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この年の出来事
3月11日、東日本大震災を引き起こした国内観測史上最大M9.0の巨大地震が発生。発災直後から取材班が現地入りし、総力をあげて被害の全容と課題を伝え続けました。タイの大洪水や欧州金融不安がもたらす経済への影響も伝えました。

2011年 10月

新しい記録から見る
2011年10月31日(月)

どうなる福島のコメ ~安全宣言は出たものの~

今月中旬、全部で1700か所に及ぶ放射能検査を終え、「安全宣言」が出された福島のコメ。しかし、県内のコメ仲買業者の倉庫には、売り先の決まらない新米が次々と運び込まれ、山積みにされている。例年なら収穫前に契約を交わしていた得意先が、ことごとく取引中止を表明したためだ。汚染された福島産牛肉の流通が発覚して以来、全国に広がる「福島産」敬遠の動き。西日本の業者は「福島の米はタ ...

2011年10月24日(月)

タイ大洪水 苦悩する日系企業

記録的な大雨による洪水が続くタイ。工業団地の浸水で被害を受けた日系企業は430社を超え、部品の供給網(サプライチェーン)が寸断され、生産停止を余儀なくされた日本の大手メーカーが続出している。被災した企業は、被害を最小限に食い止めようと懸命の復旧作業を続けているが、事態の長期化は免れない状況だ。東日本大震災の時と同じように、再び部品の供給が寸断されるリスクにさらされるこ ...

2011年10月20日(木)

マータイさん最後のメッセージ

先月末、ケニアの環境活動家でノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんががんで亡くなった。環境問題への取り組みと貧困・社会問題の解決は一体だとして、30年以上にわたって植樹活動を継続。後継者を育て、活動の輪を本格的に世界に広げようとしていた矢先の死だった。亡くなる直前に撮影されたインタビューには、深刻さを増す東アフリカ・ソマリアの窮状に対する強い危機感、そして震災の ...

2011年10月19日(水)

宇宙と生命の謎に迫れ 巨大望遠鏡の挑戦

地球のような惑星の誕生、そして生命誕生の秘密に迫る史上最大の電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」が9月30日、本格的な観測を開始した。国立天文台の石黒正人元教授らが30年前から取り組んできた「日本発」の国際共同プロジェクトで、南米・チリの標高5000メートルの高原に巨大望遠鏡を66基建設し、ミリ波やサブミリ波と呼ばれる電波を観測。その電波を分析すると、宇宙空間に漂う微小な物質の ...

2011年10月18日(火)

地方を変える“コミュニティデザイン”

右肩下がりの経済や人口減少が続く中、建物や道路を作るのではなく、「コミュニティデザイン」という新たな手法を使い、活況を呈する町や村がある。例えば、瀬戸内の小さな過疎の島では、主婦たちが特産品を開発するなどし、働く場所を創出、さらには地域のための乗り合いバスを走らせるなどし、町は活気を取り戻し始めた。人と人との“つながり”を広げることで活力を生み出すという「コミュニティ ...

2011年10月17日(月)

“自給力” ~食とエネルギーを自給する暮らしの可能性~

今、都市での生活から脱し、地方に移住して、食とエネルギーを自給する暮らしを実現しようという人々が増えている。各地で開かれる移住説明会は盛況。熊本県の阿蘇山のふもとには、この半年で50人近くもの人たちが移り住んだ。便利な生活と引き換えにしてでも、自ら食べ物やエネルギーを作り出す「自給力」を高めることで、安心・安全な暮らしをしたいと言う。背景にあるのは、世界的な経済危機や ...

2011年10月13日(木)

避難の情報が伝わらない 検証 台風12・15号

100人を超える死者・行方不明者を出した台風12号・15号。記録的豪雨が相次ぐなか、避難勧告・指示のあり方が改めて問われている。先月の台風12号では、紀伊半島で避難勧告・指示が出ていなかったり、発令が遅れた地域で犠牲者が多かったことがわかってきた。台風15号では、名古屋市が100万人以上に避難勧告を出したが、住民に伝わらなかったりして、浸水地域に取り残される人が出るな ...

2011年10月12日(水)

世界を変えた男 スティーブ・ジョブズの素顔

iPhoneやiPadなど時代の一歩先を行く革新的な製品を生み出し、IT企業「アップル」のカリスマ経営者として知られたスティーブ・ジョブズ前CEO(最高経営責任者)が5日に亡くなった。明確なビジョンと強いリーダシップでアップルを率いてきたジョブズ氏。製品の細部にまで妥協を許さない徹底ぶりや、卓越したプレゼンテーション能力は世界中の多くの人々を魅了してきた。番組では、ジ ...

2011年10月11日(火)

どう教える”放射線”

学習指導要領の改訂により、来年度から中学校の理科で放射線に関する教育が31年ぶりに本格的に復活する。しかし教師のほとんどは指導経験が皆無の上、ベクレル、シーベルト、グレイなど放射性物質にまつわる単位を理解させるだけでも難しい。福島第一原発の事故以来、溢れる放射線の情報の中から、正しい知識をいかに教えていくのか、教育現場では既に模索が始まっている。いたずらな不安や恐怖の ...

2011年10月6日(木)

“ケータイ事故” 駅のホームでいま何が

人があふれる駅のホームで、いま新たな危険が生まれている。視線を落とし、携帯電話の小さな画面を見ながら歩いたり、急に立ち止まったりする人たち。周囲にぶつかったり、子どもを蹴飛ばす事故が相次いでいる。中には、こうした人を避けようとホームから転落、骨折するケースも。背景にあるのはスマートフォンの急速な普及だ。ツィッターやゲーム、検索など24時間手放せなくなったケータイ。通話 ...

2011年10月5日(水)

弁護士を目指したけれど… ~揺れる司法制度改革~

司法試験に合格したものの、就職に苦戦する弁護士が急増している。やむをえず、いきなり独立開業する“即独(ソクドク)”も増えている。背景にあるのは、「より利用しやすく、頼りがいのある司法」を目指した10年前の司法制度改革に伴う法曹人口の拡大政策だ。司法試験の合格者を増やした結果、この10年で弁護士の数は1.6倍の3万人に急増。一方、法曹育成の切り札としてスタートした法科大 ...

2011年10月4日(火)

欧州信用不安の行方 ~IMF副専務理事に聞く~

ギリシャの財政破綻への懸念を発端に、ヨーロッパ全体に飛び火し、いま重大な局面を迎えようとしているユーロ危機。世界経済全体への影響が懸念されるなか、IMF・国際通貨基金の朱民副専務理事が来日、国谷キャスターのインタビューが実現した。アメリカの大学で教育を受け、中国人民銀行の副総裁も務めた朱民氏は、今年7月、専務理事に次ぐナンバー2のポストに中国人として初めて就任。いまで ...

2011年10月3日(月)

安全を守れるか 食品の放射能検査

東京電力福島第一原発の事故以降、食品から検出されるようになった放射性物質に消費者の不安は尽きない。先月、厚生労働省が行った抜き打ち検査で、千葉や埼玉のお茶から国の暫定基準値・1キロあたり500ベクレルを超える放射性セシウムを検出。出荷前、それぞれの自治体で検査を行っていたにも関わらず、結果的にすり抜ける形となった。一方、検査を通過して市場に出回る500ベクレルを下回っ ...