インドは、数年後には中国、米国に次ぐ世界第3位のCO2排出国になると予測される。発展途上国の排出を抑えない限り地球温暖化は防げないと、ノーベル賞を受賞した国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)議長を務める、インド出身のパチャウリ博士は危機感を募らせる。博士らは、インドで電力の7割をまかなう石炭火力からの排出削減に力を入れている。鍵は、先進国の先端技術をいかに導入するかだ。また、貧困克服と排出削減の両立を目指して太陽光発電の普及にも取り組む。博士の、母国での活動と課題を通して、途上国が経済成長を続けながらも、CO2排出を削減することは可能か、探ってゆく。
みんなのコメント