2017年07月11日 (火)

海山に挟まれた異空間

 番組の取材にご協力くださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。取材・制作を担当させていただいた秋山です。

 若狭湾沿いに点在する集落の暮らしは、ものすごく奥が深い。集落に残る文化や風習について話を聞くと、その由来は「1300年前にな…」とか、「古墳時代に…」などと、遥か昔にさかのぼります。集落に住む皆さんは、先祖から漁、家、神さま、仏さま、田んぼなど、生きていくために不可欠だった歴史あるものを、いくつも受け継いでいました。集落を取り囲む海と山が、それらをそっくりそのままの状態で守ってきたような印象を受けました。

 集落では、多くの「漁師」さんたちに出会いました。漁師はおっかないという先入観がありましたが、若狭湾の漁師は全然そんなことありませんでした。漁師以外のみなさんにも、取材のたびお土産をいただいたり、お食事をごちそうになったりと、本当に良くしていただきました。穏やかな話しぶりの中に、淡々とつないできた歴史の凄みをふっと感じさせる言葉がいくつもありました。

若狭湾沿いに残る、昔ながらの暮らしをちょっと味わうことができる、おすすめの場所をご紹介します。

【海沿いの集落の民宿】
joshin.jpgwakasawan_tanada.jpg 忙しい毎日に疲れたらおすすめ。抜群の透明度を誇る真っ青な海と、緑豊かな山に囲まれ、毎日獲れたての海の幸を堪能できます。一方で、コンビニはないし、食堂や売店もわずか。ちょっと不便だけど、何もかも忘れて、ぼーっとするには最高の環境です。自分の人生を見つめ直す機会になるかも。福井県若狭町、美浜町、小浜市、おおい町、高浜町、それぞれに観光協会があり、相談すれば民宿を紹介してくれます。

【若狭小浜お魚センター】
osakana.jpg 若狭湾の海の幸を味わいつくすならここ。その日水揚げされた魚を扱う魚屋さんが軒を連ね、鮮魚をはじめ、干物や加工品を購入できます。番組では、高級品の塩を振ったぐじを紹介しましたが、地元でもっと気軽に親しまれているのは、魚の「醤油干し」。魚を開いて醤油に付けて干す、というシンプルな干物は、江戸時代から続くとも言われる小浜のソウルフード。塩とはまた違ったおいしさが味わえます。
 お魚センターでは駐車場に「七輪焼き広場」が併設されており、300円払えばすぐに炭火で焼いて食べることもできます。

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2017年07月04日 (火)

"青春"の街 京都のディープスポットへ

京都 青春物語を担当した田嶋です。
取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

小説や映画、アニメでも「青春の舞台」として描かれることが多い京都。

自転車があればどこでも行ける適度な広さ、古いものを残しながら、新しいものはどんどん取り入れる懐の深さ、目線の高い建物が無く、周りは学生や個人事業主が多く、どこかせかせかした社会とは切り離されている…
こんな環境を「ぬるま湯」と呼ぶ学生もいましたが、背のびしないで、語り、悩み、楽しむという青春の特権が思う存分行使できる。そんな舞台設定が整っているのが京都という街なのかもしれません。とはいえ、それをどう映像で表現するのか、かなり悩み、途方にくれもしましたが…(そんな時はよく鴨川に行きました)

今回お伝えしたのは青春物語の、ほんの一部。
観光ではそのディープな魅力がなかなか分からないかもしれませんが、ひととき青春に立ち返れる場所をご紹介します。

オススメポイント
① 鴨川
高野側と賀茂川の合流地点であるデルタは、京都市民憩いの場。友達と、恋人と、または1人でも。
番組でご紹介出来なかったのが残念でしたが、上流の方は春先とても桜並木が美しく、自転車で走り抜けるととても気持ちが良いです!

②吉田寮
yoshidaryou.jpg今回は学生たちと何回も総会で話し合い、撮影の許可を頂きました。初めはおそるおそる、という感じでしたが、思い思いに過ごす学生たちの姿はとても魅力的。タイムスリップしたような不思議な気持ちになりました。
学生たちの住居であるため、プライバシーにくれぐれも配慮し、無断で入ったり写真を撮ったりすることはご遠慮下さい。


③拾得
livehouse.jpg酒蔵を改造したライブハウス。
毎日ライブをやっていますので、詳しくはホームページをご覧ください。
基本的には月曜が飛び入りライブの日。
楽器に自信がある人もない人も、ここではなんでも受け入れてくれる懐の深さを感じます。
実は拾得はご飯も美味しい。玄米定食がオススメです!

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2017年06月27日 (火)

武蔵野は広い!

「武蔵野」を担当いたしました。佐野です。

3月~5月まで、武蔵野の各地でロケを行いましたが、一口に言って、「武蔵野は広い!」。

都心に近いのに、知らないことがたくさんあり、また出会った人々の中にも、都会人の洗練された感覚と田舎のあったかみが共存していて、とても発見の多い旅でした。

以下、お勧めのスポットを紹介いたします。

「お鷹の道」

1otakanomichi75.jpg新宿から電車で30分で、こんなところがあるのかと驚くのが、JR中央線、西国分寺の駅から歩いて15分ほどのところにある、「お鷹の道」。かつて、徳川の将軍たちの御鷹場だったことから名づけられた小道ですが、湧き水が流れる小川沿いの遊歩道は、春は新緑、夏は蛍、秋は紅葉が美しく1年じゅう楽しめます。訪ねるのはやはり朝8時頃がおすすめ。

道沿いの農家さんの庭先では、市が三百年野菜として力を入れている味自慢の「こくべジ」(産直野菜)が入手可能。近くにある武蔵国分寺跡で天平の歴史を感じ、湧水園ではけの自然を間近に触れて、「史跡の駅・おたカフェ」で地元野菜をふんだんに使ったカレーや、ポタージュなどを楽しめば、素敵な一日が過ごせます。

ちなみに、番組ではけの下の「噂の野菜畑」に収穫に来ているところを紹介したイタリアンのチーフ、小俣さんのお店は、JR国分寺駅南口徒歩5分の「トラットリア・カレラ」。

春野菜のペパロンチーノは絶品でした。

 

「小平ふるさと村」

2kodairahurusatomura80.jpg小平市の古民家などを移築して、昔の風景を再現したふるさと村は、こじんまりした雰囲気で和める場所。竹馬やベーゴマなど昔の遊びを体験できたり、紙芝居など各種のイベントが行われます。家族連れで訪ねるのにもってこい。

腰があり麦の香りが特徴の「糧うどん」は週末に限定50食で提供。

水屋という建物の中で保存会の皆さんが打っているうどんの製造過程も見学できます。

うどんが食べられる日は、HPで事前にご確認ください。

4kodairaudon80.jpg

 

「井の頭恩賜公園」

3inokashirakouen.jpg今年、開園100周年を迎えた井の頭公園で、開園前から茶店を営業しているという「井泉亭」さんの名物は、カレーとお汁粉。有名人もたくさん訪れ、舌鼓を打ったそうです。

公園の豊かな自然を守る活動をしている「井の頭かんさつ会」は、「冬芽」「春の生き物」「変形菌」など、月に一度、テーマを決めて公園の自然を観察する会を実施しています。

家族連れに人気なので、HPでスケジュールを確認して参加してみてはいかがでしょうか?

 

「くらやみ祭り」

5huchubantou.jpg府中市の大國魂神社の例大祭、「くらやみ祭」は、神輿渡御だけではありません。

5月3日には、その昔、府中が名馬の産地だったことに由来するの競馬式(こまくらべ)。競馬場の協力で、旧甲州街道を6騎の馬が駆け抜けます。4日には、地元の青年たちが競う万燈大会(写真)、そしてお囃子の山車行列。連休3日間で80万人が繰り出すといいます。

投稿時間:14:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2017年06月20日 (火)

松本の美味、そして人情

松本を担当しましたディレクターの河合と申します。今回は、信州松本のちょっと遅い春を巡り、その中に秘められている土地の歴史や受け継がれる思いなどをご紹介させて頂きました。番組の取材にご協力頂いた皆様、お忙しい中本当にありがとうございました。

こちらでは、番組で紹介しきれなかった松本の“水の恵み”についてご紹介したいと思います。

盆地になっている松本では、周囲の山からの伏流水と、町のいたるところで出会うことが出来ます。一般のお宅も井戸でくみ上げているところが多いのですが、使い切れない分を家の前で「どなたでもお飲みください」と湯飲みと共に流しっぱなしにしているところもあれば、源智の井戸、鯛萬の井戸など名前のついている有名な水汲み場もあります。

matsumoto1.jpgmatsumoto2.jpg地元の人もみなさんもよく汲みに来られていて、お蕎麦屋さんや喫茶店などでも使われています。こうして街中で見かける井戸や水路は、江戸時代に整備されたもので、ずっと整備しながら大切に今日まで使い続けてきたものだそうです。

matsumoto3.jpgその中でも今回私が特にお勧めしたいのが、女鳥羽の泉です。実は街中にたくさんある水汲みスポットは全て水の味が違います。どの山から来たとか、どの深さを流れているかなどで含まれるものが違うらしく、それぞれの人が自分に合う水を見つけて汲みにやってこられるのですが、「一番美味しい!」と大人気で水を汲む人でいつもにぎわっているのがこの女鳥羽の泉です。水は本当になんのくせもなくさらっといつまでも飲んでいたくなるような、まろやかな水です(ディレクター私見)。 

matsumoto4.jpg

matsumoto5.jpgそんなわけで水はもちろん美味しいのですが、もうひとつとっても楽しいのが、水をめぐる町の人の交流です。女鳥羽の泉は、善哉酒造(よいかなしゅぞう)という造り酒屋さんが提供してくれている水場です。こちらではこの水でお酒を作ってらっしゃるのですが、通りに面したガラスの引き戸の向こうではいつも大きなテーブルを囲んでお茶会が開かれています。そして通りすがりだろうが、誰でもその仲間に入れてくださいます。

matsumoto6.jpg

matsumoto7.jpg女鳥羽の泉の水で炊いた黒豆ですとか、お漬物ですとか、皆さんが持ち寄る美味しいものを肴にお茶(時にはお酒)を一杯やってらっしゃいます。またここの水で入れたお茶の美味しいこと!ちなみに甘酒も絶品です。酒屋をしてらっしゃるご夫婦はとてもお人柄がよく、お話も上手で、水のことも、町のこともここでお茶を飲んでいれば自然と頭に入ってしまうというすばらしい特典もあります。

松本の町に来られたら、ぜひ水を飲み比べながらのぶらり歩き、そして女鳥羽の泉のお茶会も覗いてみてくださいね!きっと歓迎して下さるはずです。

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2017年05月30日 (火)

日本のソウルフードを支えた知多半島

「知多半島」を担当したディレクターの平元です。番組をご覧いただいた方、取材にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。 

多くの方が「知多半島ってどこ?」という印象かと思います。愛知県名古屋市の南に突き出た知多半島は、伊勢湾と三河湾に挟まれた愛知県民には親しみのある場所です。そして、日本のほぼ真ん中という地の利を生かして様々な産業が発展してきた歴史があります。今では、三方を海に囲まれているということで、夏には海水浴や海の幸を堪能できるスポットがたくさん!そして、実は今はあたり前になっている日本の文化や産業に、知多半島が大きな影響を与えていたことも取材で分かりました。「急須でお茶を飲む習慣」、「戦後の農業改革のモデルケースになった用水路計画」など、今生きる私たちの暮らしの陰の立役者だったのです。そんな知多半島を全国の人に知ってもらいたいと、波乱万丈の歴史と魅力的な文化や風習を番組でご紹介させていただきました。 

chita1.jpg今回は、そんな知多半島の魅力を身近に感じていただける、ある調味料をご紹介したいと思います。

それは、「粕酢」です。実は、知多半島で作られたこのお酢が我々の大好きな「お寿司」をソウルフードにまでした歴史があるんです。

chita2.jpg握り寿司が庶民の味になったのは、江戸時代後期のこと。それまでは、シャリに使われていた米酢が高価だったため、寿司はご馳走でした。そこに登場したのが、知多半島・半田市の酒蔵が作った「粕酢」です。酒を搾ったあとの残り粕を使うことで安価な酢を作ることに成功。日本のほぼ真ん中という知多半島独自の地の利も生かし、江戸に早く大量に輸出することで、江戸っ子たちも安い寿司を食べることができたというわけです。

chita3.JPGと、ここまでは番組でもご紹介したのですが、実はこの粕酢は今でもいくつかの調味料メーカーで作られており、粕酢を使ったお寿司も食べることができます。粕酢の特徴は、酒粕を3年ほど寝かせて熟成させることで生まれる芳醇な香り。そして、独特の赤い色から、粕酢のことを“赤酢”とも言うそうです。東京や大阪などを中心に、この粕酢を使った寿司屋さんがたくさんあります。でも、せっかくなら、握り寿司の立役者、知多半島で作られた粕酢を使ったお寿司を食べてみてはいかがでしょうか?知多半島・武豊町のお寿司屋さんでは、同じく知多半島・半田市で作られている粕酢を作ったお寿司を提供しています。コクが強いので、すべてのお寿司に使うわけではなく、脂がのったネタに使われることが多いとのこと。実際にいただくと、普段食べているお寿司と違って、シャリがしっかり主張しています!米酢を使うシャリと違い、砂糖をあまり足さないので、酸っぱさと香りが口の中に広がります。ただ、不思議なことに魚の味も引き立って、絶妙な味わいなのです。江戸時代、握り寿司を陰から支えた粕酢。ぜひ知多半島の味としてご賞味あれ。 

chita4.JPG

 

さらに、知多半島が誇るオススメ観光地もご紹介させていただきます。愛知県南知多町の日間賀島です。知多半島の南端から約2km。高速船やカーフェリー10~20分ほどと、簡単に行くことができます。

chita5.jpg

知多半島は、年間の降水量が少なく、高い山も大きな川もなく、水不足に悩まされてきた土地でした。そんな状況を一変させたのが、昭和36年に完成した「愛知用水」。地元民の訴えから国家プロジェクトにまでなった用水路計画で、水源である岐阜県木曽川から知多半島の南端まで112kmに渡る日本最大級の用水路です。愛知用水のおかげで、農業はもちろん、生活用水にも困っていた知多半島の人々の暮らしは一気に改善されたのでした。

番組では、愛知用水の水が届くまで、飲み水すらままならなかった場所の一つとして、知多半島の南端から2kmほどの「日間賀島」をご紹介しました。この島にも、愛知用水が完成した翌年、昭和37年に、海底のパイプを通って水が届きました。実は、日間賀島では、愛知用水のおかげで生活用水だけでなく、島の産業が大きく発展した歴史もあります。

愛知用水が運んだのは、もちろん真水。そこで日間賀島の漁師たちは、ある産業に手を付け始めます。「海苔養殖」です。海苔を洗ったり、成形する際には、大量の真水が必要で、愛知用水の水を手に入れたおかげで、当時需要が多かった海苔養殖を始めることができたのです。そして、海苔養殖で潤った日間賀島は、三河湾の魚介や離島ならではの景色を生かし、観光業が盛んになります。今では、年間を通して美味しいタコが食べられる「タコの島」として有名です。タコのモニュメントやタコを祀った神社、極めつけは、タコの姿を模した交番まで…。

chita6.JPGもちろんタコ料理は、はずせません。特にオススメなのが、「タコの姿茹で」。島の民宿では、獲れたてのタコを茹でて出してくれます。スーパーマーケットなどで買うタコとは、弾力や風味は別格です。ぜひ、知多半島は、日間賀島に遊びにいってみてください。

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2017年05月16日 (火)

無色透明なのに奥が深い?! 水の旅

「水の旅 潤いの道」を担当した滝口です。

今回の番組では、今まで撮りためていた映像に加え、名水の里・長野県安曇野市と、水郷・千葉県香取市を新たに取材しました。

私の「水の旅」が始まったのは3月上旬。取材先で透き通った水を見るたびに、心が洗われるような思いがしたものです。そんな旅先で出会った、とっておきの情報をご紹介します。

1wasabi002.jpg「水の旅」は長野県安曇野市から始まりました。今回、安曇野を取材した理由のひとつに『「名水百選」選抜総選挙』があります。環境省が平成28年「名水百選」30周年を記念してインターネット上で行った人気投票で、「安曇野のわさび田湧水群」は「観光地」と「景観」の2部門で1位に輝きました。そんな安曇野を代表する観光スポットが「大王わさび農場」です。ここは、東京ドーム11個分(!)に相当する広大なわさび田を見ることができます。わさびは成長するのに1年半から2年かかり、時期を問わずに収穫できるため、場所ごとにローテーションを組んで収穫しています。湧き水が穏やかに流れるわさび田の風景には誰もが癒やされるはず。名水百選の水も楽しめます。入場料無料なので、近くにお立ち寄りの際は気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

2wasabinohana.jpg撮影で訪れた3月下旬、わさびの花が咲いていました。恥ずかしながら、わさびに花が咲くこと自体知りませんでした・・・。安曇野に春の到来を告げる白くて可憐なわさびの花ですが、なんと食べられます。わさびの香りと辛みがほのかに感じられておいしかったです。生でも食べられますが、地元の方はおひたしにしたり三倍酢につけたりして楽しむのだそうです。3月中旬~4月下旬限定ですが、わさびの花を味わいたいという方は是非。

 

3wasabosoftcream.jpg大王わさび農場には、レストランやカフェがあり、様々なわさび料理が楽しめます。オリジナルの名物デザートがわさび味のソフトクリームです。どんな味かって?もちろん、わさび味です!これ以上説明するのは野暮というもの。ご自身の舌でこの味をお確かめください。

 

4ayamepark.jpg「水の旅」第二弾は、千葉県香取市。利根川の下流に広がる中州、十六島にある「水郷佐原あやめパーク(旧・水郷佐原水生植物園)」を訪ねました。撮影を行った3月中旬、リニューアルオープンの準備中で少し寂しい風景でしたが、見頃を迎えるのはこれから。5月下旬から6月に開かれる「あやめ祭り」では、400品種150万本もの花菖蒲が咲き誇ります。番組で紹介した嫁入り舟も6月に行われます。ちなみに、嫁入り舟はかつて十六島で行われていた結婚式の再現ですが、舟に乗る新郎新婦は本物のカップル。毎年3組が一般公募で選ばれます。水郷情緒に存分に浸るのであれば、6月がおすすめです。

 

5koedo.jpg番組では利根川の北側の水郷、十六島を紹介しましたが、利根川の南側にある佐原もまた江戸時代は東北地方と江戸を結ぶ水運の町として栄えました。当時の大動脈だった小野川沿いは、江戸時代の建物が数多く残る「小江戸」として知られ、国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。この小野川でも舟めぐりが楽しめます。舟から見る小江戸の街並みもまた格別です。 

皆様の「水の旅」に少しでもお役に立てば何よりです。心にも潤いを!

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2017年05月09日 (火)

「もういちど、日本」ホームページも、必見です!

「新日本風土記」事務局スタッフです。

先日、リニューアルした「新日本風土記」ホームページについてお伝えしましたが、今日は新たにオープンした「もういちど、日本」ページについてご案内します!
http://www4.nhk.or.jp/mouichido/

「放送予定」のタブをクリックしていただくと、1週間先までの放送内容をご覧いただくことができます。(これは特に珍しくもないふつうのことですね・・・)

ぜひ訪れてみていただきたいのは、「バックナンバー」のページです。
http://www.nhk.or.jp/mouichido/backnumber/

「一覧」は、最近放送された回から順に並んでいます。
番組タイトルをクリックすると、「新日本風土記アーカイブス」の「みちしる」ページへジャンプし、動画を見ることができます。
ひとつだけご注意いただきたいのは、「みちしる」は別のページですので、「もういちど、日本」の「バックナンバー一覧」へ戻るためには、「←(戻る)」ボタンをクリックする必要ということです。お手数をおかけします。

バックナンバーページでは、「一覧」の他に、「すべて/北海道/東北/関東・・・」と地方別のカテゴリーからご覧いただいたり、「地図」から探っていただいたりすることもできます。

さらに、「検索」スペースにお好きなキーワードを入力していただければ、関連する「もういちど、日本」をズラリとご紹介いたします。

これまで放送した「もういちど、日本」は、実に700あまり。
旅先でその地域のことを知りたいときや、どこかふらりと訪ねてみたくなったとき、知っている町や知らない町の風土や伝統文化、食やひとびとの営みを知りたいときには、ぜひスマホやPCからバックナンバーページを覗いてみてください。楽しんでいただけること間違いなしです!

投稿時間:20:21 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2017年05月02日 (火)

魅力満載の島、伊豆大島。

新日本風土記「伊豆大島編」を担当した鈴木です。大島の皆様、取材へのご協力ありがとうございました。

伊豆大島へは東京・竹芝桟橋から高速ジェット船で1時間45分。三原山、裏砂漠、御神火温泉、波浮港、アンコさん・・と、観光地としての魅力満載の島です。取材で出会ったお薦めのスポットをご紹介します。

①くさや

1_kusaya.jpg“くさや”は大島名物の干物。匂いが強いので初めて食べる時は勇気が必要ですが、癖になる味です。取材でお世話になった居酒屋「寄り道」は大島の南部、波浮地区にあります。波浮地区はくさや作りの本場だけあって、常連さんは“くさや愛”に満ちていました。みなさん、物心がつく前からくさやを食べていたそうで、子供の頃は“おやつにくさや”だったとか。運が良ければ“くさやの酢漬け”(←絶品!)などの裏メニューを味わえるかもしれません。また“くさや汁”の取材でお世話になった「まるい水産」も波浮地区。小売りもしてくれます。風光明媚な波浮港のお散歩がてら、立ち寄ってみるのはいかがですか。

②    ツバキとアジサイ

2_tsubaki_01.jpg2_tsubaki_02.jpg伊豆大島を象徴する花といえばツバキです。昨年伊豆大島の3つのツバキ園がそろって国際つばき協会から「国際優秀つばき園」に認定され、世界の名園の仲間入りを果たしました。取材でお世話になった「椿花ガーデン」もその一つ。400種類を楽しめます。最近は「高尾の香り」など香りの強いツバキが人気あるんだそうです。ツバキは見ごろを過ぎましたが、これからアジサイの季節。6月から7月中旬にかけて5000坪の敷地が紫色に染まります。実は大島を含む伊豆諸島はガクアジサイの最大の自生域。園内には三宅島の「三宅ときわ」、八丈島の「八丈千鳥」などが植えられ、アジサイを通して「伊豆七島巡り」ができるそうです。

③    アンコ人形

3_fujiikobo70.jpg大島の文化を知りたい方にお薦めなのが藤井工房です。大島町役場そばのドームハウス。店内にはアンコ風俗を伝える貴重な写真や、アンコさんが正装の時に身に付けた「ソーメン絞り」という手ぬぐいなど、かつての島の暮らしが展示されています。最も目立つのが頭に水桶を載せた木彫りの彫刻、アンコ人形です。昭和の初期から土産物として売られていましたが、今は彫る人がなくここでしか買えません。実は御主人、藤井虎雄さんの父、重治さんは一刀彫の名人。90年の生涯に12000体のアンコ人形を作った方です。その迷いなきノミ跡は円空仏のようで、手にするとじわじわと古い時代のぬくもりが伝わってくる逸品です。旅の思い出にいかがですか?

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2017年04月25日 (火)

ホームページリニューアル!

「新日本風土記」事務局スタッフです。

1aomori.jpg2iwate.jpg春爛漫、各地で桜が咲き誇っていて、綺麗ですね!上の写真は「青森・五所川原市 芦野公園の桜」と「岩手・宮古市 亀ヶ森の一本桜」(去年「新日本風土記」プロジェクトのスタッフが撮影したものです)新年度がスタートし、新たな環境に挑んでいる方もいらっしゃることと思います。楽しく充実した日々を送っていることを祈ります。

さて、ご覧の通り、新年度からホームページがリニューアルいたしました!それにともない、「新日本風土記」が一新されただけでなく、ミニ番組「もういちど、日本」のホームページも新たに立ち上がりました!

http://www4.nhk.or.jp/mouichido/

「新日本風土記」も「もういちど、日本」も、スマートフォンなどのタブレット対応になりましたので、出先でふと調べたいときや日本各地を旅しているときなど、あらゆるシーンでご活用いただければと思います。

ここからは、リニューアルの内容を詳しくご紹介します。
「新日本風土記」トップページ(放送予定)では、毎回の放送内容が予告動画や画像とともに表示され、とても見やすくなっています。
タブ(画面上部の各項目へジャンプできるもの)も充実していますので、ぜひご覧ください。「過去3ヶ月の放送」タブでは、4月から放送された回については、予告動画を見ることができます。

中でもぜひ活用していただきたいのが、「バックナンバー」と「検索ページ」です!

「バックナンバー」では、
http://www.nhk.or.jp/fudoki/backnumber/
これまで同様、年ごとや地域ごとに放送回を表示しています。ややマニアックですが大事な情報としては、カメラマークがついている放送回(例えば2016年2月26日「高千穂」など)は、番組で紹介した映像を一部ご覧いただける「みちしる」ページへジャンプできますので、ぜひクリックしてみてください。

さらに、このたびバックナンバーに「ポスター」リストが加わりました。これまで制作したポスターがズラリと並び、さながらポスター展のような趣です。気になる一枚をクリックすれば、番組の詳しい放送内容が見られます。

次にご注目いただきたいのが、「検索ページ」。
http://www.nhk.or.jp/fudoki/search/
「検索したいキーワードを入力してください。新日本風土記サイト内のページが検索できます」とある通り、「古墳」とか「海」とか、どんなキーワードでも入れてみていただければ、これまで放送された「新日本風土記」の中で、関連する回をご紹介いたします。

これまでHPをご覧いただいていた方にも、改めて楽しんでいただけるようなページになっていますので、ぜひチェックしてみてください。

いつまでも寒いと縮こまっていたら、いきなり夏日が訪れ、毛穴がおかしくなっちゃいそうですね・・・。皆さん、季節の変わり目、くれぐれもご自愛くださいませ。次回は「もういちど、日本」HPについて詳しくご紹介します。

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2017年04月18日 (火)

懐の深い、おおらかな島の人たち。

「種子島」を担当しました、濵田です。番組の取材に御協力して頂いた皆様、どうも有難うございました。

これまで同番組で、「屋久島」、「奄美大島」を紹介していますが、取材してみて、種子島は前者2つとは全く異なる趣きの島だ、ということを実感しました。種子島には「おじゃり申せ」という方言があります。これは「いらっしゃいませ」という意味で、京ことばの影響を受けていると言われています。また「おおきに」という言葉を使う方たちが多く、種子島が奈良時代以降、京や堺との深い関わりがある土地柄であることを肌で感じました。

種子島を味わう、私のお勧めをいくつか紹介します。

①    サーフィンの海

1-1.jpg種子島と言えば、サーフィンが盛んなことで有名。サーファーたちからは「風の島」として呼ばれています。2月初旬の真冬にも関わらず、いい波が来ると、どこからともなくサーファーたちが一人また一人と集まって来て、自分のペースで気持ち良さそうに波に乗り始めます。

1-2.jpg取材した、東京出身の山﨑さんは安納芋を作っている農家。サーフィンは「生活の一部で日課のようなもの」と語り、娘さんと一緒にサーフィンする幸せな光景が目に焼き付いています。種子島には、サーフィンショップやダイビングショップもあります。心地よい風のなか、サーフィンを体験してみては、いかがですか。

②    沖ヶ浜田の黒糖

2-1.jpg2-2.jpg黒糖は鹿児島県内ではお茶受けとしてお客に出す、定番の菓子。「種子島の黒糖は美味しいよ」と聞いてはいましたが、黒糖の味の違いなんて五十歩百歩だろうと、高をくくっていました。初めて“沖ヶ浜田の黒糖”を食べてみると、千歩くらい違うことに少し動揺。今まで食べた黒糖と違い、あくがなく、甘いだけじゃなく旨味が口の中に広がり、さっと溶けていきます。作る過程を見て話を伺い分ったことは、手間を惜しまず誠実に作ったものは裏切らない、ということでした。沖ヶ浜田の黒糖を買い求めることができるのは、生産期間中の12月から3月。お願いすれば、黒糖小屋で作る様子を少し見せて頂くこともできます。島の人が「サトウキビそのものの味がする」という黒糖を、ぜひ一度ご賞味ください。

③    島の芸能 

3-1.jpg「芸能の宝庫」と呼ばれる種子島。多種多様な郷土芸能があり、同じ芸能、舞でも歌詞や振りが集落ごとに違うそうです。島の外から伝わった芸能が島の風土によって、深化し熟成されている感があります。

3-2.jpg何よりも演じている人たちが楽しそうだし、手拍子で合いの手を入れる客たちも嬉しそう。舞や唄を愛でる島民の方々の幸せそうな雰囲気に場が包まれ、温かい気分になります。四季折々にある、そんな島の芸能に触れてみてはいかがですか。夏の盆踊りも風流で良いですよ。「島の芸能に触れる旅」をして、あなただけのお気に入りを見つけてみてください。

④    インギー地鶏

4-1.jpg取材するまで知らなかった、インギー(どり)。平成25年に鹿児島県の天然記念物に指定され、食べることはできなくなった。しかしインギー鶏の特徴が見られない、インギー地鶏は食べることができる。南種子町で「何か名物料理を?」と町の人に聞くと、お勧めされる店が「食堂 美の吉」。インギー地鶏の親子丼、鳥刺し、焼鳥、鉄板焼きと、インギー地鶏づくしを堪能することができる。

4-2.jpgロケットの打ち上げ見学のお客さんの中には、ロケットとインギー地鶏を楽しみにやって来る常連さんもいるそうです。鳥好きなお客さんは、「名古屋コーチンに匹敵する!全国レベル。」と絶賛していました。地魚料理もおいしい種子島ですが、ここにしかいないインギー地鶏を島の焼酎を飲みながら食べると格別ですよ。

⑤    島独特の雄大な景色 

5-1.jpg最後に忘れられないのが、種子島の独特な風景です。平らな島だけに、高台に上ると遠くまでが見渡せます。それは一面に広がる、さとうきび畑であったり、水田だったりします。

5-2.jpg浜之山を見下ろせる一番眺めの良い場所は、七色観望台。 鉄砲伝来の門倉岬から車で直ぐの観望台からは水田、防風林・浜之山、海岸を一望できます。天気が良ければ、遠くにロケット発射場を眺めることもできます。また島の東海岸は太平洋の荒波に洗われてできた海蝕岩が見ものです。波に浸食された奇岩の広がる浜田漁港近くの「千座の岩屋」は種子島で最も大きな海蝕洞窟で、中に千人が座れると言われています。近くには浜田海水浴場があり、シーズンには多くの観光客で賑わいます。私も今度は夏に、鴨網猟の時に出会った“満点の星空”を再び眺めに行きたいです。

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