いじめや子どもの自殺が全国各地で相次ぐ中、子ども一人一人に向き合い、その声や心に耳を澄ませる「いのちの授業」を実践してきた名物教諭、金森俊朗さん(60)が、3月末、定年退職を迎え38年間に渡る教員生活を終えた。金森さんが長年こだわってきたのは、心に秘めた正直な気持ちを「手紙ノート」に綴り、伝え合うことで仲間とのつながりを子ども自身が実感すること。さらに、死と向き合った難病患者や妊産婦などと接する機会を作り、命の大切さを伝えること。その取り組みは全国の教育関係者から大きな注目を集め続けてきた。番組では、金森学級の最後の1ヶ月に密着。金森さんと子どもたちの対話の中から、子どもとどう向き合えばいいのか、今問われ続けている教育現場に、どんなメッセージを残してゆくのか見つめる。
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