穀物価格の国際的な高騰によって家畜のエサの値段はこの1年で20%も上昇し、国内の畜産農家は危機的な状況に立たされている。こうした中で、コンビニエンスストアの期限切れ弁当など、捨てられていた食品をリサイクルして作る飼料「エコフィード」が注目を集めている。大手商社は、「エコフィード」は日本の畜産業、延いては食糧自給を守る上で大きな可能性をもつと、獲得に動き出した。一方、国も、食品ゴミのリサイクルの切り札になるとして、期待を寄せている。人間の口に入らなかった食品から、高品質の食肉を作る。そんな循環型の生産システムを築くことはできるのか。「エコフィード」の可能性と課題を探る。
みんなのコメント