やめさせてくれない ~急増する退職トラブル~
厳しい雇用情勢が続く中、全国の労働者支援の窓口に意外な相談が増えている。「会社をやめたくてもやめさせてくれない」というものだ。長年労働者を支援してきたNPO法人・労働相談センターには、“退職拒否”に関する相談がこの2年で3倍に急増。退職する権利は法律で守られているが、会社側が失業保険の申請に必要な「離職票」を出さない、「やめたら研修などで投資した額や、営業で出た損失を ...
厳しい雇用情勢が続く中、全国の労働者支援の窓口に意外な相談が増えている。「会社をやめたくてもやめさせてくれない」というものだ。長年労働者を支援してきたNPO法人・労働相談センターには、“退職拒否”に関する相談がこの2年で3倍に急増。退職する権利は法律で守られているが、会社側が失業保険の申請に必要な「離職票」を出さない、「やめたら研修などで投資した額や、営業で出た損失を ...
原発事故後、役場ごと避難していた福島県川内村。今月から役場や学校、診療所などを村に戻し、住民に帰村を促す“全村帰還”に取り組んでいる。遠藤雄幸村長の「必ず故郷を取り戻す」との決意のもと、避難区域の自治体でさきがけとなる取り組みだ。この呼びかけに応じるなどして現時点で村で暮らしているのは、村民3000人のうちおよそ500人だが、多くの課題に直面している。放射線への不安に ...
医師の8割が処方に取り入れている漢方薬。今その水面下で、知られざる覇権争いが繰り広げられている。中国が自国の伝統医療を国際標準にとISO(国際標準化機構)に働きかけを開始。対する日本や韓国が、固有の伝統医療が損なわれるとして反発しているのだ。もし中国にグローバルスタンダードを握られてしまうと、莫大な利益が損なわれるだけでなく、日本が中国に頼ってきた漢方薬の原料、生薬が ...
いま「時間治療」が画期的な効果を上げ、注目されている。治療に用いる薬は従来と全く同じで、ただ使う時間を変える。それだけで、がん患者の生存期間の延長や、関節リウマチのつらい痛みや腫れがおさまるなどの効果が上がっている。背景にあるのは、細胞の中で時計のように働く「時計遺伝子」の研究の進歩。時計遺伝子は全身の細胞にあり、その働きをコントロールしていることが分かってきた。夜勤 ...
首都直下地震が起きれば、震度7の激しい揺れが東京を襲う。昨日、東京都が初めて公表した。新たな被害想定では、震度7の揺れに加え、東京23区内の実に70%が震度6強の揺れに見舞われると指摘。木造家屋の倒壊や火災の延焼、高層ビルの揺れ、液状化や津波・・・。様々な災害が重なり、最悪の場合、東京全体で死者は、約9700人。これまでの想定の1.5倍に上るという。更に負傷者は、15 ...
今、全国の自治体が“空き家問題”に揺れている。隣の敷地に崩れてきたり、放火やゴミの不法投棄の温床になるなど、市民生活を脅かす事態が多発しているのだ。戸建て空き家の数は全国で181万戸。過疎地だけでなく高齢化が進む都市部でも急増している。中でも深刻なのは、その撤去が進まないことだ。背景には、所有者を特定することが困難なことや、更地にすると固定資産税が数倍に跳ね上がる税制 ...
経済の縮小・景気の後退。更に今後、生産人口の減少が進む中で、閉塞状況を打開する為の起爆剤として今注目されているのが、女性。特に、雇われるのではなく、自ら事業を起こし経営者となる、女性の「起業」に、世界中で大きな期待が集まっている。これまで結婚・出産・育児・介護などで仕事を続けられなかった女性たちが、自ら起業することで、自由に時間や働き方をコントロールして働き続けること ...
4月9日、大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手が公式戦に初登板した。6回途中まで投げて5点を失いながらの初勝利。制球に苦しみ、得意の変化球が甘いコースに入ったところをマリナーズ打線に打ち込まれたものの、3回以降は0点に抑えた。そこから浮かび上がったのは、ダルビッシュ投手が大リーグで直面する課題と持ち前の「修正力」だった。ハイスピードカメラで撮影した投球の映像やマ ...
4月中旬に“人工衛星を打ち上げる”と予告している北朝鮮。事実上の長距離弾道ミサイルの発射であると各国が反発を強めるなか、打ち上げを強行する姿勢を崩していない。食糧支援と引き換えにウラン濃縮を一時凍結することに合意するなど、アメリカとの融和の動きも見せる一方で、なぜ北朝鮮は発射に向けて突き進むのか。その政権内部で、いま何が起きているのか。北朝鮮のキム・ジョンウン体制の現 ...
成年年齢を「18歳以上」に引き下げるべきか否か?今年2月、政府は政権交代以来頓挫していた議論を再開させた。その影響は、選挙や結婚、飲酒・喫煙、更には、罪を犯した時の処罰など、私たちの暮らしの隅々にまで及ぶ可能性がある。世界では8割以上の国々が18歳・19歳も“大人”として扱っている。しかし日本では「精神的に未熟である」などの理由で引き下げに対する慎重論が根強く、実現す ...
4月、一般食品に含まれる放射性セシウムの基準値が「1kgあたり100ベクレル」となった。国はこれまで暫定基準値「500ベクレル」でも健康に影響はないとしてきたが「より一層の安全・安心の確保のため」として導入された。ところが流通業界では「この基準値では消費者の安心は得られない」と「50ベクレル」などといった、さらに低い「独自基準」を設けるケースが相次いでいる。生産者はよ ...
自分の行動を記録する、いわゆる“ライフログ”がいま急速に広がっている。いつ、どこで、誰と会ったのか、食事の内容、読んだ本、アイデア、睡眠時間などなど・・・。携帯やスマートフォンに搭載される技術が向上する中、今や“自分の記録”を手軽にデジタルデータとして保存できるようになったためだ。こうした様々な“ライフログ”を使いこなすことで、生活や仕事をより“効率化”したいと考える ...
東京電力福島第一原発事故を受けて、政府が原発の安全性を確かめるために導入した「ストレステスト」。3月23日、原子力安全委員会が関西電力大飯原発3、4号機の結果について、事実上容認した。今後、政府が地元の理解を得て、運転再開の判断をすることになる。ところが地元の福井県では、地域経済のために運転再開を求める声がある一方で、「福島第一原発の事故の教訓がまだ生かされない」との ...
野田佳彦内閣総理大臣が政治生命をかけるとした消費税率引き上げ法案が先週閣議決定され、国会に提出された。しかし野党側の協力が得られる見通しは立っていない上、足もとの民主党内にも強い反発があり、先行きは見えない。こうした中、大阪維新の会など地域政党は解散・総選挙をにらみ“決められない政治”への批判を強めている。“停滞”をどう打破するのか。野田総理大臣へのインタビューで迫る ...
軍事政権による独裁が続き、国際社会から孤立してきたミャンマー。しかし今、“ミャンマーの春”と呼ばれる民主化の動きが加速し、世界の注目を集めている。4月1日に実施される議会補欠選挙では、民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんが当選し、その政治参加がついに実現する見通しだ。一方、経済の面では、これまで欧米諸国が経済制裁を実施してきたことで未開拓の状態にある人口 ...