去年3月の原発事故以降、火力発電の燃料、LNG(液化天然ガス)の輸入が急増。その輸入増加額は1兆円を超え、昨年度、過去最大となった貿易赤字4,4兆円の原因の一つになっている。背景には、日本がLNGを、欧米と比べ3倍以上の高値、“ジャパンプレミアム”と呼ばれる価格で買わされていることが大きな要因となっている。中国やインドなど新興国も環境負荷が小さくエネルギー効率が高い天然ガスの需要を増やしている。原発に依存してきたエネルギー戦略の見直しを迫られている日本政府も、商社の権益確保の後押しに乗り出した。番組では、電力・ガス会社のLNGの価格交渉の現場や安定確保に向けた商社・国の動きに密着。日本経済の先行きを大きく左右する天然ガス争奪戦を追う。
みんなのコメント