2017年05月16日 (火)

無色透明なのに奥が深い?! 水の旅

「水の旅 潤いの道」を担当した滝口です。

今回の番組では、今まで撮りためていた映像に加え、名水の里・長野県安曇野市と、水郷・千葉県香取市を新たに取材しました。

私の「水の旅」が始まったのは3月上旬。取材先で透き通った水を見るたびに、心が洗われるような思いがしたものです。そんな旅先で出会った、とっておきの情報をご紹介します。

1wasabi002.jpg「水の旅」は長野県安曇野市から始まりました。今回、安曇野を取材した理由のひとつに『「名水百選」選抜総選挙』があります。環境省が平成28年「名水百選」30周年を記念してインターネット上で行った人気投票で、「安曇野のわさび田湧水群」は「観光地」と「景観」の2部門で1位に輝きました。そんな安曇野を代表する観光スポットが「大王わさび農場」です。ここは、東京ドーム11個分(!)に相当する広大なわさび田を見ることができます。わさびは成長するのに1年半から2年かかり、時期を問わずに収穫できるため、場所ごとにローテーションを組んで収穫しています。湧き水が穏やかに流れるわさび田の風景には誰もが癒やされるはず。名水百選の水も楽しめます。入場料無料なので、近くにお立ち寄りの際は気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

2wasabinohana.jpg撮影で訪れた3月下旬、わさびの花が咲いていました。恥ずかしながら、わさびに花が咲くこと自体知りませんでした・・・。安曇野に春の到来を告げる白くて可憐なわさびの花ですが、なんと食べられます。わさびの香りと辛みがほのかに感じられておいしかったです。生でも食べられますが、地元の方はおひたしにしたり三倍酢につけたりして楽しむのだそうです。3月中旬~4月下旬限定ですが、わさびの花を味わいたいという方は是非。

 

3wasabosoftcream.jpg大王わさび農場には、レストランやカフェがあり、様々なわさび料理が楽しめます。オリジナルの名物デザートがわさび味のソフトクリームです。どんな味かって?もちろん、わさび味です!これ以上説明するのは野暮というもの。ご自身の舌でこの味をお確かめください。

 

4ayamepark.jpg「水の旅」第二弾は、千葉県香取市。利根川の下流に広がる中州、十六島にある「水郷佐原あやめパーク(旧・水郷佐原水生植物園)」を訪ねました。撮影を行った3月中旬、リニューアルオープンの準備中で少し寂しい風景でしたが、見頃を迎えるのはこれから。5月下旬から6月に開かれる「あやめ祭り」では、400品種150万本もの花菖蒲が咲き誇ります。番組で紹介した嫁入り舟も6月に行われます。ちなみに、嫁入り舟はかつて十六島で行われていた結婚式の再現ですが、舟に乗る新郎新婦は本物のカップル。毎年3組が一般公募で選ばれます。水郷情緒に存分に浸るのであれば、6月がおすすめです。

 

5koedo.jpg番組では利根川の北側の水郷、十六島を紹介しましたが、利根川の南側にある佐原もまた江戸時代は東北地方と江戸を結ぶ水運の町として栄えました。当時の大動脈だった小野川沿いは、江戸時代の建物が数多く残る「小江戸」として知られ、国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。この小野川でも舟めぐりが楽しめます。舟から見る小江戸の街並みもまた格別です。 

皆様の「水の旅」に少しでもお役に立てば何よりです。心にも潤いを!

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2017年05月09日 (火)

「もういちど、日本」ホームページも、必見です!

「新日本風土記」事務局スタッフです。

先日、リニューアルした「新日本風土記」ホームページについてお伝えしましたが、今日は新たにオープンした「もういちど、日本」ページについてご案内します!
http://www4.nhk.or.jp/mouichido/

「放送予定」のタブをクリックしていただくと、1週間先までの放送内容をご覧いただくことができます。(これは特に珍しくもないふつうのことですね・・・)

ぜひ訪れてみていただきたいのは、「バックナンバー」のページです。
http://www.nhk.or.jp/mouichido/backnumber/

「一覧」は、最近放送された回から順に並んでいます。
番組タイトルをクリックすると、「新日本風土記アーカイブス」の「みちしる」ページへジャンプし、動画を見ることができます。
ひとつだけご注意いただきたいのは、「みちしる」は別のページですので、「もういちど、日本」の「バックナンバー一覧」へ戻るためには、「←(戻る)」ボタンをクリックする必要ということです。お手数をおかけします。

バックナンバーページでは、「一覧」の他に、「すべて/北海道/東北/関東・・・」と地方別のカテゴリーからご覧いただいたり、「地図」から探っていただいたりすることもできます。

さらに、「検索」スペースにお好きなキーワードを入力していただければ、関連する「もういちど、日本」をズラリとご紹介いたします。

これまで放送した「もういちど、日本」は、実に700あまり。
旅先でその地域のことを知りたいときや、どこかふらりと訪ねてみたくなったとき、知っている町や知らない町の風土や伝統文化、食やひとびとの営みを知りたいときには、ぜひスマホやPCからバックナンバーページを覗いてみてください。楽しんでいただけること間違いなしです!

投稿時間:20:21 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2017年05月02日 (火)

魅力満載の島、伊豆大島。

新日本風土記「伊豆大島編」を担当した鈴木です。大島の皆様、取材へのご協力ありがとうございました。

伊豆大島へは東京・竹芝桟橋から高速ジェット船で1時間45分。三原山、裏砂漠、御神火温泉、波浮港、アンコさん・・と、観光地としての魅力満載の島です。取材で出会ったお薦めのスポットをご紹介します。

①くさや

1_kusaya.jpg“くさや”は大島名物の干物。匂いが強いので初めて食べる時は勇気が必要ですが、癖になる味です。取材でお世話になった居酒屋「寄り道」は大島の南部、波浮地区にあります。波浮地区はくさや作りの本場だけあって、常連さんは“くさや愛”に満ちていました。みなさん、物心がつく前からくさやを食べていたそうで、子供の頃は“おやつにくさや”だったとか。運が良ければ“くさやの酢漬け”(←絶品!)などの裏メニューを味わえるかもしれません。また“くさや汁”の取材でお世話になった「まるい水産」も波浮地区。小売りもしてくれます。風光明媚な波浮港のお散歩がてら、立ち寄ってみるのはいかがですか。

②    ツバキとアジサイ

2_tsubaki_01.jpg2_tsubaki_02.jpg伊豆大島を象徴する花といえばツバキです。昨年伊豆大島の3つのツバキ園がそろって国際つばき協会から「国際優秀つばき園」に認定され、世界の名園の仲間入りを果たしました。取材でお世話になった「椿花ガーデン」もその一つ。400種類を楽しめます。最近は「高尾の香り」など香りの強いツバキが人気あるんだそうです。ツバキは見ごろを過ぎましたが、これからアジサイの季節。6月から7月中旬にかけて5000坪の敷地が紫色に染まります。実は大島を含む伊豆諸島はガクアジサイの最大の自生域。園内には三宅島の「三宅ときわ」、八丈島の「八丈千鳥」などが植えられ、アジサイを通して「伊豆七島巡り」ができるそうです。

③    アンコ人形

3_fujiikobo70.jpg大島の文化を知りたい方にお薦めなのが藤井工房です。大島町役場そばのドームハウス。店内にはアンコ風俗を伝える貴重な写真や、アンコさんが正装の時に身に付けた「ソーメン絞り」という手ぬぐいなど、かつての島の暮らしが展示されています。最も目立つのが頭に水桶を載せた木彫りの彫刻、アンコ人形です。昭和の初期から土産物として売られていましたが、今は彫る人がなくここでしか買えません。実は御主人、藤井虎雄さんの父、重治さんは一刀彫の名人。90年の生涯に12000体のアンコ人形を作った方です。その迷いなきノミ跡は円空仏のようで、手にするとじわじわと古い時代のぬくもりが伝わってくる逸品です。旅の思い出にいかがですか?

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2017年04月25日 (火)

ホームページリニューアル!

「新日本風土記」事務局スタッフです。

1aomori.jpg2iwate.jpg春爛漫、各地で桜が咲き誇っていて、綺麗ですね!上の写真は「青森・五所川原市 芦野公園の桜」と「岩手・宮古市 亀ヶ森の一本桜」(去年「新日本風土記」プロジェクトのスタッフが撮影したものです)新年度がスタートし、新たな環境に挑んでいる方もいらっしゃることと思います。楽しく充実した日々を送っていることを祈ります。

さて、ご覧の通り、新年度からホームページがリニューアルいたしました!それにともない、「新日本風土記」が一新されただけでなく、ミニ番組「もういちど、日本」のホームページも新たに立ち上がりました!

http://www4.nhk.or.jp/mouichido/

「新日本風土記」も「もういちど、日本」も、スマートフォンなどのタブレット対応になりましたので、出先でふと調べたいときや日本各地を旅しているときなど、あらゆるシーンでご活用いただければと思います。

ここからは、リニューアルの内容を詳しくご紹介します。
「新日本風土記」トップページ(放送予定)では、毎回の放送内容が予告動画や画像とともに表示され、とても見やすくなっています。
タブ(画面上部の各項目へジャンプできるもの)も充実していますので、ぜひご覧ください。「過去3ヶ月の放送」タブでは、4月から放送された回については、予告動画を見ることができます。

中でもぜひ活用していただきたいのが、「バックナンバー」と「検索ページ」です!

「バックナンバー」では、
http://www.nhk.or.jp/fudoki/backnumber/
これまで同様、年ごとや地域ごとに放送回を表示しています。ややマニアックですが大事な情報としては、カメラマークがついている放送回(例えば2016年2月26日「高千穂」など)は、番組で紹介した映像を一部ご覧いただける「みちしる」ページへジャンプできますので、ぜひクリックしてみてください。

さらに、このたびバックナンバーに「ポスター」リストが加わりました。これまで制作したポスターがズラリと並び、さながらポスター展のような趣です。気になる一枚をクリックすれば、番組の詳しい放送内容が見られます。

次にご注目いただきたいのが、「検索ページ」。
http://www.nhk.or.jp/fudoki/search/
「検索したいキーワードを入力してください。新日本風土記サイト内のページが検索できます」とある通り、「古墳」とか「海」とか、どんなキーワードでも入れてみていただければ、これまで放送された「新日本風土記」の中で、関連する回をご紹介いたします。

これまでHPをご覧いただいていた方にも、改めて楽しんでいただけるようなページになっていますので、ぜひチェックしてみてください。

いつまでも寒いと縮こまっていたら、いきなり夏日が訪れ、毛穴がおかしくなっちゃいそうですね・・・。皆さん、季節の変わり目、くれぐれもご自愛くださいませ。次回は「もういちど、日本」HPについて詳しくご紹介します。

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2017年04月18日 (火)

懐の深い、おおらかな島の人たち。

「種子島」を担当しました、濵田です。番組の取材に御協力して頂いた皆様、どうも有難うございました。

これまで同番組で、「屋久島」、「奄美大島」を紹介していますが、取材してみて、種子島は前者2つとは全く異なる趣きの島だ、ということを実感しました。種子島には「おじゃり申せ」という方言があります。これは「いらっしゃいませ」という意味で、京ことばの影響を受けていると言われています。また「おおきに」という言葉を使う方たちが多く、種子島が奈良時代以降、京や堺との深い関わりがある土地柄であることを肌で感じました。

種子島を味わう、私のお勧めをいくつか紹介します。

①    サーフィンの海

1-1.jpg種子島と言えば、サーフィンが盛んなことで有名。サーファーたちからは「風の島」として呼ばれています。2月初旬の真冬にも関わらず、いい波が来ると、どこからともなくサーファーたちが一人また一人と集まって来て、自分のペースで気持ち良さそうに波に乗り始めます。

1-2.jpg取材した、東京出身の山﨑さんは安納芋を作っている農家。サーフィンは「生活の一部で日課のようなもの」と語り、娘さんと一緒にサーフィンする幸せな光景が目に焼き付いています。種子島には、サーフィンショップやダイビングショップもあります。心地よい風のなか、サーフィンを体験してみては、いかがですか。

②    沖ヶ浜田の黒糖

2-1.jpg2-2.jpg黒糖は鹿児島県内ではお茶受けとしてお客に出す、定番の菓子。「種子島の黒糖は美味しいよ」と聞いてはいましたが、黒糖の味の違いなんて五十歩百歩だろうと、高をくくっていました。初めて“沖ヶ浜田の黒糖”を食べてみると、千歩くらい違うことに少し動揺。今まで食べた黒糖と違い、あくがなく、甘いだけじゃなく旨味が口の中に広がり、さっと溶けていきます。作る過程を見て話を伺い分ったことは、手間を惜しまず誠実に作ったものは裏切らない、ということでした。沖ヶ浜田の黒糖を買い求めることができるのは、生産期間中の12月から3月。お願いすれば、黒糖小屋で作る様子を少し見せて頂くこともできます。島の人が「サトウキビそのものの味がする」という黒糖を、ぜひ一度ご賞味ください。

③    島の芸能 

3-1.jpg「芸能の宝庫」と呼ばれる種子島。多種多様な郷土芸能があり、同じ芸能、舞でも歌詞や振りが集落ごとに違うそうです。島の外から伝わった芸能が島の風土によって、深化し熟成されている感があります。

3-2.jpg何よりも演じている人たちが楽しそうだし、手拍子で合いの手を入れる客たちも嬉しそう。舞や唄を愛でる島民の方々の幸せそうな雰囲気に場が包まれ、温かい気分になります。四季折々にある、そんな島の芸能に触れてみてはいかがですか。夏の盆踊りも風流で良いですよ。「島の芸能に触れる旅」をして、あなただけのお気に入りを見つけてみてください。

④    インギー地鶏

4-1.jpg取材するまで知らなかった、インギー(どり)。平成25年に鹿児島県の天然記念物に指定され、食べることはできなくなった。しかしインギー鶏の特徴が見られない、インギー地鶏は食べることができる。南種子町で「何か名物料理を?」と町の人に聞くと、お勧めされる店が「食堂 美の吉」。インギー地鶏の親子丼、鳥刺し、焼鳥、鉄板焼きと、インギー地鶏づくしを堪能することができる。

4-2.jpgロケットの打ち上げ見学のお客さんの中には、ロケットとインギー地鶏を楽しみにやって来る常連さんもいるそうです。鳥好きなお客さんは、「名古屋コーチンに匹敵する!全国レベル。」と絶賛していました。地魚料理もおいしい種子島ですが、ここにしかいないインギー地鶏を島の焼酎を飲みながら食べると格別ですよ。

⑤    島独特の雄大な景色 

5-1.jpg最後に忘れられないのが、種子島の独特な風景です。平らな島だけに、高台に上ると遠くまでが見渡せます。それは一面に広がる、さとうきび畑であったり、水田だったりします。

5-2.jpg浜之山を見下ろせる一番眺めの良い場所は、七色観望台。 鉄砲伝来の門倉岬から車で直ぐの観望台からは水田、防風林・浜之山、海岸を一望できます。天気が良ければ、遠くにロケット発射場を眺めることもできます。また島の東海岸は太平洋の荒波に洗われてできた海蝕岩が見ものです。波に浸食された奇岩の広がる浜田漁港近くの「千座の岩屋」は種子島で最も大きな海蝕洞窟で、中に千人が座れると言われています。近くには浜田海水浴場があり、シーズンには多くの観光客で賑わいます。私も今度は夏に、鴨網猟の時に出会った“満点の星空”を再び眺めに行きたいです。

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2017年04月11日 (火)

隅田川の楽しい「乗り物」。

隅田川を担当いたしましたプロデューサーの中村と申します。取材にご協力してくださった皆様、お忙しいなかありがとうございました。

このロケで出会った「隅田川・乗り物3つ」をご紹介します。

まず一つ目。

arakawayuen70.jpg子どもの頃に帰りたかったら、絶対オススメのあらかわ遊園。

都電「荒川遊園地前」を降りて、ぶらぶら歩いて5分。遊園地のなかで一番高い観覧車が目印です。入園料100円と格安なのも懐に優しいですね。

特にオススメの乗り物は日本一遅いジェットコースター。1周138メートルのコースを最高時速15キロで2周します。遊園地デビューの子どもさんにも最適ですね。芋虫の姿が愛らしいこれに乗って小さい頃の自分に帰り、ゆったりとした時間を過ごすのもたまにはいかがですか。隅田川も見えますよ。ハイテク遊園地と違うのんびり感が味わえます。

二つ目は、

wasenyunotomo60.jpg昔ながらの和船に乗って、桜や新緑を楽しみませんか。

江東区の横十間川親水公園、毎週日曜日に無料で乗せて頂けます。「和船友の会」の方々が丁寧に手入れをして保存しており、とてもきれいな和船です。江戸時代からの和船を再現して作られていますので、ひととき江戸情緒にタイムスリップ、乗ってみると水辺がこんなに近くに見えるのも和船の醍醐味!です。キラキラと光る川面に歌の一つも口ずさみたくなりますよ。季節によっては日曜日以外もやっていますので、ご確認して下さい。

ホームページは下記です。

http://wasen.web.fc2.com/

最後に三つ目。

jinrikisha_asakusa70.jpgご存じ人力車。

浅草には100台もの人力車があるそうです。

浅草雷門前にはイケメン人力車夫が勢揃い、時間もコースも相談に乗ってくれます。

人力車は思っていたより振動がなく滑るような感じ、ちょっと高い目線がひと味違った世界を見せてくれます。和服レンタルのお店もあり、好みの着物に着替えてお殿様かお姫様になった気分満載。近頃は外国の方も多く利用しているようです。

心地よい川風に吹かれて浅草界隈の観光名所や、知る人ぞ知る地元ならではの隠れ名所など、車夫さんとの会話を楽しみながらの小さな旅です。安くて美味しい店もたくさん知っているようですので、浅草の灯が灯りはじめる頃は、ちょっと一杯!で楽しむのも、下町ならではの時間の過ごし方かもしれません。

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2017年04月04日 (火)

雪国は、あったかい。

「北越冬物語」を担当した、新潟局の浦邉です。

魚沼に興味を持ったのは5年前、新潟に赴任した直後でした。広島出身の私は大雪にびっくり。農家のおじいさんに「雪景色きれいですね!うらやましい!」と話すと、彼はニヤリ。「みんなそう言うが、本当のつらさも良さも暮らさなければ分からないんだ」。この言葉がドスっと刺さり、単に「過酷」「景色がきれい」だけではない雪国を見つめてみたいと思いました。

取材を通じてわかったのは「雪国はあったかい」ということ。魚沼には、雪の厳しさも優しさも全て受け入れて生きるからこそ感じられる幸せがありました。そんな魚沼を楽しむための情報をご紹介します。 

1hokuetsuseppu.jpg『北越雪譜』の原本が見られるのが「鈴木牧之記念館」。その中央に御座す木像こそ作者の「鈴木牧之(すずき・ぼくし)」。

2suzuki.jpg越後上布の問屋だった牧之は、商売で江戸に出た際、「雪きれい~♪」とはしゃぐ人々を見て、「雪国のリアル教えてやるわい!」と一念発起。仕事の傍ら夜な夜な筆を執り、40年かけて出版にこぎつけました。雪国仕込みの粘り強さというか執念というか・・・。記念館では、牧之の著作はもちろん、越後上布や雪国の暮らしもたっぷり学べます。

「鈴木牧之記念館」:南魚沼市塩沢1112-2/025-782-9860(火曜休館)

 

3matusirotanada.jpg魚沼と言えばお米!甘みがあり粘り気と固さも絶妙。お米はその土地の水で炊くのが一番美味しいらしいので、ぜひ魚沼で味わってみて下さい!さらに、目で見て楽しめるお米スポットが、十日町市松代地区の棚田群。

4matsushiro2.jpg初夏には水を張った田一枚一枚に月が映り込む「田ごとの月」、秋には黄金に輝く絶景、初冬には雪どけを促すために田に水を張った幻想的な姿が楽しめます。ちなみに、真冬は入れません。今回の番組で冬の棚田を撮影しようとしたのですが、そもそも棚田に至る道がなくなっていました・・・。恐るべし、豪雪地帯。

 

5yasai1.jpg魚沼の人々は身近にある物を利用するのがとても上手。その代表が、野菜の雪中保存です。水気を逃さず鮮度を保つ知恵ですが、さらにすごいのが、野菜が甘くなること。「まさか」と思いかじると、本当にキャベツの芯が甘い!寒さに耐えようと野菜が糖分をため込むそうです。

6yasai2.jpgまさに雪国だけに許された贅沢。近年、越冬野菜は地元の直売所でも手に入るようになりました。ちなみに、秋山郷の猟師さんも獲物の肉を雪中に保存し臭みを消すのだとか。今年は埋めておいた鹿の肉を近所の犬に食べられたらしく、悔しそうでした。

 

7tsukiyomawari.jpg最後に雪国のミステリー?をひとつ。撮影をしていた1月半ばの大雪の日、除雪中の方に「今日も吹雪きますね」と言うと、「今夜は『月夜まわり』だからじきに晴れるさ」と。さらに、車で1時間離れた別の地区でも、「今日は『月夜まわり』だから夜は大丈夫」と。「・・・『月夜まわり』ってなに!?」と思い夜を待っていると、出てきたのは満月。すると、吹雪いていた雪がうそのように降り止んだのです。地元の方によると、満月の夜はなぜか雪が降らず、これを「月夜まわり」と呼ぶそう。知れば知るほど興味が尽きない雪国です。

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2017年03月28日 (火)

来年のお楽しみ・・・

「花紀行」の回を担当した、田代です。

南北に長い日本列島。そこには季節の移り変わりとともに花と暮らす人がいます。日本には遠い昔から、「花」を慈しみ、「花」に生かされ「花」を通じて結ばれてきた多くの人がいます。番組は、これまで撮りためた映像や今回新たに撮影した映像をまとめ、花と人の営みを伝えるものです。

私は、新しく撮影した3つのクリップを担当しました。

撮影した1月から2月にかけてが見ごろでした。残念ながら今年の花のシーズンは終わってしまいました。以下は来年の参考に。

まず、群馬県安中市松井田町の上細野原高原にある「ろうばいの郷」。

04.jpg取材にご協力いただきました皆様に心から感謝いたします。

お得情報。毎年1月10日前後にお祭りをするそうです。豚汁などがふるまわれ(無料)地元の特産品も並ぶそうです。少し先ですが、皆さんお問合せの上、足を運んでみてくださいね。

こんにゃくの産地ということもあり、煮物は絶品。撮影でお邪魔した時、休憩所で地元のおかみさんたちが売っていたのが、おいしかったです。「ろうばいの郷」の運営しているのは地元の方たち。皆さんとても気さくです。「いやー。雪の中で咲くと言っても、マイナス3度ぐらいまでかな、あまり寒いと花びらが凍ってしまうんだよ。凍った花びらに触ると粉々になってしまうんだよ」天候によって開園期間が左右される。ここ数年は暖冬のため12月中旬には咲き始めるそうです。

次は、神奈川県二宮町の吾妻山公園に咲く菜の花。

03nanohanalose.jpg02fujitonanohana.jpg吾妻山公園は町営です。撮影にご協力いただきました、二宮町役場の皆様に感謝申し上げます。

町営ということもあり、入園料は無料。昭和62年に開園、菜の花が咲くようになったのは平成2年ごろから。首都圏を中心に多くの人に愛されてきました。ここで、撮影の苦労話を1つ。それは、晴れた日でも富士山がなかなかきれいに見えないということ。特にスッキリと晴れた日は、まるで白いベールに包まれたようになってしまいます。挑戦すること3日目。やっとすっきりと見えた富士山に胸をなでおろしました。

ちなみに、菜の花の後は、桜が素晴らしい吾妻山公園。桜は3月下旬から4月にかけて見頃です。

最後は、兵庫県淡路島の灘黒岩水仙郷。

06.jpg08.jpg

淡路島の南、JRも定期バスもないことから、ほとんどのお客さんは自家用車で来ます。花が咲くシーズンの週末ともなると何十台もの行列ができるほど。特設の駐車場はあるのですが入りきらないほどの賑わいです。取材中にお客さんに聞いてみると、「特別の日の思い出を作るために来た」いう方が大勢いらっしゃいました。「子供の誕生日だから」「初デート」・・・中には、癌の闘病中、集中治療室へ入る前に子どもたちとの思い出作りのために来たという初老の男性も。崖に咲く水仙500万本、桃源郷のような眺めは、関西では有名な思い出作りの場所なのだそうです。

斜面の角度は45度。展望台まで15分ほど登るとほんとにすがすがしい気分になります。来シーズンは今年の12月から。水仙がまた崖に咲き誇ります。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

撮影にご協力いただきました灘黒岩水仙郷の皆様に感謝申し上げます。

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2017年03月21日 (火)

年度末ですね・・・。

「新日本風土記」事務局スタッフです。

東京は少しずつ桜が咲き始めています。ウキウキの季節の到来です。
可愛く咲き誇る桜たちは、花粉で目がかゆくて引っ掻きすぎて肌がボロボロになっていることを暫し忘れさせてくれます。

さて、「新日本風土記」は年度末を前に(ということでもありませんが)、今週来週と新作が続きます。「花紀行」、そして「北越冬物語」です。
「花紀行」は、南は沖縄から北は北海道まで、日本全国を旅しながら、花を慈しみ、花に生かされ、花を通じて結ばれてきた人々の営みの物語をたどっていきます。

「北越冬物語」は、日本一雪深いとも言われる魚沼の暮らしを描きます。江戸時代に出版され、ベストセラーになった『北越雪譜』の世界。雪を疎みながらも、受け入れ、利用し、愛して生きてきた雪国新潟の人々の力強さをお伝えします。ぜひご覧ください。

『北越雪譜』は今回、番組ポスターにも登場します。雪国の世界観がファンタスティックに描かれています。来週掲載しますので、お楽しみに!

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2017年03月14日 (火)

ディレクターが食べた!聞いた!おいしい浜松

「新日本風土記 浜松」を担当した静岡局の加藤です。人口80万人の政令都市・浜松を取材して実感したのは、「とにかく広い・・・特にタテに・・・orz」ということ。撮影前の事前取材やロケでは西へ東へ、南へ北へ。しかし浜松市、東西は52キロ、南北にあっては73キロにのぼる長さ(面積は全国2位の広さだとか)。同じ浜松市内の移動なのに、2時間近くかかることも。その分、文化も、産業も多彩でした。だからこそ!?・・・おいしいものも多彩でした!

1unagi.jpgはい。何度でも出しますとも、うなぎ!

浜松は、浜名湖周辺でうなぎの養殖が始まったことから、明治時代以降、うなぎ料理店が多く立ち並んできました。現在も、30店舗以上のうなぎ料理店が軒を連ねます。また、元々は関東風のうなぎ料理店が主流でしたが、昨今は、関西風の蒲焼きを提供する店も増え、関東風と関西風、両方が楽しめる街でもあります。東京と京阪神のちょうど真ん中に位置することから、関東風でも東京のものほど柔らかすぎず、ちょっとカリッとした“ふんわりこんがり”した独特の風味を楽しめますよ♪

撮影でお世話になったのは、「うなぎの村こし」の村越武さん。

2murakoshi.jpgたくさんのうなぎ料理店が並ぶ浜松では、他の店に負けないよう、ただのうなぎの蒲焼きプラスアルファの独自メニューがいろいろ。村越さんのオリジナルメニューがこちら、うな丼のご飯に山芋のみじん切りとネギが入っている「しゃきしゃき丼」。

3don.JPG脂の乗ったうなぎと口当たりがよくシャキシャキしたご飯がとっても合う!女性でもお腹がもたれずに1杯ぺろりと食べられてしまうこと請け合いです。

浜松のおいしいモノは、うなぎだけじゃありません。番組をご覧になった方は、「浜松にもあんな山深い集落があったなんて」と少し意外に思った方もいらっしゃるかもしれません。タテに長~い浜松の最北端・水窪町には、山あいならではの食べ物が。

それは・・・「雑穀料理」。水窪で、先祖代々守られてきたアワ、ヒエ、キビ、タカキビなどの種を受け継いできたのが石本静子さん。

4ishimoto.jpgいまは雑穀を作る家も水窪町でもほとんどないそう。それでも、戦後の食糧難を支え、石本さん自身の暮らしを支えてきてくれた食べ物をこのまま失うのはもったいないと、雑穀作りを続けています。そんな石本さんは、雑穀を使ったオリジナルな料理と山あいの伝統食をアレンジして、農家レストランを開いています。その名も「つぶ食 いしもと」。雑穀を使ったフルコースのような料理が食べられるとあって、大人気。完全予約制なので、お越しの際は事前にお電話で予約をしてくださいね。

わたしたちがお邪魔したときは、年末で休業中。「ウチのお正月の準備で忙しいだに!」とのこと。実際、石本家の年末は、雑穀を使った餅作りで大わらわでした。

5mochi.jpg雑穀の餅は、アワ、キビ、タカキビそれぞれを餅米に混ぜて炊き、つきます。できあがりはこの通り。ほんのりと色づいた3色のお餅です。

6zakkoku.jpgご紹介したのは、石本家の年越しのお餅ですが、レストランでは、その時期にしかとれない山菜と雑穀とを組合わせたお料理が食べられます。浜松の最北端・水窪町にぜひお越しを!

つづいては、耳においしい!?浜松名物。番組では浜松の風が作る美しい自然と共にご紹介した“匠のバンド”ヤマハ吹奏楽団です。全国の吹奏楽コンクールで30回以上金賞を受賞するなど、日本を代表する職場バンドの一つです。

7suisougaku.jpg団員は、およそ9割が楽器工場で働く職人さん。昼間は他の従業員と同じように楽器工場で働き、終業後、夜間に専用の練習場で演奏の腕を磨いています。常任指揮者には浜松出身で国内外で活躍するサクソフォン奏者・須川展也(すがわ・のぶや)さんがいらっしゃっています。

8.jpg団員の方々が使う楽器は、もちろん自分たちが作ったもの。吹奏楽団でクラリネットを演奏している長尾さんは、ファゴット職人。吹奏楽団のファゴット奏者・藤井さん(写真右)の楽器は、なんと長尾さん(写真左)が作ったものだそう。

9nagao.jpgヤマハ吹奏楽団は、浜松の人々にはおなじみの楽団です。撮影では、年2回の主催コンサートを毎年楽しみに通う市民の方、中高生の吹奏楽部の部員さんにたくさん出会いました。ぜひ1度、みなさんも浜松へ“匠のバンド”の演奏を聴きにいらしてくださいね。なかなか来られない方は・・・CDも出ていま~す♪

ここからは、加藤と共に浜松を担当した横山から。

「人」「風」「光」「実り」。取材で出会った浜松のいろいろな顔は、どれも魅力的でした。中でも浜名湖の湖畔を走るローカル線は、ひととき旅人の気分にさせてくれました。

10tenhamasen.jpg天竜浜名湖線。通称「天浜線」。JR浜松駅からはまず東海道線で6駅。JR新所原駅まで出て乗り換えます。天浜線の新所原駅の小さな駅舎を見るだけで、もう旅気分。

11shinshobara.JPG尾奈駅から三ヶ日駅までは、線路に面してみかん畑が広がり、11月から12月にかけて、オレンジ色のみかんの実が目を楽しませてくれます。みかん農家の方によると、オレンジ色に染まるみかん畑もいいけど、5月の連休の前後になると、純白のみかんの花が一斉に咲いて、独特の甘い香りが楽しめるとのこと。うーん、休みを取って来なきゃ。

天竜浜名湖鉄道のもうひとつの魅力が、駅中グルメ。いくつもの駅には、駅舎の中にそれぞれ趣向の違ったお店があり、駅に降りるごとにおいしいものに出会えます。

たとえば、新所原駅の中にはうなぎ屋さんが。三ヶ日駅には三ヶ日牛100%の三ヶ日ハンバーガー、浜名湖佐久米駅ではオリジナルカレーとサイフォンで淹れたコーヒー、井伊直虎ゆかりの地に近い気賀駅では、名物貴重塩ラーメンが、あなたの胃袋を出迎えてくれます。

食べるのに夢中で、食べ物の写真がアップできず申し訳ありません!くわしくは天竜浜名湖鉄道のホームページにて。みなさんも一度カメラ片手に、おなかをすかして、ぶらりローカル線の旅を楽しんでみてはいかがでしょう。四季折々の風と、風景と、おいしいものが待っています。

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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