世界最新鋭を誇るイージス艦あたごと漁船が衝突、漁船が大破し2人が行方不明になった事故。海上保安庁による取り調べから、関係者が「ありえない」と口をそろえるずさんな操艦の一端が明らかになってきた。また今回の事故や相次ぐ不祥事の背景には、インド洋への艦船派遣やミサイル防衛など、任務の負担が激増し、組織全体が疲弊、防衛を担う現場で異変が起きている実態も浮かび上がってきた。一方、当初、漁船側に責任転嫁するかのような防衛省の説明に怒りを露わにした漁協の仲間たち。自らの手で事故の検証を進め、巨大組織に毅然と対峙した。まもなく事故から1か月。なぜこのような衝突事故が起きたのか。その原因と背景に迫る。
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