“政治を変えたい” 女性たちの闘い
「女性の活躍」が掲げられるなかでの統一地方選挙。諸外国と比べ圧倒的に低い女性議員比率がどこまで上がるかが焦点の一つだが、道府県議選では定数の1割に満たない結果となるなど、長年男性中心だった政治の世界への進出は容易ではない。「女性が政治をしなくても…」と親や友人にも立候補を反対される現実。子育てしながらの選挙運動。各地の戦いからは女性ならではの壁が見える。一方、すでに女 ...
「女性の活躍」が掲げられるなかでの統一地方選挙。諸外国と比べ圧倒的に低い女性議員比率がどこまで上がるかが焦点の一つだが、道府県議選では定数の1割に満たない結果となるなど、長年男性中心だった政治の世界への進出は容易ではない。「女性が政治をしなくても…」と親や友人にも立候補を反対される現実。子育てしながらの選挙運動。各地の戦いからは女性ならではの壁が見える。一方、すでに女 ...
京都で最も多い年間500万人が訪れる清水寺。寺の1200年の歴史を描いた絵巻が完成し、今月末に公開される。日本に現存する絵巻の多くは、室町時代や平安時代のもので、今回の絵巻は、全9巻、65メートル。日本古来の「絵絹」とよばれる絹に、表裏から描く「裏彩色」など伝統的な画法を用いられ、千年以上の歴史を描いた近代以降で初めての本格的絵巻となる。清水寺の特徴は、全国でも珍しく ...
日本の大学が揺れている。東大などの上位校ですら、世界ランクで低迷し、グローバル化の波に乗り遅れている。即戦力の人材育成ができていないと経済界から不満が高まっている。一方で地方大などは少子化の波を受け、今や私立大学のおよそ半数が定員割れに陥っている。いま大学にとって「グローバル化」は経営上も喫緊の課題、生き残りをかけ模索し始めた。国から「スーパーグローバル大学」37校の ...
今、中国で子どもの誘拐が大きな社会問題になっている。行方不明になる子どもは年間20万人といわれ、犯罪組織に誘拐され、農村部に労働の担い手や後継ぎとして売られるケースが多いとみられる。農村部では老後の社会保障がぜい弱で、老後の支え手として子どもを買うのだという。経済発展から取り残された貧しい農村が生み出す子どもの誘拐。息子を誘拐された父親は、インターネットで情報提供を呼 ...
106人の乗客が亡くなったJR福知山線脱線事故から10年。事故の背景を知りたいと考える数人の遺族とJR西日本の間で、「安全」のあり方をめぐる「対話」が行われていた。「同じテーブルにつき、共に事故原因を考えよう」という遺族のよびかけを、JR西日本も受け入れ、事故を起こした企業と遺族による、かつてない対話が始まった。最初は大きな隔たりがあった両者の意識。しかし、「家族はな ...
先週、日経平均株価は15年ぶりに一時2万円台を回復した。しかし民間の消費動向調査では、若者や働き盛りの世代で低価格志向が強まっており、景気回復が覚束ない現状が浮き彫りになっている。一方で、最新の有効求人倍率は22年ぶりの高水準、「人手不足」が景気回復を後押しする可能性も出てきた。経営者に、デフレ時代に進んだ若手社員や非正規雇用の待遇改善を促す流れが加速しているのだ。消 ...
漁獲量の減少によって、アジやホッケなど食卓の魚の高騰がつづいている。原因とされるのは、海水温上昇など海の異変と乱獲。追い詰められた漁業者は、収入を確保するため小型魚や幼魚まで捕る「負のスパイラル」に陥っている。漁業復活には、資源を守ることが急務だ。今年、国は絶滅危惧種に指定されたクロマグロの幼魚の漁獲量を半減する規制を導入した。すでに多くの魚に漁獲規制を導入し、資源回 ...
多くの命が、町が失われた東日本大震災の被災地。4年あまりたつ今、ここで新たな産業を創出する「イノベーション」が起きている。宮城県山元町では、従来の農業にはなかったブランド戦略で1粒1000円のイチゴを開発。水産業が壊滅的な被害を受けた三陸の沿岸部では、ライバル同士だった各地の若手漁師たちがグループを作り、高品質の魚介類を直接、消費者や海外へ販売する動きを始めている。こ ...
地球外生命はどこに存在するのか?生命はどうやって誕生したのか?その答えに、大きくせまる発見が相次いでいる。先月、日本人を中心とする研究チームが、氷で覆われた土星の衛星エンケラドス内部に「熱水」が存在するという研究成果を発表。地球以外で初めて「水・熱・有機物」という生命誕生に必要な3要素を確認し、世界中の科学者たちを驚かせた。生命探査の歴史は「失望の連続」だったが、地球 ...
チュニジアの博物館で日本人を含む21人が殺害されたテロ事件など、今、中東・アフリカ地域で、イスラム過激派組織ISに呼応するかのような動きが活発化している。アフリカ・ナイジェリアの北東部を拠点とするイスラム過激派組織ボコ・ハラムも、先月、ISに忠誠を誓う声明を発表。隣国ニジェールやチャドの国境を越えて戦線を拡大して、襲撃した住民の殺害や誘拐を繰り返しており、周辺国等に逃 ...
円安の追い風などで去年日本を訪れた外国人旅行客は過去最高の1341万人を記録した。政府は成長戦略の要として2020年までに2000万人を呼び込む目標を掲げている。そうした中、観光庁は、外国人観光客の行動や嗜好を分析する新たな取り組みを開始。スマートフォンのアプリを使い、5000人以上の外国人観光客の位置情報を本人の同意を得て収集、行動パターンの詳細な分析を開始した。明 ...
熊本の病院が8年前に開設した「赤ちゃんポスト」に、これまでに全国から預けられた子どもたちは100人を超えた。多くの命が救われた一方で、その後の「養育」の責任を誰が持つのか、フォロー態勢は十分に整っていない。今回、NHKでは「ポスト」に預けられた子どもたちの“その後”を追跡取材。その結果、預けた後に親が子どもを再び引き取るケースも見られ、十分な支援も得られないまま、のち ...
先月亡くなった人間国宝の落語家・桂米朝さん(89)。三味線や太鼓のお囃子が入り、笑いを貪欲に追求する上方落語を復活させた「上方落語中興の祖」と呼ばれる。自宅には今まで公開されなかった自筆の資料が膨大に残されている。終戦時、19歳だった米朝さんの日記には、焼け野原の大阪で行われていた文楽の公演を観て、上方文化の底力に「賛嘆」したと書かれ、「東西共存落語を書きぬく」と決意 ...
日本人およそ18万人、うち12万人の沖縄県民が犠牲になったとされる沖縄戦から70年。沖縄戦の象徴とも言われてきた「ひめゆり学徒隊」に動員された沖縄県立第一高等女学校の“最後の同期会”が先月開かれた。集まったのは、当時4年生だった38人。16歳だった少女たちは、いま86歳になった。戦場で助けを求めてきた親子を置きざりにした体験を、戦後、教師として子どもたちに伝えてきた女 ...
「重労働で低賃金」と言われ、慢性的な人手不足が続く介護業界。人が足りずサービス休止や閉鎖に追い込まれる施設も出ている。介護報酬引き下げも始まり、いかに継続的に人材を確保するかは現場の死活問題となっている。こうした中、給与や昇進など処遇を改善させることで長年の課題を克服しようとする介護施設が次々と現れている。専門性を評価する6段階のキャリアパスシステムを導入、昇進次第で ...