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この年の出来事
3月11日、東日本大震災を引き起こした国内観測史上最大M9.0の巨大地震が発生。発災直後から取材班が現地入りし、総力をあげて被害の全容と課題を伝え続けました。タイの大洪水や欧州金融不安がもたらす経済への影響も伝えました。

2011年 9月

新しい記録から見る
2011年9月28日(水)

どう決別する暴力団 ~排除条例・市民の模索~

暴力団への利益供与や名義貸しを禁止し、違反した企業などに罰則を科すことで、暴力団組織の資金源を断つ事をねらう暴力団排除条例。去年から全国で導入が進められてきたが、10月、東京と沖縄で施行され、すべての都道府県で実施されることになる。施行を前に、東京では企業の模索が始まっている。違反した場合、企業名が公開されたり、銀行から融資を受けられなくなる恐れもあるため、事業活動が ...

2011年9月27日(火)

“コーチ”をつける社長たち

経済の先行きが不透明な今「コーチ」と対話することでリーダーシップを磨く「コーチング」を始める社長が増えている。コーチングは、アメリカで90年代に確立された能力開発の手法。コーチは教えるのではなく、「なぜその仕事は必要なのか」「そもそも経営者とは」などと、質問を投げかけることで社長自身に問題点を気づいてもらう。アメリカではグーグルやGEなど多くの大企業が導入、それが日本 ...

2011年9月26日(月)

放射能から子どもを守りたい ~母親たちのネットワーク~

東京電力福島第一原発の事故から半年あまり。食品、土壌などから次々に放射性物質が検出される中、「子供を放射能から守りたい」と、30~40代のごく普通の母親達がネットワークでつながり活動している。今や200余の団体、賛同者は1600人以上に発展。行政が測らない食品を独自に測定。秋の運動会シーズンを前に、近隣市町村の母親達が連携して行政に働きかけ、校庭の除染を実現させる。更 ...

2011年9月19日(月)

“もう一旗揚げたい” 増えるシニア起業

「定年を機に夢を実現したい」「自由に仕事がしたい」。熟年世代でビジネスを立ち上げる“シニア起業”が増えている。日本政策金融公庫の調査によると、開業者に占める50歳以上の比率は、20年前は9人に1人だったが、昨年度は4人に1人になった。シニアの強みは、経験と知識、そして幅広い人脈だ。しかし、ハンディも少なくない。経験が生かせる分野はすでに市場が成熟化していたり、体力や気 ...

2011年9月15日(木)

3.11 世界の映画監督からのメッセージ

今年5月、映画監督・河瀬直美さんが、映画を通じて、被災地の人々に寄り添うことは出来ないか、世界の映画監督たちに短編映画の制作を呼びかけた。代表作「みつばちのささやき」で知られるビクトル・エリセ(スペイン)を始め、中国、タイ、リトアニアなど21人の映画監督がその趣旨に賛同。9月11日に吉野・金峯山寺での上映会に向け製作を進めている。映画の長さは3分11秒で、統一したタイ ...

2011年9月14日(水)

巨大津波が小学校を襲った ~石巻・大川小学校の6か月~

東日本大震災で多くの児童が犠牲になった小学校がある。巨大津波によって全校児童108人のうち、74人が死亡・行方不明となっている宮城県石巻市立大川小学校。地震発生から避難準備を開始、津波が到来するまでにおよそ50分の時間があったにも関わらず、高台への避難の途中に、子どもたちは津波に襲われた。なぜ、幼いいのちがこれほどまでに失われたのか。二度とこのような痛ましい事態を起こ ...

2011年9月12日(月)

釜石復興 ~再生への格闘~

大震災で壊滅的被害を受けた釜石市で、町の復興計画が本格始動している。かつて製鉄業で栄えたが、震災前には人口が最盛期の半分以下4万弱に落ち込んでいた釜石。復興で千年後も評価される町に作りかえるという。「目標は9月末。」市長の特命チームのもと、大学教授や市民が安全と産業振興を両立した町の模索を始めた。震災直後は安全のため町全体の嵩上げ案が出たが、概算で工期15年・費用は4 ...

2011年9月8日(木)

世界を変えた9.11 ~アメリカ同時多発テロから10年~

世界を震撼させた米同時多発テロ事件から10年――。今年5月にはテロの首謀者とされるオサマ・ビンラディン容疑者が殺害され、7月にはアメリカ軍のアフガニスタンからの撤退も始まった。しかし、アメリカは今なおテロの脅威に怯え、イスラム教徒に対する差別や偏見など不寛容な空気が社会に蔓延している。一方、対テロ戦争の主戦場となった中東地域では混乱が続き、不安定な状況が新たなテロの拡 ...

2011年9月7日(水)

町をどう存続させるか ~岐路に立つ原発避難者たち~

震災から半年、原発事故で被災した自治体で、町の将来を巡り激しい議論が起きている。放射性物質による深刻な汚染が明らかになった浪江町では、故郷への帰還を目標に掲げる役場に対し、商工会青年部を中心とする子供を持つ若い経営者たちが異議を唱え、敢えて、『故郷には戻らない』と宣言。放射線の脅威がない“代替地”に結集し、いち早くコミュニティの再生をはかるべきだと主張しはじめた。町民 ...

2011年9月6日(火)

止まない雨 ~緊急報告 紀伊半島豪雨~

多数の死者・行方不明者を出し、甚大な被害をもたらした紀伊半島の豪雨。被災した住民への取材から、想定外の事態が次々と起きていたことが明らかになってきた。一気に増水して、避難する間もなく家を流されたと証言する住民。土砂崩れの現場では、県が指定した危険な範囲を大きく上回る斜面が崩壊していた。なぜ被害は拡大したのか。避難態勢は十分だったのか。現地からの緊急報告。

2011年9月5日(月)

超円高に立ち向かえ ~海外進出の新戦略~

1ドル76円台。「超円高時代」を迎え大きな打撃を受ける日本のモノ作りが、海外進出を加速させている。懸念され続けてきた国内の空洞化。しかし今、これまで海外進出を躊躇してきた中小企業が、この海外進出を成功させることで、逆に日本の雇用を守ろうと新たな将来像を描き始めている。韓国企業などとの取り引きを入り口に、世界に販路を拡大、そこで収益を増やすことで国内工場での生産や技術開 ...

2011年9月1日(木)

夜空の花に希望をつなぐ ~隅田川花火大会~

東日本大震災の影響で、夏祭や花火大会の中止が相次ぐ中、日本最大級の観客動員数を誇る「隅田川花火大会」が8月27日、例年よりも一月遅れで開催される。江戸時代、8代将軍吉宗が“享保の大飢饉”と疫病による犠牲者を弔うために行った“両国川開き”が始まりとされるこの花火大会。その後、関東大震災や東京大空襲など、国家を揺るがす大災難に見舞われる度に、人々の悲嘆を受け止め、再び立ち ...