今、都市での生活から脱し、地方に移住して、食とエネルギーを自給する暮らしを実現しようという人々が増えている。各地で開かれる移住説明会は盛況。熊本県の阿蘇山のふもとには、この半年で50人近くもの人たちが移り住んだ。便利な生活と引き換えにしてでも、自ら食べ物やエネルギーを作り出す「自給力」を高めることで、安心・安全な暮らしをしたいと言う。背景にあるのは、世界的な経済危機や食糧危機、そしてエネルギー危機。命に直結するものが手に入らなくなるかもしれないという切実な危機感が高まっているのだ。東日本大震災も追い打ちをかけた。計画停電やガソリン・食料などの不足を経験した首都圏では特に、効率的にシステム化された都市生活がいかにリスクに弱いかを痛感したという人が多い。番組では、食とエネルギーを自給する暮らしが持つ可能性を探る。
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