病気やケガで損なわれた臓器や組織を患者本人の細胞を培養して作る「再生医療」。拒絶反応やドナー不足の問題を解決し難病治療の切り札ともなる”夢の医療”として期待され、これからの経済成長を担う新産業としても注目されている。ところが今、その産業を担うはずの企業の間で倒産や事業からの撤退が相次ぎ、最新の医療が多くの患者のもとに届かない事態が生まれている。国の審査体制の整備が遅れているため製品化までに時間がかかり過ぎ、開発に投じた膨大な負債に耐え切れなくなっているのだ。再生医療を巡って何が起きているのか、実態と背景に迫る。
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