インターネット上の仮想世界で他のプレーヤーとチャット(会話)を楽しみながら競い合うオンラインゲーム。この世界で今、”錬金術”ともいえるカネのやりとりが問題になっている。ゲーム上の仮想通貨を現実の通貨で売買する”リアルマネートレード(RMT)”。売買を仲介する専門業者もこの1~2年で急増。市場規模は150億円とも言われる。ゲーム通貨の購入に年間百万円以上使うマニアもいる。一方で、RMTをめぐる詐欺や不正アクセスなどのトラブルが多発。去年11月には、RMTで不正に稼いだ2億円を中国に送金していた留学生が熊本県警に逮捕された。中国人による同様の事件は他にも起きており、資金の一部が犯罪組織に流れているという指摘もある。ネットの世界で過熱する知られざる錬金術の実態に迫る。
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