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この年の出来事
3月11日、東日本大震災を引き起こした国内観測史上最大M9.0の巨大地震が発生。発災直後から取材班が現地入りし、総力をあげて被害の全容と課題を伝え続けました。タイの大洪水や欧州金融不安がもたらす経済への影響も伝えました。

2011年 5月

新しい記録から見る
2011年5月31日(火)

中国天才少女あらわる ~見直される“将棋”~

今月21日、将棋の女流王座戦予選に中国から一人の招待選手が参加し、話題を呼んでいる。張天天ちゃん、12歳。北京で開かれた小学生選手権大会で優勝し、その実力を高く評価されている。実は今、中国では将棋熱が高まり、学校の授業にも取り入れられるほどの人気が出ている。一人っ子政策で受験競争が過熱するなか、脳力アップになると期待されているのが大きな理由だが、さらに「お願いします」 ...

2011年5月30日(月)

“帰宅できない” ~どう備える首都直下地震~

東日本大震災発生の3月11日、首都圏では交通網の混乱から、大量の帰宅困難者が発生した。家族の安否が分からず10時間以上歩いて帰宅した会社員、渋滞に巻き込まれ現場にたどり着けない救急車、子どもを帰すかどうかで苦悩した学校現場などが続出。被災がわずかだったにもかかわらず大混乱した実態から、今後の課題も浮かび上がってきた。首都直下地震の帰宅困難者の想定は650万人。専門家は ...

2011年5月26日(木)

乗り越えられるか“電力危機”

大震災の影響で極端に低下した東京電力の供給能力。そして、中部電力・浜岡原発の全面停止。電力不足ドミノも懸念されるこの夏をどう乗り切るのか、必死の取り組みが需給双方で進められている。電力各社は火力発電所の復旧・再稼働、新規ガスタービンの増設を急ピッチで進めているが、電力確保はまさに“綱渡り”の状態である。対策に追われる各企業。店舗オペレーションを見直すコンビニ、輪番操業 ...

2011年5月25日(水)

“ツーキニスト”が世界を変える

世界は、今、空前の“自転車ブーム”にわいている。化石燃料の枯渇、地球温暖化、生活習慣病で膨らむ医療費といった社会問題を解決する切り札として、欧米ではいわゆる「自転車都市」が次々に誕生しているのだ。ロンドンでは去年、新たに「自転車革命」というプロジェクトを発表。260億円もの巨額の予算を投じ、街の至るところに6千台ものレンタサイクルを整備、さらに郊外の住宅街と街の中心部 ...

2011年5月24日(火)

町工場 アジアの“先生”になる

震災による景気の冷え込みが危惧されるなか、日本経済を立て直す切り札の一つとして注目されているのが、中小企業の海外進出だ。成長著しい新興国で成功を収められれば、日本国内にも雇用と活気をもたらすと期待を集めている。先陣を切る町工場の一つが、名古屋の金型メーカー、ナガラだ。2年前から日本人技術者が、ベトナムの自動車メーカーに部品作りの「先生」として乗り込んでいる。高い技術さ ...

2011年5月23日(月)

教壇に立つのはだれ? ~小学校・英語必修化の波紋~

今年度から小学校5・6年生の授業で外国語活動が必修化(年35コマ)された。これまで、全国の自治体の3割以上が、外国語指導助手の調達を斡旋会社への業務委託でまかなっていたが、去年、千葉と愛知などでその業務委託が“偽装請負”だと労働局から指摘された。法律上、「業務委託」では、教室で担任が外国語指導助手に対して指導したり打ち合わせたりできない事になっている。その制約が守られ ...

2011年5月19日(木)

職業訓練で雇用を生み出せ

東日本大震災は多くの人から職を奪った。従来から失業率の高止まりに悩んでいた日本は、かつてない危機に立っている。そこで今、長期的な雇用回復、復興への道の一つとして期待されているのが「職業訓練」だ。欧州では職業訓練に力を入れることで好調な経済を維持している国が少なくない。例えばデンマーク。国・企業・労組が一体となって失業者を訓練(education)し、環境分野などの成長 ...

2011年5月18日(水)

混迷エジプト 民主化の行方は

エジプトでムバラク独裁政権が崩壊してから3ヶ月。しかし、今なお新しい国家の姿は見えてこない。一連の反政府デモで動員に大きな役割を果たした若者中心の民主化勢力「4・6運動」は、グループ内の路線対立が噴出。その求心力を維持できるか岐路に立たされている。一方、これまでムバラク政権によって弾圧されてきた「ムスリム同胞団」などのイスラム勢力は、これを機に一気に政治的な存在感を強 ...

2011年5月17日(火)

検証 ユッケ食中毒 見過ごされた生肉の危険

焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で起きた集団食中毒事件。生肉料理「ユッケ」に付いていた病原性大腸菌は、幼児や高齢者だけでなく、抵抗力があるはずの10代~40代をも重症化させ、複数の命を奪った。なぜ今回、事件は起きてしまったのか。チェーン店や食肉卸の関係者などへの取材から、実態と背景が明らかになってきた。厚生労働省は、平成8年の生レバーによる食中毒事件後、再発防止のた ...

2011年5月16日(月)

私を叱らないで ~脳科学で認知症ケアが変わる~

厚労省の推計で208万人(22年時点)とされていた認知症の人が想定以上に増えていることがわかってきた。治療薬の開発が停滞するなか注目されているのが、認知症の人に対する「接し方」の研究だ。最先端の脳画像検査でわかったのは言語能力が落ちる認知症でも「相手の表情を読み取る能力は大きくは損なわれない」という事実。ついついやり過ぎる指示や注意も、その「内容」は伝わらず「怖い表情 ...

2011年5月12日(木)

どう守る“地域の宝”文化財

いま、全国各地で文化財が展示も適切な管理もされず、行き場を失うケースが急増している。自治体の財政難や市町村合併に伴って、博物館の閉館が相次いでいるためだ。一方、文化財を保有してきた寺などが後継者難や地域の過疎化で、文化財を盗難などから守れないとして、博物館に寄贈・寄託する動きも広がっている。しかし、増え続ける文化財に、どの自治体も充分な文化予算を確保できず、対応を苦慮 ...

2011年5月11日(水)

故郷(ふるさと)はどうなるのか ~福島・浪江町 原発事故に直面する人々~

地震と津波、そして原発事故に見舞われてから2か月を迎える福島県浪江町。人々を取り巻く状況は厳しさを増している。捜索活動は始まったものの、遺体の損傷が激しく、身元確認は進んでいない。最新の調査で町の放射線量が高いことも判明し、避難生活が年単位に及ぶ恐れも高まってきた。そうしたなかでも希望を捨てずに動きだしたのが、町の将来を担うと期待されていた商工会青年部のメンバーだ。原 ...

2011年5月10日(火)

学校再開 子どもたちは今 ~大震災から2か月~

東日本大震災から2ヶ月。被災地では、ようやく学校が再開し始めた。宮城県山元町の中浜小学校は校舎が大破。全員が奇蹟的に助かったものの、肉親を失い転居を余儀なくされる児童も多く、59人いた児童は35人に。近くの学校で合同で授業を受けることになった。地域の核である学校を守りたいと、校長、児童、地域は奮闘する。宮城水産高校では、地元で漁業を継ぐ決意した生徒達が、家や肉親、生活 ...

2011年5月9日(月)

住宅は大丈夫か 見落とされた液状化対策

東日本大震災によって関東地方でも大きな被害が出ている。特に注目されているのが地盤改良や杭を使った基礎工事をしていない「戸建て住宅」の液状化。沿岸の埋め立て地だけでなく内陸部でも住宅が液状化に襲われ、被害戸数は関東地方だけで2万近くに及ぶ。補修には数百万円以上かかるため、ローンを抱えながらの費用負担に苦しむ家が数多く出ている。住宅の地盤改良をしようにも、これまでそうした ...