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この年の出来事
イスラム国による日本人人質事件やパリ同時テロについて緊急報告。雇用機会均等法から30年のシリーズでは、女性の働き方の変遷を伝えました。EUの難民問題、東京オリンピックの国立競技場建設やエンブレム問題についても報じました。

2015年 2月

新しい記録から見る
2015年2月26日(木)

いま“世界”のためにできること 紛争地 それぞれの眼差し

過激派組織IS・イスラミックステートによる日本人殺害事件。長年、紛争地での人道支援や報道に携わってきた人々は「いま自分たちに何が出来るのか」自問自答を続けている。戦火のイラクを見つめ続け、去年、ある家族の10年間の軌跡を描いたドキュメンタリー映画を発表した綿井健陽さん。「現地の人々の悲劇に思いを致し伝えていくことが大切」と考えている。10年以上にわたって紛争地の子ども ...

2015年2月25日(水)

“休眠資格”が在宅ケアを変える

看護師71万人、歯科衛生士14万人、理学療法士3万人。専門職として資格を持ちながら就労していない、いわゆる「休眠」資格者の数だ。今この「眠れる宝」の活用が、在宅の医療・介護の現場を変えると期待されている。例えば歯科衛生士。最近、在宅での口腔ケアが疾病予防に大きな効果を発揮し、医療費などの削減に貢献すると言われるようになり、ニーズが急増。新潟県上越市では、休眠していた歯 ...

2015年2月24日(火)

どう守る 妊娠中の働く女性

「切迫早産(早産寸前)と診断されたのに、休ませてもらえない」「体調不良を訴えたが夜勤を外してもらえない」。いま、全国の労働局に妊娠中の働く女性からの相談が相次いでいる。「仕事と子育ての両立支援」が叫ばれる中、出産に至る前に困難に直面する女性が増えていることがわかってきた。長時間労働や過酷なノルマを課せられる女性が増え、「妊娠期の働き方」が新たな課題となっている。最新の ...

2015年2月23日(月)

逆襲なるか 日本アニメ ~海外輸出・新戦略の行方~

アカデミー賞に「かぐや姫の物語」「ダム・キーパー」の2本がノミネートされるなど、高い評価を受けてきた日本のアニメ。その「ソフトパワー」は経済的にも文化的にも波及効果が大きいと期待されてきたが、実際には多くの作品が海外では定着せず消えていき、輸出は10年近く低迷が続いてきた。しかし今、新たな戦略で巻き返しを図る動きが相次いでいる。30か国以上での公開を目指す新作映画「ド ...

2015年2月19日(木)

詐欺被害者 閉ざされた苦悩

過去最悪、被害額が559億円に達した振り込め詐欺などの「特殊詐欺」の被害。これまで、犯人像や犯行の手口は報じられてきたが、被害者の苦悩が語られることはほとんどなかった。今回、NHKの取材によって、詐欺の被害をきっかけに家族関係が悪化し、自殺に至ったりするなど、被害者が苦しみを深めていることが明らかになってきた。ある女性は、被害に遭ったことを息子に打ち明けたところ、逆に ...

2015年2月18日(水)

戸籍のない子どもたちⅡ どうしたら救えるのか

昨年5月にクローズアップ現代で放送した「戸籍のない子どもたち」。夫の暴力から逃げ続け離婚できぬ母親が出生届を出せず、子どもが無戸籍になる実態を明らかにした。ある32年間「無戸籍」の人は、住む場所も仕事も限られ困難に直面していた。国は初めて実態調査に着手、全国に少なくとも533人の無戸籍の人がいることが判明した。しかし、NHKの取材で、行政や裁判所等に窮状を訴えたものの ...

2015年2月17日(火)

急増!バイオマス発電 ~資源争奪戦の行方~

今や風力発電を抜き、太陽光に次ぐ再生可能エネルギーの旗手とされる「バイオマス発電」。電力会社の固定価格買い取り制度が施行されたのを機に、木材を燃料とする大規模な発電施設の建設が相次いでいる。今年だけでも30か所が一気に稼働、さらに30カ所の建設が予定される。しかし課題とされているのが、燃料となる木材の確保だ。本来は国内森林資源の有効活用が大前提であるが、発電所同士の間 ...

2015年2月16日(月)

自虐?反骨?川柳で今を笑う

「長生きは したくないねと ジム通い」「延命の 治療はするなと 書いて消し」。今、60代以上の人々の間で、老いや病、孤独などをユーモアあふれる表現で笑い飛ばす「還暦川柳」が人気を集めている。先月開かれた還暦川柳のコンテストでは5千通近い応募で過去最高数となった。シルバー川柳の関連書籍は累計60万部を超えるベストセラーとなっている。病や介護、年金、孤独といった中高年をと ...

2015年2月12日(木)

今夜ももう一杯 ~酒場と日本人の新たな関係~

いま様々な「呑み」が空前のブームとなっている。その一つが大衆居酒屋ブーム。左党たちの「聖地」の一つとされる京成立石には、昼間から老若男女が赤提灯に列をなすなど、全国から訪れる人々が殺到。さらに大衆酒場を紹介する書籍の出版ラッシュが続き、酒場を訪ねるテレビ番組が数多く作られ高い人気を博している。一方、酒離れが進むと言われる若者が向かっているのは「ちょい呑み」。牛丼屋チェ ...

2015年2月10日(火)

“見えない声”にどう向き合うか ~匿名情報に揺れる企業~

食品への異物混入の情報や企業へのクレームなど、消費者の声が直接企業には届けられず、ネット上に「匿名の情報」として流れたり、企業の対応が追いつかないほどの速さで拡散したりするケースが増えている。調査結果が出る前に莫大な量の商品の回収をせざるを得なくなるなど、企業の経営に打撃を与えるケースもでている。消費者がネットに書き込む理由は「大企業は相手にしてくれない」「面白そうだ ...

2015年2月9日(月)

少年犯罪・加害者の心に何が ~「愛着障害」と子供たち~

16歳の少女が通信アプリ・ラインでつながった同世代の少年少女に殺害された「広島強盗殺人事件」。去年秋、主犯格の少女に1審判決が下された。残忍な犯行に酌量余地はないものの、幼少期の「愛着不形成」の影響が大きいことなどが加味され、求刑より減刑となり、注目された。いま、幼少期に周囲との信頼関係が育まれない「愛着不形成」に関する研究が進んでいる。脳の特定部位が萎縮を起こす、自 ...

2015年2月5日(木)

“地図力”が社会を変える!

地形図などから様々な情報を読み取り、土地活用や防災計画のアイデアを生み出す力、「地図力」。今、世界中で個人の「地図力」を高め、防災強化や新たな産業創出を目指す取り組みが進んでいる。この傾向に拍車をかけたのは、レーザー光を空から照射して作る3D地図。地面の凹凸をミリ単位で立体画像に起こすことができ、その情報量はこれまでの地図とは比較にならない。既にアメリカは、地域の3D ...

2015年2月4日(水)

“分断”の危機は避けられるか ~仏テロ 広がる波紋~

フランスにとって過去50年で最悪となったテロ事件。いまヨーロッパは、分断の危機に直面している。欧州各地でイスラム系移民に対する嫌がらせ、モスクが放火される事件やデモが相次ぎ、住民の間に亀裂が生まれ、反イスラムや移民排斥の動きが高まっている。多様性を尊重する理念のもと、移民を積極的に受け入れてきたヨーロッパ。「フランスの9.11」とも呼ばれる今回のテロ事件をきっかけに、 ...

2015年2月3日(火)

相次ぐ“バックカントリー”事故

スキーやスノーボードの「バックカントリー(スキー場外)」での事故が相次いでいる。今シーズン発生した事故は全国で13件。死亡事故も起きている。まっさらの新雪、誰もいない大自然に飛び込むスリルや開放感を楽しむ新たなレジャースタイルは、欧米から流行が始まり、ニセコなどの国内スキー場に伝播して一気に広まった。ピーク時の半分以下にまで減少していたスキー人口は、このブームの影響も ...

2015年2月2日(月)

21世紀の資本主義はどこへ ~トマ・ピケティに問う~

世界で100万部超のベストセラーになっているトマ・ピケティの『21世紀の資本』。着目したのは、“資本が富を増やす圧倒的な力”だ。各国の膨大な租税データから資本主義における格差拡大を実証したとして高い評価を得る一方、その理論やデータの信憑性を問う反論も巻き起こっている。議論が沸騰する中、ピケティをよく知る経済学者らは、彼が敢えて“挑発者(Provocateur)”の役を ...