青々とした松をわずか数ヶ月で枯らす「松枯れ」の被害。青森まで北上、深刻化している。しかし今、対策として有効とされてきた「農薬の空中散布」を巡って議論が巻き起こっている。去年5月、島根県で散布直後に、小・中学生など1200人以上が目やのどの痛みを訴える大騒動が発生した。市は安全性が確認できるまで空中散布を中止すると決断、その動きは各地に広がっている。しかし、代替策は、薬剤を一本一本に注入する樹幹注入や害が出た松を切り倒す伐倒駆除など、いずれも手間とコストが膨大にかかる。景観面だけでなく防災面からも大切な松を守る有効策はあるのか。松枯れ対策の現状と課題を伝える。
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