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北九州ラヴァーズ#2 新森隆二さん/ラーメン職人

――北九州ラーメンで街を盛り上げる
  • 2023年04月28日

新森隆二さん
昭和56年小倉南区生まれ。人気ラーメン店「石田一龍」を経営し、県内外に13店舗を展開する。
「新森龍二」として活動し、SNSでおよそ8000人のフォロワーを持つなど、市内外に北九州ラーメンの魅力を発信している。
 

新森さんのこだわりは豚骨をおよそ17時間
煮込んで作った濃厚なスープ。
全国に多くのファンがいる。

そもそも北九州ラーメンって?

北九州ラーメン」と聞いてピンとこない人も多いと思うのですが、どんなラーメンなんでしょうか。

いろいろあるんですけど、今主流になってるのは、濃厚クリーミー系とか、あっさりクリーミー系とか、ちょっとクリーミー系なスープが今の北九州ラーメンって呼ばれるようなラーメンになっていると思います。
博多ラーメン、久留米ラーメンって観光地にもなるぐらい有名だけど、北九州ラーメンって聞くと「なんなん?」ってなるのを、僕たちが先頭に立って北九州ラーメンをブランディングしていって、のちのちには北九州にラーメンを食べに来るっていうような観光地も作りたいなと思っています。

「こんなまずいもん初めて食った」

ラーメンを作り始めたきっかけは何だったんでしょうか。

この業界に入ったのは28歳の時でちょっと遅かったんです。
ラーメン屋だった親父の手伝いをちょっとするようになって、そのときは熱量もなく、アルバイトと一緒のような感覚でした。
その時まだ僕はスープも作りきらん、仕込みも分からんっていう状況だったんです。
その時、二人三脚でやっていた親父が倒れて、病院に入院してしまって、僕だけになった。でも明日はまたやって来て営業しないといけない。
そのとき、僕が出したラーメンを食べたお客さんに「こんなまずいもん初めて食ったぞ」って言われてしまったんです。
それで悔しくてスイッチが入って、「悔しいぐらいだったらうまいもの作れよ」っていう気持ちになったんです。

スープは生き物
ラーメンに完成はない

店に泊まり込みスープ作りに没頭していた新森さん

そこからどうやって今の濃厚クリーミーな北九州ラーメンにたどりついたんですか。

3000円ぐらいの布団を買ってきて店に敷いて、7か月、8か月泊まり込みながらずっとスープの勉強をしました。スープって生き物みたいで、火の入れ方ひとつで味って変わるんですよ。その火の入れ方を徹底的に気をつけてやっています。味の完成っていうのは僕らラーメン屋にはないでしょうね。常に進化、進化で、時代が変わっていくのに合わせて常に進化していかないといけないと思っています。

ラーメン店が味を競うイベントにも積極的に出店。
北九州ラーメン”を掲げて幾度となく優勝し、
業界で確固たる地位を築く。

ラーメンで北九州を元気に

北九州を代表するラーメン店になりましたが、コロナ禍は大変だったんじゃないですか。

北九州のラーメン業界が、僕から見てもだいぶ沈んでたんですよね、しばらく2、3年は。やっぱりここで誰かが前に立って盛り上げていかなきゃいけない。そこは本当に1店舗で頑張っても無理なんですよ。

コロナ禍のなか、新森さんは、タンタン麺の専門店と互いにスープやタレを提供しあってコラボ商品を開発するなど北九州のラーメン界を盛り上げようと模索をしてきた。

タンタン麺専門店の担当者と試作品を作る新森さん(右)

行動制限が緩和され4年ぶりに開かれたことし3月の「北九州ラーメン王座選手権」。

会場には多くの人が訪れ盛り上がりを見せた。

新森さんは見事3回目の優勝を飾り、殿堂入りを果たした。

 

会場はすごい盛り上がりで、優勝が決まった瞬間の新森さんの涙がとても印象的でした。

会場に詰めかけた多くのお客さんを見て、北九州ラーメンの一番のブランディングだと思いました。あれだけの多さは僕も初めて見ました。すごいうまいラーメン屋さんが集まってこういうイベントができたので、これからもいろいろな店とタッグを組んで、北九州を底上げしていって、ラーメンで盛り上げることができたらいいなと思っています。

取材を終えて

小倉駅前から香る豚骨のにおい。ほとんどの店が豚骨ラーメン。
東京出身の私はしばらく北九州のラーメン文化に慣れることができませんでした。
豚骨ラーメンは好きですが、毎回豚骨ラーメンということに慣れることができなかったのです。しかし、北九州に来て5年目となった今は魅力にどっぷりとはまり、大好きです。
しょうゆラーメンに慣れている東京の友達にも、たくさん食べてほしいです。
新森さんがおっしゃるように、多くの人がラーメンを食べに北九州に来る日が訪れることを願っています。

  • 石井直樹

    北九州放送局 記者

    石井直樹

    毎日ラーメンを食べるためにジムに通い始めました

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