2018年07月06日 (金)

かーまいし!かーまいし!

「強さ」とは何なのか、「負けない」とはどういうことか、そんなことを教えてくれる釜石。取材をする中で「多くの変化を受け入れてきたのが釜石だ」という地元の人の言葉をよく聞きました。実はこれ釜石の鉄の特長とも繋がります。鉄は硬すぎると簡単に折れてしまうけれど、釜石の鉄は粘り気があり、細く加工してもしなやかさを保つのが売りだとか。時に強く、時にしなやかにくぐり抜けてきた釜石の人たちそのものだと思いました。そんな安易なことを言っているとまた怒られてしまうかも知れませんが、今回お世話になった釜石の方々、本当にありがとうございました。

kamaishiLS.jpg皆さんは、自分が暮らす町の名前を大声で叫んだことってありますか?私はありません。でも、釜石に行くと「か~まいし!か~まいし!」と連呼する声を聞くことが出来ます。それは、釜石シーウェイブスの試合会場で…いくつもの大漁旗が振られ、「かーまいし!かーまいし!」の大合唱がわき起こり、さらに応援歌も歌われます。

tairyoubatashiai.jpgこれが1度聞くとしばらく頭から離れません。中には「オォー時ぞきたり荒波越えて さあトップリーグへ御霊(みたま)と共に」という震災後に作られた歌詞も含まれ、ラグビーに“不屈の釜石“を重ね合わせる釜石の人たちの強い想いを感じます。歌う側も元気をもらえるその歌は、メロディーラインも覚えやすく、きっと口すさみたくなるはずです。

aoija-ji.jpg今はトップチャレンジリーグという2部リーグに所属し、トップリーグへの昇格を目指しているシーウェイブス。秋からの公式戦は全国各地で行われます。地元愛に溢れるグラウンドで釜石コールを是非聞いてみてください。

 

地元愛が溢れるといえば忘れちゃいけないのがお祭り。まずは桜舞太鼓ですが、さくら祭は3年に1度しか行われないので、次回は2021年ということになります。唐丹町は決して大きな町ではありませんが、各地区の郷土芸能が集まり町中を進む行列は見応えがあります。

sakuramatsuri.jpgoubudaiko.jpg桜舞太鼓の特徴は華麗なバチさばき。練習は本当に大変で、2カ月で10キロ以上体重が減る人が居たり、肩に針を刺して練習に臨む人や、なかには痛み止めの注射をしてまで参加する人がいたりします。本当に太鼓が好きじゃないとやっていられないという感じです。そして今は、桜舞太鼓で太鼓に惚れ込んだ人たちの中から創作太鼓のグループが生まれ、県内外のイベントで演奏を披露しています。力強い太鼓の演奏、カッコいいですよ。

 

続いては、虎舞。秋の曳き船まつりでは船の上で勇壮な舞が披露されます。そして、もうひとつ面白いのが地区ごとに行われる祭り。

toramai.jpg1軒1軒の家で門打ちをしながら地域を巡ります。少しお酒も入りながら、声をからしながら披露される虎舞。地元の空気をより強く感じられます。そうした小さな祭りを狙って釜石を訪ねるのも面白いかも知れません。

 

最後はちょっと食べ物の話を…

ロケスタッフが毎日のように食べていたのが釜石ラーメン。極細の縮れ麺に透き通ったあっさりスープが特徴です。

kamaishira-men.jpg最近某ケンミン性を取り上げる番組でも紹介されていましたが、県内で愛されるラーメンのひとつです。製鉄所に勤める人や漁師さんが、すぐにゆで上がる細麺を好んだから定着したと言われています。少し太くするだけでその店はつぶれると断言する店主の方も…疲れた体に染みいる優しい味です。釜石へお越しの際は是非。

投稿時間:12:51 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2018年06月22日 (金)

「あららがま」=ナニクソ。

okinawa1.jpg「沖縄のうた」のディレクター、玄です。

【宮古島へ行ったときのこと】

空港から車で移動中、窓を見ながら、下地イサムさんが呟きました。
「宮古は、山が無いんです」

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下地さんは、この島で生まれ育ったシンガーソングライター、宮古の島言葉で歌を作って唄い続けています。okinawa2.jpg「だから昔は、水不足で苦労したそうです、雨乞いの歌ばかり唄って」
宮古島の民謡は、独特、三線など楽器を受け付けないで、手拍子だけで唄っていたそうです。
「“情熱と冷静” よく宮古島と石垣島(八重山)を比べて言うんです。
 石垣は、沖縄で一番高い山があって水にも恵まれている豊年豊作の島。
でも宮古は、『あららがま=ナニクソ』っていう反骨精神の土地、僕の中にも絶対ある。」
下地さんも、負けず嫌いで、ブルースな人らしい。

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【ホッピーで島の夜がふけて】

みんなで晩メシを食べていたとき、お酒の話になって、僕が言った。
「ホッピーが大好きなんです、飲みたいなぁ」
ホッピーは、ビールのような液体に焼酎を割って飲む物、東京の庶民的な店にはだいたい置いてある。でも、沖縄の店ではほとんど見かけなかった。
「ホッピー?僕も飲みますよ!・・宮古でも一軒あるけどねっ・・・」
下地さんに案内されて、その店へ行った、先輩がやっているという。
一見、酒屋のようなコンビニのような、中へ入ったらやっぱりコンビニみたい。でもちょっと違う、レジのところがカウンターになって、椅子が居並んでいる。本当だ、酒類のガラスケースの中に、ホッピーの瓶がズラッと聳え立っている。
「キンミヤもあるさ、私が宮古で初めてキンミヤを出したんだ」
店の主の先輩が教えてくれた、ホッピーをキンミヤ焼酎で割るのは、本道王道。
みんなでカウンターにすわって飲み始めた、つまみはガラスケースから選んで。

「中学生の頃、グラシェラ・スサーナが好きだったんです」
歌談議になって、僕が言った。グラシェラ・スサーナは、アルゼンチンの女性、日本語の歌をすごい歌唱力でギターの弾き語りをする。すると、彼女の歌声が突然店内に流れ始めた、主の先輩が笑っている。そして歌談議の展開に合わせて次々に話題になった曲が流れてくる、この人って何者なんだろう、さすが『あららがま=ナニクソ』の宮古人。

下地さんは、横でホッピーを飲みながらギターを弾いている、「何か贅沢ですねぇ」VE(ビデオエンジニア)の鈴木さんが感慨深げにポツリと言った。

投稿時間:12:29 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2018年06月19日 (火)

そうだ、鬼に会いに行こう。

「鬼」の回を担当いたしました、横山です。番組をご覧いただきありがとうございました。

取材を通じて、鬼なるモノが今なお日本各地に、そして日本人の生活の中に棲みついていることを痛感いたしました。中でも酒吞童子伝説の里、京都府福知山市にある大江山界隈は鬼に出会える絶好のスポット。鬼に興味を持たれた方にはぜひ足を運んでいただきたい場所です。

 

●日本中の鬼が集まる「日本の鬼の交流博物館」

JR福知山駅で京都丹後鉄道に乗り換えて、名勝天橋立に向かう観光客を尻目に大江駅に下車。さらに車で15分、大江山の中腹にあるのが「日本の鬼の交流博物館」です。まず目に飛び込んでくるのは、高さ5メートル重さ10トンもの巨大な鬼瓦。

heiseioooni.JPG「世界一の鬼瓦を作ろう」と日本中の鬼師(鬼瓦職人)が協力して、130ものパーツを組み合わせて作ったものなんだとか。館内には大江山の酒呑童子だけでなく日本中そして世界中の鬼の展示でいっぱい。ありとあらゆる鬼の面とその伝承を知ることのできる、鬼ファンには欠かせないスポットです。

 

●酒吞童子を広めた峠の茶屋

日本の鬼の交流博物館がある大江山界隈は、酒吞童子が棲んでいたといわれる、まさに鬼の故郷。辺りには「鬼の洞窟」や「鬼の足跡」、酒吞童子を退治した武将・源頼光が腰を掛けたという「頼光の腰掛岩」、頼光たちが渡ったという「二瀬川渓谷」など鬼退治伝説ゆかりのスポットがいくつも。こうした鬼の名所を有名にしたのが旧宮津街道沿いにある「鬼が茶屋」。江戸時代から昭和40年代にかけて旅籠を営んでいました。かつては客間にある鬼退治の物語を描いた7枚の襖絵を旅人に披露、さらに丹波和紙に版木刷りで作った小冊子を販売して、旅人たちに酒呑童子伝説を語り聞かせたそうです。この鬼が茶屋の襖絵や小冊子は、現在「日本の鬼の交流博物館」で保存、閲覧することができます。 

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●今も京の都を狙う酒吞童子

日本の鬼の交流博物館から歩くこと10分、小高い丘に立つブロンズ像「鬼のモニュメント」もぜひ立ち寄って欲しいスポット。 

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茨木童子、星隈童子を従えた酒吞童子が、厳しくも悲しげな表情で京都市内の方角を指さしています。この像を制作したのは、ウルトラマン、ウルトラセブンの美術監督を務めた彫刻家・成田亨さん。そのスタイリッシュで躍動感あふれる鬼の姿。かっこいいです。

 

●腹ごしらえは「鬼そば」で

onisoba.JPG鬼を巡って歩き疲れたら「鬼そば」で昼食を。歯ごたえのある真っ黒な麺と風味たっぷりのだし汁をご賞味あれ。他にも地元でとれた川魚や山菜メニューも豊富。京都丹後鉄道・大江駅近くの食堂で味わえます。

鬼に触れ鬼と出会えば不思議に笑顔に、そして勇気がもらえる大江山です。

 

<日本の鬼の交流博物館>

〒620-0321 京都府福知山市大江町仏性寺909
TEL.0773-56-1996 

http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/onihaku/index.html

 

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2018年05月24日 (木)

古事記への旅

「古事記への旅」を担当いたしました。佐野です。

ご覧いただきましてありがとうございます。

ちょっと風変わりなテーマの取材、日本の各地にはまだまだ知らない習慣や祭り、暮らしがたくさんあることに、あらためて目から鱗の思いでした。

お天気に左右される撮影が、限られた日程の中で全うできた幸運と、取材チームを温かく受け入れてくださった地元の人たちにあらためて感謝です。

 

「5年ぶりの御神渡り」

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何よりも幸運に恵まれたのは、5年ぶりに出現した長野県諏訪湖の御神渡りを見られたことでした。全面結氷を心待ちにしていたのは、諏訪湖で漁業を営む人たち。稚魚で放流したワカサギをカモ科の渡り鳥カワアイサが食べつくしてしまうため、漁師さんたちは一日中、船で湖上を走り回り鳥追いをするのですが、湖が凍れば、鳥も食べる事が出来なくなり、ワカサギを守れるのだそうです。

 

「ワニのアイデア料理」

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因幡の白兎に出てくる鮫を今もワニと呼び、しかもハレの料理として楽しんでいる広島県三次市では、ワニのアイデア料理に出会いました。

ワニの食文化を絶やさないようにと、地元の食品会社フジタフーズの社長さんが、ご家族と考案したメニューの数々、なかでもお勧めなのは、子どもに人気のワニバーガーと、コラーゲンたっぷりのチャーシュー炙り丼。噂を聞きつけた人たちが全国から食べに来るそうです。定番のお刺身は、昔と違って、アンモニア臭もまったくなく味に自信ありとか。

 

 「古式ゆかしい青柴垣神事」

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島根県美保関の青柴垣神事は、江戸時代の初期にはほぼ今の形になったと言われる祭りですが、その伝統を忠実に守ろうとする地元の人たちの熱意には本当に驚かされました。

4月7日の神事に向けて、一週間以上前から準備を行っているので、その祭り期間にここを訪ねたら、300年前にタイムスリップしたような感覚を味わえます。近くの美保関灯台には、お洒落なビュッフェがあり、日本海を行き交う船を見ながら欧風料理が楽しめます。

詳しい情報は、美保関観光協会がとても親切に教えてくれます。

 

「ヒスイを運んだ縄文丸木舟」

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富山県小矢部市では、遺跡から糸魚川産のヒスイが出ていることから、有志たちが縄文人のように石斧で丸木舟を作り、糸魚川まで行ってみようと10年前に航海実験を成功させました。その舟が桜町JOMONパークに常設展示されていて、イベント時などに丸木舟体験も行っています。「桜町石斧の会」に尋ねてみれば、きっとその時の体験を熱く語ってくれるでしょう。

投稿時間:17:22 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2018年05月08日 (火)

太郎をさがす

「太郎の国」を担当しましたドキュメンタリージャパンの米澤と申します。

日本各地の「◯◯太郎」を追い求め、本当に多くの方々に助けていただき、放送を迎えることができました。改めまして御礼を申し上げます。有難うございました!

今回の番組を受けまして、今マイブームになっていることがあります。

それは会う人会う人に「あなたの知っている太郎」について、質問することです。初対面の方には変な人だと思われるかもしれませんが、意外とこれ面白いし、盛り上がるんです!

桃太郎や金太郎といった広く知られる太郎から、芸能人や政治家、芸術家の名前が出てきたり、そしてときには「私の地域ではね…」と、知らないアナザー太郎が出てきたり…。実は「太郎」って、すべての日本人が共有できる、話題なのではないでしょうか。

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さて、太郎を巡る旅の中で、私のオススメスポットを2つ紹介します!

1つは、浦島太郎ゆかりの地、荘内半島の先端にある海水浴場「仁老(にろ)浜」。

老翁となった浦島太郎が余生を送ったと言われるこの場所は、砂浜と水の美しさはもちろん、島端ということもあり、人が少なく、ちょっとした隠れ家的ビーチとなっており、番組で紹介しました、竜宮と言われる伊吹島も海向こうに眺めることができます。瀬戸内の緩やかな波の音を聞きながら、浦島太郎の気分を味わえること間違い無しです!

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(岩までもが亀の形に見えるのは私だけでしょうか…?)

 

そして2つ目が、早太郎のお墓がある「光前寺」。

中央アルプスを背に、十余棟の堂塔を備える長野県屈指の大寺です。

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大杉に迎えられる光前寺参道と山門を抜けると、本堂の隣に

早太郎のお墓が…。

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お墓に添えられた犬の人形は、どなたか参拝客の方が置いていったものだそう…。静かな境内で耳を澄ませば、早太郎の鳴き声が聞こえてくるかもしれません。

 

その他にも光前寺のある駒ヶ根市は名物の「ソースカツ丼」や、

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中央、南アルプスの絶景を楽しめる旅のイチオシスポットです!

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是非、みなさんも週末に「太郎」に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

 

 

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2018年04月17日 (火)

ハワイ 日系人が築いた街・味・心 ~ハワイ島ヒロ~

「ハワイ」を担当した金本と本田と申します。

約4ヶ月間、ハワイと日本、多くの方々に取材にご協力いただき、本当に有難うございました。

日本から初めての移民船がハワイに辿りついたのは、今から150年前の明治元年(1896年)。
到着した年号から「元年者」と呼ばれた153人の移民たちが、ハワイの日系人の礎となりました。
過酷な砂糖キビ畑での労働を経て、新天地で根づいていった人々。
最盛期はハワイの人口の4割を日系人が占め、ハワイ各地の街に豊かな日系人社会を築いていきました。

その一つ、今も古きよき時代の名残りを残すハワイ島東部の街、ヒロをご紹介します。

hawai1.jpgハワイ島最大の港街・ヒロには1900年代初頭、およそ2万3000人の日系人が暮らしていました。
ダウンタウンには、日本人の名がついた建物がいつくも残り、タイムスリップしたようなノスタルジックな雰囲気を楽しめます。

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ヒロの日本庭園~女王から感謝を込めて~ 

ダウンタウン南西の海沿いを歩くと目に飛び込んでくるのは大きな鳥居。ここは日本庭園です。

hawai4.jpghawai5.jpg仏塔、石灯籠、錦鯉が泳ぐ池、石庭、太鼓橋、茶室まであるこの庭園は、およそ30エーカー。国外の日本
庭園では最大の広さを誇っています。庭園の名は、「リリウオカラニガーデン」。“リリウオカラニ”とは、ハワイ王国最後の女王の名。1917年、リリウオカラニ女王が、サトウキビ プランテーションで働いていた日本人移民らに敬意を表してこの土地を公園として贈りました。そこに日系人たちは懐かしい日本の庭を築いたのです。

 

ハワイアン風日本の味

ヒロには、日系人たちが持ち込んだ“日本の味”が豊富です。
長い歳月の中で、ハワイアン風になり、独自の食文化が生まれています。そんな“ハワイアン風日本の味“を、巡ってみるのもおススメです!

まずは、ランチタイムに行列が出来るのは「OKAZUYA(おかず屋)」。

hawai6.jpgランチボックスに、好きな総菜を詰めるハワイアン定番ランチです。
並んでいるのは、煮しめ、海苔巻き、稲荷ずし、ハワイ版おにぎりのスパム結び。
このOKAZUYAは、かつて日系人たちが砂糖キビ畑で弁当のおかずを交換しあったことから生まれました。ヒロには数軒の「OKAZUYA」があり、店それぞれの味を楽しめます。

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続いては、ハワイ版かき氷。

hawai10.jpghawai11.jpg炎天下のサトウキビ畑で働く日系人たちの喉の渇きを癒すため氷をカンナで削って生まれたかき氷。
戦後、日系人が日本から氷削機を取り寄せハワイアンかき氷「シェイブアイス」が誕生しました。
ストロベリーやオレンジ、抹茶など日本でも馴染みの味はもちろん、リリコイ(パッションフルーツの一種)やココナッツ、マンゴー、パイナップルなど南国ハワイらしいフレーバーも楽しめます。氷は荒く削ったものや薄くフワフワなものなど、お店によって様々。あたな好みのハワイアンかき氷をぜひ探してみてください。

 

そして今やヒロの名物として街の人々に愛される大福屋さん、「Two Laddies Kitchen」 。

hawai14.jpg日系3世のノラさんが、おばあちゃんの味を再現しようと25年前オープンしました。
1世の祖母が、家族が集う特別な日に作っていたシンプルなきな粉のお餅は、ハワイの美しい自然を投影しようと工夫を凝らすノラさんの手で華やかに生まれ変わりました。
ココナツミルクやナッツ、いちご、梨、葡萄、柿など季節の果物を入れたカラフルな大福は見ているだけでワクワクします。ハワイでは冠婚葬祭や手土産にも利用されているそうです。

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ヒロでこうした店を営む日系人たちが、大切にしていた言葉は「おかげさまで」。

かつてこの地を切り開き、厳しい労働を耐え抜いてきた1世たちへの感謝の想いが込められていました。食を通じてハワイの人々に先祖から受け継いだ日本の心を伝えています。
だからこそ、美味しい、懐かしい味。

日系人の心が生きる街ヒロを散策しながら、そうした味を堪能してみてはいかがでしょうか? 

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2018年04月03日 (火)

汚されて、よみがえる 渡良瀬川

「渡良瀬川」を担当しました、戸田と申します。半年以上にわたり、いろいろな方々に取材にご協力いただき、本当にありがとうございました。

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渡良瀬川は源流といわれる栃木と群馬の県境にある皇海山から、利根川に合流するまでの111キロ、いろいろな顔を持っています。皆さんに渡良瀬川の魅力を知ってもらうべく、いくつかおすすめのスポットをご紹介します。

 

ashioseirenjou.jpgまずご紹介するのは、足尾です。

足尾町(現在は日光市の一部)は、かつて3万人を超える人口を誇った渡良瀬川最上流部にある町です。

町に繁栄をもたらしたのが「足尾銅山」です。

足尾銅山は日本の近代化を支えたという側面がある一方で、鉱毒事件を起こしたことでも知られています。精錬の過程で出る亜硫酸ガスによって足尾の山の木々はほとんどが枯れてしまい、いわゆる「ハゲ山」になったというのは有名な話ですが、いまは地元の人たちの努力もあり、緑が戻りつつあります。足尾に訪れた際は、ぜひその山の様子を見ていただきたいと思います。

かつて使われていた坑道をめぐる施設も観光の人気です。あわせてどうぞ!

 

watarasekeikokutetsudou.jpg足尾から川に沿って下流の桐生まで、44キロにわたって走る鉄道が「わたらせ渓谷鐵道」です。その名の通り、渡良瀬川が作り上げた渓谷に沿うように走っています。

「わ鐵」という愛称で親しまれており、春から秋にかけては窓のないトロッコ列車が大人気です。まだ乗ったことがないという人は、ぜひ乗ってみて下さい。風を感じながら渡良瀬川の魅力をダイレクトに体感できます。

両端の駅の標高差は500メートル以上あり、走るごとに車窓の風景が変わっていきます。この移ろいをのんびりと1時間以上かけて楽しむことが出来るのは、わたらせ渓谷鐵道ならではです。桜に新緑、紅葉に雪景色。どんな季節に訪れても感動すること間違いなし!

 

watarasebashi.jpg取材を始めるまで、渡良瀬と聞いて思い浮かぶのは、正直「渡良瀬橋」くらいでした。森高千里さんの名曲「渡良瀬橋」の舞台となったのは、栃木県足利市に実在する橋なんです。市街地を貫くように渡良瀬川が流れているため、足利には多くの橋が架けられているのですが、そのなかでも渡良瀬橋は人気です。

歌詞にもある「夕日と橋の組み合わせ」は、見ているとなぜか心が落ち着きます。ちなみに「渡良瀬橋」の歌碑も橋の北詰にありますよ。

 

wataraseyuusuichi.jpg渡良瀬川の下流にある渡良瀬遊水地は、本州最大の湿地としてラムサール条約にも登録されています。この遊水地は、洪水のたびに足尾銅山の鉱毒が流域に広がるという被害をおさえるために作られました。実は、このあたりにはかつて、谷中村という集落が広がっており、いまも渡良瀬遊水地の中には神社や役場の跡が残されています。

そうした歴史を乗り越えて、いまは驚くほど自然豊かな場所として多くの人々の憩いの場となっているのです。休日には、野鳥観察をする人や、貯水池でヨットを楽しむ人、川で釣りを楽しむ人、いろんな人たちが集まります。

東京からは高速を使えば1時間ほど。歴史を味わうもよし。自然を楽しむもよし。渡良瀬遊水地に足を運んでみてはいかがですか?

まだまだ渡良瀬川にはいろいろな魅力がありますが、それを発見するのも旅の楽しみ。これから暖かくなる季節。ぜひあなただけの“渡良瀬川”を探してみてください。

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2018年03月20日 (火)

落ちて、根を張れば、花が咲く町。

你好(ニイハオ)!

「横浜中華街」を先輩と一緒に担当しました、中国出身の房満満(ぼうまんまん)と申します。

まずは、取材させて頂いた皆さん、本当にありがとうございました!

中国人でありながら、今回の番組を担当するまで中華街に行ったことがあるのは一度だけ——十年前、母と初めて日本を訪れた時でした。エビチリ、天津飯、焼き餃子とご飯のセット…日本ではメジャーな中華料理が、中国では食べたことのない料理だったので驚きました!この街に、本場の“チャイナ”とは違う不思議な印象をもったのを覚えています。

でも、今回、中華街で暮らす方々を取材させて頂く中、中華料理の味が違っても、中華街は日本の中の中国だと強く思いました。老華僑も新華僑も、中国にルーツを持つ人々は中華街で居場所を見つけ、この街に夢を託していると感じたからです。中国東北部のおじさんたちの世間話が飛び合い、ロケ中でも故郷がとても恋しくなり、中華街がとても好きになりました。

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番組で紹介した食べ放題の店の経営者・加藤強(中国名:林小強)さんは、中華街で人生を切り開いた一人です。福建省の貧しい農村で生まれ育ち、9年前、両親が出稼ぎで稼いだお金を持ち、日本にやってきました。皿洗い、接客、レジ、中華料理店のアルバイトで貯めたお金で一年前、ようやく自分の店を開くことが出来ました。次の目標は、中華街大通りで店を持つことだそうです。加藤さんの決意に、中華街の“人々を惹き付ける力”を改めて感じました。

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そして、ロケの終盤で迎えた春節。私の生まれ故郷では獅子舞はやらないので、初めて目の前で見る獅子舞はとても迫力に満ちて、圧倒されました。獅子、提灯、中国の伝統舞踊や楽器、「ぎゅっと凝縮された」春節の風景が広がりました。しかし、そんな華やかな舞台の影には、春節なのに帰省できない中国人たちの思いがありました。

shishitokankoukyaku.jpg番組の最後で紹介しました、お茶屋で水餃子を作る張同義さん(中国遼寧省出身)もその一人。張さんの人生が詰まった水餃子、ぜひ、味わってみては如何でしょうか。

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今回の取材で発見した「穴場」はやはり、ロックンローラー・李世福さんのアトリエです。中華街の端っこにある小さなライブハウスですが、毎週金曜日と土曜日の夜にライブが開かれ、李さんの「チャイニーズロック」で盛り上がります。もしギターがお好きでしたら、エレキギターから中国っぽい旋律が流れてくる時、なかなか感動するかもしれません。ちなみに、李さんライブのもう一つの楽しみは、番組でも紹介しました、「天龍菜館」の出前料理が食べられることです。実は、「天龍菜館」と李さんのアトリエはご近所さんで、店長の茹さんがいつも自慢の広東料理を運んでくれます。

lisannolive.jpg祖国を離れて生きる人々の無数の人生が凝縮された小さな街。次に中華街を訪れるときは、天津甘栗を一生懸命売っているお兄さんや、たどたどしい日本語で接客するお姉さんの人生を想像しながら歩いてみてはいかがでしょうか。観光地だけではない中華街の意外な顔を発見できるかもしれません。

 

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2018年03月08日 (木)

山で修業を続ける阿闍梨さん

「比叡山」の回を担当しました、堀井です。
取材でお世話になったたくさんの皆様、番組をご覧頂いた皆様、ありがとうございました。
誰しもが教科書で一度は見たことがある、比叡山延暦寺。一体どんな場所なのか?
今回はその奥深さを感じる日々でした。

まず山に行くにあたって、1点。
「延暦寺」という言葉は一つのお堂を指すわけではありません。「東塔」「西塔」「横川(よかわ)」という3つのエリアにある、100をこえる堂宇を総称して比叡山延暦寺となっています。境内がとても広く、なんと東塔から横川まではおよそ5キロ!
目的地に合わせて、しっかりと交通手段を確認することをおすすめします・・・

ということで、比叡山の楽しみ方を3つ。

【①法要が近くで見られる!】
延暦寺では、年間400近い法要が行われていますが、その一部は見学することができます。「信は荘厳から」という言葉が伝わる通り、法要をみてもらうことも一つ信仰を深めるという意味で大事にしてきたことなのです。
番組にも出てきた「仲座」たちが準備し、住職たちが長い間行ってきた法要。
タイミングが良いと間近で見られるかもしれません。
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【②比叡山から見られる絶景!びわ湖を一望!】
延暦寺に行く途中、足を止めてみるのもおすすめです。
その1。ふもとの町坂本からケーブルカーで。
hieizan3.jpgその2。比叡山ドライブウェイからの景色がこちら!
70hieizan4.jpg日本仏教の母山から眺める、母なる湖・びわ湖!

なかでも元日の比叡山は格別。
スタッフが比叡山でみた初日の出…その景色もおすそ分け。
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【③阿闍梨さんに会える!】
番組内でも紹介した、千日回峰行を満行した釜堀浩元さん。
いまは、毎朝11時に延暦寺の中にある『明王堂』で、護摩祈祷を行っています。
お札に願いを書くと、釜堀さんにご祈祷をしてもらうことができます。
hieizan6.jpg明王堂までは、ケーブル坂本駅からおよそ15分、山を下ったところにあります。
荒行を終えて人々のために祈り続ける釜堀さん。その力を感じてみたかったらぜひ訪れてみてください。

比叡山の山中で、1200年続けられてきた祈りを感じてみてはいかがでしょうか。

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2018年03月01日 (木)

味わい多彩 みんなの岩手山

「岩手山」を担当した、千葉と申します。いつも温かく迎えて頂き、取材にご協力下さった皆さん、ありがとうございました。

自分は、生まれも育ちも宮城。岩手はお隣ですが、盛岡の街を訪れるたび、間近に迫る岩手山の大きさに圧倒されていました。

今回、実際に取材してさらに驚いたのは、「岩手山ほど愛されている山はない!」と感じるほど、山麓に暮らす皆さんの山への思いが熱かったこと。小学生からお年寄りまで、岩手山を語り始めると止まらない!「家の台所から見る姿が一番」「車の中で山と会話してる」「自分にとっては神様以上」どの方にも自分だけの岩手山があり、山を仰ぐ眼差しは敬愛に満ちていました。大らかな岩手の大地と人々を育ててきた、岩手山の偉大さを教わりました。

1huyunoiwatesan.jpg東西南北、どこから見ても姿が異なる表情豊かな岩手山は、旅の楽しみも盛りだくさん。歴史・自然・食、3つのキーワードから、イチオシをご紹介します。

まずは「岩手山のレトロに会える!」小岩井農場。明治24年、南麓に開かれた、日本屈指の巨大農場です。おすすめは春。桜が満開を迎え、雪どけの岩手山と瑞々しい新緑が美しい季節です。

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広々としたまきば園で遊び、有名な一本桜を愛でるのはもちろん、面白いのが、農場めぐりのバスツアー。春から秋まで毎日運行されています。なにしろ農場の敷地は3000ヘクタールと巨大、立ち入れない所も多くあります。このツアーでは、普段非公開の場所も含めて、農場の隅から隅までをご案内。百年以上前から少しずつ植林されてきた森など、不毛の原野を豊かな牧場に生まれ変わらせた、小岩井の素顔に触れることができます。

中でも見所は、国の重要文化財に指定された貴重な建物たち。明治から大正に建てられた牛舎や本部事務所など、その多くが未だ現役!という生き続ける農場遺産です。和風にも洋風にも感じられる独特な雰囲気に浸りながら、気分は明治にタイムスリップ。

 

3koiwaibunkazai.jpgさらに、ガイドの皆さんの個性豊かなトークも魅力。昔の制服に身を包んだ髙山勉さんは、宮沢賢治さんを愛するあまり、賢治さんが“奇跡”とうたった小岩井で働きたいと、故郷の静岡から移り住んで20年以上!賢治さんの作品や思いを交えながら、愛情たっぷりに農場を案内してくれます。

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続いては、岩手山の自然に飛び込んで出会える「とっておきの景色!」毎年7月1日の山開きを迎えると、岩手山では本格的な夏山シーズンが始まります。登山は、紅葉の10月初旬までがベスト。百回以上登っている岩手山を知り尽くしたガイドさんも、山麓にはたくさん。十分な計画と準備の上、楽しんでいただければと思います。

登山の頼もしい味方が、標高1700mほどの8合目にある避難小屋。夏場は、岩手県山岳協会の方々が常駐し、管理しています。宿泊もでき(毛布貸し出しあり・食事提供なし)、それぞれの手料理を分け合いながら登山者同士で語らうのも、山の楽しみの一つ。

5hinangoya.jpg避難小屋に泊まってから、翌朝、ご来光を拝むために山頂にアタックする人たちも多くいます。また、山頂まで登ることができなくても、8合目からも素晴らしい御来光が望めます。

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「山登りは好きだけど、岩手山はちょっとハードルが高い…」、という方におすすめしたいのが、岩手山の西側にある1466mの三ツ石山。山頂から眺める岩手山は、麓では見ることのできない、独特なお姿!

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そして、旅の楽しみは、なんといっても地元の食。きのこや山菜など山の幸が豊富な岩手山麓。それだけではありません。「ピチピチの鮮魚!」も自慢です。その名も「八幡平サーモン」。岩手山の北にある八幡平市で、愛情こめて育てられています。驚くのは、その大きさ。体長60㎝、重さ2キロ以上と、普通の20倍ものニジマスです。

欠かせないのが、岩手山からの清らかな湧き水。年間ほぼ12度に保たれた少し低い水温が、ニジマスをじっくり育てるのに最適なんです。稚魚から3年かけて育てられた魚は、肉厚で脂ののった身に仕上がります。

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6年ほど前からその美味しさが話題となり、今では、盛岡市や八幡平市の飲食店・旅館だけでなく、東京のフレンチレストランでも提供されている、岩手山が育む逸品です。

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ゆっくり時間が流れる岩手山は、心も体ものびのびできる優しい場所。ぜひ遊びに来てください。

投稿時間:19:58 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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