2012年5月

2012年05月29日 (火)

"神話の森"のスカイツリー

「神話の森 中国山地」を担当いたしました大隅です。古代と現代が交差する七つの物語、いかがだったでしょうか。今回、古事記などの神話を読みながら取材を重ねるうちに、古代の人も私たちも、心の中はそんなに変わらないのではないかと思うようになりました。

ところでこの番組の放送があった週、ずっと世間をにぎわせていたのが東京スカイツリーの開業でした。編集のため宿泊していたホテルのロビーにも「3000万人に会える空」というポスターが貼ってあり、登ってもいないのに目まいがしそうでした。

今日はこのブームに乗じて、中国山地が誇る「古代のスカイツリー」をご紹介したいと思います。場所は島根県の中央にある、三瓶山(さんべさん)。番組のなかで和牛が放牧されていた、あの森です。この三瓶山は活火山でして、縄文時代に大噴火を引き起こしたそうです。その際にまき散った火山灰などがなんと森に降り積もり(イタリアのポンペイのような感じですね)、古代の姿のまま、地中に埋めてしまいました。

その名も、三瓶小豆原埋没林。現代とは全くちがった森の姿を見ることができます。以前にロケを行った時に撮影した写真をご覧下さい。

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この埋没林では、かつて30mを超えていたといわれる杉の老木を仰ぎ見ることができます。今でこそ10mを超える樹木さえ珍しいものですが、縄文時代は30mを超える樹木ばかりだったんですね。伐採する人間がいないので当然といえば当然ですが…。人間の何十倍も大きくて、そして何十倍も長生きする樹木という存在。古代の日本人のため息が聞こえてきそうです。キャッチコピーは「4000万年前に会える地下」ということでいかがでしょうか。ぜひ現代版だけでなく、古代のスカイツリーも見にいってみて下さい。

三瓶小豆原埋没林は、広島の三次ICから車で90分、JR出雲駅からは70分です。なお三瓶山の周りを走行していると、ときどき、森から間違って出てしまった牛が歩いていることがあります。見かけたらお近くの和牛農家さんに知らせてあげて下さい。 

投稿時間:10:19 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2012年05月22日 (火)

下町のオススメ

「東京 下町」を担当しました高橋です。今回は“春”と“食”という切り口で、9つの下町の物語を紹介しました。取材させて頂いた方は皆、どの方も素晴らしく魅力的で、改めて下町の懐の深さを痛感しました。
さて、今回のオススメは、江東区にある砂町銀座商店街です。番組の中でも取り上げましたが、少し短い尺になってしまいましたので、改めてこの場でお勧めしたいと思います。

東西670メートルに170軒の店が連なる巨大商店街。その歴史は昭和初期にまで遡ります。当時はわずか27店舗という小規模なものでした。しかし、物資が不足していた戦後直後、当時の商店街組合長が「良いモノを適正な値段で売ろう!」と大号令。あくまで庶民の味方であり続けました。各地で闇市が乱立し、粗悪品まで法外な値段で売られる中、砂町銀座商店街の姿勢は地域の人々から大変支持されたと言います。以来、積極的に店を誘致し、商店街が大きくなっていっても、「良いモノを安く」というのが砂町銀座商店街のモットーとなり、それが人々から信頼され愛され続ける理由となっています。
 

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商店街の特徴は、何より食料品店が多いこと。開店と同時に行列ができる魚屋。親子3代で営む手作りのおでん屋。数十種類のおかずが並ぶ総菜屋。漁師の息子が獲ってきた貝の天ぷらが自慢の揚げ物屋。フルーツトマトばかりを扱うトマト専門店。数えあげたらキリがありませんが、とにかくこの商店街は活気があって、ブラブラ歩くだけで楽しく、気がついたら買い物袋を手に持ち、買い食いでお腹が一杯になっていること請け合いです。

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毎月10日は、一層安くなる「ばか値市」。季節のお祭りも盛大に行われ、次回は「砂銀七夕まつり」。是非一度、砂町銀座商店街に足を運んでみて下さい。

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2012年05月15日 (火)

今週の風土記はおいしい

「新日本風土記」事務局スタッフです。

今日、京都では葵祭が行われる予定でしたが、雨で明日に順延とのこと。楽しみが明日に延びましたね。葵祭は、ぜひ一度は見てみたいお祭りのひとつです。「新日本風土記」や「もういちど、日本」を担当していると、日本全国に、郷土色豊かなお祭りがたくさんあることに気づかされます。これからも、番組で紹介していきますので、どうぞお楽しみに!

さて、今週の新日本風土記、舞台は東京の下町です。江戸時代から変わらぬ人情と活気あふれる町で、春の味を探して旅をします。東京湾で漁師をしながら、屋形船で江戸前の魚を提供する親子、千葉県から新鮮な野菜を運んでくる行商のおばあちゃんなど、おいしくて、あったかくて、ほろりとする話題がいっぱいです。見終わる頃には、おなかはグーグー、でも心は満腹・・のはずです!

「新日本風土記 東京下町 味わい春の旅」を、どうぞお楽しみ下さい!

投稿時間:10:49 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2012年05月08日 (火)

お城を巡る旅

「新日本風土記」事務局スタッフです。
ゴールデンウイークが終わって、再び日常へ。「新日本風土記」も、先週金曜日は特別編成につき休止でしたが、今週金曜日からは、また毎週お楽しみ頂けます。11日(金)に放送するのは、「城 十二天守への旅」。昨年4月に放送した90分番組のリメイクです。

最近は、城ガールなる言葉もあるそうですね。歴史ロマンに浸り、全国各地のお城を訪ねるのは、とても楽しそう。テーマをもって、日本を巡る旅、いいですね。


でも、建てられた当時の姿を留める城は、全国で12しかありません。その、“現存十二天守”すべてを、番組では紹介します。国宝のお城は4つ。長野の松本城、愛知の犬山城、滋賀の彦根城、兵庫の姫路城。もちろん、すべて紹介します。今も城主の子孫が大切にお城を守っている姿や大修理に力を注ぐ職人魂など、人間模様もたっぷりと描かれますよ。他の8つのお城も、国宝の城に負けない魅力を持っています。郷土の誇りとして、どのお城も地域の方々に愛されているのがよくわかります。

「新日本風土記 城 十二天守への旅」を、どうぞお楽しみ下さい!

投稿時間:11:36 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2012年05月01日 (火)

蔵王の寒ざらし蕎麦

「蔵王」を担当した青木です。通常は春夏秋冬、まんべんなくロケする「風土記」ですが、今回は冬を中心にロケしました。一見、「静」の季節である冬、しかし蔵王ではその逆で、まさに冬は「動」の季節。各種大会が開かれるスキー、今年は、日本初のジャンプ女子ワールドカップが開催されました。髙梨沙羅選手の活躍をご記憶の方も多いかと思います。また、世界的に有名な樹氷は今年も立派に成長し、多くの観光客が訪れました。メインロケ地は標高900mの山腹にある温泉街。連日雪が降り、晴天は12月から3月までで10日もないと言われる土地です。しかしそこで、人々は日々、厳しい風土に恵みを見いだして暮らしていました。

今回のおすすめは、山形市内で、蔵王の風土を活かして作られている味覚・寒ざらし蕎麦です。番組では少ししか紹介出来ませんでしたが、これは山形市内の蕎麦屋さんの組合が20年ほど前から取り組んでいる、春限定の味覚です。通常の湧き水より10度ほども低い蔵王の沢水に二週間、蕎麦の実を浸し、さらにそこから二週間、蔵王の寒風にさらすという、大変手間のかかった蕎麦です。山形市内の蕎麦屋さんで、5月の連休ぐらいまで食べることが出来ます。原料の蕎麦は山形在来品種の最上早生(もがみわせ)。しっかりした味が特徴です。山形の蕎麦のおいしさとバリエーションの豊富さは、かつて江戸風俗研究家の杉浦日向子さんに衝撃を与え、「ソバ好き連」通称「ソ連」を立ち上げるきっかけとなりました。中でも、寒ざらし蕎麦は、沢水の中であえて蕎麦の風味の元でもあるアクを抜くことで、はかなく繊細な味を表現します。山形は4月下旬から5月初旬が桜の時期でもあります。是非一度、山形で、桜と共に、寒ざらし蕎麦をはじめとする蕎麦を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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投稿時間:10:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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