4年ぶりに大統領への返り咲きを狙うロシアのプーチン首相。3月4日に選挙を控え、思わぬ苦戦を強いられている。去年12月の下院選挙での与党の不正疑惑を機に、プーチン首相の大統領復帰に異議を唱える抗議デモが全国に拡大。プーチン体制のもとではびこる不正や賄賂、拡大する経済格差に対する人々の不満は我慢の限界に達している。これに対して、プーチン陣営は、大規模な“官製”支持集会を次々と開催し、“大国ロシア”再建を進めてきた実績をアピール。支持率は若干持ち直しつつあるが、決選投票までもつれ込む可能性が高まっている。かつて8割を超える絶大な支持を得ていたプーチン首相の権威が大きく揺らぐ中、“プーチン帝国”がどこへ向かうのかを探る。
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