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この年の出来事
京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞。受賞直後の山中教授に受賞への思いと今後について聞きました。また、高速ツアーバス事故や笹子トンネル事故、気象災害、高齢社会を取り巻く医療の最前線などを伝えました。

2012年 11月

新しい記録から見る
2012年11月29日(木)

懐かしの町並みを守るには ~失われる伝統的建築物~

先月、東京駅がかつての面影を残して再生を果したばかりだが、その陰で今、築400年以上の歴史的な建築物をはじめ古き良き日本の町並みが、次々と失われている。今年9月、長野では映画撮影にも使われてきた大正時代の木造小学校が火災で焼失。その翌月大阪では、江戸時代に建てられた大阪市最古の民家が解体された。背景にあるのは、文化財保護をめぐる法制度が、時代の急速な変化に対応しきれな ...

2012年11月28日(水)

“ジャパンプレミアム”を解消せよ ~密着 LNG獲得交渉~

去年3月の原発事故以降、火力発電の燃料、LNG(液化天然ガス)の輸入が急増。その輸入増加額は1兆円を超え、昨年度、過去最大となった貿易赤字4,4兆円の原因の一つになっている。背景には、日本がLNGを、欧米と比べ3倍以上の高値、“ジャパンプレミアム”と呼ばれる価格で買わされていることが大きな要因となっている。中国やインドなど新興国も環境負荷が小さくエネルギー効率が高い天 ...

2012年11月26日(月)

会社員人生は65歳まで ~働き方はどう変わる~

「高年齢者雇用安定法」が改正され、来春から企業は希望する社員全員を60歳定年後も65歳まで雇用することが義務づけられる。年金の支給開始年齢の引き上げでできる収入の空白期間を埋めようとする国の施策への対応を迫られる企業のなかには、コストアップにつながる、若年者の雇用に悪影響を与えると苦慮するところも多い。さらに難しい問題が職場の人間関係だ。定年で役職を離れたシニア社員と ...

2012年11月22日(木)

“帰れない”認知症高齢者 急増する精神科入院

介護が必要な認知症の高齢者が300万人を超える中、精神科病院への入院が急増している。その数は全国で5万2000人、12年前の2倍近くになっている。暴力や暴言、妄想などの症状が悪化し、家族や介護施設のスタッフが対応し切れなくなった上での選択だが、症状が改善した後も、家族や施設側が受け入れることができず、入院が長期化、社会的入院が広がっているのだ。さらに、刺激のない入院生 ...

2012年11月21日(水)

原発直下に活断層? 問われる国の判断

いま、全国で唯一稼働している大飯原発で、破砕帯と呼ばれる断層の調査が進められている。原発直下にある断層が動いて地盤にズレが生じ、原発に大きな被害を与える可能性があるというのだ。国の原子力規制委員会の専門家グループによる現地調査では、活断層の可能性がある地層のズレが確認され、これまでの電力事業者任せの調査の限界が浮き彫りになった。また、この問題の背景には、これまで情報を ...

2012年11月20日(火)

広がる“派遣教師” 教育現場で何が

かつて聖職と言われた教師の現場が、いま大きく変わろうとしている。人材派遣会社から派遣される教師が増えているのである。活用しているのは私立中・高校。少子化や不況の影響で生徒が集まらない私立校が、人件費を削減するために“派遣教師”を利用しているのだ。一方で、教師を志す人たちも、正規教員の採用が年々“狭き門”になる中、“派遣教師”にならざるを得ないという実情もある。派遣教師 ...

2012年11月19日(月)

身近な薬の落とし穴 警告!「市販薬」の意外な副作用

薬局で手軽に買えて、便利に使える“市販薬”。その薬の副作用に国が警告を発している。厚生労働省から、気になるデータが発表されたのは今年8月。製薬会社からの報告によると、入院が必要なほど重篤な症状に陥ったケースがこの5年間で1220件。そのうち24件が死亡に至ったことが明らかになった。特に深刻な副作用がスティーブンス・ジョンソン症候群。致死率は3%におよび、回復しても失明 ...

2012年11月15日(木)

“おしゃべり”で老化を防げ! ~ぎんさんの娘たち 元気の秘密~

国民的人気者だった双子姉妹「きんさんぎんさん」。その蟹江ぎんさんの4人の娘たちに注目が集まっている。長女・年子さん(98)、三女・千多代さん(94)、四女・百合子さん(91)、五女・美根代さん(89)。平均年齢93歳の4姉妹は、毎日のように集まり、縁側でお茶を飲みながら、ユーモアたっぷりのトークを繰り広げる。その会話の中身を詳細に分析すると、長寿医療の専門家も驚く事実 ...

2012年11月13日(火)

眠れる日本の宝の山 ~林業再生への挑戦~

林業の現場にいま、異変が起きている。消費・生産の拡大を図り、補助金頼みの体質を改善しようと政府肝煎りの林業再生プランが施行されたが、この国を挙げた取り組みが逆にせっかく切り出した木材の価格暴落を引き起こしたのだ。消費者側のニーズを把握しないまま、供給側の事情で生産を拡大した故の悲劇だった。戦後の一斉植林が収穫期を迎え、産業として自立できるかの正念場を迎えている日本林業 ...

2012年11月12日(月)

糖尿病を手術で治す

予備群を含めて患者数が2200万人にのぼる糖尿病。進行すれば失明、足の壊疽(えそ)、腎不全など深刻な合併症を伴い、死に至ることもある。これまで治療は、薬物療法、食事療法、運動療法が中心だったが、血糖値のコントロール自体が難しく、次第に悪化していく患者も少なくない。特に、高度肥満を伴う患者には、薬が効きにくい。その糖尿病治療に、今、一筋の光が見えてきた。重い糖尿病の患者 ...

2012年11月8日(木)

最高指導部交代 中国は変わるのか

11月8日から始まる中国の共産党大会。この大会で、胡錦涛国家主席が率いてきた最高指導部が大幅に交代し、習近平国家副主席が次の最高指導者になることが確実とされている。アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国になった中国。急速な経済発展の中で、多くの社会問題が顕在化している。特に大きな課題となっているのが、広がる経済格差に対する庶民の不満をどう解消するかだ。社会に蓄積する不満は ...

2012年11月6日(火)

“疑似家族”の闇 ~新証言・尼崎事件~

兵庫県尼崎市を中心に、8人が行方不明になったり、遺体で見つかったりしている事件。昨年秋に市内の倉庫からドラム缶に詰められた女性の遺体が発見されたのをきっかけに、民家の床下などから遺棄された遺体が出てくるという異様な展開になっている。逮捕された角田美代子被告は、ささいな口実をきっかけに親族や知り合いの家庭に入り込み、次々と“擬似家族”を形成し、犯罪を拡大していったと見ら ...

2012年11月5日(月)

原発作業員が去っていく 福島第一原発“廃炉”の現実

史上最悪レベルの事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所。廃炉を終えるまでには40年もの歳月が必要とされている。いま、この現場で働く作業員をめぐって深刻な事態が起きている。国や企業の定める放射線の被ばく限度に近づき、仕事を続けられなくなるケースが続出。待遇の悪化で原発を去る作業員も相次いでいる。国家的な課題「廃炉」を担う人材をどう確保していくのか。現場の実態を検証し ...

2012年11月1日(木)

追跡" なりすまし"社会

無資格にも関わらず医師になりすまし、多額の報酬を得たり、一級建築士を装い住宅の建築設計に関わったりするなど、国家資格を偽装する事件がいま全国で相次いでいる。背景にあるのは、免許証を簡単に偽造できる新たな手口や、チェックを阻む個人情報の壁、そして急速に進む人材の流動化だ。さらに“職業偽装”は、資格の必要がない仕事にもまん延。なりすましをサポートするビジネスまで誕生し、企 ...