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この年の出来事
「消えた年金」5,000万件という事態が判明。年金記録訂正などが注目されました。7月の衆院選では与党が大敗、9月には安倍総理が突然の辞任と政局は混乱続き。アメリカのサブプライムローン破たんの影響で日本でも急激な株安が起こりました。

2007年 11月

新しい記録から見る
2007年11月29日(木)

プーチンは“皇帝”になるか ~ロシア下院選・大国の行方~

12月2日のロシア下院議員選挙。主役となっているのは、来年で任期切れとなるプーチン大統領だ。与党の比例代表名簿の1位に名のりをあげ、首相就任を睨むなど、退任後も実権を握り続ける姿勢を鮮明にしている。「プーチン路線継続」の是非を問う形となった選挙だが、与党の圧勝は確実。その背景には、ソビエト連邦崩壊後、自信を喪失したロシア国民が、大国復活を”強い指導者・プーチン”に強く ...

2007年11月28日(水)

防衛利権 暴かれる“闇” ~装備品調達・官民癒着の実態~

防衛商社の山田洋行の元専務からゴルフや飲食など過剰な接待を受けていた守屋前防衛事務次官が、見返りに防衛装備品の調達で便宜を図った疑いが強まった。年間1000億円を超える海外からの防衛装備品の調達。巨額の防衛利権をめぐって”大物次官”と商社幹部はどのように癒着を深め、調達の公正さがどう歪められたのか。海外からの防衛装備品の調達に商社が介在する日本独特の仕組みが不正の温床 ...

2007年11月27日(火)

狙われる退職後の“夢”

総額50兆円とも言われる団塊の世代の退職金。今、その莫大な退職マネーを狙ったビジネスを巡るトラブルが問題になっている。海外のロングステイでは、現地で下見した後に、数千万円を払い込んだものの、後に詐欺であることが発覚するケースが続出。また自費出版を巡っては、「全国の書店にあなたの本が並ぶ」と言われて申し込んだものの、実際には地元の本屋に数冊だけ、などという苦情が増えてい ...

2007年11月26日(月)

京都発 “景観づくり”が始まった

9月、全国で最も厳しいとされる「景観条例」が施行された京都市。建物の高さ制限は31m、屋上看板は禁止、家屋の屋根の形や庇の長さも規制されることになった。繰り返されてきた「景観論争」の解決策の一つとして評価されている一方で、かつてない強制力に不満の声も多い。条例制定の背景には2年前に施行された「景観法」がある。全国各地で頻発する景観論争に対して行政は静観の立場をとり、ト ...

2007年11月22日(木)

女性科学者の闘い ~猿橋勝子さんが遺したもの~

日本の女性科学者の先駆け、猿橋勝子さんが亡くなった。猿橋の名が世界に知られるようになったのはビキニの水爆実験である。猿橋さん(気象研究所)が発表した海洋核汚染データに対し、水爆実験を押し進めるアメリカ政府が激怒。しかし、6ヶ月に渡る分析競争の末、結局米国側が白旗を揚げたのだ。気象研退官後の1981年に創設した「猿橋賞」は、女性科学者の地位向上の原動力となり、受賞者の中 ...

2007年11月21日(水)

“不良債権”は今 ~検証 金融危機10年~

金融危機から10年。公的資金の導入や業界再編によって不良債権処理が進み、大手銀行は軒並み大幅な利益をあげている。しかし地域の金融機関の中には今も厳しい経営を続けているところが少なくない。また北海道では拓銀破綻後に大量発行した「道債」によって財政危機に陥るなど、中央と地方で大きな格差が生まれている。一方、この10年で大きく成長したのが外資ファンド。ホテルやゴルフ場だけで ...

2007年11月20日(火)

不信と対立を乗り越えて ~始まった医療現場のADR~

<頻発する医療トラブルで対立する医師と患者・家族>という不幸の構図を覆そうという試みが始まった。ADR(裁判外紛争解決)だ。トラブルの当事者同士が対話のテーブルにつき、真実を語り合い、和解に至る。この手法で今春、東京女子医大の心臓手術や検査などで子供が死亡したり、重度の障害を負った8組の家族が病院側と和解した。背景には、裁判では医師の有罪・無罪ばかりが焦点となり、真実 ...

2007年11月19日(月)

悲鳴あげる“名ばかり”管理職

十分な権限を与えられず自分の勤務時間すら決められないにもかかわらず「管理職」として扱われる”名ばかりの管理職”。過酷な長時間労働を強いられながら残業代も支給されない…そんな20~30代の若手社員が増えている。背景にあるのは人件費を抑制しようとする企業の姿勢だ。パートや派遣など非正規労働者の割合が増える中で、一握りの正社員が入社数年で管理職に任命され、限界を超えて働かさ ...

2007年11月15日(木)

“おやじバンド”という生き方

今、ブームとなっている中高年バンド。中でも、「地域」の中高年バンドが作った歌が「地域」の人々の心を動かし、地域の新しいまとまりを作り出している。天草の民謡をロックにアレンジして、小学校の運動会などで使われるようになったり、楽しみの少ない離島を盛り上げるために新しい島の歌を作ったり。「おやじバンド」が、地域に新しい風を吹かせる現象が全国で起きている。各地の「おやじバンド ...

2007年11月14日(水)

土地の値段に異変あり

今、日本列島で地価の「まだら現象」が急速に進んでいる。都道府県地価調査で明らかになったのは、これまでには見られなかった場所での、従来にない地価の動きである。北海道の倶知安、沖縄で地価が急上昇する一方、同じ都心の銀座でも100mで地価ががらりと違う。バブル時代とは全く違う地価の決まり方である。収益還元法の普及、ファンドの動き、アジアの観光客、医療体制や景観まで、様々な要 ...

2007年11月13日(火)

“原油100ドル”時代の衝撃

1バレル90ドルを超えるかつてない原油高。そして右肩上がりの上昇を続けている穀物価格。その背景には、中国やインドの市場拡大などで需給バランスが大きく変化したことに加え、世界的な金余りの中で、投機先を求めて動く巨大な「マネー」の存在がある。今回の原材料高騰は一時のトレンドではなく、いわば長期的傾向となりつつあるのだ。こうした中、食品などの高騰は私たちのくらしを直撃。中小 ...

2007年11月12日(月)

ヒラリーの闘い

投票日まで1年を切ったアメリカ大統領選挙。選挙戦のトップを走っているのが、民主党のヒラリー・クリントン上院議員だ。最新の世論調査では、後を追うジュリアーニ氏、オバマ氏を引き離し、「米国史上初の女性大統領誕生」が現実味を帯び始めた。NHKの取材班は9月から本格始動したヒラリーの選挙ツアーに密着。自信と気魄に満ちた立ち振る舞いや、”冷たい”イメージを払拭するための好感度ア ...

2007年11月8日(木)

検証“ねじれ国会” ~小沢代表辞意撤回の波紋~

10日に当初の会期末を控える「ねじれ国会」。その展開はまさに想定外の連続だ。安倍前首相は小沢氏と会談できなかったと言って去り、小沢代表は福田首相との「大連立」構想が発端となり辞意を表明・・・。今のところ、ねじれ国会は日本政治の混乱ばかりをあぶり出している。辞意表明会見で小沢代表は「民主党は力量不足」と言い放ち、2大政党が論議を重ねて成果を生んでいくという国民の期待にも ...

2007年11月7日(水)

大相撲はどこへいく

今年6月、大相撲の名門・時津風部屋で一人の若手力士が亡くなった。時太山こと斉藤俊さん、17歳。9月になって親方や兄弟子から暴力を受けていたことが明らかになった。「親方と力士は親子同然」といわれ、全て各部屋に任されていた大相撲の指導方法が今、問われている。事態を重くみた日本相撲協会は、「力士の指導に関する検討委員会」を発足。親方衆へのアンケート調査を行い、改革に乗り出そ ...

2007年11月6日(火)

“食の循環”をめざせ ~食品リサイクル最前線~

穀物価格の国際的な高騰によって家畜のエサの値段はこの1年で20%も上昇し、国内の畜産農家は危機的な状況に立たされている。こうした中で、コンビニエンスストアの期限切れ弁当など、捨てられていた食品をリサイクルして作る飼料「エコフィード」が注目を集めている。大手商社は、「エコフィード」は日本の畜産業、延いては食糧自給を守る上で大きな可能性をもつと、獲得に動き出した。一方、国 ...

2007年11月5日(月)

“越境汚染” ~国境を越える大気汚染~

70年代、高度経済成長期に社会問題となった光化学スモッグが、九州地方を中心に復活し、今年、注意報が発令された都道府県数が過去最高を更新した。これまで排煙とは縁がなかった離島や、都会でも深夜帯に光化学スモッグが多発するなど、これまでにない事態となっている。調査に乗り出した九州大学と国立環境研のプロジェクトチームが解析した結果、中国大陸で発生した排ガスが紫外線を浴びて毒化 ...

2007年11月1日(木)

それぞれのフィナーレ ~日本選手が変える大リーグ~

ボストン・レッドソックス対コロラド・ロッキーズ。大リーグ史上初の日本選手対決となった今シーズンのワールドシリーズはレッドソックスの4連勝で終わった。出場した3人の選手はそれぞれ特別の思いを胸に世界一に挑んだ。1億ドルの価値を証明する最後の登板に臨んだ松坂大輔。チーム最多登板で何度もピンチを救い、ワールドシリーズにたどり着いた岡島。メッツを放出され背水の陣で今シーズンに ...