クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
「消えた年金」5,000万件という事態が判明。年金記録訂正などが注目されました。7月の衆院選では与党が大敗、9月には安倍総理が突然の辞任と政局は混乱続き。アメリカのサブプライムローン破たんの影響で日本でも急激な株安が起こりました。

2007年 2月

新しい記録から見る
2007年2月28日(水)

眠れないバス運転手たち ~規制緩和の陰で~

今月18日、大阪・吹田市でスキーツアーの観光バスが道路脇の橋脚に衝突し27人が死傷する事故が起きた。運転していた21歳のバスドライバーは警察の取り調べに対し、「今月に入って休みは一日しかなかった」「うとうとしていて分離帯にぶつかった」と居眠り運転を認めている。「激安」をうたう様々なツアーが溢れる陰で、ツアー会社から仕事を請け負うバス会社は激しい価格競争に晒されている。 ...

2007年2月27日(火)

“人手不足”時代 日本のモノづくりが変わる

いよいよ始まる団塊世代の大量退職。一方で、過熱する新卒者獲得競争。製鉄業界のJFEでは「10年で社員が半分」になるという驚くべき試算をもとに、半分の技術者でもやっていける現場改革に取り組んでいる。製造現場のロボット導入でも構造転換が始まっている。人手に頼った方が圧倒的に効率的とされてきた「人の手の複雑な動き」をロボットに置き換える技術革新が急ピッチで進められ、「ロボッ ...

2007年2月26日(月)

“千の風”に寄せる思い

19世紀中頃、アメリカで生まれたといわれている詩、「千の風になって」は「米同時多発テロ」や「IRAテロ」の遺族など、世界中で、悲しみにくれる人々を励ましてきた。日本でも神戸の教会に事故や病気で家族を失った人たちが集まり、毎月、この詩を歌い継いできた。詩に曲をつけた作家・新井満氏のもとには5000通を超える手紙が寄せられている。「家族を亡くした悲しみを癒された」「病気と ...

2007年2月22日(木)

迫る大買収時代 ~日本企業はどう立ち向かうか~

先週、大手ビールメーカーが、外資系ファンドから突然の買収提案を突きつけられた。国内でも、M&A件数は増え続け、大手企業の合併や提携の動きが相次いでいる。今、膨張する世界市場では、圧倒的な優位に立つため、買収に次ぐ買収で一気にシェアを拡大しようという企業再編が加速。その波が日本に本格的に押し寄せようとしている。国際的に時価総額で大きく遅れをとる日本企業が草刈り場になるの ...

2007年2月21日(水)

金もうけだけが仕事じゃない ~動き出す社会貢献ビジネス~

世の中の課題をビジネスの手法で解決する「社会起業家」。去年、バングラデシュの貧困を独自の無担保融資で解決してきたグラミン銀行のムハマド・ユヌス総裁がノーベル平和賞を受賞したことで大きな注目を集めている。日本でもここ数年、社会起業家を目指す若い世代が次々と登場。社会起業家のビジネスコンテストも開催され、20代を中心に毎回90件近い応募が寄せられている。地域のネットワーク ...

2007年2月20日(火)

過熱するゲーム通貨売買 ~仮想社会の錬金術~

インターネット上の仮想世界で他のプレーヤーとチャット(会話)を楽しみながら競い合うオンラインゲーム。この世界で今、”錬金術”ともいえるカネのやりとりが問題になっている。ゲーム上の仮想通貨を現実の通貨で売買する”リアルマネートレード(RMT)”。売買を仲介する専門業者もこの1~2年で急増。市場規模は150億円とも言われる。ゲーム通貨の購入に年間百万円以上使うマニアもいる ...

2007年2月19日(月)

3万人 TOKYOを駆ける! ~“マラソン文化”は定着するか~

18日、国内初の大都市マラソン「東京マラソン」が行われる。新宿、銀座、浅草などが最大7時間封鎖され3万人のランナーが都心を駆け抜ける。国内のランニング人口が2千万人超と言われるブームの中、市民ランナーの長年の夢が実現した。主催する都では、東京を海外にアピールし経済効果をもたらす絶好のチャンスととらえ、大手広告代理店と組んでキャンペーンを展開。予想を上回る数の企業がスポ ...

2007年2月15日(木)

働き盛りが認知症になった時

2月12日、広島で開かれる「若年期認知症サミット」。家族の会が中心になり、本人、家族、医師ら600人が参加して、若年認知症の人が抱える問題と支援のあり方を探る、画期的な試みである。働き盛りの認知症の最大の問題は、「仕事」をどうするか。認知症になっても働き続けたい本人、雇い続けるか判断を迫られる企業。多くの認知症の人たちが、偏見を恐れ、会社に病名すら告げられずに仕事を続 ...

2007年2月14日(水)

攻防本格化 ~“政治決戦”に向けた戦い~

「天下分け目の戦い」とされる夏の参院選に向けて対決姿勢を強める与野党。与党側は政権の支持率低下、野党側は連携の乱れといった不安材料をそれぞれ抱える中で始まった通常国会は、女性を「産む機械」などとした柳沢厚生労働大臣の発言をめぐって冒頭から波乱含みの展開となった。番組では国会、そして参院選の試金石と位置づけられた地方選挙を舞台に”政治決戦”を勝ち抜くための戦略をぶつけ合 ...

2007年2月13日(火)

“海外逃亡者”をどう裁くか ~届かぬ遺族の思い~

日本で犯罪を起こした外国人容疑者が、海外に逃亡したまま、処罰を免れているケースが相次いでいる。中でも、ブラジル人容疑者は80人を超えているが、何の罪にも問われないまま、普通の生活を送っているのが現実だ。被害者の遺族たちは、日本での裁きを求めて、身柄の引き渡しを訴えているが、ブラジルの憲法では、自国民の引き渡しを禁じていることなどから、その思いは届いていない。こうした中 ...

2007年2月12日(月)

好調!日本映画 ~復活は本物か~

昨年、興行収入10億円以上のヒットが30本を超えた日本映画。21年ぶりに国内興行収入で洋画を上回るなど活況を呈している。そこには様々な戦略があった。大手映画会社などを中心に生まれる50億円を超えるメガヒットを支えているのは、徹底的に客の意見を取り入れた客本位主義の映画製作。また独立系の映画会社は、独自の資金調達やPR戦略で作品性を重視しながら興行収入を確保するシステム ...

2007年2月8日(木)

性的虐待 ~子どもをどう救うか~

跡を絶たない児童虐待。身体的虐待、育児放棄に続き、これまで見えにくかったもうひとつの虐待・性的虐待の実態が少しずつ明らかになってきた。児童相談所への相談件数はこの10年で3倍に増えたが、これも氷山の一角と見られている。家族などから虐待を受けた子どもは、「被害を訴えると家庭が壊れる」と口を閉ざし、周囲の無理解も重なって実態が見えにくいためだ。問題を誰にも言えず抱え込むた ...

2007年2月7日(水)

歩道が危ない ~相次ぐ自転車事故~

歩道上で歩行者と自転車が衝突する事故が急増。件数は10年で7倍、年間1千件を越え、死亡事故も起きている。本来、軽車両である自転車は車道を走るのが世界的に一般的だが、日本では昭和45年の交通戦争の際、自転車が車道上で車に轢かれる事故が多発したため、“自転車通行可”の標識があるところに限り、歩道通行が認められた。現在の事故の一因は、歩行者の安全確保のための「歩道の車道寄り ...

2007年2月6日(火)

“孫育て”はつらいよ

「子育て」ならぬ「孫育て」に悪戦苦闘する祖父母が急増している。女性の社会進出が進むのにおいつかない保育環境の整備。仕事を持つ親のかわりに「育児を中心になって担う」おばあちゃん、おじいちゃんが増えているのだ。たまに遊びにくる孫なら「かわいい、かわいい」ですむが、責任を持って育てるとなるとそうはいかない。20年近い育児のブランクで様変わりする「育児の常識」にとまどうことも ...

2007年2月5日(月)

しのび寄る老朽化の危機 ~多発するインフラ事故~

北見市で起きたガス漏れ事故。原因の一つが鋳鉄製ガス管の老朽化と言われている。事態を重く見た経産省は全国の事業者に点検を命じたものの、解決には至っていない。実は今、高度成長期に造られた様々なインフラが、同じ理由で崩壊を始めている。下水管の腐食による道路の陥没事故は都内だけで年一千件。道路や橋のひび割れ事故も相次ぐ。崩壊を食い止めるため、青森県はインフラ補修費の増額を決定 ...

2007年2月1日(木)

要求する親 問われる教師 ~すれ違う教育現場~

教育再生会議での議論をはじめとして今、公立学校のあり方に厳しい視線が注がれている。そうした中、子どもを預ける親たちからは、教育内容や学校内での指導のありかた、それに子どもの躾や放課後の見守りなど、様々な要望や要求が寄せられている。大切な子どもを預けているのだから、”学校にお任せする”のではなく、学校にはしっかりと対応してもらい、改めるべきは改めて欲しい、という考え方か ...