秋の味覚・サンマに異変が起きている。ここ数年不漁が続き、去年の漁獲量は7年前の6割ほどにとどまっている。要因の一つが海外の船によるサンマ漁だ。どこの国にも属さない"公海"で中国や台湾などの漁船が日本近海に来る前のサンマを"先獲り"しているのだ。さらに今、公海だけでなく、日本の排他的経済水域でも密漁が増えることが懸念されている。このままでは資源の枯渇につながりかねないと、9月3日に東京で「北太平洋漁業委員会」の初会合が開催。サンマ漁を規制するための初めての国際的なルール作りが始まる。日本は将来にわたってサンマを確保できるのか。日本近海で繰り広げられる熾烈な争奪戦の現場と交渉の舞台裏に密着する。
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