クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
「消えた年金」5,000万件という事態が判明。年金記録訂正などが注目されました。7月の衆院選では与党が大敗、9月には安倍総理が突然の辞任と政局は混乱続き。アメリカのサブプライムローン破たんの影響で日本でも急激な株安が起こりました。

2007年 4月

新しい記録から見る
2007年4月26日(木)

作家・城山三郎がくれたメッセージ

経済小説の草分けであり、日本人の生き様を描き続けてきた城山三郎が3月下旬亡くなった。経済界・文化界など多彩な交流を重ねてきた城山さん。「志」と「筋を通す」を何より大切にし、「組織と個人の関係」を問い続けてきた城山さん。城山さんは我々に何を遺したのだろうか。経済界・ジャーナリスト・文学者など直前まで城山さんと交流のあった人々に「城山さんの日本への遺言」を聞く。日本はどこ ...

2007年4月25日(水)

遺産は誰に? ~急増する相続トラブル~

遺産の相続をめぐるトラブルが増加している。去年、家庭裁判所に持ち込まれた相談は11万件、十年前の1.7倍となった。背景には、遺産を相続する側とされる側の資産格差、長子相続の消滅、そしてステップファミリーの増加などが挙げられている。こうした中、信託銀行などが始めた「遺言信託ビジネス」は大盛況。その一方で、人生を賭けて培った資産を、思い切って第三者に寄付してしまう人たちも ...

2007年4月24日(火)

隠された臨界事故 ~問われる原発の体質~

国が電力会社に指示した調査の結果、全国の原子力発電所で重大な事故隠しなど多くの不正が明らかになった。このうち北陸電力の志賀原発1号機では、平成11年、「臨界事故」が発生していたにもかかわらず、事故は発電所ぐるみで隠ぺいされていた。このとき原子炉では、「即発臨界」と呼ばれる急激な核反応が起きていた可能性があることも判明。原子炉の安全にとって想定外の事態が起きていたにもか ...

2007年4月23日(月)

“安全”改革は進んだか ~検証 JR西日本~

106人の犠牲を出したJR福知山線の脱線事故から2年。山崎新社長は今年、「変革」というキーワードを掲げ、安全に対する取り組みを徹底すると宣言した。特別補佐役を新設、4人のプロフェッショナルが現場をまわり、若手職員の意見を汲み上げて改善に結び付けて行く。ところが、指示を出しても変革がうまくおこなわれないケースも散見されるという。こうした中、今年に入って工事トラブルが相次 ...

2007年4月19日(木)

日本の森 再生のチャンスを生かせるか

長年、外材に圧され低迷してきた国産の木材が、今、注目されている。世界的な木材需要の拡大によって外材が高騰し、相対的に安くなった国産材の需要が高まったためだ。ところが、こうした日本の国産材産業再生の好機を逃しかねない課題も多い。伐採後、植林されずに放棄されたまま山が荒廃するケースが多発している。さらに、コスト削減のための伐採法が行われた山では、土砂崩れも起きている。また ...

2007年4月18日(水)

“競争”か“平等”か ~左右激突・フランス大統領選挙~

経済の停滞や失業への不満が引き金となって、大規模なデモや暴動が相次いだフランス。今月22日に投票が行なわれる大統領選挙は、国が進むべき路線を巡り、左右激突の様相を見せ始めた。与党・国民運動連合のサルコジ候補は、手厚い労働者の保護政策が、フランスの国際競争力を低下させたとして、アメリカ流の自由競争至上主義を導入し、強いフランスの復活を訴える。一方、フランス初の女性大統領 ...

2007年4月17日(火)

“新たな病” 混乱する医療現場

交通事故や転倒などの衝撃で、髄液が漏れ、激しい頭痛に見舞われる「脳脊髄液減少症」。潜在患者数は数十万人ともいわれているが、未解明な点も多く、病気として医学的基準が確立されていない。そのため、治療に健康保険が効かず、事故の賠償もおりないため、患者の多くは高額な治療費の自己負担を余儀なくされている。日本脳神経外科学会は診断と治療のガイドライン策定を目指す方針を明らかにした ...

2007年4月16日(月)

忍び寄る穀物高騰 ~人と車の争奪戦~

最近パンの値上げが相次いでいる。食用油の価格の急な値上がりがその理由だ。乳牛や鶏などの飼料も高騰、経営危機に陥る農家が増えている。穀物の国際価格の異常な値上がりが、少しずつ目に見える形で私たちの生活に影響を及ぼし始めている。背景にあるのが”バイオ燃料ラッシュ”だ。アメリカでは中部穀倉地帯にバイオエタノール工場が続々建設され、輸出用より高値でトウモロコシを買い付けている ...

2007年4月12日(木)

大リーガー 松坂 “1億ドル”のデビュー

大リーグデビュー戦で10奪三振、初勝利をあげたレッドソックスの松坂大輔投手。米メディアは早くも一億ドルの価値に見合う投手としてその活躍を報じ、12勝と予想された勝ち星を越える可能性を示唆する声も出始めている。衝撃的なデビュー、その裏には滑るボールをコントロールして投げるなど日本とは違う環境に適応するための戦いがあった。4月12日に予定されているイチロー選手との対戦でも ...

2007年4月11日(水)

苦戦する日本 科学オリンピック

今、日本の科学技術力の将来を危ぶむ声が高まっている。毎年夏、世界各国の若き秀才が競う「国際科学オリンピック」(数学、物理、化学、生物など)で苦戦を強いられているからだ。この勝敗が次世代のITやバイオテクノロジー、半導体技術の勝敗に関わると、国をあげて理系人材の発掘・育成に力を注ぐ中国は、去年、全科目で1位、韓国は3位以内。対して日本は数学と化学が7位で物理や生物は20 ...

2007年4月10日(火)

熟年夫婦の“2007年問題”

「団塊世代」の大量退職時代。今、新たな”2007年問題”が浮上している。離婚しても夫の同意または裁判所の決定があれば、結婚期間に相当する厚生年金などを最大2分の1、妻が受け取れる「年金分割」の制度が4月から導入されたからだ。離婚セミナーや法律事務所には、妻からの問い合わせが殺到、「熟年離婚」の増加に拍車がかかると専門家は予測している。「熟年離婚」は、妻が夫に「三行半」 ...

2007年4月9日(月)

インドシナ ハイウェー

過酷な自然条件と戦乱により分断されてきたインドシナ半島。今、国境を越えてつながる2つのハイウェーの建設により、経済の統合に向け、大きく動き出だしている。ベトナムからラオス、タイを経由し、ミャンマーまでつながる「東西回廊」は日本の支援により建設が進められてきた。沿道には大規模な工業団地が次々と造成され、国境を越えた分業体制確立の試みも始まっている。一方、中国雲南省からラ ...

2007年4月5日(木)

こどもたちへ 名物教師 最後の授業

いじめや子どもの自殺が全国各地で相次ぐ中、子ども一人一人に向き合い、その声や心に耳を澄ませる「いのちの授業」を実践してきた名物教諭、金森俊朗さん(60)が、3月末、定年退職を迎え38年間に渡る教員生活を終えた。金森さんが長年こだわってきたのは、心に秘めた正直な気持ちを「手紙ノート」に綴り、伝え合うことで仲間とのつながりを子ども自身が実感すること。さらに、死と向き合った ...

2007年4月4日(水)

オバマ旋風 ~“融和”を求めるアメリカ~

今、アメリカが熱い視線を注ぐ男がいる――バラク・オバマ氏。来年秋の大統領選挙の有力候補として急速に支持を伸ばし、旋風を巻き起こしている民主党の上院議員である。45歳という若さ。既成政治に挑戦する新鮮なイメージ。イラク戦争に反対し続けてきた一貫した姿勢。人種や世代を超えて人々を魅了するオバマ氏は、戦争や格差などで分断された国家を再びまとめ上げられる存在として期待され、” ...

2007年4月3日(火)

“デザインの力”が世界を制す ~問われる日本の戦略~

今、ビジネスの現場で、「デザイン」が大きな鍵を握る時代となってきた。米国のパソコンメーカーが開発し、一気にシェアを席巻した携帯音楽プレイヤー。世界33カ国に加え日本にも進出したスウェーデンの家具メーカーも、デザイナーに大きな権限を与えて商品開発した結果、世界的なヒット商品を生み出した。英国や韓国は国家がバックアップ、「デザイン立国」を目指している。このままでは「潜在的 ...

2007年4月2日(月)

震度6が高齢者を襲った ~現地報告・能登半島地震~

能登半島を襲ったマグニチュード6.9の地震。被災地ではいまも多くの人々が余震の恐怖に怯えながら避難生活を続けている。今回の地震は高齢化が非常に進んでいる地域を襲った。輪島市の深見地区は道路が寸断され孤立したが、高齢者同士の助け合いで危機を脱出。災害時にはコミュニティで受け継がれてきた住民同士のつながりが大きな力を発揮することを示した。一方、避難生活が続くなか懸念されて ...