2008年3月19日(水) イラク “出口”なき戦争 ~開戦5年・アメリカの苦悩~ 米軍は、「イラク増派作戦で宗派間対立は沈静化し、治安は回復」とアピールした。しかし実態は融和ではなく、宗派による住み分けが進んだ結果だ。バグダッドのシーア派地区。人々は武装組織の動きを恐れ、隣接するスンニ派地区に自由に行き来できなくなった。医療施設や物資が不足し生活に支障が出ている。国外に逃れた知識層のスンニ派も帰国できず、復興が遅れている。また泥沼の戦いは、米国にも深い傷を残している。極度の緊張が強いられるテロとの戦いで、多くの兵士に心の病・PTSDが頻発、帰還後、社会復帰が出来ずホームレスになる例が後を絶たない。開戦から5年。イラク戦争が、イラクと米国に何をもたらしているのか見つめる。 もっと見る 出演者 西崎 文子さん (成蹊大学教授) 田端 祐一 (NHKカイロ支局長) みんなのコメント すべてのコメントを読む
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