金融危機から10年。公的資金の導入や業界再編によって不良債権処理が進み、大手銀行は軒並み大幅な利益をあげている。しかし地域の金融機関の中には今も厳しい経営を続けているところが少なくない。また北海道では拓銀破綻後に大量発行した「道債」によって財政危機に陥るなど、中央と地方で大きな格差が生まれている。一方、この10年で大きく成長したのが外資ファンド。ホテルやゴルフ場だけでなく道路や空港など様々な分野に投資先を拡大し、今や日本経済を支える存在となった。地域金融をどう立て直すか、外資ファンドとどう向き合うか。金融危機がもたらした変化と課題を検証する。
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