2017年03月28日 (火)来年のお楽しみ・・・


「花紀行」の回を担当した、田代です。

南北に長い日本列島。そこには季節の移り変わりとともに花と暮らす人がいます。日本には遠い昔から、「花」を慈しみ、「花」に生かされ「花」を通じて結ばれてきた多くの人がいます。番組は、これまで撮りためた映像や今回新たに撮影した映像をまとめ、花と人の営みを伝えるものです。

私は、新しく撮影した3つのクリップを担当しました。

撮影した1月から2月にかけてが見ごろでした。残念ながら今年の花のシーズンは終わってしまいました。以下は来年の参考に。

まず、群馬県安中市松井田町の上細野原高原にある「ろうばいの郷」。

04.jpg取材にご協力いただきました皆様に心から感謝いたします。

お得情報。毎年1月10日前後にお祭りをするそうです。豚汁などがふるまわれ(無料)地元の特産品も並ぶそうです。少し先ですが、皆さんお問合せの上、足を運んでみてくださいね。

こんにゃくの産地ということもあり、煮物は絶品。撮影でお邪魔した時、休憩所で地元のおかみさんたちが売っていたのが、おいしかったです。「ろうばいの郷」の運営しているのは地元の方たち。皆さんとても気さくです。「いやー。雪の中で咲くと言っても、マイナス3度ぐらいまでかな、あまり寒いと花びらが凍ってしまうんだよ。凍った花びらに触ると粉々になってしまうんだよ」天候によって開園期間が左右される。ここ数年は暖冬のため12月中旬には咲き始めるそうです。

次は、神奈川県二宮町の吾妻山公園に咲く菜の花。

03nanohanalose.jpg02fujitonanohana.jpg吾妻山公園は町営です。撮影にご協力いただきました、二宮町役場の皆様に感謝申し上げます。

町営ということもあり、入園料は無料。昭和62年に開園、菜の花が咲くようになったのは平成2年ごろから。首都圏を中心に多くの人に愛されてきました。ここで、撮影の苦労話を1つ。それは、晴れた日でも富士山がなかなかきれいに見えないということ。特にスッキリと晴れた日は、まるで白いベールに包まれたようになってしまいます。挑戦すること3日目。やっとすっきりと見えた富士山に胸をなでおろしました。

ちなみに、菜の花の後は、桜が素晴らしい吾妻山公園。桜は3月下旬から4月にかけて見頃です。

最後は、兵庫県淡路島の灘黒岩水仙郷。

06.jpg08.jpg

淡路島の南、JRも定期バスもないことから、ほとんどのお客さんは自家用車で来ます。花が咲くシーズンの週末ともなると何十台もの行列ができるほど。特設の駐車場はあるのですが入りきらないほどの賑わいです。取材中にお客さんに聞いてみると、「特別の日の思い出を作るために来た」いう方が大勢いらっしゃいました。「子供の誕生日だから」「初デート」・・・中には、癌の闘病中、集中治療室へ入る前に子どもたちとの思い出作りのために来たという初老の男性も。崖に咲く水仙500万本、桃源郷のような眺めは、関西では有名な思い出作りの場所なのだそうです。

斜面の角度は45度。展望台まで15分ほど登るとほんとにすがすがしい気分になります。来シーズンは今年の12月から。水仙がまた崖に咲き誇ります。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

撮影にご協力いただきました灘黒岩水仙郷の皆様に感謝申し上げます。

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2017年03月21日 (火)年度末ですね・・・。


「新日本風土記」事務局スタッフです。

東京は少しずつ桜が咲き始めています。ウキウキの季節の到来です。
可愛く咲き誇る桜たちは、花粉で目がかゆくて引っ掻きすぎて肌がボロボロになっていることを暫し忘れさせてくれます。

さて、「新日本風土記」は年度末を前に(ということでもありませんが)、今週来週と新作が続きます。「花紀行」、そして「北越冬物語」です。
「花紀行」は、南は沖縄から北は北海道まで、日本全国を旅しながら、花を慈しみ、花に生かされ、花を通じて結ばれてきた人々の営みの物語をたどっていきます。

「北越冬物語」は、日本一雪深いとも言われる魚沼の暮らしを描きます。江戸時代に出版され、ベストセラーになった『北越雪譜』の世界。雪を疎みながらも、受け入れ、利用し、愛して生きてきた雪国新潟の人々の力強さをお伝えします。ぜひご覧ください。

『北越雪譜』は今回、番組ポスターにも登場します。雪国の世界観がファンタスティックに描かれています。来週掲載しますので、お楽しみに!

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2017年03月14日 (火)ディレクターが食べた!聞いた!おいしい浜松


「新日本風土記 浜松」を担当した静岡局の加藤です。人口80万人の政令都市・浜松を取材して実感したのは、「とにかく広い・・・特にタテに・・・orz」ということ。撮影前の事前取材やロケでは西へ東へ、南へ北へ。しかし浜松市、東西は52キロ、南北にあっては73キロにのぼる長さ(面積は全国2位の広さだとか)。同じ浜松市内の移動なのに、2時間近くかかることも。その分、文化も、産業も多彩でした。だからこそ!?・・・おいしいものも多彩でした!

1unagi.jpgはい。何度でも出しますとも、うなぎ!

浜松は、浜名湖周辺でうなぎの養殖が始まったことから、明治時代以降、うなぎ料理店が多く立ち並んできました。現在も、30店舗以上のうなぎ料理店が軒を連ねます。また、元々は関東風のうなぎ料理店が主流でしたが、昨今は、関西風の蒲焼きを提供する店も増え、関東風と関西風、両方が楽しめる街でもあります。東京と京阪神のちょうど真ん中に位置することから、関東風でも東京のものほど柔らかすぎず、ちょっとカリッとした“ふんわりこんがり”した独特の風味を楽しめますよ♪

撮影でお世話になったのは、「うなぎの村こし」の村越武さん。

2murakoshi.jpgたくさんのうなぎ料理店が並ぶ浜松では、他の店に負けないよう、ただのうなぎの蒲焼きプラスアルファの独自メニューがいろいろ。村越さんのオリジナルメニューがこちら、うな丼のご飯に山芋のみじん切りとネギが入っている「しゃきしゃき丼」。

3don.JPG脂の乗ったうなぎと口当たりがよくシャキシャキしたご飯がとっても合う!女性でもお腹がもたれずに1杯ぺろりと食べられてしまうこと請け合いです。

浜松のおいしいモノは、うなぎだけじゃありません。番組をご覧になった方は、「浜松にもあんな山深い集落があったなんて」と少し意外に思った方もいらっしゃるかもしれません。タテに長~い浜松の最北端・水窪町には、山あいならではの食べ物が。

それは・・・「雑穀料理」。水窪で、先祖代々守られてきたアワ、ヒエ、キビ、タカキビなどの種を受け継いできたのが石本静子さん。

4ishimoto.jpgいまは雑穀を作る家も水窪町でもほとんどないそう。それでも、戦後の食糧難を支え、石本さん自身の暮らしを支えてきてくれた食べ物をこのまま失うのはもったいないと、雑穀作りを続けています。そんな石本さんは、雑穀を使ったオリジナルな料理と山あいの伝統食をアレンジして、農家レストランを開いています。その名も「つぶ食 いしもと」。雑穀を使ったフルコースのような料理が食べられるとあって、大人気。完全予約制なので、お越しの際は事前にお電話で予約をしてくださいね。

わたしたちがお邪魔したときは、年末で休業中。「ウチのお正月の準備で忙しいだに!」とのこと。実際、石本家の年末は、雑穀を使った餅作りで大わらわでした。

5mochi.jpg雑穀の餅は、アワ、キビ、タカキビそれぞれを餅米に混ぜて炊き、つきます。できあがりはこの通り。ほんのりと色づいた3色のお餅です。

6zakkoku.jpgご紹介したのは、石本家の年越しのお餅ですが、レストランでは、その時期にしかとれない山菜と雑穀とを組合わせたお料理が食べられます。浜松の最北端・水窪町にぜひお越しを!

つづいては、耳においしい!?浜松名物。番組では浜松の風が作る美しい自然と共にご紹介した“匠のバンド”ヤマハ吹奏楽団です。全国の吹奏楽コンクールで30回以上金賞を受賞するなど、日本を代表する職場バンドの一つです。

7suisougaku.jpg団員は、およそ9割が楽器工場で働く職人さん。昼間は他の従業員と同じように楽器工場で働き、終業後、夜間に専用の練習場で演奏の腕を磨いています。常任指揮者には浜松出身で国内外で活躍するサクソフォン奏者・須川展也(すがわ・のぶや)さんがいらっしゃっています。

8.jpg団員の方々が使う楽器は、もちろん自分たちが作ったもの。吹奏楽団でクラリネットを演奏している長尾さんは、ファゴット職人。吹奏楽団のファゴット奏者・藤井さん(写真右)の楽器は、なんと長尾さん(写真左)が作ったものだそう。

9nagao.jpgヤマハ吹奏楽団は、浜松の人々にはおなじみの楽団です。撮影では、年2回の主催コンサートを毎年楽しみに通う市民の方、中高生の吹奏楽部の部員さんにたくさん出会いました。ぜひ1度、みなさんも浜松へ“匠のバンド”の演奏を聴きにいらしてくださいね。なかなか来られない方は・・・CDも出ていま~す♪

ここからは、加藤と共に浜松を担当した横山から。

「人」「風」「光」「実り」。取材で出会った浜松のいろいろな顔は、どれも魅力的でした。中でも浜名湖の湖畔を走るローカル線は、ひととき旅人の気分にさせてくれました。

10tenhamasen.jpg天竜浜名湖線。通称「天浜線」。JR浜松駅からはまず東海道線で6駅。JR新所原駅まで出て乗り換えます。天浜線の新所原駅の小さな駅舎を見るだけで、もう旅気分。

11shinshobara.JPG尾奈駅から三ヶ日駅までは、線路に面してみかん畑が広がり、11月から12月にかけて、オレンジ色のみかんの実が目を楽しませてくれます。みかん農家の方によると、オレンジ色に染まるみかん畑もいいけど、5月の連休の前後になると、純白のみかんの花が一斉に咲いて、独特の甘い香りが楽しめるとのこと。うーん、休みを取って来なきゃ。

天竜浜名湖鉄道のもうひとつの魅力が、駅中グルメ。いくつもの駅には、駅舎の中にそれぞれ趣向の違ったお店があり、駅に降りるごとにおいしいものに出会えます。

たとえば、新所原駅の中にはうなぎ屋さんが。三ヶ日駅には三ヶ日牛100%の三ヶ日ハンバーガー、浜名湖佐久米駅ではオリジナルカレーとサイフォンで淹れたコーヒー、井伊直虎ゆかりの地に近い気賀駅では、名物貴重塩ラーメンが、あなたの胃袋を出迎えてくれます。

食べるのに夢中で、食べ物の写真がアップできず申し訳ありません!くわしくは天竜浜名湖鉄道のホームページにて。みなさんも一度カメラ片手に、おなかをすかして、ぶらりローカル線の旅を楽しんでみてはいかがでしょう。四季折々の風と、風景と、おいしいものが待っています。

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2017年03月07日 (火)東北のさくら・スペシャル番組!


「新日本風土記」事務局スタッフです。

少しずつ春の訪れを感じさせる今日この頃ですね。数年前に花粉症がはじまった私にはかなりしんどい季節でもありますが、それでもやはり、暖かい日が増え、花のつぼみがほころび始めているのを目にすると、「春が来る!」とウキウキします。

春の気配を感じさせる花といえば、私は沈丁花が大好きです。IMG_7093.jpg
歩いているときや自転車に乗っているときにあの漂う香りに遭遇すると、吸い寄せられてしまい、必ず立ち止まって花を探し、暫く花の可憐さと甘く清々しい香りを楽しんでいます。花言葉は何かな、とふと思い調べてみましたら、栄光、不滅、永遠など。むむ、何か願望の表れかしら・・・笑。

春を告げる代表的な花といえば、桜ですね。新日本風土記でもこれまで桜にまつわる物語を数多くご紹介してきましたが、今週末、東北の圧倒的に美しい桜の映像と、桜とともに生きるひとびとの営みを紡いだスペシャル番組が放送されます!東日本大震災から6年という節目の日の放送です。

 3月11日(土)21:00~22:29(BSプレミアム)
 ザ・プレミアム「東北さくら旅」

miyagimatsushima.jpgS10-001.jpg失われたふるさとにふたたび力強く咲く桜や、桜に人生を捧げた庭師の物語など、担当のスタッフたちが時間をかけて取材・ロケをしてきた渾身の番組です。ぜひご覧いただき、春の訪れ、そして東日本大震災後の東北へ、想いを馳せていただければ嬉しいです。

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2017年02月28日 (火)私のおすすめ堺。


私が「堺」を担当した動機は「そこに古墳があるから!」。縄文時代の土偶の番組や、伊勢神宮の古代史の番組を担当したことのある私は、堺=古墳の町として興味を持った次第。しかし!行ってみると、古墳には入れないし、下から見ても森にしか見えないし。しかも中世の「南蛮貿易で栄えた自治都市」の面影は大坂夏の陣&太平洋戦争の空襲により見る影もないしで、途方に暮れた次第。しかし!しぶとく通って取材を続けてゆくと、古墳時代と中世、そして現代が切れているようでつながっている糸が見えてきて、面白くなってきた次第。大阪から電車でわずか20分で別世界の広がる堺、番組では紹介できなかったお得情報を少々。

1kofuncurry80.jpg古墳の町・堺には、古墳にまつわる名物が生まれています。その一つが「古墳カレー」。

仁徳天皇陵古墳の近くにある「花茶碗」という店では、古墳好きの名物ママ・中屋麗子さんが作る「古墳カレー」が人気。特注の器でご飯を前方後円墳の形に盛り、周りにカレーをかけると、お濠に囲まれた仁徳天皇陵古墳のできあがり。頼むと、上にブロッコリーを乗せた「古墳の森カレー」も作ってくれます。中屋さんは仲間を集って古墳の清掃活動も行っています。古墳がつなぐ、あったかい人の縁。

2toretoreichi.jpg番組で紹介したタチウオ漁の漁船が出る「出島漁港」では、土日に「とれとれ市」が開かれています。古来、豊穣の海として知られた堺の海。高度成長期には巨大埋め立てが行われ、漁業は衰退しましたが、今は水質も改善され、良い魚が戻ってきています。タチウオ、黒鯛、イカにタコ・・・堺の海でとれた魚がその場で買えて、その場で食べられます。

値段もお得ですよ。

3shiyakusho.jpg下から見ても形がわからない巨大古墳。その大パノラマを楽しめるのが、市役所の22階。360度ガラスの展望スペースになっており、大阪、瀬戸内海、そして日本一大きな

「仁徳天皇陵古墳」、3番目に大きな「履中天皇陵古墳」ほか百舌鳥(もず)古墳群の壮大なランドスケープを無料で楽しむことができます。夜景もきれい。

堺市役所の展望台は朝9:00~夜9時オープン。℡072-233-5258

※写真は別の建物からの風景です。

4freejaz.jpg明治時代に建てられた紡績工場に手を入れたオープンスペースが「Spinningmillスピニングミル」。ギャラリーやライブハウスとして解放しており、番組の撮影期間にやってきたのがニューヨークのフリージャズトリオ。ギターのTODD NEUFELDは、私が最も尊敬するピアニスト、菊地雅章の晩年に寄り添ったナイスガイで、演奏も実にシャープかつエモーショナル。この空間を「ブルックリンのロフトみたいだね!So Cool!」とご満悦だった。

5furukiyokikofun.jpg番組の冒頭で ♪ものの始まりなんでも堺 三味も小唄もみな堺♪

「堺音頭」を歌うのが、86歳の春日豊節夫さん。春日さんは、今やほとんど誰も知らない堺を知っている。それは「龍神」という、今はなくなってしまった海辺の花街。この町に生まれ育った春日さんは、芸者が200人もいた華やかなりし「龍神」の思い出を語るとき、実に嬉しそうな表情を浮かべる。三味線を弾いてもらいながら話を聞いていると、美しい白浜や、芸者を囲んでのさんざめきが甦るようだった。

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2017年02月21日 (火)成田自慢のパワーランチ!


「成田」を担当した千葉放送局の久間です。番組をご覧頂き、ありがとうございます!

秋に始まった長丁場の成田取材を支えたもの、それはやっぱり門前町のグルメ。「…冒険しないなあ!」との声が聞こえてきそうですが、やはり成田の鉄板グルメは「うなぎ」でしょう!

unagi1.jpgunagi2tate.jpgくったくたになった取材の帰り道、参道にぷうんと漂う、うなぎのいい香り。たまりません。しかも炭火焼!もはや抵抗力ゼロと化す私。とはいえうなぎ減少のあおりを受けて成田の店も値段お高め(うな丼2,000円超が相場でした)。

unagi3.jpgゆえに「のれんをくぐるのは10回に1回!」を心がけていましたが、食べるとホント元気をもらうんですよね。注文を受けてから、割き→蒸し→炙るという丁寧なお仕事。放送の御礼参りにかこつけて、また食べに行きます!

 

そしてもう1カ所、取材を支えた食といえば、番組で登場したタイ仏教寺院「ワットパクナム日本別院」での信者さんたちのタンブン料理。 タイのお坊さんには昼12時までに全ての食事を終える、という戒律があります。12時過ぎの祈りを終えると、信者はそのままお堂に残りランチタイム。持ち寄った手料理を分け合い、わいわいと盛り上がります。

thaitemple1.jpgthaitemple2_90.jpg我々スタッフにも「コレ食べた?美味しいヨ!」「辛いのダイジョブ?これはレストランでは食べれないヨ」とあれこれ薦めてくれました。確かにどの品も手が込んでいて(味噌みたいな調味料から手作りの人も!)、本当に店では食べられない深みのある味わいでした。皆さんにとって寺に料理を持ってくるというのは、いつもより気合いが入る、勝負メシなのかも知れません。「でも、日本人は行けないんでしょ」なんて思っている方、いえいえ!ここはタイ仏教に関心がある人ならば日本人も歓迎してくれます。ただし気持ちだけでもと何かお料理を持って行くと、お坊さんはじめ皆さんも喜んでくれると思います。

thaitemple3_90.jpg私も、写真ののり巻きを持参しました。超“和テイスト”でしたが、お坊さんも面白がって「アロイー(おいしい)。」と召し上がってくださいましたよ。

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2017年02月14日 (火)2月もなかば。


「新日本風土記」事務局スタッフです。

はやいもので2月ももう半ばですね。春を待ちわび、いつ暖かくなるか暖かくなるかとそればかり考えながら毎日必死で自転車通勤をしていますが、汗ばむほどの陽気の日があるかと思えば、手が凍りつくくらい極寒の日が続いたりと、まさに三寒四温。身体がまいってしまいます。しかし、冬が寒ければ寒いほど、そののちに迎える春に感動や感謝をする気持ちが深くなるなぁ、、、四季がしっかり巡る、ということは日本の風土や自然の恵みにとって欠かせないことだなぁ、、、と自転車を漕ぎながらしみじみ考えています。

そんな、移り変わる季節や脈々と続く風土を大切に描く「新日本風土記」「もういちど、日本」。今週17日(金)の「新日本風土記」の舞台は「成田」です。「もういちど、日本」はこの季節ならではの食をご紹介します。知床の極寒の海で恵みに挑む「スケトウダラ漁」、清らかに流れる鴨川の恵みをいただく「京都 鴨川のハエ」など、日本各地から味覚や食文化をお届けします。ぜひご覧ください!

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2017年02月07日 (火)コペルニクス的、幸福


 奥会津・檜枝岐篇を担当した、福島局の金井です。
私が、福島の山奥にある人口600弱の村の存在を知ったのは、一昨年。
今回、番組を共に制作した寺島ディレクターから聞いた、“日本一人口密度の低い村=檜枝岐村”だという情報でした。
“日本一人口密度が低い”と聞いてイメージしたのは、寒風吹きすさぶ、ものすごく寂しい村。しかも山の中。歯の抜けたおばあちゃんが夜な夜な包丁を研いでは振り向いてニヤリ、みたいな?という勝手な妄想だけが一人歩きしていました。
 さらに、驚いたのが“米が実らない”という事実。米がとれないと言うことは、餅も酒もつくれない。稲わらも無いから、わらじもしめ縄も、納豆だって作れない。遙か2000年の日本稲作文化に真っ向勝負しているような村だというのです。
 それなのに、昭和19年に現地調査をした民俗学者の本には“桃源郷じゃ!”なぞと書いてある。
 なんだか良くわからん!という気持ちと共に、パスポートのいらない海外を取材するような心持ちで、ちょうど1年前から、コソコソと取材が始まりました。

 福島市から車で片道3時間半。まあ遠いわけです。運転に自信のない私には、日帰りなんてできません。しかし、遠くても行く価値があります。おいしい空気と源泉掛け流しの温泉。とれたての山の幸をいただけば、これは確かに桃源郷だな、とすぐにイメージは上書き保存なのです。 
kabukibutai1.jpgkabukibutai2.jpg
 しかも、村人が面白い。600人弱しかいないのに、どうしてこうタレント揃いなのか、ふしぎでした。
 中でも、大好きになったひとりが、曲げわっぱ職人の星寛さん(ゆたか)でした。

hoshisan1.jpghoshisan2.jpg米寿を迎えても現役で働く寛さんは、口癖のように「今はセカセカして、面白くねえ。昔の方が良かったダ」といいます。どこでも、昔を懐かしむ老人はいるものです。しかし米が実らず、昭和50年頃まで隣の集落まで舗装した道路もつながっていなく、「おしん」の放送と同時期まで大根飯を喰っていた人たちが、それでも昔が良かったと思えることのすごさに、驚きました。人はどんな時に、幸せを感じるのか?不便で、貧しくても、幸せはある。当たり前のことなのですが、寛さんの言葉を何度も反芻する自分がいました。

 寛さんの言葉と出会ってから、村の見え方が次第に変わってきました。
 山の恵みが沢山とれたら、みんなで分かち合って笑顔になる。モノが無ければ、手作りする。そこには、創意工夫の楽しみがある。人口が少ないことだって不利なことではなく、全員に果たすべき役割が与えられるから、みんなが生きがいを持って毎日を溌剌とできる。タレント揃いの村は、それぞれが、自分の能力を最大限に発揮できる環境だったのです。目から鱗。コペルニクス的転回でした。
 寛さんのいう“昔”がどんなものだったか、少し判ったような気がしました。

 今回取材中に、ひとつの文章と出会うことができました。それは、小さな村がいかにして生きてきたのか、村の精神を表したものでした。残念ながら番組には入らなかったのですが、寛さんの叔父さんにあたる、4代目村長の星数三郎さんが書いた文章です。

 『在郷青年としての覚悟』
 ――団体の中から落伍者が出来落第者が出来るということはその団体の恥辱であります。
   若し互いに相知る者にありては、其劣れるものを鞭撻して落伍せざる様に連れて行くべきであります。

zaikyouseinen.jpg落伍者を出すことは、自分たちの恥であると言い切る姿勢。
今どきの、勝ち組や負け組なんて矮小な考えとは異なる、小さな村の幸福を生む精神。
檜枝岐村が“桃源郷”と呼ばれた理由の一端に触れられた気がしました。
厳しさ、貧しさ、不便さ、は幸福の源でもある。
コソコソと1年間取材させてもらった、私の結論です。

rokujizounoyukikaki.jpg

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2017年01月31日 (火)私のおすすめ北酒場。


 「北酒場」担当の一人、米本です。今回は東北・北海道各地を巡り、北酒場を旅しました。酒場にカメラが入ると、せっかくの酒も酔うに酔えないのではと気を揉みましたが、行く先々で快く取材に応じて頂きました。ご協力頂いた皆様に心より感謝致します。

一口に「北酒場」と言っても、営む主やお客の数だけ個性豊かな店があり、とても60分では描き切れない巨大なテーマだと改めて恐縮している次第です。「北国にとっての酒場とは何か」を、問いながらの旅でした。ご覧頂いた皆さんにも、それぞれの思う「北酒場」があることと思います。私は今回、非常に残念ながら、番組でご紹介しきれなかった「北酒場」をご案内します。

1sameginza.jpg

青森県・八戸市にある「鮫町」の酒場です。八戸と言えば、飲み屋横丁や朝市が有名ですが、本八戸から八戸線でわずか12分のところに、世にも珍しい「鮫」という名の駅があります。江戸時代から続く漁師町で、八戸藩の財政を支える廻船の寄港地としても栄えました。名前の由来は、かつて鮫が獲れたからとも言われますが、真相は謎。八戸港の開発が進むにつれ港の規模は小さくなりましたが、漁師の皆さんを始め、地元の方々が足しげく通うディープな酒場があります。人呼んで、「鮫銀座」。実は、番組で何度も登場する印象的な踏切は、この鮫で撮影したものです。 

2samejiru.jpg

港の市場からすぐ近く、オープンして間もない居酒屋「うみばた」さん。店のママは漁師一家の生まれで、店では新鮮かつ珍しい海の幸を頂けます。ママのお兄さんが獲ったタコの「えらかれ」という内臓のボイルや、鯨汁、サメナマスなどなど。漁師の皆さんは、極寒の海風にさらされる仕事はさぞかし過酷と思いますが、自分の獲物を喜んでもらえる仕事に誇りをもっているお話が印象的でした。運が良ければ、珍味「タコの白子」も食べられます!

3mishimaya.jpg鮫で一番の老舗は、50年続くやきとりの店「三島屋」さん。優しい女将さんと、気さくな常連さんたちが醸し出す、和気あいあいの雰囲気がたまらない酒場です。店の看板でもあるやきとりは、ボリューム満点。そしてじっくり煮込んだおでんも絶品です。ごく一部ですが、番組でもその豆腐の雄姿をご覧頂きました。「鮫」という荒々しい名前とは裏腹に、心温かい皆さんが迎えてくれる、魅力的な酒場です。ぜひ、鮫銀座でのはしご酒をオススメします。

 

 ここからは、「北酒場」を担当したもう一人、原賀がご案内します。私が紹介するのは、番組内で“変わり種の北酒場”として登場した、安達太良山の山小屋「くろがね小屋」です。「くろがね小屋」は1949年に開業、今では、年間2万人以上の登山家が立ち寄る、国内有数の人気山小屋。夏は心地よい風が吹き抜け秋には紅葉が美しい登山道も、12月から4月までは深い雪に閉ざされます。しっかりとした雪山登山装備と登山計画が必要です。

 

4kuroganegoya.jpg歩き始めて2時間、ようやく山小屋到着。まず向かうのは、小屋の中にある温泉“くろがね温泉”。平安時代から続く、歴史ある温泉です。その湯は白濁した酸性泉。神経痛や肩こりは勿論、冷え性にも効果があるとか!雪の中を二時間歩いて固まった体も、ほっこりとほぐれる、至福の時間です。

5kuroganeonsen.jpg温泉から出たら、いよいよお楽しみの宴の時間。ビール、日本酒、濁酒、ウイスキー、ワイン…。皆さん、思い思いの酒を持ち込み、楽しそうに飲んでいらっしゃいました。「頑張って登ってきたから飲めるお酒。道中の苦労、綺麗な景色、山仲間との語らい。そんなものが最高のおつまみ」という登山家の言葉が印象的でした。山と酒を愛する気持ちに脱帽です。

6kuroganeenkai.jpgそして何といっても宴の“しめ”は小屋の名物、くろがねカレーです。たくさんの野菜とスパイスを、管理人さんが二日間かけて煮込んだ絶品。20年前に前任の管理人さんがレシピを考え、その味をずっと引き継いでいるそうです。このカレーの美味しさは、登山家たちの間では常識で、全国にファンがいるとか。

7kuroganecurry.jpg消灯は九時。みなさん、楽しく飲んでも飲み過ぎず、消灯を守り、朝は7時に山頂向かって颯爽と出発してゆきました。あくまでもここは酒場ではなく山小屋だと、再確認。皆さんも、ぜひ一度、くろがね小屋に足を運んでみてください。2時間の雪山登山はちょっとしんどいかも知れませんが、だからこそ出会える極楽の一杯が待っています!

今回は本当に多くの北酒場に行き、たくさんの人たちに出会いました。楽しい一杯。苦しい一杯。切ない一杯。様々な酒が北酒場にはありました。最後になりましたが、快く取材に応じてくれた多くの皆様、本当にありがとうございました。

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2017年01月24日 (火)寒い日が続きますね。


「新日本風土記」事務局スタッフです。

寒いですね。東京はここのところ晴れ続きで、気温が低くてもお天道様を拝めると、なんとかがんばろうという気持ちになります。いや、でも冷たい風にピューッと吹き付けられると、一気に気持ちが萎えて、頭の中が「しんどいしんどい」という唸り声に変わってしまいます・・・。インフルエンザも流行っていて集団感染なども起きていますね。皆さん、うがい手洗いを徹底して、どうにか元気に過ごしましょうね。

寒い夜、心と体を温かくしてくれること請け合いなのが、今週金曜放送の新日本風土記「北酒場」です!舞台は北海道から東北まで。土地土地の歴史と風土が詰まった酒場で、美味しいお酒、美味しい肴、そして味わい深い人間ドラマに心ゆくまで酔いしれていただけると思います。乞うご期待です!

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