人たちの証言は生々しい。その時、山では何が起きていたのか。そしてなぜ、こんな事故が起きたのか。中高年の登山ブームに潜む危険を、生存者た ...

2009年7月21日(火)

体感 皆既日食の神秘

日食ハンターと呼ばれる熱心なアマチュア天文家たちが、これまで世界中で撮影してきた写真や映像で、日食の様々な表情を紹介。ある小学校の教師は、子どもたちにこの貴重な機会のおもしろさを伝えようとユニークな授業を行っている。太陽研究の専門家にとっても皆既日食は大事なとき、研究最前線の意外な一面を伝える。番組では、特殊な360°全天カメラを使って撮影した日食を、プラネタリウムの ...

2009年7月16日(木)

ウイグル暴動 ~中国の“誤算”~

1000人以上の死傷者を出した中国・新疆ウイグル自治区での暴動。サミットに出席するためイタリアを訪れていた胡錦涛主席が急遽帰国するなど、暴動は建国60周年を前に引き締めを強化していた中国政府に大きな衝撃を与えた。暴動はなぜ起きたのか。背景にあるのは、国策によって移住を進めてきた漢族に対するウイグル族の反発だ。自治区の発展が漢族主導で進む中、経済格差と差別の実態にウイグ ...

2009年7月15日(水)

遠ざかる“夢の医療”

病気やケガで損なわれた臓器や組織を患者本人の細胞を培養して作る「再生医療」。拒絶反応やドナー不足の問題を解決し難病治療の切り札ともなる”夢の医療”として期待され、これからの経済成長を担う新産業としても注目されている。ところが今、その産業を担うはずの企業の間で倒産や事業からの撤退が相次ぎ、最新の医療が多くの患者のもとに届かない事態が生まれている。国の審査体制の整備が遅れ ...

2009年7月14日(火)

村上春樹 “物語”の力

世界45の言語に作品が翻訳され、ノーベル文学賞の有力候補ともされる作家・村上春樹氏。新作『1Q84』は2巻合わせて200万部を突破し、文芸書としては異例のヒットとなった。村上氏は80年代までは都市生活者の内面を乾いたタッチで描き、若い世代の圧倒的支持を得た。しかし90年代、アメリカ在住中に起きた湾岸戦争、阪神大震災、地下鉄サリン事件などを経て、作品には「暴力」や「悪」 ...

2009年7月13日(月)

ひとりの老後 安心の住まいは?

“子供の世話にはなりたくないが、孤独死はしたくない”と、一人暮らしに「気楽さ」と「不安」を同時に抱く高齢者が増えている。そこで今、注目されているのが、気の合う高齢者仲間が集まって、個室を持ちつつ、共同で暮らす「終の住みか」である。10年ほど前から目立ってきたが、高齢者だけの共同生活では行き詰まることもあるため、最近では様々な工夫がされた住まいが出現している。学生やOL ...

2009年7月9日(木)

無頼棋士の遺した言葉

棋聖戦6連覇、史上最高齢67歳でのタイトル防衛など輝かしい戦績を遺した囲碁棋士・藤沢秀行さんが5月、83歳で亡くなった。酒やギャンブルなど奔放な私生活で有名だった藤沢さん。実は、毎朝5時に起きて碁盤に向かう努力家でもあり、現在本因坊戦に挑戦中の高尾紳路九段をはじめとして、数々の名棋士を育て上げた名教育者でもあった。その若手修練の場となったのが毎年開催された「秀行塾」。 ...

2009年7月8日(水)

混迷のアフガニスタン(2) 日本の復興戦略

“顔の見える国際貢献”にどう取り組むのか。外務省は、今年5月、外国の軍隊主体の地方復興チームに文民を派遣した。場所はアフガニスタン中部のチャグチャラン。軍隊に守られながら、学校や病院建設などの復興支援を行う初めての取り組みである。一方、これまで活動してきたJICAやNGOからは、軍民が一体となる支援は地元の感情悪化を招くという懸念の声もあがっている。治安悪化という制約 ...

2009年7月7日(火)

混迷のアフガニスタン(1) ~オバマの新戦略~

治安状況が最悪となっているアフガニスタン。アメリカ・オバマ政権は、テロを押さえ込む「主戦場」をイラクからアフガニスタンに移すことを宣言。2万1千人のアメリカ軍部隊増派に加えて、農業支援などの「開発援助」を作戦の中心に据え、大幅な増員・増額をすることで治安状況の「潮目」を変えようとしている。しかし、出口戦略の要となるアフガニスタン人治安部隊育成には時間がかかり、汚職の根 ...

2009年7月6日(月)

涙と汗のゴール ~自転車“わが人生”~

自転車ブームと言われる今、「自転車」に乗ることに生き甲斐を見出し、楽しく、充実した人生を送る人たちが増えている。先月、福井県で2000人が参加して50キロから210キロを走るイベントが開かれた。年齢も性別も違う様々な人たちがチームを組んで参加するこのイベント。愛知県の8人で作るチームは、60代の年金暮らしの人や自動車工場で”派遣切り”にあい、仕事を探している30代の男 ...

2009年7月2日(木)

心癒やす “至福”の音色 ~ピアニスト・辻井伸行~

ヴァン・クライバーン国際コンクールで優勝したピアニスト、辻井伸行さん。6月下旬、ドイツで受賞後初の海外公演に臨む。クラシックの本場・ヨーロッパの聴衆に認められるのか。今回の公演は、辻井さんの今後の評価を左右する最初の大きな関門となる。 番組は、このドイツ公演に密着取材。さらにスタジオに本人を招き、ショパンの名曲を2曲演奏していただく。

2009年7月1日(水)

変ぼうする海外派遣 ~自衛隊・海賊対策~

海賊事件の頻発するアフリカ・ソマリア沖で、海自が開始した商船の護衛活動。自衛隊の海外派遣の目的として「自国の権益」の保護を打ち出したのは、今回が初めてである。活動の最大の特徴は、銃火器で武装した海賊と直接「正面」で対峙することだ。給油や物資輸送など、これまでの海外派遣で行ってきた「後方支援」とは、性格を異にしている。また、ソマリア沖には、日本だけでなく、米国、EU、中 ...