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この年の出来事
3月11日、東日本大震災を引き起こした国内観測史上最大M9.0の巨大地震が発生。発災直後から取材班が現地入りし、総力をあげて被害の全容と課題を伝え続けました。タイの大洪水や欧州金融不安がもたらす経済への影響も伝えました。

2011年 2月

新しい記録から見る
2011年2月28日(月)

最新情報 ニュージーランド地震7日目

今月22日、ニュージーランド南部の都市、クライストチャーチを直下型の地震が襲った。多数の日本人が被災、今も建物の中に閉じ込められている人たちの救出作業が懸命に続けられている。都市の直下で起きたため、激しい揺れと大きな被害をもたらした今回の地震。しかし、ニュージーランドは、これまで耐震対策の先進国として知られ、国内の活断層の位置を公表するなどの対策につとめてきたはずだっ ...

2011年2月24日(木)

遺族の声が司法を変えた ~犯罪被害者・岡村勲さんの闘い~

先月、「全国犯罪被害者の会(あすの会)」の設立以来11年にわたり代表を務めてきた元日弁連副会長の岡村勲さん(81歳)が退任した。14年前、事件で妻の命を突然奪われた岡村さん。遺族として初めて法廷の柵の外側から見た裁判で、被害者や遺族が無視されていると痛感した。そして、「明日の犯罪被害者のために司法を変えなければならない」と、被害者の権利獲得に奔走してきた。その訴えは社 ...

2011年2月23日(水)

激動 中東 ~とまらぬ“民衆革命”~

変革を求める民衆のデモが中東・北アフリカ各国で勢いを増している。そのうねりは、長期独裁政権による抑圧からの解放を求める単なる民主化運動だけでなく、イスラム教スンニ派・シーア派の宗派対立や、豊富な石油資源を抱える湾岸地域の安全保障にまで影響を及ぼしかねない状況だ。宗派対立で不安定化するペルシャ湾の島国バーレーン、反政府デモ隊と治安部隊が激しく衝突するリビア、アメリカがそ ...

2011年2月21日(月)

結婚したいのに… ~止まらない未婚化~

日本人の生涯未婚率の上昇が止まらない。現在は男16%・女8%。2030年には男29%・女22%。さらに進めば「少子化」と「無縁化」で社会の存続さえ危ぶまれる。最新の分析で大きな原因として浮かび上がってきたのが職場の変容である。例えば、「職縁」の減少。終身雇用の崩壊や非正規労働の増加によって、職場づきあいが減り、上司が縁談を紹介するケースも激減している。さらに、リーマン ...

2011年2月17日(木)

災害対応空白地帯

各地が記録的な大雪に見舞われるなか、「除雪作業の遅れ」による市民生活の混乱が目立っている。原因のひとつが、除雪や土砂の除去など地域の災害復旧を担う建設業者が、長年の建設不況で疲弊していること。自治体と「災害協定」を結ぶ全国の建設業者の数は、この10年で3分の2に激減、災害対応に必要な重機を自社で保有する業者も減っているのだ。12月には全国建設業協会が国交省に「除雪の遅 ...

2011年2月16日(水)

新燃岳噴火 どうなる“火山列島”

1月、300年ぶりに大噴火を始めた新燃岳。現在も噴火活動が続いている。噴火以降、新燃岳では多くの研究者が調査や研究を行い、火山灰の成分から、今回の噴火はおよそ300年前に起こった噴火と同様、マグマが直接噴出する「マグマ噴火」であることが判明した。また今後の噴火予測につなげようと、地下のマグマの動きを探る調査も進んでいる。一方、危惧されるのが土石流の発生だ。しかし大噴火 ...

2011年2月15日(火)

学ぶことは、生きること ~夜間中学の現場から~

「夜間中学」で繰り広げられる涙と感動の物語を描いた映画『学校』。西田敏行が演じた教師役のモデルになった松崎運之助先生が、『学校』を書いてから30年を迎える今年、全国の夜間中学を巡り、そこで学ぶ人たちの姿を本にまとめる取り組みを始めている。きっかけは、夜間中学をめぐる大きな動き。今、自治体の財源不足などから給食費など補助の打ち切りや削減が行われ始め、通えなくなる人が出て ...

2011年2月14日(月)

狙われたセーフティネット

経済の低迷で拡充されてきたセーフティネット。リーマンショック後に新設された総予算1兆円の「第二のセーフティネット」と呼ばれる失業者向けの貸付制度などが、巨額の金に目を付けた闇社会の標的にされている。その一つ、一人あたりの貸付額は最大で200万以上にのぼる「総合支援資金貸付制度」では、今月、本格的な償還が始まったが、大半が回収不能に陥る危険性が広がっているのだ。全国で一 ...

2011年2月10日(木)

ガソリンスタンドが消える

いまガソリンスタンドが急速に地域から姿を消している。理由は不況による節約志向やエコカー普及などによるガソリン需要の減少。09年度は1年間で1733ヶ所が消滅、平成になってから最多の減少数となった。過疎化が進むもともとスタンドが少ない地方では、ガス欠が頻発したり、高齢者がガソリンを入れるためだけに遠出を強いられるなど、くらしに深刻な影響が出始めている。「ガソリンスタンド ...

2011年2月9日(水)

漫画“ワンピース” メガヒットの秘密

週刊少年ジャンプの連載漫画「ワンピース」は、連載開始から14年、昨年11月に発行部数累計が2億部を突破し、国内最高記録を更新し続けている。「ワンピース」は、主人公の少年ルフィが海賊王を目指し、仲間をえながら“ワンピース”という財宝獲得を目指す海洋冒険物語。その大きな特徴の一つが幅広い読者層。子供よりも熱心なファンになってしまった母親、仕事のバイブルとして重宝しているサ ...

2011年2月8日(火)

中国 水ビジネスを狙え ~50兆円市場争奪戦~

今後10年で50兆円が投入される中国の水市場。命の糧となる飲み水や経済発展を支える産業用水、膨大な下水の処理などが国家の喫緊の課題となり、世界の企業が続々と参入。今や中国は21世紀の水ビジネスの主導権を争う戦場と化している。こうした中、大阪の中小企業は汚泥処理技術や浄化膜技術などを持つ他企業と4社連合を組み、上下水道施設を丸ごと受注しようと、中国政府高官との直接交渉に ...

2011年2月7日(月)

うつは“心”から治せるか 注目される認知行動療法

うつ病の治療法として、従来の薬物療法に加えて「精神療法」への期待が高まっている。最新の調査で、薬の過剰投与が自殺につながる危険や、患者の3割は薬が効かないことが明らかになったためだ。中でも注目されている治療法の一つが、高度なカウンセリングによって悲観的過ぎるものの見方などを改め、うつを“心”から治す「認知行動療法」だ。英国での実験で再発率を抑えられることが判明。日本で ...

2011年2月3日(木)

働くのがこわい 新たな“ひきこもり”

“ひきこもり”の長期化、高年齢化が止まらない。去年内閣府が行った調査によると、ひきこもりの人は全国に70万人いるとも言われており、その過半数が30代を占め、しかも、就労経験や、就職試験をきっかけにひきこもった人たちだという。「ひきこもり」の人たちが社会復帰を望んでも、ひきこもっていた期間により生まれる履歴書の空白や、社会経験の不足が自立への道を阻む。社会への出口が遠の ...

2011年2月2日(水)

急増する国際離婚トラブル

いま国際離婚をする日本人と外国人のカップルの間で深刻な問題が起きている。突然子どもを国外に連れ去られた人がいる一方で、海外での結婚が破たんし子どもを連れて帰国した日本人が「誘拐犯」として指名手配される事例まで現れているのだ。子の連れ去りが政府間の政治問題にまで発展し、日本は今、子の連れ去りを防止するハーグ条約の批准を諸外国から求められている。しかし国内には賛否両論が渦 ...

2011年2月1日(火)

エジプト 騒乱 ~中東はどこへ~

人口8000万人を超えるアラブ最大の国家、エジプトで巻き起こる反政府運動は、中東をどう変えていくのか。世界がかたずをのんで見守っている。アラブ諸国の中で最初にイスラエルと平和条約を結び、アメリカなどと良好な外交関係を保つことで、国際社会での発言力を高めてきたエジプト。その不安定化は、欧米諸国の中東での外交戦略の見直しをも迫りかねない状況だ。なぜ今、エジプトで人々は政府 ...