2017年11月07日 (火)

五感で楽しむ「実りの秋」!

番組を担当した筒井です。放送をご覧いただいた皆様、取材にご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。

秋はおいしいものの宝庫ですね。番組では、目にも舌にも味わい深い全国各地の秋の魅力をたっぷりご紹介しました。

そのひとつ、味・香り・希少価値ともに高い秋の味覚、マツタケ!
シイタケやエノキとは違い、マツタケは人工栽培が困難で、天然で育ったものを採取するしかないため、「山のダイヤモンド」とも言われています。

matsutake1.jpg今回取材した藤原儀兵衛さんは、そんなマツタケの魅力に取りつかれ、60年以上、マツタケを育てるために力を注いでいます。荒れ果てたアカマツ林を整備することから始め、どのような場所に胞子をまけば、より確実にマツタケが生えてくるかを見極めてきました。
藤原さんのアカマツ山がある長野県は、マツタケのが全国1位。
しかし、今年は残念ながら25年ぶりの凶作とのこと。長野県内の同業者も同じ状況で、生産量全国2位の岩手県でも、今年は通年の1割も取れなかったそうです。
マツタケが全国的に手の届きにくいものになってしまった今年の秋、落胆する方も多かったのでは。。。来年こそは、ぜひとも豊作を願います!

せめて写真の中だけでも、マツタケを味わっていただきたいという思いから、藤原さんお勧めの食べ方を紹介します。

「松茸のお茶漬け」
藤原さんいわく、食べた人の皆が口を揃えておいしいと言う「お茶漬け」です。 

1chazuke.jpg

3chazuke.jpgレシピ
マツタケ  250gグラム
しょうゆ   50cc
酒      15cc
みりん     5cc
1、 しょうゆ、みりん、酒を入れた鍋に、マツタケを加え、火にかける。
  (マツタケから水分が出るため、水は入れない)
2、 ひと煮立ちしたら蓋をし、火を止める。蓋をしたまま余熱を冷ませば出来上がり。

おいしい食べ方は、保存用の袋や容器に入れ、1年ほど冷凍させること。凍らせることで、アミノ酸が増し、よりうまみが出るのだそう。何杯でも食べられてしまう一品です。 

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そして、藤原さん流マツタケをおいしくいただくコツを2つ。
1つ目は、「水道水で洗わない」。
カルキが入った水につけるだけで、マツタケの香りが半減してしまうそうです。
水道水を一旦沸かし、冷ました水で洗うか、ミネラルウォーターで洗うのがおすすめ。
2つ目は、「包丁は使わない」。
金属が触れると香りが落ちるので、包丁で切らず、手で裂くのが一番だそうです。

4chazuke.jpg“香りマツタケ、味しめじ”といわれるように、香りを楽しみ、そして食されるのですね。みなさまもマツタケに出会ったら、藤原さん流のコツやレシピで香りや触感を堪能してみてください。

 

続いて、同じく番組を担当した松島です。番組にご協力いただきました皆様、大変にありがとうございました。

今回は通常の放送回とは異なり、<秋の彩り>をテーマにしたミニコーナーを3つ設ける構成になりました。取り上げたのは、和食・和菓子・いけばな。

washoku2.jpgwagashi.jpgikebana3.jpgご協力いただいた料理人・和菓子職人・花人、どの方の話も聞けば聞くほど奥深く、「秋」の作品というだけでこれほどの知識と教養が必要なのかと驚き、技術だけでなくその下地があるからこその完成度なのだと痛感しました。次元は違いますが同じモノ作りをしている人間として反省しきりです。

こぼれ話として、和菓子を取り上げたいと思います。今回取材させていただいたのは「虎屋」さん。室町時代後期に京都で創業した老舗です。番組では、2色の染分けで深まる秋の山を思わせる、きんとんの「紅葉重ね」と、秋の木の葉の色の移り変わりを表現した羊羹製の「梢の秋」を紹介しました。

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(▼「梢の秋」の販売は11月15日まで。取扱店舗など詳しくは虎屋HPへ)

https://www.toraya-group.co.jp/toraya/products/namagashi/kozuenoaki/

(▼「紅葉重ね」の販売は11月15日まで。取扱店舗など詳しくは虎屋HPへ)

https://www.toraya-group.co.jp/toraya/products/namagashi/momijigasane/

紅葉の他にも、「葉に初霜が降りた様を表す」ものや、「落葉が氷に閉じ込められた様を表す」和菓子もあるんだそうです。どんな和菓子なんでしょうね・・・。

さらに秋と言えば「月」。和菓子でも月はたくさんデザイン化されています。こちらをご覧ください。

shinsarashina2.jpg

(▼「新更科」の今年度の販売は終了しています)

これは「新更科」という菓銘の羊羹。山にかかる月が表現されています。なんと1773年、江戸時代中期のご注文記録にその銘が残っています。月の名所、信濃国の更科に行けなくとも、小さな和菓子の中で名月を愛でつつ味わえるという、何とも美味しいとこ取りな一品。どうやって作っているのか、気になります。

もう一品。「木の間の月」という和菓子。こちらも江戸時代のご注文記録に残っています。

kinomanotsuki3.jpg

(▼「木の間の月」の販売は11月下旬まで。詳しくは虎屋HPへ)

https://www.torayagroup.co.jp/toraya/products/seasonal_yokan/konomanotsuki_large/

ネーミングは古今和歌集の和歌「このまより もりくる月の影見れば 心づくしの秋は来にけり」から取られたものと言われています。散らした小豆の粒を木の葉に見立て、樹下より見上げる満月を表しているそうです。菓銘を聞き、デフォルメされた和菓子を見て想像を膨らませ、古き時代に思いをはせて、そして味を楽しむ。日本人の奥ゆかしさが詰まったような一品です。

もちろん、知識がなくても和菓子はそれだけで十分美味しいんですけどね!
以上、和菓子こぼれ話でした。
ちなみに虎屋の和菓子の意匠は約3000種類もあるそうです!

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2017年10月17日 (火)

私の一押し「八ヶ岳」

「八ヶ岳」を担当いたしましたADの木村と申します。南北約30kmに及ぶ八ヶ岳は見る角度によって本当に印象が変わります。位置によって山々が重なって山の順番が違ったり、木々が生い茂る横長の峰々に見える時もあれば、ゴツゴツの岩の山塊しか見えない時も。土地勘が全くなかった当初は、様々な表情をする八ヶ岳によく惑わされました。しかも天気にも恵まれず、厚い雲で顔が見られないこともしばしば。しかしその分、時折見せてくれる厳格で神々しい姿は、本当に美しく感動しました。そんな八ヶ岳に魅了された私の夏はとても充実していました。今回は八ヶ岳及び八ヶ岳山麓で出会ったものから、私の一押しの八ヶ岳をご紹介いたします。

01nori.JPG02nori.JPG番組で紹介した苔の森。その神秘的な雰囲気には本当にため息がこぼれました。これまで、こんなにも苔を観察することはありませんでしたが、じっくり見ているとそれぞれに色・形が異なり一つ一つしっかり個性があることに驚きました。よく知っている草花の構造とはまた違うので、未知の世界に踏み込んだような感覚でどんどん苔に惹かれていきました。ただ俯瞰から見るのではなく、横から見るとまた違う印象で、上へ上へ伸びようとする姿にエネルギーを感じることもできます。また番組内に登場した木の上部にあるカモジゴケを見たときに私は、苔を見上げることがあるなんて思いもしていなかったのでビックリしました。またその形がとても可愛らしくフワフワモコモコな姿に癒され一気に苔の虜に。この生い茂る原生林と苔の世界、身も心も浄化されるような雰囲気を是非皆様にも味わっていただきたいです。

ここ北八ヶ岳の白駒池周辺の苔の森は大人気で、今年はもう訪れる人が20万人を超えているそうです。天気も良い週末ともなると、駐車場は午前中から満車!お出かけの際にはご注意ください。秋には紅葉、冬は雪景色が湖面に映し出され、四季折々の表情に魅了される白駒の池。八ケ岳ならではの苔の群落に癒されてみては…。

03kouzan.JPG04kouzan.jpg高山植物の種類が豊富なことでも知られる八ヶ岳。それはこの山々が多くの登山者に愛される理由の一つでもあります。背丈がとても小さく、岩場にひっそり咲く高山植物は、意識して探さないと見過ごしてしまうほど。背丈が小さいのは厳しい寒さや強風に耐えるため。他にも、地に長く太い根をはっていたり体に毛を生やしていたりと、厳しい環境下でも生き抜けるよう様々な特徴を持っています。その生命力の強さ、逞しさ、可憐な姿に私は感服しました。八ヶ岳には、多様な登山ルートがあるので出会える高山植物も様々で、何度訪れても新しい発見があること間違いなしです。また、北八ヶ岳にはロープウェイがあり、本格的な登山をしなくても高山植物に会いに行けるスポットもありますので、チェックしてみてください。

05chokubai.JPG06chokubai.jpg八ヶ岳山麓で作られる高原野菜。夏の冷涼な気候や昼夜の温度差などを利用して作られる作物たちは、鮮やかな彩りと甘みが凝縮されています。

地元の人からも観光客からも人気な直売所。野菜や牛乳・乳製品、卵など、あの学生たちが丹精込めて作ったものをここで買うことができます。早朝からザクッザクッといい音を立てながら大きなキャベツを収穫、綺麗な色づきのピーマンたちをカゴに集め、黙々と各所に出荷準備をする学生たち。全員が真剣に手際よく働いていて、その上「楽しい」「毎日充実している」と言うので、もう感心するばかりでした。私は学生たちと同世代なのですが、彼らを見て自分の学生時代を思い出し、どこか手を抜き真面目にやってこなかったことを後悔しました。全力で何かに打ち込む姿って本当にかっこいい!

いち農業者として自覚を持ち、美味しいものをお客さんに届けたいという思いが詰まった品々を是非ご賞味いただきたいです。実は私はこちらの直売所で何も購入していないのです。番組編集中ずーっと収穫を見ていて、直売所の取材時に買い物できる時間があったにもかかわらず何も買わなかったこと、ずっと悔やんでいます。あのブロッコリーがどうしても食べたい!プライベートで私は絶対に買い行くことを決めています。

たくさんの顔を持つ八ヶ岳。麓からこの山を見るだけで、パワーをもらえる気がします。八ヶ岳に来てみれば、包み込まれるような安心感。皆様も是非一度足を運んでみて体感してみてください。

 

 

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2017年10月10日 (火)

大自然だけじゃない!もっとディープな『要塞』対馬!

対馬の回を担当した武井と申します。
番組をご覧いただいた皆さま、
取材にご協力頂いた皆さま、本当に有難うございました。

日本本土と朝鮮半島の狭間に位置する対馬。
その特別な環境は、古来、島で暮らす人々の生活を形作ってきました。
取材をしていて、その節々に国境の島を感じることができました。

今回ご紹介したいのは、番組でも触れた島に残る砲台跡です。
明治期にはロシアとの戦争、昭和になると海峡防備のため、対馬には沢山の砲台や堡塁が築かれました。その数、31か所。
迫力満点、歴史好きや廃墟好きにたまらない砲台跡。中でもとびきりのオススメをご案内させて頂きます。

一つ目は「姫神山砲台跡」

t1.pngt2.png明治期に建てられた対馬の砲台の中でも、最大規模を誇るこちら。

姫神山砲台跡は、明治33年2月建設が始まり、その後明治37年1月に6門の28センチ榴弾砲が備え付けられました。
別名「天空の要塞」とも呼ばれ、レンガ積みのレトロな雰囲気を醸し出しています。
その異名の通り、山の上に建造されているため、辿り着くまでは駐車場から徒歩40分と骨が折れます。
それもそのはず、対馬のこうした要塞の多くは軍の主要基地。わざと道路を整備せずに近づき難いようになっているのです。
しかし、登ってみればその景色は圧巻。緑が生い茂る中に突如現れる要塞は、ジブリの世界観そのもの、いつ巨神兵が出てきてもおかしくないような、厳かで美しい空間が広がっています。

t3.png山頂からは対馬海峡も一望できます。

絶景を目の前に、100年前にこの砲台から海を見つめた兵士たちを思い忍ぶのはいかがでしょうか。

続いては「豊砲台跡」

t4.png昭和4年に建造された当時、世界最大の豊砲台。

実践では一度も発射することがなく、「撃たずの砲台」と言われます。
姫神山とは違い砲台入口まで車で行くことができるので、アクセスは容易。更に入口の照明スイッチを押すと照明が30分間点灯するので、砲座・砲具庫・巻揚機室などの内部構造を観察できます。
対馬の砲台跡では最も観光ポイントとして整備が進んでいます。

入り口から奥に進んでいくと、薄暗闇から一気に光が差し込む大きな穴が登場。
ここが砲台が設置されていた場所です。

t5.png今のように建設重機のなかった時代、108トンもの砲台を山の中に運んだことに、ただただ感心します。

戦後はGHQの指導のもと解体された豊砲台。溶かした鉄は戦後の復興資材として利用されたと言います。

いかがでしたでしょうか。
対馬の観光では山や海といった大自然に目が行きがちですが、その他に島に刻まれた砲台跡巡りを、ディープな対馬の楽しみの一つとしてご提案したいと思います。

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2017年09月26日 (火)

都市の仮面に隠れたもうひとつの仙台。

仙台を担当しました望月です。取材でお世話になった皆さま、本当にありがとうございました。

今回ご紹介した仙台は、説明する必要がないほどの言わずと知れた地方都市。私自身、今年の5月で在住4年目を迎えたのですが、改めて取材を進めていくと「なんだか個性がない街…???」。出張や旅行で仙台を訪れたことのある方ならば、東京と変わらぬ都市化ぶりに驚いた方も多いはず。しかし、一見個性がないように見える街の奥深くには、この街がつくられた400年前から続く揺るぎない礎がみえてきました。

今回はそんな仙台の中でも、心癒やされるスポットをいくつかご紹介します。

1jozenji.jpg“杜の都”と聞いて、おそらく多くの方が思い浮かべるのがこの定禅寺通りでしょうか。道沿いに植えられた4列の見事なケヤキ並木。一番のおすすめは5月。青空のもとでキラキラ輝く新緑を見ながら、ベンチでぼーっと過ごす時間は格別です。

撮影期間中は、まだ葉がつくまえの4月上旬から深い緑に色づく8月上旬まで何度も足を運びました。すると、定期的にケヤキの剪定をしたり、花壇の花を植え替えたり、毎朝並木の掃除をしたりと、本当にたくさんの方々がこの通りを守っているんだなと感じる場面に出くわしました。いまでこそ杜の都を象徴するようなこの並木ですが、植樹された直後はまだ空襲で一面焼け野原だった仙台。かつて町中に木々が生い茂り“杜の都”とよばれていた戦前の風景を取り戻そうと、人々の手で植えられたのが始まりです。それから半世紀近く経ったいまも、市民の皆さんが支えている定禅寺通り。葉が落ちた後の冬には見事なイルミネーションが楽しめますよ。そちらもぜひぜひおすすめです。

2hirosegawa.jpgそして、定禅寺通りを西へずーっと歩いて行くとぶつかるのが広瀬川。SL列車のある西公園から川をのぞいてみてください。まず驚くのが、川と街の高低差。崖の下に流れる川を見れば、仙台の街が河岸段丘の上につくられたという意味が分かるはずです。そしてその川向こうが青葉山。仙台藩祖・伊達政宗が城を築いた場所です。

3hirosegawa.jpg川沿いの風景の中でも私の一番のお気に入りがここ。百万都市の真ん中とは思えない、自然を感じられる場所です。地元の人には「花壇」と聞けば分かるはず。このあたりの広瀬川はかなり荒々しく湾曲しているので、少し歩くだけで全く違った景色が楽しめます。牛越橋、澱橋、仲ノ瀬橋、大橋、評定河原橋、霊屋橋と橋ごとに川沿いを歩いてみるのもおすすめです。河原で芋煮をするようになれば、仙台市民の仲間入りかも。

4denen.jpg仙台が米どころだということも皆さんはご存じでしょうか。中心市街地から海の方へ車で30分もいけば、ビル街をバックに田園地帯が広がります。

でも、ただ車で目指すのも味気ない。おすすめはそう、水路を辿る道。

5hori1.jpg仙台駅から少し南、川をせき止めている愛宕堰から始まる用水路があります。六郷堀、七郷堀とよばれる堀は街の中を流れたり、暗渠に入ったり、また地上に現れたりを繰り返しながら仙台平野の田んぼへと辿り着きます。地図を片手に辿ってみるのも楽しいですよ。私も取材期間中は自転車で水路をくまなく辿りました。何度も枝分かれするので、一度に全部制覇しようとすると大変なことに。おすすめは開渠の多い七郷堀です。それにしても、この堀が400年前に伊達政宗の命によって造られ、いまも現役で農家の人々に使われていると思うと、教科書の中にあった歴史がぐっと身近に感じられるようななんとも不思議な気持ちです。

6hori2.jpg7hori3.jpg最後にご紹介するのは、再び市街地の中心部。アーケード街のにぎわいから一変、路地に入ると現れる横丁です。仙台にはいくつか横丁がありますが、番組に登場したのは壱弐参いろは横丁。もともとは戦後の闇市から始まったそうで、昭和レトロな雰囲気が漂います。

8iroha.jpg取材で出会った居酒屋さんの女の子は遊び盛りの3歳。横丁にある手押しポンプの井戸が大好きで店の仕込みが始まる時間になっても遊びは終わりません。最後はお父さんに抱えられて横丁を凱旋。そんな親子のやりとりを見守る店の人たち。建ち並ぶ高層ビルの狭間に残る人情横丁です。転勤族の多い仙台ですが、ここはほっと一息落ち着けるアットホームな場所なのかも。仙台のもう一つの顔をお楽しみ下さい。

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2017年09月19日 (火)

私のおすすめ鳥海山。

鳥海山を担当した原田です。取材でお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。

鳥海山の標高は「フウフでミロ(2236メートル)」。そんな鳥海山は恥ずかしがり屋さん。1年の3分の2は雲に覆われるという鳥海山は、撮影の日に限って、隠れてしまうのです…。

しかし!梅雨ど真ん中の7月8日。山頂の大物忌神社で行われた20年に1度の式年遷座祭の日は、なんと快晴!しかも翌朝は、めったにお目にかかれない「影鳥海」まで見ることができたのです。山の神様、ありがとうございます。

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影鳥海、本当は空気が澄んでいる春や秋に見えやすい現象です。海に山影が映るのは、全国でも珍しいんです。日本海のすぐそばにそびえる高峰ならではの景色。目にしたときは胸がドキドキ、大興奮でした。

山頂で影鳥海を見るためには、山小屋に一泊して、朝の3時半に頂上へ出発するのがおすすめです。日の出の直後15分~20分しかあらわれないため、暗いうちから出発です。運が良ければ、御来光と影鳥海を一緒に拝めます。※山小屋は7月~9月中旬まで

下から眺めても美しい鳥海山。僕の一推しビューポイントは、こちら。

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秋田県由利本荘市の鳥海町、貝沢集落からの眺め。鳥海山は何千回もの噴火を繰り返し、複雑な山容をしています。しかし、ここから見る姿はまさに貴婦人。本当は複雑なんだけど、見た目はスッと美しい…。ぜひ、「夫婦で見ろ」です。

貝沢集落の近くには、鳥海町の名物「百宅(ももやけ)そば」が食べられるところも。鳥海山の水が育んだそば、美味しいんです。

水が育む、といえば、鳥海山が育む岩牡蠣です。

3iwagaki.jpg調味料は一切不要、お好みでレモンをかけて。冬に食べる真牡蠣とは違ったうま味が、口いっぱいに、じゅわっと広がります。美味しい岩牡蠣は、秋田や山形の各所でとれます。その中でも、鳥海山の溶岩がそのまま海に流れ込んでいる秋田県の小砂川から山形県の女鹿にかけての岩牡蠣は、「味がまろやか」と地元漁師さん。鳥海山からわき出す、海底湧水の量が多いことが影響しているといいます。なぜ真水が牡蠣を美味しくするのか。いろんな説があるのですが、

①海水の塩分濃度が低くなり、味が塩辛くなくなる

②牡蠣のエサとなるプランクトンが豊富になる

③鳥海山の冷たい湧き水が、牡蠣の生殖機能を鈍らせ、栄養をため込ませる

などなど、調べれば調べるほど、海と山はつながってるんだなぁと思います。

そんな絶品岩牡蠣を食べるなら、夏に秋田・山形の居酒屋へ。秋田駅前など市街地でも岩牡蠣は食べられます。やはり、岩牡蠣をほおばったら、冷酒をくいっと…。

お酒が飲めないドライバーの方は、岩牡蠣がとれる現地に出向いて、道の駅で食べる方法も。

鳥海山のふもとには、美味しいものがたくさん。クマが冬に向けて脂肪を蓄えるように、僕の体重も順調に増えていきました。そんなときは、鳥海山でスポーツです!

4hillclime.jpg鳥海山のふもと、秋田県にかほ市や山形県遊佐町が共同で開催しているスポーツイベント。サイクリングなどを中心に、6月から10月にかけて、色々なイベントが行われています。中には鉄人スポーツ、トライアスロンまで!海と山が近いからこそのスポーツイベント、腕に自信がある方はぜひエントリーしてみてください。

これらのイベントの会場は、県境をまたぐことになるので、秋田側と山形側の市民の皆さんが手を取り合って主催しています。

…山形と秋田、過去には山頂を巡り争ったり、戊辰戦争で争ったりと色々ありました。でも、スポーツイベントを主催する地域の方にとっては、「おらほの山は、みんなの山」なんですね。

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2017年08月29日 (火)

うなぎトリビア。

topunaju.jpg「うなぎ」を担当した伊勢です。
暑い夏はビールとうなぎが売れるらしいです。僕はどちらも好きです。日本人がビールを飲むようになったのは明治かと思いますが、うなぎは5000年以上前の縄文時代。そんな長い付き合いの「うなぎ」の豆知識をいくつか。

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8世紀の万葉集に大伴家持がこんな和歌を収めています。
「石麻呂尓吾物申夏痩尓吉跡云物曽武奈伎取喫」(石麻呂に吾物申す夏痩せに良しといふ物ぞ鰻漁り食せ)
痩せている石麻呂という老人に、「夏痩せに効果があるらしいから、鰻を捕って召し上がりなさい」と少しからかいつつ「うなぎ」を勧めています。この時代にはすでに「うなぎ」は滋養強壮、元気が出る食べ物として認知されていたんですね。
実はこの歌には続きがありまして、
「痩々母生有者将在乎波多也波多武奈伎乎漁取跡河尓流勿(痩す痩すも生けらばあらむをはたやはた鰻を捕ると川に流るな)」
「痩せ過ぎていても、生きていけるなら儲けもの。万が一、鰻を捕ろうとして川に流されなさるな」と大伴家持、ふざけています。石麻呂さんはどうしたらいいのでしょう…

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続いて、東西の調理方法の違いについて。

2kantouhuuchouri.jpg2-2kantouhuchouri.jpg2-3kantouhuchouri.jpg関東では鰻を背開きにし、頭を落とします。その後、白焼きにしてから蒸して、タレを付けて焼き上げます。うなぎを背開きにして調理するのは、武士が多い江戸の町では腹開き=切腹を連想させる為、敬遠されたんだとか。またタレを付けて焼く前に蒸すのは関東のうなぎは関西のうなぎに比べて脂が多かった為、蒸すことにより余分な脂を落としていたと言われています。

3kansaihuu.jpg関西ではうなぎは腹開き。関東と違い、鰻の頭も付けたまま、地焼きします。蒸しません。腹開きなのは、大阪は商人の町で腹開き=腹を割って話すからなんだとか。真偽のほどはわかりませんが、武士の町・商人の町ならではの話です。

 

最後に「半助」って知っていますか?うなぎの頭のことです。「半助」というネーミングの由来は諸説ありますが、その昔、お金の一円を「円助」と呼び、うなぎの頭ひと山の売値は五十銭だったとか。大阪では、この「半助」を食べる習慣があります。半助はまったりしたコク、甘みが特徴で、美容にいいコラーゲンもたっぷり。また脂が乗っているので、濃厚なダシがとれます。大阪の家庭料理『半助豆腐』は半助と焼き豆腐を水で薄めたしょうゆと砂糖で甘辛く炊き、最後にネギを入れたもの。 昔はどの家でも食べていたといいます。 「半助」は食材を無駄なく使う始末の精神の象徴。食い倒れの町、大阪ならではの考え方ですね。

4unajukantou.jpg4-2unajukantou.jpg5unajukansai.jpg5-2unajukansai.jpg

以上、ご存知だったかもしれませんが、私が勉強になった「うなぎトリビア」でした。
ちなみに山椒には消化を助ける作用があるそうです。

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2017年08月01日 (火)

四国山地の絶景は剣山で。

「四国山地」を担当したディレクターの堀内です。
番組の取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

「四国山地」と言っても、本当に広いです!
四国のまんなかを東西200キロにわたって連なる山々。
日本百名山として知られる石鎚山があるかと思えば、転がり落ちそうな急斜面の畑で農業を営む方々がいたり、妖怪伝説が残っていたり…。とにかくディープで、懐の深い山々です。

その中でもとっておきの場所をご案内したいと思います。

西日本第二の高さを誇る剣山(標高1955メートル)。この山は霊峰として知られる一方で、家族を連れて登山するにはピッタリな山です。登山口から山頂までは歩いて2時間ほど。登山リフトを利用すれば、1時間ほどで登ることができます。
登山口の標高は1400メートルほど。山道を進むにつれて、景色が開け、辺り一面に広がる四国山地の山々を見渡すことができます。

tsurugisan1.jpg剣山の名物といえば、「雲海」。このあたりでは、吉野川やその支流から蒸発した水分が夜の間に冷やされ、朝になると雲海が出現していることがよくあります。日中でも、低い雲が流れてきて雲海を見られることがあります。

unkai2.jpgそうはいっても、雲海はいつでも見られるとは限りません。そんなときは、剣山の山頂にある山小屋を訪ねはいかがでしょうか。ここには食堂があり、うどんやカレー、おでんなどを食べることができます。温かい食事と山小屋の方々のもてなしが登山の疲れを癒やしてくれるはずです。

食堂の書棚には、剣山で撮影された雲海の写真を整理したアルバムがあります。「雲海が現れていなくても、お客さんが剣山の絶景をみられるように」と山小屋のご主人が長年撮りためてきたものです。
 
yamagoya3.jpg山小屋で休憩している間に、雲海が現れるかもしれません。(山の天気は変わりやすいです。)そんなときは、山小屋の方々が教えてくれます。

四国へお立ち寄りの際は、ぜひ、剣山まで足を伸ばしてみてください。

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2017年07月11日 (火)

海山に挟まれた異空間

 番組の取材にご協力くださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。取材・制作を担当させていただいた秋山です。

 若狭湾沿いに点在する集落の暮らしは、ものすごく奥が深い。集落に残る文化や風習について話を聞くと、その由来は「1300年前にな…」とか、「古墳時代に…」などと、遥か昔にさかのぼります。集落に住む皆さんは、先祖から漁、家、神さま、仏さま、田んぼなど、生きていくために不可欠だった歴史あるものを、いくつも受け継いでいました。集落を取り囲む海と山が、それらをそっくりそのままの状態で守ってきたような印象を受けました。

 集落では、多くの「漁師」さんたちに出会いました。漁師はおっかないという先入観がありましたが、若狭湾の漁師は全然そんなことありませんでした。漁師以外のみなさんにも、取材のたびお土産をいただいたり、お食事をごちそうになったりと、本当に良くしていただきました。穏やかな話しぶりの中に、淡々とつないできた歴史の凄みをふっと感じさせる言葉がいくつもありました。

若狭湾沿いに残る、昔ながらの暮らしをちょっと味わうことができる、おすすめの場所をご紹介します。

【海沿いの集落の民宿】
joshin.jpgwakasawan_tanada.jpg 忙しい毎日に疲れたらおすすめ。抜群の透明度を誇る真っ青な海と、緑豊かな山に囲まれ、毎日獲れたての海の幸を堪能できます。一方で、コンビニはないし、食堂や売店もわずか。ちょっと不便だけど、何もかも忘れて、ぼーっとするには最高の環境です。自分の人生を見つめ直す機会になるかも。福井県若狭町、美浜町、小浜市、おおい町、高浜町、それぞれに観光協会があり、相談すれば民宿を紹介してくれます。

【若狭小浜お魚センター】
osakana.jpg 若狭湾の海の幸を味わいつくすならここ。その日水揚げされた魚を扱う魚屋さんが軒を連ね、鮮魚をはじめ、干物や加工品を購入できます。番組では、高級品の塩を振ったぐじを紹介しましたが、地元でもっと気軽に親しまれているのは、魚の「醤油干し」。魚を開いて醤油に付けて干す、というシンプルな干物は、江戸時代から続くとも言われる小浜のソウルフード。塩とはまた違ったおいしさが味わえます。
 お魚センターでは駐車場に「七輪焼き広場」が併設されており、300円払えばすぐに炭火で焼いて食べることもできます。

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2017年07月04日 (火)

"青春"の街 京都のディープスポットへ

京都 青春物語を担当した田嶋です。
取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

小説や映画、アニメでも「青春の舞台」として描かれることが多い京都。

自転車があればどこでも行ける適度な広さ、古いものを残しながら、新しいものはどんどん取り入れる懐の深さ、目線の高い建物が無く、周りは学生や個人事業主が多く、どこかせかせかした社会とは切り離されている…
こんな環境を「ぬるま湯」と呼ぶ学生もいましたが、背のびしないで、語り、悩み、楽しむという青春の特権が思う存分行使できる。そんな舞台設定が整っているのが京都という街なのかもしれません。とはいえ、それをどう映像で表現するのか、かなり悩み、途方にくれもしましたが…(そんな時はよく鴨川に行きました)

今回お伝えしたのは青春物語の、ほんの一部。
観光ではそのディープな魅力がなかなか分からないかもしれませんが、ひととき青春に立ち返れる場所をご紹介します。

オススメポイント
① 鴨川
高野側と賀茂川の合流地点であるデルタは、京都市民憩いの場。友達と、恋人と、または1人でも。
番組でご紹介出来なかったのが残念でしたが、上流の方は春先とても桜並木が美しく、自転車で走り抜けるととても気持ちが良いです!

②吉田寮
yoshidaryou.jpg今回は学生たちと何回も総会で話し合い、撮影の許可を頂きました。初めはおそるおそる、という感じでしたが、思い思いに過ごす学生たちの姿はとても魅力的。タイムスリップしたような不思議な気持ちになりました。
学生たちの住居であるため、プライバシーにくれぐれも配慮し、無断で入ったり写真を撮ったりすることはご遠慮下さい。


③拾得
livehouse.jpg酒蔵を改造したライブハウス。
毎日ライブをやっていますので、詳しくはホームページをご覧ください。
基本的には月曜が飛び入りライブの日。
楽器に自信がある人もない人も、ここではなんでも受け入れてくれる懐の深さを感じます。
実は拾得はご飯も美味しい。玄米定食がオススメです!

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2017年06月27日 (火)

武蔵野は広い!

「武蔵野」を担当いたしました。佐野です。

3月~5月まで、武蔵野の各地でロケを行いましたが、一口に言って、「武蔵野は広い!」。

都心に近いのに、知らないことがたくさんあり、また出会った人々の中にも、都会人の洗練された感覚と田舎のあったかみが共存していて、とても発見の多い旅でした。

以下、お勧めのスポットを紹介いたします。

「お鷹の道」

1otakanomichi75.jpg新宿から電車で30分で、こんなところがあるのかと驚くのが、JR中央線、西国分寺の駅から歩いて15分ほどのところにある、「お鷹の道」。かつて、徳川の将軍たちの御鷹場だったことから名づけられた小道ですが、湧き水が流れる小川沿いの遊歩道は、春は新緑、夏は蛍、秋は紅葉が美しく1年じゅう楽しめます。訪ねるのはやはり朝8時頃がおすすめ。

道沿いの農家さんの庭先では、市が三百年野菜として力を入れている味自慢の「こくべジ」(産直野菜)が入手可能。近くにある武蔵国分寺跡で天平の歴史を感じ、湧水園ではけの自然を間近に触れて、「史跡の駅・おたカフェ」で地元野菜をふんだんに使ったカレーや、ポタージュなどを楽しめば、素敵な一日が過ごせます。

ちなみに、番組ではけの下の「噂の野菜畑」に収穫に来ているところを紹介したイタリアンのチーフ、小俣さんのお店は、JR国分寺駅南口徒歩5分の「トラットリア・カレラ」。

春野菜のペパロンチーノは絶品でした。

 

「小平ふるさと村」

2kodairahurusatomura80.jpg小平市の古民家などを移築して、昔の風景を再現したふるさと村は、こじんまりした雰囲気で和める場所。竹馬やベーゴマなど昔の遊びを体験できたり、紙芝居など各種のイベントが行われます。家族連れで訪ねるのにもってこい。

腰があり麦の香りが特徴の「糧うどん」は週末に限定50食で提供。

水屋という建物の中で保存会の皆さんが打っているうどんの製造過程も見学できます。

うどんが食べられる日は、HPで事前にご確認ください。

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「井の頭恩賜公園」

3inokashirakouen.jpg今年、開園100周年を迎えた井の頭公園で、開園前から茶店を営業しているという「井泉亭」さんの名物は、カレーとお汁粉。有名人もたくさん訪れ、舌鼓を打ったそうです。

公園の豊かな自然を守る活動をしている「井の頭かんさつ会」は、「冬芽」「春の生き物」「変形菌」など、月に一度、テーマを決めて公園の自然を観察する会を実施しています。

家族連れに人気なので、HPでスケジュールを確認して参加してみてはいかがでしょうか?

 

「くらやみ祭り」

5huchubantou.jpg府中市の大國魂神社の例大祭、「くらやみ祭」は、神輿渡御だけではありません。

5月3日には、その昔、府中が名馬の産地だったことに由来するの競馬式(こまくらべ)。競馬場の協力で、旧甲州街道を6騎の馬が駆け抜けます。4日には、地元の青年たちが競う万燈大会(写真)、そしてお囃子の山車行列。連休3日間で80万人が繰り出すといいます。

投稿時間:14:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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