【Q&A】脊柱管狭窄(きょうさく)症の手術をしてもしびれが残る

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1年前に脊柱管狭窄症の手術を受け、腰の痛みは全くなくなりました。しかし両足のしびれは残り、右足の親指にはしびれと痛み、右足の膝からお尻にかけてもしびれと脱力があります。薬物療法、運動療法で改善に努めていますが、指先の状態の悪化、壊死の心配はありませんか?ちなみに糖尿病はありません。
(70代 男性)

専門家による回答

脊柱管狭窄症の手術をしても、しびれが残ることは残念ながらよくあります。ただ、それ以上は悪くなることはありませんので、ある程度仕方がないと受け入れるしかないと思います。身もふたもない言い方と思われるかもしれませんが、自身の状況を受け入れることでストレスが減ります。そうなると、痛みなどを緩和する脳内物質のエンドルフィンが出やすくなって、痛みやしびれを感じにくくなることが期待されます。ちなみにご心配されている指先の壊死の心配ですが、狭窄症でのしびれは神経性のものであり、血液が行き渡っていないわけではないので、大丈夫かと思います。
また、神経の圧迫がなくなっていれば、運動をしてもしびれがひどくなることはありませんので、何かやりたい運動を行って体を動かしましょう。将来の寝たきり防止にもつながります。

(2023年1月30日(月)~2月2日(木)放送関連)