2017年04月25日 (火)

ホームページリニューアル!

「新日本風土記」事務局スタッフです。

1aomori.jpg2iwate.jpg春爛漫、各地で桜が咲き誇っていて、綺麗ですね!上の写真は「青森・五所川原市 芦野公園の桜」と「岩手・宮古市 亀ヶ森の一本桜」(去年「新日本風土記」プロジェクトのスタッフが撮影したものです)新年度がスタートし、新たな環境に挑んでいる方もいらっしゃることと思います。楽しく充実した日々を送っていることを祈ります。

さて、ご覧の通り、新年度からホームページがリニューアルいたしました!それにともない、「新日本風土記」が一新されただけでなく、ミニ番組「もういちど、日本」のホームページも新たに立ち上がりました!

http://www4.nhk.or.jp/mouichido/

「新日本風土記」も「もういちど、日本」も、スマートフォンなどのタブレット対応になりましたので、出先でふと調べたいときや日本各地を旅しているときなど、あらゆるシーンでご活用いただければと思います。

ここからは、リニューアルの内容を詳しくご紹介します。
「新日本風土記」トップページ(放送予定)では、毎回の放送内容が予告動画や画像とともに表示され、とても見やすくなっています。
タブ(画面上部の各項目へジャンプできるもの)も充実していますので、ぜひご覧ください。「過去3ヶ月の放送」タブでは、4月から放送された回については、予告動画を見ることができます。

中でもぜひ活用していただきたいのが、「バックナンバー」と「検索ページ」です!

「バックナンバー」では、
http://www.nhk.or.jp/fudoki/backnumber/
これまで同様、年ごとや地域ごとに放送回を表示しています。ややマニアックですが大事な情報としては、カメラマークがついている放送回(例えば2016年2月26日「高千穂」など)は、番組で紹介した映像を一部ご覧いただける「みちしる」ページへジャンプできますので、ぜひクリックしてみてください。

さらに、このたびバックナンバーに「ポスター」リストが加わりました。これまで制作したポスターがズラリと並び、さながらポスター展のような趣です。気になる一枚をクリックすれば、番組の詳しい放送内容が見られます。

次にご注目いただきたいのが、「検索ページ」。
http://www.nhk.or.jp/fudoki/search/
「検索したいキーワードを入力してください。新日本風土記サイト内のページが検索できます」とある通り、「古墳」とか「海」とか、どんなキーワードでも入れてみていただければ、これまで放送された「新日本風土記」の中で、関連する回をご紹介いたします。

これまでHPをご覧いただいていた方にも、改めて楽しんでいただけるようなページになっていますので、ぜひチェックしてみてください。

いつまでも寒いと縮こまっていたら、いきなり夏日が訪れ、毛穴がおかしくなっちゃいそうですね・・・。皆さん、季節の変わり目、くれぐれもご自愛くださいませ。次回は「もういちど、日本」HPについて詳しくご紹介します。

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2017年04月18日 (火)

懐の深い、おおらかな島の人たち。

「種子島」を担当しました、濵田です。番組の取材に御協力して頂いた皆様、どうも有難うございました。

これまで同番組で、「屋久島」、「奄美大島」を紹介していますが、取材してみて、種子島は前者2つとは全く異なる趣きの島だ、ということを実感しました。種子島には「おじゃり申せ」という方言があります。これは「いらっしゃいませ」という意味で、京ことばの影響を受けていると言われています。また「おおきに」という言葉を使う方たちが多く、種子島が奈良時代以降、京や堺との深い関わりがある土地柄であることを肌で感じました。

種子島を味わう、私のお勧めをいくつか紹介します。

①    サーフィンの海

1-1.jpg種子島と言えば、サーフィンが盛んなことで有名。サーファーたちからは「風の島」として呼ばれています。2月初旬の真冬にも関わらず、いい波が来ると、どこからともなくサーファーたちが一人また一人と集まって来て、自分のペースで気持ち良さそうに波に乗り始めます。

1-2.jpg取材した、東京出身の山﨑さんは安納芋を作っている農家。サーフィンは「生活の一部で日課のようなもの」と語り、娘さんと一緒にサーフィンする幸せな光景が目に焼き付いています。種子島には、サーフィンショップやダイビングショップもあります。心地よい風のなか、サーフィンを体験してみては、いかがですか。

②    沖ヶ浜田の黒糖

2-1.jpg2-2.jpg黒糖は鹿児島県内ではお茶受けとしてお客に出す、定番の菓子。「種子島の黒糖は美味しいよ」と聞いてはいましたが、黒糖の味の違いなんて五十歩百歩だろうと、高をくくっていました。初めて“沖ヶ浜田の黒糖”を食べてみると、千歩くらい違うことに少し動揺。今まで食べた黒糖と違い、あくがなく、甘いだけじゃなく旨味が口の中に広がり、さっと溶けていきます。作る過程を見て話を伺い分ったことは、手間を惜しまず誠実に作ったものは裏切らない、ということでした。沖ヶ浜田の黒糖を買い求めることができるのは、生産期間中の12月から3月。お願いすれば、黒糖小屋で作る様子を少し見せて頂くこともできます。島の人が「サトウキビそのものの味がする」という黒糖を、ぜひ一度ご賞味ください。

③    島の芸能 

3-1.jpg「芸能の宝庫」と呼ばれる種子島。多種多様な郷土芸能があり、同じ芸能、舞でも歌詞や振りが集落ごとに違うそうです。島の外から伝わった芸能が島の風土によって、深化し熟成されている感があります。

3-2.jpg何よりも演じている人たちが楽しそうだし、手拍子で合いの手を入れる客たちも嬉しそう。舞や唄を愛でる島民の方々の幸せそうな雰囲気に場が包まれ、温かい気分になります。四季折々にある、そんな島の芸能に触れてみてはいかがですか。夏の盆踊りも風流で良いですよ。「島の芸能に触れる旅」をして、あなただけのお気に入りを見つけてみてください。

④    インギー地鶏

4-1.jpg取材するまで知らなかった、インギー(どり)。平成25年に鹿児島県の天然記念物に指定され、食べることはできなくなった。しかしインギー鶏の特徴が見られない、インギー地鶏は食べることができる。南種子町で「何か名物料理を?」と町の人に聞くと、お勧めされる店が「食堂 美の吉」。インギー地鶏の親子丼、鳥刺し、焼鳥、鉄板焼きと、インギー地鶏づくしを堪能することができる。

4-2.jpgロケットの打ち上げ見学のお客さんの中には、ロケットとインギー地鶏を楽しみにやって来る常連さんもいるそうです。鳥好きなお客さんは、「名古屋コーチンに匹敵する!全国レベル。」と絶賛していました。地魚料理もおいしい種子島ですが、ここにしかいないインギー地鶏を島の焼酎を飲みながら食べると格別ですよ。

⑤    島独特の雄大な景色 

5-1.jpg最後に忘れられないのが、種子島の独特な風景です。平らな島だけに、高台に上ると遠くまでが見渡せます。それは一面に広がる、さとうきび畑であったり、水田だったりします。

5-2.jpg浜之山を見下ろせる一番眺めの良い場所は、七色観望台。 鉄砲伝来の門倉岬から車で直ぐの観望台からは水田、防風林・浜之山、海岸を一望できます。天気が良ければ、遠くにロケット発射場を眺めることもできます。また島の東海岸は太平洋の荒波に洗われてできた海蝕岩が見ものです。波に浸食された奇岩の広がる浜田漁港近くの「千座の岩屋」は種子島で最も大きな海蝕洞窟で、中に千人が座れると言われています。近くには浜田海水浴場があり、シーズンには多くの観光客で賑わいます。私も今度は夏に、鴨網猟の時に出会った“満点の星空”を再び眺めに行きたいです。

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2017年04月11日 (火)

隅田川の楽しい「乗り物」。

隅田川を担当いたしましたプロデューサーの中村と申します。取材にご協力してくださった皆様、お忙しいなかありがとうございました。

このロケで出会った「隅田川・乗り物3つ」をご紹介します。

まず一つ目。

arakawayuen70.jpg子どもの頃に帰りたかったら、絶対オススメのあらかわ遊園。

都電「荒川遊園地前」を降りて、ぶらぶら歩いて5分。遊園地のなかで一番高い観覧車が目印です。入園料100円と格安なのも懐に優しいですね。

特にオススメの乗り物は日本一遅いジェットコースター。1周138メートルのコースを最高時速15キロで2周します。遊園地デビューの子どもさんにも最適ですね。芋虫の姿が愛らしいこれに乗って小さい頃の自分に帰り、ゆったりとした時間を過ごすのもたまにはいかがですか。隅田川も見えますよ。ハイテク遊園地と違うのんびり感が味わえます。

二つ目は、

wasenyunotomo60.jpg昔ながらの和船に乗って、桜や新緑を楽しみませんか。

江東区の横十間川親水公園、毎週日曜日に無料で乗せて頂けます。「和船友の会」の方々が丁寧に手入れをして保存しており、とてもきれいな和船です。江戸時代からの和船を再現して作られていますので、ひととき江戸情緒にタイムスリップ、乗ってみると水辺がこんなに近くに見えるのも和船の醍醐味!です。キラキラと光る川面に歌の一つも口ずさみたくなりますよ。季節によっては日曜日以外もやっていますので、ご確認して下さい。

ホームページは下記です。

http://wasen.web.fc2.com/

最後に三つ目。

jinrikisha_asakusa70.jpgご存じ人力車。

浅草には100台もの人力車があるそうです。

浅草雷門前にはイケメン人力車夫が勢揃い、時間もコースも相談に乗ってくれます。

人力車は思っていたより振動がなく滑るような感じ、ちょっと高い目線がひと味違った世界を見せてくれます。和服レンタルのお店もあり、好みの着物に着替えてお殿様かお姫様になった気分満載。近頃は外国の方も多く利用しているようです。

心地よい川風に吹かれて浅草界隈の観光名所や、知る人ぞ知る地元ならではの隠れ名所など、車夫さんとの会話を楽しみながらの小さな旅です。安くて美味しい店もたくさん知っているようですので、浅草の灯が灯りはじめる頃は、ちょっと一杯!で楽しむのも、下町ならではの時間の過ごし方かもしれません。

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2017年04月04日 (火)

雪国は、あったかい。

「北越冬物語」を担当した、新潟局の浦邉です。

魚沼に興味を持ったのは5年前、新潟に赴任した直後でした。広島出身の私は大雪にびっくり。農家のおじいさんに「雪景色きれいですね!うらやましい!」と話すと、彼はニヤリ。「みんなそう言うが、本当のつらさも良さも暮らさなければ分からないんだ」。この言葉がドスっと刺さり、単に「過酷」「景色がきれい」だけではない雪国を見つめてみたいと思いました。

取材を通じてわかったのは「雪国はあったかい」ということ。魚沼には、雪の厳しさも優しさも全て受け入れて生きるからこそ感じられる幸せがありました。そんな魚沼を楽しむための情報をご紹介します。 

1hokuetsuseppu.jpg『北越雪譜』の原本が見られるのが「鈴木牧之記念館」。その中央に御座す木像こそ作者の「鈴木牧之(すずき・ぼくし)」。

2suzuki.jpg越後上布の問屋だった牧之は、商売で江戸に出た際、「雪きれい~♪」とはしゃぐ人々を見て、「雪国のリアル教えてやるわい!」と一念発起。仕事の傍ら夜な夜な筆を執り、40年かけて出版にこぎつけました。雪国仕込みの粘り強さというか執念というか・・・。記念館では、牧之の著作はもちろん、越後上布や雪国の暮らしもたっぷり学べます。

「鈴木牧之記念館」:南魚沼市塩沢1112-2/025-782-9860(火曜休館)

 

3matusirotanada.jpg魚沼と言えばお米!甘みがあり粘り気と固さも絶妙。お米はその土地の水で炊くのが一番美味しいらしいので、ぜひ魚沼で味わってみて下さい!さらに、目で見て楽しめるお米スポットが、十日町市松代地区の棚田群。

4matsushiro2.jpg初夏には水を張った田一枚一枚に月が映り込む「田ごとの月」、秋には黄金に輝く絶景、初冬には雪どけを促すために田に水を張った幻想的な姿が楽しめます。ちなみに、真冬は入れません。今回の番組で冬の棚田を撮影しようとしたのですが、そもそも棚田に至る道がなくなっていました・・・。恐るべし、豪雪地帯。

 

5yasai1.jpg魚沼の人々は身近にある物を利用するのがとても上手。その代表が、野菜の雪中保存です。水気を逃さず鮮度を保つ知恵ですが、さらにすごいのが、野菜が甘くなること。「まさか」と思いかじると、本当にキャベツの芯が甘い!寒さに耐えようと野菜が糖分をため込むそうです。

6yasai2.jpgまさに雪国だけに許された贅沢。近年、越冬野菜は地元の直売所でも手に入るようになりました。ちなみに、秋山郷の猟師さんも獲物の肉を雪中に保存し臭みを消すのだとか。今年は埋めておいた鹿の肉を近所の犬に食べられたらしく、悔しそうでした。

 

7tsukiyomawari.jpg最後に雪国のミステリー?をひとつ。撮影をしていた1月半ばの大雪の日、除雪中の方に「今日も吹雪きますね」と言うと、「今夜は『月夜まわり』だからじきに晴れるさ」と。さらに、車で1時間離れた別の地区でも、「今日は『月夜まわり』だから夜は大丈夫」と。「・・・『月夜まわり』ってなに!?」と思い夜を待っていると、出てきたのは満月。すると、吹雪いていた雪がうそのように降り止んだのです。地元の方によると、満月の夜はなぜか雪が降らず、これを「月夜まわり」と呼ぶそう。知れば知るほど興味が尽きない雪国です。

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2017年03月28日 (火)

来年のお楽しみ・・・

「花紀行」の回を担当した、田代です。

南北に長い日本列島。そこには季節の移り変わりとともに花と暮らす人がいます。日本には遠い昔から、「花」を慈しみ、「花」に生かされ「花」を通じて結ばれてきた多くの人がいます。番組は、これまで撮りためた映像や今回新たに撮影した映像をまとめ、花と人の営みを伝えるものです。

私は、新しく撮影した3つのクリップを担当しました。

撮影した1月から2月にかけてが見ごろでした。残念ながら今年の花のシーズンは終わってしまいました。以下は来年の参考に。

まず、群馬県安中市松井田町の上細野原高原にある「ろうばいの郷」。

04.jpg取材にご協力いただきました皆様に心から感謝いたします。

お得情報。毎年1月10日前後にお祭りをするそうです。豚汁などがふるまわれ(無料)地元の特産品も並ぶそうです。少し先ですが、皆さんお問合せの上、足を運んでみてくださいね。

こんにゃくの産地ということもあり、煮物は絶品。撮影でお邪魔した時、休憩所で地元のおかみさんたちが売っていたのが、おいしかったです。「ろうばいの郷」の運営しているのは地元の方たち。皆さんとても気さくです。「いやー。雪の中で咲くと言っても、マイナス3度ぐらいまでかな、あまり寒いと花びらが凍ってしまうんだよ。凍った花びらに触ると粉々になってしまうんだよ」天候によって開園期間が左右される。ここ数年は暖冬のため12月中旬には咲き始めるそうです。

次は、神奈川県二宮町の吾妻山公園に咲く菜の花。

03nanohanalose.jpg02fujitonanohana.jpg吾妻山公園は町営です。撮影にご協力いただきました、二宮町役場の皆様に感謝申し上げます。

町営ということもあり、入園料は無料。昭和62年に開園、菜の花が咲くようになったのは平成2年ごろから。首都圏を中心に多くの人に愛されてきました。ここで、撮影の苦労話を1つ。それは、晴れた日でも富士山がなかなかきれいに見えないということ。特にスッキリと晴れた日は、まるで白いベールに包まれたようになってしまいます。挑戦すること3日目。やっとすっきりと見えた富士山に胸をなでおろしました。

ちなみに、菜の花の後は、桜が素晴らしい吾妻山公園。桜は3月下旬から4月にかけて見頃です。

最後は、兵庫県淡路島の灘黒岩水仙郷。

06.jpg08.jpg

淡路島の南、JRも定期バスもないことから、ほとんどのお客さんは自家用車で来ます。花が咲くシーズンの週末ともなると何十台もの行列ができるほど。特設の駐車場はあるのですが入りきらないほどの賑わいです。取材中にお客さんに聞いてみると、「特別の日の思い出を作るために来た」いう方が大勢いらっしゃいました。「子供の誕生日だから」「初デート」・・・中には、癌の闘病中、集中治療室へ入る前に子どもたちとの思い出作りのために来たという初老の男性も。崖に咲く水仙500万本、桃源郷のような眺めは、関西では有名な思い出作りの場所なのだそうです。

斜面の角度は45度。展望台まで15分ほど登るとほんとにすがすがしい気分になります。来シーズンは今年の12月から。水仙がまた崖に咲き誇ります。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

撮影にご協力いただきました灘黒岩水仙郷の皆様に感謝申し上げます。

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2017年03月21日 (火)

年度末ですね・・・。

「新日本風土記」事務局スタッフです。

東京は少しずつ桜が咲き始めています。ウキウキの季節の到来です。
可愛く咲き誇る桜たちは、花粉で目がかゆくて引っ掻きすぎて肌がボロボロになっていることを暫し忘れさせてくれます。

さて、「新日本風土記」は年度末を前に(ということでもありませんが)、今週来週と新作が続きます。「花紀行」、そして「北越冬物語」です。
「花紀行」は、南は沖縄から北は北海道まで、日本全国を旅しながら、花を慈しみ、花に生かされ、花を通じて結ばれてきた人々の営みの物語をたどっていきます。

「北越冬物語」は、日本一雪深いとも言われる魚沼の暮らしを描きます。江戸時代に出版され、ベストセラーになった『北越雪譜』の世界。雪を疎みながらも、受け入れ、利用し、愛して生きてきた雪国新潟の人々の力強さをお伝えします。ぜひご覧ください。

『北越雪譜』は今回、番組ポスターにも登場します。雪国の世界観がファンタスティックに描かれています。来週掲載しますので、お楽しみに!

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2017年03月14日 (火)

ディレクターが食べた!聞いた!おいしい浜松

「新日本風土記 浜松」を担当した静岡局の加藤です。人口80万人の政令都市・浜松を取材して実感したのは、「とにかく広い・・・特にタテに・・・orz」ということ。撮影前の事前取材やロケでは西へ東へ、南へ北へ。しかし浜松市、東西は52キロ、南北にあっては73キロにのぼる長さ(面積は全国2位の広さだとか)。同じ浜松市内の移動なのに、2時間近くかかることも。その分、文化も、産業も多彩でした。だからこそ!?・・・おいしいものも多彩でした!

1unagi.jpgはい。何度でも出しますとも、うなぎ!

浜松は、浜名湖周辺でうなぎの養殖が始まったことから、明治時代以降、うなぎ料理店が多く立ち並んできました。現在も、30店舗以上のうなぎ料理店が軒を連ねます。また、元々は関東風のうなぎ料理店が主流でしたが、昨今は、関西風の蒲焼きを提供する店も増え、関東風と関西風、両方が楽しめる街でもあります。東京と京阪神のちょうど真ん中に位置することから、関東風でも東京のものほど柔らかすぎず、ちょっとカリッとした“ふんわりこんがり”した独特の風味を楽しめますよ♪

撮影でお世話になったのは、「うなぎの村こし」の村越武さん。

2murakoshi.jpgたくさんのうなぎ料理店が並ぶ浜松では、他の店に負けないよう、ただのうなぎの蒲焼きプラスアルファの独自メニューがいろいろ。村越さんのオリジナルメニューがこちら、うな丼のご飯に山芋のみじん切りとネギが入っている「しゃきしゃき丼」。

3don.JPG脂の乗ったうなぎと口当たりがよくシャキシャキしたご飯がとっても合う!女性でもお腹がもたれずに1杯ぺろりと食べられてしまうこと請け合いです。

浜松のおいしいモノは、うなぎだけじゃありません。番組をご覧になった方は、「浜松にもあんな山深い集落があったなんて」と少し意外に思った方もいらっしゃるかもしれません。タテに長~い浜松の最北端・水窪町には、山あいならではの食べ物が。

それは・・・「雑穀料理」。水窪で、先祖代々守られてきたアワ、ヒエ、キビ、タカキビなどの種を受け継いできたのが石本静子さん。

4ishimoto.jpgいまは雑穀を作る家も水窪町でもほとんどないそう。それでも、戦後の食糧難を支え、石本さん自身の暮らしを支えてきてくれた食べ物をこのまま失うのはもったいないと、雑穀作りを続けています。そんな石本さんは、雑穀を使ったオリジナルな料理と山あいの伝統食をアレンジして、農家レストランを開いています。その名も「つぶ食 いしもと」。雑穀を使ったフルコースのような料理が食べられるとあって、大人気。完全予約制なので、お越しの際は事前にお電話で予約をしてくださいね。

わたしたちがお邪魔したときは、年末で休業中。「ウチのお正月の準備で忙しいだに!」とのこと。実際、石本家の年末は、雑穀を使った餅作りで大わらわでした。

5mochi.jpg雑穀の餅は、アワ、キビ、タカキビそれぞれを餅米に混ぜて炊き、つきます。できあがりはこの通り。ほんのりと色づいた3色のお餅です。

6zakkoku.jpgご紹介したのは、石本家の年越しのお餅ですが、レストランでは、その時期にしかとれない山菜と雑穀とを組合わせたお料理が食べられます。浜松の最北端・水窪町にぜひお越しを!

つづいては、耳においしい!?浜松名物。番組では浜松の風が作る美しい自然と共にご紹介した“匠のバンド”ヤマハ吹奏楽団です。全国の吹奏楽コンクールで30回以上金賞を受賞するなど、日本を代表する職場バンドの一つです。

7suisougaku.jpg団員は、およそ9割が楽器工場で働く職人さん。昼間は他の従業員と同じように楽器工場で働き、終業後、夜間に専用の練習場で演奏の腕を磨いています。常任指揮者には浜松出身で国内外で活躍するサクソフォン奏者・須川展也(すがわ・のぶや)さんがいらっしゃっています。

8.jpg団員の方々が使う楽器は、もちろん自分たちが作ったもの。吹奏楽団でクラリネットを演奏している長尾さんは、ファゴット職人。吹奏楽団のファゴット奏者・藤井さん(写真右)の楽器は、なんと長尾さん(写真左)が作ったものだそう。

9nagao.jpgヤマハ吹奏楽団は、浜松の人々にはおなじみの楽団です。撮影では、年2回の主催コンサートを毎年楽しみに通う市民の方、中高生の吹奏楽部の部員さんにたくさん出会いました。ぜひ1度、みなさんも浜松へ“匠のバンド”の演奏を聴きにいらしてくださいね。なかなか来られない方は・・・CDも出ていま~す♪

ここからは、加藤と共に浜松を担当した横山から。

「人」「風」「光」「実り」。取材で出会った浜松のいろいろな顔は、どれも魅力的でした。中でも浜名湖の湖畔を走るローカル線は、ひととき旅人の気分にさせてくれました。

10tenhamasen.jpg天竜浜名湖線。通称「天浜線」。JR浜松駅からはまず東海道線で6駅。JR新所原駅まで出て乗り換えます。天浜線の新所原駅の小さな駅舎を見るだけで、もう旅気分。

11shinshobara.JPG尾奈駅から三ヶ日駅までは、線路に面してみかん畑が広がり、11月から12月にかけて、オレンジ色のみかんの実が目を楽しませてくれます。みかん農家の方によると、オレンジ色に染まるみかん畑もいいけど、5月の連休の前後になると、純白のみかんの花が一斉に咲いて、独特の甘い香りが楽しめるとのこと。うーん、休みを取って来なきゃ。

天竜浜名湖鉄道のもうひとつの魅力が、駅中グルメ。いくつもの駅には、駅舎の中にそれぞれ趣向の違ったお店があり、駅に降りるごとにおいしいものに出会えます。

たとえば、新所原駅の中にはうなぎ屋さんが。三ヶ日駅には三ヶ日牛100%の三ヶ日ハンバーガー、浜名湖佐久米駅ではオリジナルカレーとサイフォンで淹れたコーヒー、井伊直虎ゆかりの地に近い気賀駅では、名物貴重塩ラーメンが、あなたの胃袋を出迎えてくれます。

食べるのに夢中で、食べ物の写真がアップできず申し訳ありません!くわしくは天竜浜名湖鉄道のホームページにて。みなさんも一度カメラ片手に、おなかをすかして、ぶらりローカル線の旅を楽しんでみてはいかがでしょう。四季折々の風と、風景と、おいしいものが待っています。

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2017年03月07日 (火)

東北のさくら・スペシャル番組!

「新日本風土記」事務局スタッフです。

少しずつ春の訪れを感じさせる今日この頃ですね。数年前に花粉症がはじまった私にはかなりしんどい季節でもありますが、それでもやはり、暖かい日が増え、花のつぼみがほころび始めているのを目にすると、「春が来る!」とウキウキします。

春の気配を感じさせる花といえば、私は沈丁花が大好きです。IMG_7093.jpg
歩いているときや自転車に乗っているときにあの漂う香りに遭遇すると、吸い寄せられてしまい、必ず立ち止まって花を探し、暫く花の可憐さと甘く清々しい香りを楽しんでいます。花言葉は何かな、とふと思い調べてみましたら、栄光、不滅、永遠など。むむ、何か願望の表れかしら・・・笑。

春を告げる代表的な花といえば、桜ですね。新日本風土記でもこれまで桜にまつわる物語を数多くご紹介してきましたが、今週末、東北の圧倒的に美しい桜の映像と、桜とともに生きるひとびとの営みを紡いだスペシャル番組が放送されます!東日本大震災から6年という節目の日の放送です。

 3月11日(土)21:00~22:29(BSプレミアム)
 ザ・プレミアム「東北さくら旅」

miyagimatsushima.jpgS10-001.jpg失われたふるさとにふたたび力強く咲く桜や、桜に人生を捧げた庭師の物語など、担当のスタッフたちが時間をかけて取材・ロケをしてきた渾身の番組です。ぜひご覧いただき、春の訪れ、そして東日本大震災後の東北へ、想いを馳せていただければ嬉しいです。

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2017年02月28日 (火)

私のおすすめ堺。

私が「堺」を担当した動機は「そこに古墳があるから!」。縄文時代の土偶の番組や、伊勢神宮の古代史の番組を担当したことのある私は、堺=古墳の町として興味を持った次第。しかし!行ってみると、古墳には入れないし、下から見ても森にしか見えないし。しかも中世の「南蛮貿易で栄えた自治都市」の面影は大坂夏の陣&太平洋戦争の空襲により見る影もないしで、途方に暮れた次第。しかし!しぶとく通って取材を続けてゆくと、古墳時代と中世、そして現代が切れているようでつながっている糸が見えてきて、面白くなってきた次第。大阪から電車でわずか20分で別世界の広がる堺、番組では紹介できなかったお得情報を少々。

1kofuncurry80.jpg古墳の町・堺には、古墳にまつわる名物が生まれています。その一つが「古墳カレー」。

仁徳天皇陵古墳の近くにある「花茶碗」という店では、古墳好きの名物ママ・中屋麗子さんが作る「古墳カレー」が人気。特注の器でご飯を前方後円墳の形に盛り、周りにカレーをかけると、お濠に囲まれた仁徳天皇陵古墳のできあがり。頼むと、上にブロッコリーを乗せた「古墳の森カレー」も作ってくれます。中屋さんは仲間を集って古墳の清掃活動も行っています。古墳がつなぐ、あったかい人の縁。

2toretoreichi.jpg番組で紹介したタチウオ漁の漁船が出る「出島漁港」では、土日に「とれとれ市」が開かれています。古来、豊穣の海として知られた堺の海。高度成長期には巨大埋め立てが行われ、漁業は衰退しましたが、今は水質も改善され、良い魚が戻ってきています。タチウオ、黒鯛、イカにタコ・・・堺の海でとれた魚がその場で買えて、その場で食べられます。

値段もお得ですよ。

3shiyakusho.jpg下から見ても形がわからない巨大古墳。その大パノラマを楽しめるのが、市役所の22階。360度ガラスの展望スペースになっており、大阪、瀬戸内海、そして日本一大きな

「仁徳天皇陵古墳」、3番目に大きな「履中天皇陵古墳」ほか百舌鳥(もず)古墳群の壮大なランドスケープを無料で楽しむことができます。夜景もきれい。

堺市役所の展望台は朝9:00~夜9時オープン。℡072-233-5258

※写真は別の建物からの風景です。

4freejaz.jpg明治時代に建てられた紡績工場に手を入れたオープンスペースが「Spinningmillスピニングミル」。ギャラリーやライブハウスとして解放しており、番組の撮影期間にやってきたのがニューヨークのフリージャズトリオ。ギターのTODD NEUFELDは、私が最も尊敬するピアニスト、菊地雅章の晩年に寄り添ったナイスガイで、演奏も実にシャープかつエモーショナル。この空間を「ブルックリンのロフトみたいだね!So Cool!」とご満悦だった。

5furukiyokikofun.jpg番組の冒頭で ♪ものの始まりなんでも堺 三味も小唄もみな堺♪

「堺音頭」を歌うのが、86歳の春日豊節夫さん。春日さんは、今やほとんど誰も知らない堺を知っている。それは「龍神」という、今はなくなってしまった海辺の花街。この町に生まれ育った春日さんは、芸者が200人もいた華やかなりし「龍神」の思い出を語るとき、実に嬉しそうな表情を浮かべる。三味線を弾いてもらいながら話を聞いていると、美しい白浜や、芸者を囲んでのさんざめきが甦るようだった。

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2017年02月21日 (火)

成田自慢のパワーランチ!

「成田」を担当した千葉放送局の久間です。番組をご覧頂き、ありがとうございます!

秋に始まった長丁場の成田取材を支えたもの、それはやっぱり門前町のグルメ。「…冒険しないなあ!」との声が聞こえてきそうですが、やはり成田の鉄板グルメは「うなぎ」でしょう!

unagi1.jpgunagi2tate.jpgくったくたになった取材の帰り道、参道にぷうんと漂う、うなぎのいい香り。たまりません。しかも炭火焼!もはや抵抗力ゼロと化す私。とはいえうなぎ減少のあおりを受けて成田の店も値段お高め(うな丼2,000円超が相場でした)。

unagi3.jpgゆえに「のれんをくぐるのは10回に1回!」を心がけていましたが、食べるとホント元気をもらうんですよね。注文を受けてから、割き→蒸し→炙るという丁寧なお仕事。放送の御礼参りにかこつけて、また食べに行きます!

 

そしてもう1カ所、取材を支えた食といえば、番組で登場したタイ仏教寺院「ワットパクナム日本別院」での信者さんたちのタンブン料理。 タイのお坊さんには昼12時までに全ての食事を終える、という戒律があります。12時過ぎの祈りを終えると、信者はそのままお堂に残りランチタイム。持ち寄った手料理を分け合い、わいわいと盛り上がります。

thaitemple1.jpgthaitemple2_90.jpg我々スタッフにも「コレ食べた?美味しいヨ!」「辛いのダイジョブ?これはレストランでは食べれないヨ」とあれこれ薦めてくれました。確かにどの品も手が込んでいて(味噌みたいな調味料から手作りの人も!)、本当に店では食べられない深みのある味わいでした。皆さんにとって寺に料理を持ってくるというのは、いつもより気合いが入る、勝負メシなのかも知れません。「でも、日本人は行けないんでしょ」なんて思っている方、いえいえ!ここはタイ仏教に関心がある人ならば日本人も歓迎してくれます。ただし気持ちだけでもと何かお料理を持って行くと、お坊さんはじめ皆さんも喜んでくれると思います。

thaitemple3_90.jpg私も、写真ののり巻きを持参しました。超“和テイスト”でしたが、お坊さんも面白がって「アロイー(おいしい)。」と召し上がってくださいましたよ。

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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