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北九州ラヴァーズ#34木村愛美さん/障害者の親子に笑顔を

  • 2024年04月30日

木村愛美さん
「障がい者団体 レインボーミル」の代表を務めています。
運動クラブの運営、日々の育児の様子や子育て情報などをSNSで発信しています。

親子がほっとできる運動クラブ

月に2回開かれている運動クラブ

木村さんは、発達障害の子どもを持つ家族で作る団体の代表を務めています。2年前から障害がある子どもとその親などが通う運動クラブを運営し、インストラクターとして活動。運動クラブでは、特にルールを設けず、子どもたちが自分のペースで参加することができます。

木村愛美
さん

ルールを守ったり把握できないという子どもが、次に来たくないと思わない環境作りをいちばん大事にしています。来たくないと子どもが思ってしまうことで親もきつくなってしまうので。親も子どももほっとできるように常に心がけています。

周囲に気兼ねしてきた日々

長男 湊(みなと)くん 10歳

木村さんが活動を始めたきっかけは自身の子育てにありました。長男の湊くんは、重度の知的障害をともなう自閉症です。ことばを話せず、かんしゃくを起こすこともあります。

どのシーンでも自分がこうだと思っていることが違ったら絶対にかんしゃくを起こします。外出先などでは、ほかの人に申し訳ない気持ちが大きいから早くこの場を出なくてはと思います。結構大変です。

常に周囲に気兼ねしてきた木村さん、同じ悩みを抱える親子の力になりたいと団体を立ち上げました。日々の育児の様子や子育て情報などをSNSで発信しています。

日々の育児の様子や子育て情報をSNSで発信

自分たちの私生活や息子がやらかしてしまったこと、また、自分が怒ってしまったことなどをあえて世間に発信しています。私だけじゃないんだと思うお母さんたちがどんどん安心してくれたらなと思い始めました。

親子の笑顔の輪を広げたい

出張型プレイルーム

木村さんは、新たな取り組みを始めました。北九州市内の各地に出向き、障害のある子どもたちに室内遊びを楽しんでもらうプロジェクトです。広々としたスペースで自由にお絵描きをできる仕掛けや、テントを設けて一人の空間で落ち着いて遊べる工夫などをしています。

どんな障害がある子でもゆっくりマイペースに遊べるように工夫しています。日頃周囲に気兼ねしているお母さんたちが、誰も「すみません」と言わない遊び場作りを目指しています。お母さんどうしのコミュニティーを作りつつ、お互いが分かり合える場所を作っていきたいです。

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