今、全国各地の自治体で、使用済みペットボトルの収集が危機的な状況になっている。リサイクル業者から引き取りを拒否されたり、価格の大幅引き下げを求められたりするケースが相次いでいるのだ。使用済みのペットボトルは、その半分が中国などに輸出され、再生資源に活用されていた。それが世界的な金融危機で輸出が激減したため、大量のペットボトルが行く先を失い、リサイクル業者の工場や港に野積みされたままの事態になっている。ここ数年、輸出依存が進んだ結果、国内では繊維や文具にリサイクルする工場が減少し、国内でリサイクル処理を容易に増やせない現状も明らかになってきた。「優等生」とされてきたペットボトルリサイクルは何故、崩壊の危機に追い詰められたのか?現状を検証し、今後のリサイクルはどうあるべきか、考えていく。
みんなのコメント