北京五輪まであと5ヶ月に迫った中国。好調な経済を武器に、国際社会への影響力を強めようとしている。緊張関係にある台湾の企業に対しても、大陸に進出するよう優遇策で促し、今や50万人の台商が大陸で暮らす。経済で政治を囲い込み、台湾独立の動きを封じ込める狙いだ。こうした中、台湾で今月22日、総統選挙が行われる。中国への経済的な依存度がかつてないほど高まっている一方で、独立色の強い陳水扁政権のこの8年間、台湾を祖国とする”台湾人意識”が台頭してきた。奇妙なねじれ現象が起きている台湾と、その台湾への影響力を強めようとする中国。総統選挙を前に、揺れる中台関係を追う。
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