経済の停滞や失業への不満が引き金となって、大規模なデモや暴動が相次いだフランス。今月22日に投票が行なわれる大統領選挙は、国が進むべき路線を巡り、左右激突の様相を見せ始めた。与党・国民運動連合のサルコジ候補は、手厚い労働者の保護政策が、フランスの国際競争力を低下させたとして、アメリカ流の自由競争至上主義を導入し、強いフランスの復活を訴える。一方、フランス初の女性大統領を目指す野党・社会党のロワイヤル候補は、弱者保護の伝統的な社会主義政策を打ち出し、広がる格差の是正を訴える。”競争”か”平等”か、根源的な選択を迫られるフランスの姿を描く。
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