Q&A 心不全

目次

心不全のよくあるご質問
高血圧で症状あるが心臓の検査を受けるべきか?
BNPが高くて心配。どうすればよいか?
厚くなった心臓の壁は治療で薄くなるか?
弱った心臓は蘇るか?
水分制限の基準は?
下の血圧が高い場合は?
心房細動の注意点
ステントのずれ
大動脈弁狭窄(さく)症の治療

心不全のよくあるご質問

高血圧で症状あるが心臓の検査を受けるべきか?

平坦な道を歩く事は大丈夫ですが、階段を上がる時は結構息切れがあり両足のだるさあります。日常でも息が上がる事を感じたり、呼吸が浅かったり。血圧も高かったのでカルシウム拮抗薬、ARBを服用しています。3年前に血液検査でBNP31.1でその後はBNPの検査はしておりません。今年けい動脈エコーをした所、片方のけい動脈にプラークがありました。身体の中に動脈硬化がある事を指摘されています。一度きちんと心臓の検査をした方がよいのでしょうか?(67歳女性)
心不全は、高血圧だけで起こるわけではありません。心臓の血管が狭くなる動脈硬化によっても起こります。首の血管に動脈硬化があるのであれば、多少なりとも心臓の血管に動脈硬化が起きている可能性はあり、担当の先生に相談されて必要に応じて調べてもらいましょう。血圧がしっかりとコントロールされていてもBNPが上がってくるようなことがあれば、なおさら心臓の血管も含めて診てもらうことが必要かもしれません。

BNPが高くて心配。どうすればよいか?

何度も大病をしており、昨夜(4月6日)放送のBNP値が高く大変心配しております。

1.平成16年10月心臓弁膜症大動脈弁閉鎖不全の手術をしました。現在特に問題なく健康です。
2.ただ、BNPが平成25年11月に256で以降四ヶ月ごとに血液検査をしております。
平成26年から27年は150前後、平成27年6月は268、平成28年2月は120です。
3.大変お世話になっている担当医は特に心配は要らないとの診断ですが、昨夜放送の数値表から判断すると高いので、対処法(治療法・セカンドオピニオンの可否)を教えて下さい。
高血圧や糖尿関係の値は平常値です。身長171cm、体重77kgです。(77歳男性)

大動脈弁置換術を受けられ、その後BNPは低下傾向にあるようです。手術がうまくいき、他の弁にも異常がなく、心臓の血管も問題ないのであれば、あまり心配なさらずに、経過をみていただくのでよろしいかと思います。ただし、心不全を引き起こす要因は、睡眠時無呼吸症候群等々様々な要因があるので、まずは担当医の先生に確認されるのがよろしいかと思います。

厚くなった心臓の壁は治療で薄くなるか?

高血圧を長年放置しておくと心臓の壁が厚くなるということですが、高血圧をその後ちゃんと投薬により治療すれば、この厚くなった壁をある程度薄くして治すことは可能でしょうか?(46歳男性)
非常に大切なことで、質問ありがとうございます。
血圧をしっかり調節しておくと、厚くなった心臓の壁が年単位で少しずつ元に戻るという報告があります。特に、レニンアンジオテンシン系を抑える薬を続けることでその効果が認められています。従って、高血圧の薬をしっかり飲み続けることが大切なのです。

弱った心臓は蘇るか?

2年前から高血圧による慢性心不全で通院治療中です。症状は最悪だった時より改善していますが、一度弱ってしまった心臓を蘇らせる方法はあるのでしょうか?(41歳女性)
完全に心臓の機能を元に戻すことは難しいのですが、薬によく反応してほぼ正常に近い状態まで回復する患者さんもいます。治療前から戻るかもどらないかを予測できればよいのですが、その判断はなかなか難しいのが現状です。少しでも機能を戻すためにしっかりと状態を評価しながら、適切な薬剤と適切な薬の量を調節してもらうことが大切です。

水分制限の基準は?

水分制限をする基準、水分量を決める基準はなになのか教えてください。(65歳女性)
心不全において、基本的に水分制限をする必要はありません。水分制限することで心不全のコントロールが良くなるとか長生きするとかのデータはありません。ただし、過度に水分を取りすぎれば心不全は悪化することがあるので、心臓や腎臓の機能の状態によって、水分を取って大丈夫な限度があります。また、低ナトリウム血症といって血液の中のナトリウムの濃度が下がっている場合は、水分制限をします。このように病状によってどの程度まで水分をとってよいかは、担当のお医者さんに確認してください。

下の血圧が高い場合は?

最高血圧は普通なのですが、最低血圧が高い(90 になったこともあります)状態の時、高血圧を心配する必要はありますか?朝晩、血圧を計っているのですが、病院へ行くべきかどうか迷っています。(67歳女性)
最低血圧、正しくは拡張期血圧と言いますが、至適圧は80mmHg未満と言われていますが、正常は85mmHg未満です。拡張期血圧だけ高い方は比較的若い方が多いのですが、特に塩分摂取過多や肥満が要因とも言われています。従って、塩分取りすぎや、肥満があれば体重に注意することが大切です。ただし、尿に蛋白が出ているとか、心臓に筋肉が厚くなる(心肥大)、あるいは、甲状腺に問題がある等のなんらかの臓器の障害を伴う場合は、治療が必要になりますので、病院へ行って検査をされることをお勧めします。

心房細動の注意点

不整脈心房細動と診断され2年です。日常生活はそんなに不便はありません。ただ疲れやすいのは実感してます。今後どのような注意生活が必要なのか、またこの病気は治ることもあるのでしょうか。(66歳男性)
心房細動は、心臓の4つの部屋のうち、上にある心房という部屋が規則正しく収縮せずに文字通り細かく不規則に動いている状態で、その動きは1分間に300-400回と言われています。そのうちの一部が下の部屋である心室という部屋に伝わり、その伝わり方によって心室の動きが早くなったり、逆におそくなったりします。従って、適切に脈を調節する必要があります。この心房細動による脈の速さによって心不全が悪化することがあります。しっかりと脈の速さが調整されているかを適宜評価して、問題がある場合は薬で調整をしてもらってください。また、心房細動は、発作的におこるタイプと慢性的に持続してしまっているタイプがあります。発作的に起こるタイプや持続的になっても早期であればアブレーションといって心房細動を止める治療もあります。また、いずれもタイプも心房の中に血栓(血の塊)ができて、一部がはがれて飛んでしまうと脳梗塞を起こすことがあります。従って、年齢や他の状態に応じて血をサラサラにする薬(抗凝固薬)も合わせて飲む必要があります。

ステントのずれ

お世話になります。現在、循環器内科で心臓病で治療中です。先日の採血検査で BNP 109.4でしたが先生からBNPについての説明はありません。平成23年に冠動脈にステント2本挿入する手術を受けました。昨年CT検査でステント2本の内1本が血管とステントにずれがあるのが判明しましたが、このまま治療しなくても良いのでしょうか、お尋ねいたします。よろしくお願いいたします。(86歳女性)
BNPについては100を超えているので、やや高めと思います。ステント治療は狭心症に対して行ったのか、心筋梗塞を起こされて行ったのかによって、BNPの意味する内容が変わってきます。担当の先生に伺ってみるのがよろしいかと思います。ステントに関する質問は、状況によりますが、心臓の血管の血の流れに問題がなければ経過をそのままみることもあるかと思いますが、詳細は状況によると思いますので、ぜひ担当の先生にご確認ください。

大動脈弁狭窄(さく)症の治療

平成27年の人間ドックで胸部レントゲンの検査で大動脈弁狭窄症と言われました。胸に雑音があり 弁の硬さは平均の半分位の1.5でした、0.9位になれば、手術の対象になるとのこと。心雑音は1.2.3 と あれば 2 で 又、心臓超音波は1.5 と言われています。大動脈弁狭窄症の手術について教えてください。薬での治療方法はありませんか、今後の生活上での注意点など教えてください。(74歳女性)
[手術適応について]
大動脈弁は、心臓から全身に血液を送り出す際の出口にあたる部分にある重要な弁です。一般的に弁が開いたときの面積が、1.0cm2未満は重症、1.5cm2以上あれば軽症と判断されていますが、外科的な手術の適応の判断に重要なことは、症状と左心室の機能です。症状としては、息切れ、胸痛、失神が三大症状と言われています。心臓から血液出すのに出しにくくなることで、左心室に負荷がかかり、息切れを引き起こします。また、心臓を養う血管は大動脈の根元からでているためにそこに血液を十分送り込めないと狭心症の症状つまり、胸痛が出ます。さらに、大動脈は頭への血液も供給しているので、それが乏しくなるとふらつきや失神といった脳虚血の症状がでます。このような症状が少しでもあれば、手術の適応になります。
また、左心室の機能が低下する前に手術をすることが大切ですが、すこしでも低下しはじめているのであれば、手術を検討された方がよいと思います。この場合、左室駆出率という左心室の縮み具合を示す指標は50%が目安になります。50%以下の場合は症状の有無にかかわらず手術を検討した方が良いと思います。

[治療方法について]
この疾患については、残念ながら薬での治療は確立されていません。進行を若干抑制する意味で、コレステロールを下げる薬を使用することがありますが、効果はあくまでわずかです。従って、確実な治療法は手術となります。手術には、胸を開けて弁を取り換える開胸による手術と、胸をあけずにカテーテルによって人工の弁を置いてくる手術の2つの方法があります。いずれを選択するかは、年齢を含む種々の点を検討して決定します。

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