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この年の出来事
イスラム国による日本人人質事件やパリ同時テロについて緊急報告。雇用機会均等法から30年のシリーズでは、女性の働き方の変遷を伝えました。EUの難民問題、東京オリンピックの国立競技場建設やエンブレム問題についても報じました。

2015年 9月

新しい記録から見る
2015年9月30日(水)

なぜ5人は死んだのか ~生体肝移植の光と影~

高度な先端医療の提供を掲げ去年11月に開設された「神戸国際フロンティアメディカルセンター」。この病院で生体肝移植の手術を受けた9人のうち5人が死亡。術後1年間の生存率83パーセントという国内の平均を下回り、専門医で作る研究会が病院に手術の中止を求めるなど大きな波紋を呼んでいる。一方で、手術を受け死亡した患者の家族は謝意を表明した。欧米各国に比べ脳死による臓器移植が進ま ...

2015年9月29日(火)

国連70年②"誰も置き去りにしない"世界を目指して

世界で激しさを増す過激組織の活動。今も止むことがない民族間などの対立。国連は、「格差」と「貧困」、さらにそれらの根源でもある環境破壊など地球規模の問題を根本から解決しない限り、事態の打開にはならないと訴え続けてきた。そして国連は、設立70年の今年、新たな野心的な目標を掲げる。その名は「SDGs=Sustainable Development Goals(持続可能な発展 ...

2015年9月28日(月)

国連70年①相次ぐ紛争そして難民… 平和は取り戻せるか

70年前、国連憲章で「国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせる」ことを決意した国際連合。しかし、現実には安全保障理事会は有効に機能せず、今もシリア内戦、ISの台頭、ウクライナ問題などに有効な手立てを打ち出せていない。さらに「平和維持」を目的としてきたPKO活動が、非国家の武装勢力などが台頭する中で想定外の戦闘に巻き込まれるなど、不測の事態に直面する例も増 ...

2015年9月17日(木)

アメリカ利上げ ~そのとき世界、日本は…~

景気の改善が予想通りに進めば、異例のゼロ金利政策を年内に解除して、利上げする意向を示しているFRB=連邦準備制度理事会のイエレン議長。“9月にも“といわれる中で、いつ行うのか、市場は固唾をのんで見守っている。世界が未曾有の経済危機に陥るきっかけとなった2008年9月15日のリーマン・ブラザーズの破綻からちょうど7年。景気を下支えするために各国が大胆な金融緩和を進める中 ...

2015年9月15日(火)

天津爆発事故 中国社会の深い闇

先月、中国の天津で起きた大規模な爆発。160人以上が死亡する大惨事となった。事件から1か月たった今も、爆発の原因は特定されていない。「原因は危険物のずさんな管理を見逃した行政と企業との癒着だ」、「安全だという政府の発表は信じられない」、市民の間には、今も政府への不満、安全性への不安が広がっている。地元政府は爆発現場の跡地に公園を建設する計画を発表。「原因究明が先だ」「 ...

2015年9月9日(水)

私たちは“内向き”ですか? ~若者たちは今~

内向き化が著しいと言われる若者たちに、「変化」が起きている。合宿しながら国際化や社会のビジョンについて議論するサマースクールには、高校生からの応募が殺到、全国で定員超えとなった。大学生の間では、同世代や地域の人に向けたフリーペーパーを作り、情報発信したり社会活動の参加を呼びかけたりするグループが急増している。背景には、社会に対して自分の言葉で語り、考えたいという意識の ...

2015年9月8日(火)

サメ!凶暴バチ! 温暖化で“危険生物”があなたに迫る?

記録的な猛暑となったこの夏、各地で巨大なサメの報告が相次いだ。南洋系の大型種による死亡事故は世界で増加し、異例の対応が続いている。気候変動の専門家によると、熱帯太平洋の海面水温の上昇が転換点を迎え、温暖化の影響が今後加速するという。生物相への影響は大きく、猛毒のヒョウモンダコ、SFTSを引き起こすマダニ、デング熱を媒介するヒトスジシマカの分布域拡大が続き、環境省も対策 ...

2015年9月7日(月)

サンマ争奪戦 ~どう守る“日本の秋の味覚”~

秋の味覚・サンマに異変が起きている。ここ数年不漁が続き、去年の漁獲量は7年前の6割ほどにとどまっている。要因の一つが海外の船によるサンマ漁だ。どこの国にも属さない"公海"で中国や台湾などの漁船が日本近海に来る前のサンマを"先獲り"しているのだ。さらに今、公海だけでなく、日本の排他的経済水域でも密漁が増えることが懸念されている。このままでは資源の枯渇につながりかねないと ...

2015年9月3日(木)

東京五輪エンブレム“白紙撤回”の衝撃

1日、2020年東京オリンピックのエンブレムについて、大会の組織委員会は、佐野研二郎氏がデザインしたエンブレムの使用中止を決定した。このエンブレムを巡っては、ベルギーのグラフィックデザイナーが、2年前に作った劇場のロゴマークに似ているとして、使用差し止めを求めて提訴。一方、組織委員会は先月28日に会見を開き、「オリジナルである確信している」と表明したばかりだった。 ...

2015年9月2日(水)

子どもたちの世界に何が~大阪中1遺体遺棄事件~

今月13日に大阪府高槻市の運送会社の駐車場で中学1年生の平田奈津美さんの遺体が見つかった事件。平田さんと行動をともにしていたと見られる同級生の星野凌斗くんの遺体も大阪府柏原市内で見つかり事件は最悪の結末を迎えた。近年、全国で子どもを巻き込んだ殺人事件や連れ去り事件が相次ぐ中、今回の事件は各地の教育委員会が子どもの安全を重点政策に掲げる中で起きた。少年と少女は、夜に自宅 ...

2015年9月1日(火)

えん罪は防げるか 司法取引で変わる捜査

今国会で審議している、刑事司法制度改革の関連法案。これによって、日本の捜査のあり方が大きく変わることになる。そのひとつが、初めて導入される司法取引の制度。他人の犯罪について供述し捜査に協力すると、その見返りに自分の罪が軽くなる制度だ。事件の核心につながる重要な証言を引き出し、犯罪の全容解明につながることが期待されている。その一方で、罪を軽くしてもらうために、うその供述 ...