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この年の出来事
イスラム国による日本人人質事件やパリ同時テロについて緊急報告。雇用機会均等法から30年のシリーズでは、女性の働き方の変遷を伝えました。EUの難民問題、東京オリンピックの国立競技場建設やエンブレム問題についても報じました。

2015年 10月

新しい記録から見る
2015年10月29日(木)

海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~

一見、ゴミも浮いていない海。しかし、その中にある微細な物質が大量に漂っている。大きさ5㎜以下のプラスチック=“マイクロプラスチック”だ。世界中から海に流れ出るプラスチックの量は、推計最大1300万トン。それが砕け目に見えないほど小さくなり、海に漂っているのだ。“マイクロプラスチック”は、海水中の油に溶けやすい有害物質を吸着させる特徴を持っていて、100万倍に濃縮させる ...

2015年10月28日(水)

シリーズ戦後70年 若者たちへ ~映画監督・岡本喜八のメッセージ~

いま、若い世代を中心に一人の映画監督に注目が集まっている。没後10年を迎えた岡本喜八。戦時下に生きる人々の生きざまを描くことにこだわり続け『肉弾』や『独立愚連隊』が、1960年代若い世代に圧倒的な支持を受けた。今年、各地で、岡本を特集した上映会が開催され、明治大学では学生が自主上映会を主催するなどの動きが広がっている。「声高に反戦を訴えずに、静かにユーモアを交えながら ...

2015年10月27日(火)

がん治療が変わる ~日本発の新・免疫療法~

日本人の2人に1人がかかり、3人に1人が命を落とすと言われる「がん」。このがん治療が、大きな転換点を迎えている。画期的な治療薬、「免疫チェックポイント阻害剤」が登場したのだ。いわゆる免疫療法の一種だが、従来のものとは逆の発想から生まれた。これまでの免疫療法は免疫細胞の攻撃力を高める、いわばアクセルをかける働きが中心だったが、この阻害剤では免疫細胞にかけられた「ブレーキ ...

2015年10月26日(月)

過熱する“民泊” ~新たなおもてなしのかたち~

外国人観光客数が過去最高を更新し続ける中、いま都市部を中心に急速に広がっているのが、一般の住居などを宿代わりに使用する「民泊」だ。旅行者にとってはホテルよりも安く、旅先の日常生活に近い滞在ができる一方、ホスト側にとっても、空き部屋を使って収入を得られたり、ゲストとの交流ができるなど様々なメリットがある。東京や大阪などで慢性的なホテル不足が続く中、宿泊客の効果的な受け皿 ...

2015年10月22日(木)

なぜ医療事故は繰り返されるのか ~再発防止への模索~

高度で先進的な医療を提供する医療機関で、患者が死亡する医療事故が相次いでいる。群馬大学医学部附属病院や千葉県がんセンターでは、腹腔鏡を使った手術のあと患者が相次いで死亡していることが明らかになり、遺族や医療関係者に大きな衝撃を与えた。取材から見えてきたのは、専門領域の縦割り意識や不十分な情報共有の仕組みが事故の見逃しを許し、現場の安全管理が機能しなかった実態だ。国は1 ...

2015年10月21日(水)

政治に関心ありますか? ~“18歳選挙権”導入へ~

来年夏の参議院選挙で初めて“18歳選挙権”が導入され、18歳と19歳のおよそ240万人が新たに有権者に加わることになります。これをきっかけに若者と政治との距離が縮まるか、注目されています。カギを握るのは「主権者教育」と呼ばれる教育プログラムです。文部科学省と総務省は全高校に副教材を配布し、模擬投票などを通し学校で実践的に政治を教える授業が始まります。学校で政治をどう扱 ...

2015年10月20日(火)

“傾いた”マンション 相次ぐ欠陥工事はなぜ

誰もが知る不動産会社が分譲した大型マンションが傾いた問題。会社側が建て替えも検討する事態となっている。傾きの原因は欠陥工事。巨大なマンションを支えるためには、固い地盤に多くのくいを打つ必要があるが、傾いたマンションでは52本のくいのうち、少なくとも8本が強固な地盤に届いていなかった。実は、くいの施工不良でマンションが傾いた事例は去年にも発覚している。こちらも販売したの ...

2015年10月19日(月)

フォルクスワーゲンで何が... ~“排ガス不正”の真相~

ヨーロッパ最大手の自動車メーカー、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)が、排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載し、最大で基準の40倍にも上る窒素酸化物を排出していた問題が発覚して1か月。名門企業がなぜ不正に手を染めたのか、その実態が少しずつ明らかになってきた。会社の内部調査からは、不正が組織的に行われていたことが報告され、不正をやめる機会が何度 ...

2015年10月15日(木)

電気料金は安くなるか?~消費者が選ぶ時代へ~

家庭でも電気を好きな会社から購入出来るようになる電力小売りの全面自由化が、来年4月から始まる。私たち消費者は、電気料金の値下げやサービスの拡大などを期待できるだけでなく、電力会社を選ぶ意識次第で、再生可能エネルギーの活用や電力の安定供給のあり方にも影響を与えられるようになるとされる。自由化によって開放される市場の規模は8兆1000億円。新規参入する電力会社が消費者への ...

2015年10月14日(水)

安心できますか?“大都市での老後” ~在宅ケアの新たな取り組み~

社会に大きな影響与えた日本創成会議の「高齢者の地方移住」の提言。東京圏では今後10年で75歳以上の高齢者が175万人も増加、13万人が医療・介護施設などの行き場を失うと見込まれる。様々な議論を呼ぶなか、なんとか住み慣れた都市で最期を迎えるための模索が始まった。全国で待機者が52万人に達する特別養護老人ホーム。事態を受け、都内の特養が始めたのが“ベッドシェアリング”だ。 ...

2015年10月13日(火)

ヨーロッパ激震 押し寄せる難民

泥沼の内戦が続くシリアなどからヨーロッパをめざす難民や移民が過去にない規模で急増している。その数は今年だけでこれまでに50万人を超えている。人道的責任を掲げて「難民受け入れ」を表明したドイツに対して、ハンガリーが難民を押しとどめようと国境沿いにフェンスを設けるなど東ヨーロッパ諸国は猛反発。難民への対応をめぐって欧州内の対立は深まっている。一方、シリアやその周辺国での人 ...

2015年10月8日(木)

“正しい”アクセント 誰が決める?

日本語のアクセントが、18年ぶりに見直される。基準となるコトバの発音をまとめた『日本語発音アクセント辞典』は掲載7万語、駅など公共空間のアナウンス、放送、学校教育の現場、音声認識アプリのプログラム作業など、さまざまな場にアクセントの「基準」を提供してきた。しかし今回大きく方針を転換し、伝統的な発音だけでなく、クラブ、絵文字、着払いといった言葉に広がる「平板型」も積極的 ...

2015年10月7日(水)

生出演・大村智さんが語るノーベル賞受賞秘話

ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった北里大学特別栄誉教授の大村智さん。受賞の理由は、熱帯の寄生虫が原因でおこる深刻な病気の治療法の開発だ。大村さんは、色々な場所で土壌を採取して研究を続けてきたが、静岡県にあるゴルフ場の土の中から、新たな細菌を見つけ出し、これらの細菌が出す化合物が、治療薬となったのだ。「努力 もうちょっと、もう一歩、もう一晩」と続けてきた研究 ...

2015年10月6日(火)

“小さな泡”が世界を変える!?~日本発・技術革命は成功するか~

直径ナノレベル~0.1ミリほどの微細な泡を液体に注入すると、信じられないような効果が生まれる―ウルトラファインバブル(極小の泡)を使った技術で様々な産業に革新が起こりつつある。極小酸素は養殖魚や農作物の成長を促進し、魚のサイズを2倍にまで伸ばす。極小窒素を水揚げした魚に使えば、雑菌の繁殖を抑え、食品の保存期間を5倍に延長させる。界面活性効果で工業製品の洗浄力は薬品を上 ...

2015年10月5日(月)

ニッポンの女性は“やせすぎ”!? ~“健康で美しい”そのコツは~

今、日本人女性の8人に1人は “やせすぎ”ており、その割合は戦後最多を記録。中でも20代女性の平均摂取カロリーは食糧難だった終戦直後を下回る1628kcalで、世界的にも異例の低水準にあることが国の調査で判明した。なぜ飽食の時代に日本女性はやせるのか。やせ女性の全国実態調査に乗り出した民間団体によると、その背景には、生活スタイル変化の中での「長時間労働」や「孤食」があ ...

2015年10月1日(木)

“世界一の鉄道”に何が ~多発する事件・トラブル~

この夏相次いだ、JR東日本の施設などへの連続放火。40代の男が、事件に関わった疑いがあるとして逮捕された。事件から浮かび上がったのは、運行に不可欠なケーブルが、フェンスのすぐ脇に敷設されるなど、十分に守られていないという意外な盲点だった。コンピューター制御による運行が発達した結果、ケーブル数が増加し、外部の人の手の届く場所にまで広がってしまったという指摘も出ている。都 ...