下町のオススメ
「東京 下町」を担当しました高橋です。今回は“春”と“食”という切り口で、9つの下町の物語を紹介しました。取材させて頂いた方は皆、どの方も素晴らしく魅力的で、改めて下町の懐の深さを痛感しました。
さて、今回のオススメは、江東区にある砂町銀座商店街です。番組の中でも取り上げましたが、少し短い尺になってしまいましたので、改めてこの場でお勧めしたいと思います。
東西670メートルに170軒の店が連なる巨大商店街。その歴史は昭和初期にまで遡ります。当時はわずか27店舗という小規模なものでした。しかし、物資が不足していた戦後直後、当時の商店街組合長が「良いモノを適正な値段で売ろう!」と大号令。あくまで庶民の味方であり続けました。各地で闇市が乱立し、粗悪品まで法外な値段で売られる中、砂町銀座商店街の姿勢は地域の人々から大変支持されたと言います。以来、積極的に店を誘致し、商店街が大きくなっていっても、「良いモノを安く」というのが砂町銀座商店街のモットーとなり、それが人々から信頼され愛され続ける理由となっています。
商店街の特徴は、何より食料品店が多いこと。開店と同時に行列ができる魚屋。親子3代で営む手作りのおでん屋。数十種類のおかずが並ぶ総菜屋。漁師の息子が獲ってきた貝の天ぷらが自慢の揚げ物屋。フルーツトマトばかりを扱うトマト専門店。数えあげたらキリがありませんが、とにかくこの商店街は活気があって、ブラブラ歩くだけで楽しく、気がついたら買い物袋を手に持ち、買い食いでお腹が一杯になっていること請け合いです。
毎月10日は、一層安くなる「ばか値市」。季節のお祭りも盛大に行われ、次回は「砂銀七夕まつり」。是非一度、砂町銀座商店街に足を運んでみて下さい。
投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク