Q&A 食道がん

目次

食道がんのよくあるご質問
内視鏡検査でグレーという結果はよくある?
ESD後に食道が狭窄〔きょうさく〕、根治方法はない?
胃がん手術経験がある父、食道がん手術して体力的に大丈夫?
食道がんの手術後、食べ物がのどにつかえて食べられない
食道がん手術後、さまざまな合併症あり

食道がんのよくあるご質問

内視鏡検査でグレーという結果はよくある?

5月に内視鏡検査(人間ドック)で生検(細胞)し、食道がんの疑いありとのこと。県のがんセンターに紹介状を書いていただき、がんセンターに行き、再度内視鏡検査を実施しました。
結果、黒でもなく、白でもなく、グレーで、半年後再度、内視鏡検査とのこと。こういうことは、よくあることですか?タバコは吸いませんが、ビールは350mLを2本ぐらい毎日飲みます。(70歳 男性)
内視鏡検査での生検でグレーという結果は、時々あることです。生検で得られた検体の中に、がんとまでは言えないが異型な細胞・異型な構造を持つ腫瘍性病変が認められる状態と考えられます。
今後、がんへと進行して行く可能性があるため、慎重に内視鏡での経過観察が必要です。
また、飲酒は食道扁平〔へんぺい〕上皮がんの発生リスクを上げますので、禁酒をおすすめします。

ESD後に食道が狭窄〔きょうさく〕、根治方法はない?

食道がんで内視鏡切除(ESD)を行いましたが、その後食道の狭窄が始まり、定期的な拡張を3年ほど続けております。根治する治療方法はないでしょうか。
よろしくお願いいたします。(73歳 男性)
内視鏡治療ESDでの切除範囲が大きい場合、難治性の狭窄となる場合があります。定期的な拡張で狭窄の改善が得られない場合、一部の施設においては、難治性狭窄の原因となっている瘢痕〔はんこん〕を内視鏡的に切除する方法(radial incision and cutting : RIC法)が試みられています。
根治する方法としては、最終手段として外科手術で狭窄した食道を切除する方法がありますが、適応については主治医と相談して慎重に検討する必要があります。

胃がん手術経験がある父、食道がん手術して体力的に大丈夫?

81歳の父が食道がんと診断され、転移が怪しい箇所が1か所とのこと。内視鏡では難しいと言われ、手術か化学療法か選択をしなければなりません。年齢の割に体格もよく認知もはっきりしているためか、主治医の説明は手術中心だったので、父は手術に気持ちが傾いています。
10年前に胃がんで2/3ほど切除しているため小腸を食道の代わりにし、2回に分けて手術を行うとのこと。淡々と話されたので「そういうものか」と思ったのですが、今回の番組を見て改めて手術の大変さや体への負担を知り、本当に手術がよいのか考えてしまいました。
「がんは最初が肝心」という先生の言葉は納得いくし、どの治療を選択するにしても「覚悟を決めて」と言われており、頭では理解しているものの悩みや不安が尽きず決めきれません。もし、主治医に聞いた方がよいこと、確認したほうがよいことがあったら教えてください。(48歳 女性)

手術か化学放射線療法かの治療選択は大きな問題です。81歳と高齢のためどちらを選択するにしても、体には非常に大きな負担となります。
手術では胃を使った再建ができない場合、大腸もしくは小腸を使った再建を行うことが一般的です。手術での負担を軽くするために2回に分けた手術を主治医の先生が提案されたのは妥当な判断だと考えられます。
食道がんの手術死亡は約3%と報告されていますが、高齢かつ胃がん手術の既往のある方のリスクはさらに上がります。一方、化学放射線療法も体に負担のない治療ではありません。高齢者では十分な量の抗がん剤の投与ができない場合もあります。化学放射線療法を完遂した後にがんが残っていた場合、負担がより大きくなるため追加で手術を行うことができなくなることが想定されます。高齢者の場合には放射線単独療法も選択肢となります。
高齢・胃手術後ということを加味した上での各治療法の成績(5年生存率、合併症や死亡率など)をおかかりの施設で確認した上で治療法を決めることをおすすめします。また場合によっては他施設にセカンドオピニオンを求めるのも一つの手段と考えられます。

食道がんの手術後、食べ物がのどにつかえて食べられない

食道がんになり、食べ物がのどにつかえて食べたいものが食べられない。細かくしたりペースト状でも吐き出してしまったり、むせたりします。
月に一度、食道を広げてもらうため、病院に行っていますが、広げてすぐは少しは食べられますが、すぐ元に戻ってしまいます。
どうすれば食事を上手く摂れるようになりますか?
お肉や食べたいものが思い切り食べたいけれど、もう一生無理なのでしょうか?(65歳 男性)
拡張を行っていることから、再建臓器(胃など)の吻合部〔ふんごうぶ=つなぎ目〕の狭窄〔きょうさく〕が原因と考えられます。定期的な拡張を行うことで狭窄が改善することが期待されます。
また、のみ込む機能(嚥下〔えんげ〕機能)の低下が原因となっている場合は、嚥下リハビリによって嚥下機能を改善させることで、むせを減らして上手にのみ込むことができる様になることが期待されます。

食道がん手術後、さまざまな合併症あり

71才の弟が去年9月に食道がんで手術をして、食道の大部分を取り、胃とつなぎました。
その後肺炎を起こしたりして、気管切開をしました。食道の接合部が炎症を起こし、そのため接触していた気管に穴が開き手術、食道のほうも改めて大腸の方とつなぎました。今現在、首の横に穴が開いていて唾液が出ているようで、また手術をするようです。
最初は1か月の入院の予定でした。これからどうなるのか?しゃべったり食べたりできるようになるのか?心配です。次々変わる容態に理解が追いつきません。
今、どういう状態か?また見通しを教えて下さい。
(76歳 女性)
残っている食道と胃管のつなぎ目に縫合不全を起こし、気管と食道の間が交通してしまった状態(気管食道瘻〔ろう〕)の治療のため、胃管を取り除いて大腸を用いた再建手術を行ったようです。再び縫合不全を起こし、皮膚瘻〔ろう〕となっている状態です。
再手術で皮膚瘻が改善すれば、口から食事をとることができるようになると考えられます。

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