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この年の出来事
京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞。受賞直後の山中教授に受賞への思いと今後について聞きました。また、高速ツアーバス事故や笹子トンネル事故、気象災害、高齢社会を取り巻く医療の最前線などを伝えました。

2012年 2月

新しい記録から見る
2012年2月29日(水)

“原発情報”クライシス ~日本は何を問われたか~

福島第一原発事故からまもなく1年。外交の研究者や元検事総長など民間の専門家集団からなる「民間事故調」は、独自の事故調査報告書を2月末に公表する。報告書は、政権中枢の政治家に加え、海外の要人など300人ものヒアリングを実施。専門家ならではのネットワークを活かし、米エネルギー省長官や米原子力規制委員会(NRC)高官などの聞き取りを行い、これまで知り得なかった原発事故に対す ...

2012年2月28日(火)

思いが伝わる声を作れ ~初音ミク 歌声の秘密~

ステージ上で歌って踊る日本発のCGキャラクター「初音ミク」。世界中でライブが開かれ、人気が急上昇している。人気の秘密は、その自然な歌声。ある声優の声を録音し、その声の素材から合成しているが、人間の脳の認知の仕組みに基づく最新技術が組み込まれているのだ。最近、音声合成技術は飛躍的に進歩し、社会に深く浸透し始めている。特に注目されているのが医療の分野。声帯の切除を行う喉頭 ...

2012年2月27日(月)

揺らぐ“プーチンのロシア”

4年ぶりに大統領への返り咲きを狙うロシアのプーチン首相。3月4日に選挙を控え、思わぬ苦戦を強いられている。去年12月の下院選挙での与党の不正疑惑を機に、プーチン首相の大統領復帰に異議を唱える抗議デモが全国に拡大。プーチン体制のもとではびこる不正や賄賂、拡大する経済格差に対する人々の不満は我慢の限界に達している。これに対して、プーチン陣営は、大規模な“官製”支持集会を次 ...

2012年2月23日(木)

マンションを救えるか ~見直し迫られる地震保険~

東日本大震災で過去最高の1兆2000億円が支払われた地震保険。新規の加入者が増え続けている。しかし今、査定に対し、被災したマンションの住民から様々な不満の声があがっている。査定の対象となるのは柱や梁など、建物の「主要構造部」の被害のみ。生活に不可欠なエレベーターや高架水槽などの設備の損傷が大きくても「主要構造部」に被害がなければ保険金は全く出ない。また、査定の区分が三 ...

2012年2月22日(水)

永遠の映画少年 スピルバーグ ~創造の秘密を語る~

総興行収入世界一、各国の監督賞、作品賞に輝き、40年に渡ってハリウッドの頂点を走り続けるヒットメーカー、スティーブン・スピルバーグ監督。監督、プロデュースした作品はこれまで130本以上、この1年でも3本の監督作を手がけるなど、他の監督とは一線を画す、ずばぬけたエネルギーで映画界を牽引している。最新作「戦火の馬」は、来週に迫ったアカデミー賞で6部門にノミネートされるなど ...

2012年2月21日(火)

世界を魅了する日本の歌謡曲 ~由紀さおり ヒットの秘密~

今、アメリカ・カナダ・イギリスなど世界各国で、音楽チャートのトップを飾る日本語の歌のCDがある。由紀さおりの「1969」。昨年末、アメリカのジャズオーケストラ「ピンク・マルティーニ」と共演したアルバムだ。坂本九の「SUKIYAKI]以来の異例の快挙となるのではと注目されるのが、“日本語で”歌った曲が、海外の人々に受け入れられたという点だ。これまで、由紀さんが童謡や唱歌 ...

2012年2月20日(月)

在日米軍再編見直し ~玄葉外相に問う~

在日米軍再編計画の見直しによって、嘉手納基地以南の5施設が返還されることになった。これまで「普天間基地移設」と「海兵隊グアム移転」とパッケージで考えられてきた5施設の返還が先行されることに沖縄県の仲井真知事も一定の評価を示した。一方で、アメリカがアジア太平洋地域を重視する新国防戦略を掲げる中での米軍再編計画見直しは、「普天間基地の固定化」や「新たな負担へのプロセス」で ...

2012年2月16日(木)

止まらない弾圧 ~緊迫シリア・広がる危機~

中東で広がる民主化運動に対し、およそ1年にわたり容赦ない弾圧を続けているシリアのアサド政権。犠牲になった市民は、5400人を超え、戦車やロケット砲を使った無差別攻撃により、幼い子どもや女性たちまでが次々と命を奪われている。しかし、国際社会は、流血を止める有効な手段を何一つとれていない。シリアで何が起きているのか。取材班は、シリア国防省の元高官や、軍を離反した元兵士に接 ...

2012年2月15日(水)

水と土を再生させろ ~新技術が除染を変える~

放射性物質が水で流され、下流にある農地や川、海を汚染してしまうことが問題となっている。学校や農地の除染でも、はぎ取った汚染土の仮置き場がないなど、除染活動に支障をきたしている。こうした中、いま急ピッチで進められているのが、水や土壌から放射性物質そのものを取り除く技術の開発だ。東工大とNPO法人の研究グループは、汚染水の除染装置を開発し、福島県内で実証試験を始めた。汚染 ...

2012年2月14日(火)

産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~

「卵子は老化する。35歳を超えると妊娠が難しくなる」。医師の言葉に、不妊クリニックのセミナーに集まった夫婦たちに動揺が走る。今や、不妊治療・検査を行ったことのある夫婦は、6組に1組。女性の社会進出につれ晩婚化が進み、35歳を過ぎて不妊治療を始め、初めて「卵子の老化」を知る人が増えている。平均寿命が80歳を超え、40代の“モテ期”や“美魔女”など、老いすらもコントロール ...

2012年2月13日(月)

建物に潜む未知の揺れ ~”地盤との共振”の脅威~

東日本大震災は、かつてない「揺れ」の脅威も浮き彫りにした。今回、震源から遠い場所にある高層ビルが大きく揺れたり、同じ敷地にありながら特定の建物だけに被害が出たりするなどの不思議な現象が起きたのだ。原因は、建物と地盤の「固有周期」が一致することで共振現象を引き起こしたことにあると見られている。名古屋大学の研究者たちは、今後起こりうる巨大地震によって、大阪、名古屋などの大 ...

2012年2月9日(木)

豪雪から高齢者を救え ~相次ぐ除雪中の事故死~

猛威を振るう豪雪。積雪量は平年の2~3倍、死者は80人以上に上り(8日現在)、今週再び寒気が襲来した。死者の大半は高齢者で、1週間以上にわたる雪かきで疲れ果て、除雪中に事故にあう姿が浮かび上がってきた。背景には、若い世代が流出し、助け合って除雪できなくなった地域の弱体化がある。では、行政は助けてくれないのか?自治体は公共の道路や学校などの除雪に追われ、人手と予算を民家 ...

2012年2月8日(水)

人間 VS コンピューター 人工知能はどこまで進化したか

先月中旬、将棋界に激震が走った。コンピューター将棋ソフト「ボンクラーズ」が、元名人・米長邦雄永世棋聖を破ったのだ。あらかじめ「定跡」が打ち込まれた過去のソフトとは違い、ボンクラーズは5万局の棋譜を教科書として「人間が指しそうな手」を自ら学習する「機械学習」によって、プロ棋士並みの強さを手に入れた。対局は、序盤から、コンピューターの弱点を突いた秘策を繰り出す米長永世棋聖 ...

2012年2月7日(火)

動き出した電力ビジネス

震災での原発事故、春からの電気料金値上げなどを受け、電力会社ではないPPS(特定規模電気事業者)に企業や自治体から問い合わせが急増している。2000年の電力の一部自由化を受け、ガス会社や商社などが出資し参入した民間企業。これまで普及率は低かったが、料金が安くなるケースも多く順番待ちに。浮かび上がる課題は、販売する電力が不足し確保が難しいこと。工場などの余剰電力を集め販 ...

2012年2月6日(月)

“必修化”は大丈夫か 多発する柔道事故

4月から全国の中学校で、柔道を含む武道が必修化される。しかし、その直前になって、柔道の部活動や授業中に多くの子どもが死亡していることが明らかになった。学校で亡くなった子どもの数は、中高合わせて28年間で114人。柔道の死亡事故率は他のスポーツに比べて突出して高いことを示すデータもある。これは、名古屋の研究者が、文科省所轄の独立行政法人が持っていたものを、分析してわかっ ...

2012年2月2日(木)

“究極の味”を求めて ~科学が開く料理のトビラ~

食べ物の味覚や食感などを、科学の力をかりて変え、新たな料理を作りだす試みが、いま日本でも広がりを見せ始めている。京都大学に作られた「日本料理ラボラトリー」では、老舗料亭の一流料理人たちが、科学者と勉強会を設け、鮎の塩焼きの香りをどう強調するか、かぶの甘さをどう極限まで強めるかなど…、様々な料理を、科学を駆使して生み出している。背景には、食材そのものの味を引き出す事で勝 ...

2012年2月1日(水)

家族が脳死になったとき

ある日突然、家族が「脳死」状態となり、医師から「心臓や肺などの臓器を別の患者に提供できる」と告げられたら、あなたはどう答えるだろうか?“家族の承諾”さえあれば、脳死からの臓器提供を認めるとした改正臓器移植法の施行から一年半。“本人の意思表示”がなく、家族だけで重い選択を迫られるケースが増える中、その悩みや葛藤は以前にも増して深まっている。法改正によって脳死移植の適合事 ...