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この年の出来事
「消えた年金」5,000万件という事態が判明。年金記録訂正などが注目されました。7月の衆院選では与党が大敗、9月には安倍総理が突然の辞任と政局は混乱続き。アメリカのサブプライムローン破たんの影響で日本でも急激な株安が起こりました。

2007年 10月

新しい記録から見る
2007年10月31日(水)

見過ごされてきた危険 ~エスカレーター事故の衝撃~

今月16日に起きた、子どものエスカレーター事故。手すりと事故防止用アクリル板の間のすき間にはさまれるという事故に衝撃が走った。専門家が指摘するのは、すき間の問題。手すりとアクリル板との間のすき間はちょうど子どもが頭を挟まれてしまう「危険なすき間」だと言う。これまで大人が見逃してきたエスカレーターの危険は何なのか、最近多発している子どもの足が挟まれる事故も含めて、考えて ...

2007年10月30日(火)

消費者金融・異変アリ ~グレーゾーン金利撤廃の波紋~

昨年末に改正された貸金業法。金利引き下げと貸付制限をうたった改正法は2年後に施行されるが、いま、その影響が広がっている。大手消費者金融では、施行を先取りして融資基準を厳格化。年収や他社借り入れ件数などから「貸し倒れリスク」を改めて分析したところ、これまで70%近かった成約率が30%台にまで下がっている。中小の消費者金融は、一連の貸金業改革の中で借り手から金利の過払い返 ...

2007年10月29日(月)

脳卒中 夢の新薬が使えない

寝たきりの原因、第一位、脳卒中。いま、新薬の登場で治療現場が大きく変わった。血栓を溶かす薬「t-PA」を、発症3時間以内に投与すれば、後遺症が残る割合を劇的に減らせるのだ。ただ、この薬、副作用が強く、医師の熟練等が必要で、使える病院は限られている。しかも、東京など自治体では、救急隊がどの病院でt-PAを使えるか把握していない。脳卒中で助かるかどうかは、たまたま、t-P ...

2007年10月25日(木)

フランス ワイン危機

世界のワイン生産の65%を占めるヨーロッパのワイン産業がいま危機的な状況に追い込まれている。南米やオーストラリア、アメリカなどのいわゆる「新世界ワイン」と呼ばれる安価なワインに急速に市場を奪われ、多くのブドウ農家が廃業に追い込まれる事態となっているのだ。さらに、追い打ちをかけるように、EUは、今年7月、これまでのワイン産業に対する保護政策を大きく転換、補助金の廃止やブ ...

2007年10月24日(水)

世界経済動かす新華僑パワー

来年8月に北京オリンピックを控え、GDP世界第4位に躍り出た中国。近年、世界規模で活躍を続けてきた華僑・華人に代わり、注目されているのが「新華僑」と呼ばれる人々の存在である。彼らは80年代、「改革開放の先兵」として先進国に送り出された40代のエリート集団で、ITやバイオ、メディアなどの先端分野で起業し、中国経済の牽引役を果そうとしている。先月神戸で開催された「世界華商 ...

2007年10月23日(火)

清算か存続か ~第三セクター 処理の行方~

地方自治体が民間資本を導入して設立した「第三セクター」。バブル期に地方活性化の期待を担って相次いで設立されたが、その多くが今、赤字に苦しんでいる。これまでは、地方自治体が、その赤字を支えてきたものの、今年6月「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」が成立、来年度から第三セクターの赤字を「連結決算」に計上しなくてはならなくなった。しかし第三セクターを処理しようにも、自 ...

2007年10月22日(月)

ウランを押さえろ ~原子力エネルギー攻防戦~

原子力発電を再評価する世界的潮流の中、燃料となる天然ウランの獲得競争が過熱している。ウランの国際価格はこの7年で19倍に高騰。カザフスタンなどの生産国には欧米、日本、中国などの資本が殺到し、国益をかけた獲得競争を展開している。一方、天然ウランを燃料にするうえで不可欠なのが濃縮技術。この技術力を武器に存在感を増しているのがロシアだ。シベリアの旧閉鎖都市に「国際核燃料セン ...

2007年10月18日(木)

船出はしたけれど ~郵政新会社の課題~

10月1日、郵政民営化による新会社がスタートした。しかし現場は問題山積、多くの課題をかかえたままの船出である。大きな課題のひとつが、収益をあげられる組織に変わっていないこと。郵便・貯金・保険を分割し、それぞれが収益力の向上を目指すはずが、例えば3事業別々に大量のポスターを刷って各郵便局に配布し、貼る場所もないといった状況など、態勢の課題も見えてきている。今ようやく民間 ...

2007年10月17日(水)

子どもがすし詰め ~揺れる学童保育~

共働きや一人親の家庭の子ども達が放課後すごす「学童保育」が各地でパンク状態になっている。パートや派遣労働の拡大で共働き家庭が増えた上、子どもを狙う犯罪に対する危機意識の高まりが背景にある。少子化にも関わらず、学童保育に通う子どもは10年で2倍、75万人に急増。狭い部屋に100人以上の子どもたちが押し込まれるケースも多く、保育中のケガや事故が頻発し、情緒面での悪影響も懸 ...

2007年10月16日(火)

今夜も眠れない ~広がる女性の睡眠不安~

今、女性の間で「眠れない症候群」が広がっている。医学的には不眠症ではなくても、時間に追われる生活や仕事のストレスから、十分な睡眠が取れず、自分は「不眠症かもしれない」と不安に思う人が急増しているのだ。製薬会社各社から、医師の処方箋なしで購入できる「睡眠改善薬」という薬が相次いで発売され、予想の4倍近い売れ行きを示した。女性たちの睡眠に対する不安は、健康志向が高く、不眠 ...

2007年10月15日(月)

石川遼 16歳が挑んだ日本オープン

男子ゴルフの日本一を決める日本オープンに今年、注目の16歳、石川遼選手が挑戦する。高校生のアマチュアゴルファーがプロツアー優勝の資格で日本オープンに挑むのは史上初だ。舞台となる相模原ゴルフクラブは、総ヤード数7259ヤードとこの10年で最も長い上に、フェアウェーが狭くグリーンは硬い。飛距離と共に正確なショットが求められる難コースだ。プロも驚くドライバーの飛距離が持ち味 ...

2007年10月11日(木)

日本で餓死が起きている

今、全国各地で、餓死で亡くなる人が相次いでいる。その数、年間五十件以上。背景には、「最後のセイフティネット」と呼ばれる生活保護システムが、各地で十分機能しなくなってきていることが指摘されている。事態を重く見た弁護士たちは、本当に必要な人たちが保護を受けられるよう、福祉事務所への申請に同行する取り組みを開始した。社会の格差が拡大する中、最低限度の生活を保障するセイフティ ...

2007年10月10日(水)

ケータイが生む 新たな”いじめ”

携帯電話が子どもたちの間に急速に普及する中、「ネットいじめ」が急増している。ネットでは匿名で書き込みができるため、誰が書いたか分かりにくい。この匿名性が、陰湿な言葉の暴力を誘発するとともに、容易に加害者や被害者になりうる状況を生みだしている。7月、神戸市内の男子高校生が飛び降り自殺したが、その原因の一つは、同級生たちからインターネットに裸の写真を掲載されるなどの「ネッ ...

2007年10月9日(火)

夜間・休日 パンク寸前 ~小児治療の現場から~

少子化で子供の数が減少しているにも関わらず、小児救急に駆け込む患者が増え続けている。目立つのが風邪や便秘など軽い症状の子どもたち。救急を24時間営業の夜間病院として利用するこうした傾向を、医療関係者は病院の「コンビニ化」と指摘している。 ある病院の調査によると、患者の98%が軽症で、入院を要する事例はわずか2%にすぎない。この背景には、共働きが増え、夜しか子どもを病院 ...

2007年10月4日(木)

“就職氷河期世代” 夢はつかめるか

今、人材派遣会社の斡旋で中国へ渡る就職氷河期世代が増えている。仕事は、人件費の安い中国にアウトソーシングされた、企業の電話応対業務。給与は現地の人とほぼ同じ。そのかわり中国語の教室にただで行ける。日本では切り開けそうにない「明るい未来」をつかむための挑戦である。就職氷河期世代の「勝ち組」と「負け組」の格差はますます開いている。就職の狭き門をくぐった勝ち組は、景気の回復 ...

2007年10月3日(水)

相次ぐ赤ちゃん置き去り事件

出産直後の赤ちゃんが駅のトイレや、自転車置き場、道端などに置き去りにされる事件が全国で相次いでいる。その数はこの半年だけで30件以上。死体の状態で発見されるケースも多い。我が子をすてる母親の多くは十代後半から二十代前半。経済的な困窮に陥っていることに加え、誰にも相談できず周囲から孤立した女性がほとんどだ。一方で、貧困に苦しむ母親の出産を経済的に支援したり、赤ちゃんの特 ...

2007年10月2日(火)

追跡“闇サイト犯罪” ~事件続発 背景に何が~

今年8月、名古屋市で31歳の女性が拉致、殺害された事件。逮捕された男3人は互いに面識がなく、出会ってわずか3日後に事件を起こした。男たちを結びつけたのは、”闇サイト”と呼ばれるインターネットの掲示板の1つだった。怪しげな求人情報や仲間募集の呼びかけ等が氾濫する”闇サイト”。詐欺、誘拐、そして殺人など様々な犯罪を誘発しているが、書き込みそのものの規制や摘発は難しいのが現 ...

2007年10月1日(月)

閉ざされた国で何が ~ミャンマー最新情勢~

軍事政権に対する僧侶らの抗議デモが続くミャンマー、緊迫する情勢に世界の目が注がれている。軍事政権は、ついに武力を使ってデモの鎮圧に乗り出し、日本人を含む多数の死者が出ており、事態はさらに悪化する懸念が高まっている。軍事政権による独裁が続き、国際社会から閉ざされてきたミャンマー。今回のデモは、軍事政権がガソリンなどの燃料価格を5倍に引き上げることに端を発し、僧侶たちのデ ...