今、日本列島で地価の「まだら現象」が急速に進んでいる。都道府県地価調査で明らかになったのは、これまでには見られなかった場所での、従来にない地価の動きである。北海道の倶知安、沖縄で地価が急上昇する一方、同じ都心の銀座でも100mで地価ががらりと違う。バブル時代とは全く違う地価の決まり方である。収益還元法の普及、ファンドの動き、アジアの観光客、医療体制や景観まで、様々な要素が地価を敏感に動かす。自治体の中には、人が集まるよう計画的に街作りを進め、地価上昇に成功したところも出ている。「都心だから」ではない地価の決まり方。日本の土地事情を最新の調査から明らかにする。
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