2014年5月

2014年05月27日 (火)

人情にあふれた街・川崎

「川崎」を担当した土屋です。

日本の高度経済成長を支えた工業都市・川崎の物語、いかがだったでしょうか?

「川崎って新日本風土記らしくないよね」、川崎を担当することになったと周囲に話すたびに返ってきた反応です。

確かに、大工場が林立する重工業の街のイメージが根強く、いまだに公害の街という語られ方をすることも多いのが川崎。多くの方が抱く番組のイメージとはちょっと違っているのかもしれません。しかし、取材をすればするほど、川崎に暮らす人たちが長い年月をかけて作り上げた文化には、「風土記」に相応しい奥深さがあると確信できるようになってきました。

昭和の下町の風情や人情味がいまだに溢れているこの街は、隣接する東京や横浜とは違った素晴らしさに満ちあふれています。

番組をご覧になった方々にも、そんな川崎の隠れた魅力を感じて頂けたら幸いです。

★私のおすすめポイント

1)多摩川

番組の中でも紹介しましたが、多摩川沿いには、土手の上をのんびりと散歩しながら風景を楽しめるスポットがいくつもあります。

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【川崎競馬の練習馬場】

多摩川の河川敷に広がる川崎競馬の練習馬場。毎日、午前2時30分頃から午前9時頃まで練習しています。土手の上からなら誰でも調教の様子を見学することができます。早起きしてぜひ見に行ってください。(ただし、川崎競馬占有敷地内への立入はできません)

写真左の白い服の騎手は、番組にも出演して頂いた瀧川寿希也騎手。

今年でまだデビュー2年目ですが、画家の平野さんも、その乗りっぷりの良さから何度も絵のモデルにした期待の若手です。川崎生まれの地元っ子、これから先が楽しみです。

練習馬場へのアクセスは、JR川崎駅西口から市バス〈川73 上平間行き〉に乗って妙光寺前停留所で下車、徒歩3分ほどです。

そして、番組内では紹介できなかったもう一つのおすすめスポットが…。

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【羽田空港が見える多摩川の土手】

多摩川の河口から約1km上流の土手からは、対岸の羽田空港がよく見えます。この土手は、ジョギングをしたりサイクリングをしたりする市民の憩いの場所。しかし、知る人ぞ知る穴場的な存在です。夕暮れ時には、とても美しい夕陽を見ることもできます。

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【多摩川土手から見る夕陽】

アクセスはJR川崎駅東口から出る臨港バス〈川02 殿町・浮島橋行き〉に乗って殿町三丁目停留所下車。そこから徒歩3分の殿町第2公園を目指してください。

 

2)JR川崎駅周辺の路上ライブ

番組の中では、川崎生まれの三姉妹アーティスト「ちょっキんず」を紹介しましたが、川崎にはその他にも路上ライブを中心に活動するアーティストが数多くいます。駅周辺には何カ所か川崎市公認のライブ会場があり、週末は多くのファンや市民が気軽に音楽に親しんでいます。

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【JR川崎駅東口いさご通りの街角ミュージック会場】

特設ステージの前には椅子や物販のテントなども用意されています。固定ファンがいてかなり動員力があるアーティスもちらほら。無料の路上ライブです。

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 【JR川崎駅西口のミューザ川崎前のライブ会場】

こちらはJR川崎駅西口のすぐそばにあるミューザ川崎シンフォニーホール前の路上ライブ会場。若手ミュージシャンをバックアップしようという環境が川崎にはあり、そうした流れの中から、ちょっキんずも生まれてきました。

市公認のライブや音楽イベントについては、「音楽のまち・かわさき(http://www.ongakunomachi.jp)」でネット検索すると最新のカレンダーを見ることができます。

週末はぜひ川崎で音楽を堪能してください。

 

3)川崎大師門前の縁起物

川崎大師門前の仲見世通りと表参道には、数多くの土産物屋が軒を連ねています。

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【仲見世通りの賑わい】

土産物の多くは、お大師様のご利益にあやかったもの。いくつかご紹介しましょう。

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【飴切りの実演販売】

仲見世通りに入ってすぐに響き渡るのは、飴をトントン切るリズミカルな音と元気の良い売り子の声。この参道の賑わいは環境庁の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。飴切りは単なるパフォーマンスではなく、厄除け大師にあやかって「厄を切る」という意味もあります。

切っている道具は包丁に見えますが、実は鉈(なた)、しかも刃を落としてあります。刃の鋭さで切っているのではなく、瞬間的な力加減で叩き落としているというのが正確な表現。粘りがある飴は、そうしないと刃にくっついて切れないそうです。

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【店頭に並ぶ縁起物のだるま】

門前を歩いていて目立つのは、だるま店の多さ。縁起物の代表「厄除け・開運だるま」です。

もともと疱瘡(天然痘)除けの力があると信じられていて、子どもの流行病の見舞いの品として広がっていったようです。現在では、厄除けをはじめ、家内安全・商売繁盛・事業繁栄・選挙必勝など、様々な目標達成祈願の縁起物として親しまれています。1年ごとに一廻り大きなだるまに買い代えていくのが慣習です。

病除けの力があると信じられていた赤いだるまが本来の色でしたが、現在では風水を取り入れたカラーだるまも人気を呼んでいます。

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【川崎大師のだるま煎餅】

だるまの厄除・開運のご利益にあやかったお菓子、それがだるま煎餅です。大きなものから小さなものまで、いろいろなサイズが売られています。

写真は仲見世通りの煎餅店ですが、表参道にあるベーカリーでは、だるま型をしたサブレー、だるまサブレーも売られており、人気のお土産物として親しまれています。

川崎大師で開かれている十年に一度の大開帳は5月31日で終わってしまいますが、川崎にはその他にも魅力的な場所がたくさんあります。

人情に溢れた街・川崎へぜひお出かけください。

やっぱ川崎!

 

再放送もぜひご覧下さい!

 

 

 

投稿時間:15:35 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2014年05月20日 (火)

今週の新日本風土記

新日本風土記事務局スタッフです。

5月も半ばを過ぎ、暑い日が続くようになってきました。これから続々と梅雨入りとなります。さくら、つつじ、と、春の花を楽しんできましたが、これからは色とりどりのアジサイが目を楽しませてくれることでしょう。楽しみですね!

さて、今週金曜日の「新日本風土記」の舞台は川崎です。川崎と聞いて、皆さんが思い浮かべるのはどんなイメージでしょうか。世代によって、大きな違いがあるような気がします。どんなイメージを抱いていても、「新日本風土記 川崎」をご覧頂けば、期待通りの、また良い意味で期待外れの街の姿を堪能頂けると思います。川崎にお住まいの方々も、もしかしたらあまり知らない川崎をご覧頂けるかもしれません。知っているようで知らない川崎。どうぞ、お楽しみ下さい!

来週は、「新日本風土記 祇園」を再放送します。「祇園」は再放送のご希望を多くお寄せ頂いてました。この機会にぜひ、ご覧下さい!

 

投稿時間:10:19 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2014年05月12日 (月)

もてなしの国の物語

新日本風土記事務局スタッフです。

9日(金)は、「新日本風土記」の代わりに「もてなしの国 もてなしの四季 春」という番組を放送しましたが、ご覧頂けましたでしょうか。

「新日本風土記」を制作するなかで、日本各地に根付いている“もてなしの文化”に気づきました。もてなすことで幸せを感じる、日本人の感性。これを四季折々の風景のなかで描こうということで企画された番組です。

今回放送したのは、春編。「新日本風土記」のエピソードを中心に、春のおもてなしの話題を厳選し、再構成してお届けしました。心がほっこりするお話ばかりだったと思います。春のごちそうもたくさん出てきましたが、皆さんが食べてみたいと思った一品はどれでしたでしょうか。

語りを担当して下さったのは、歌舞伎俳優の松本幸四郎さん。「新日本風土記」をご覧頂いている皆さんにはすぐわかったと思いますが、松たか子さんのお父様です。関連番組というか、親子番組というか、そういう位置づけでもあったので、お父様にご登場頂きました。味も風格もあるナレーションに、スタッフ一同、酔いしれました。

「新日本風土記」同様、再放送が水曜日と土曜日にありますので、見逃された方は、ぜひご覧下さい!

追伸:夏編の放送日が決まりましたら、またお知らせします。

 

投稿時間:11:08 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2014年05月06日 (火)

気づけば私もカラコロン ~城崎温泉~

城崎温泉を担当した、江頭(えとう)です。

1時間の長い番組でしたが、城崎の魅力は「人」だと、伝えたいことはそれに尽きます。

 

たとえば、外湯の脱衣所で出会うおばあちゃんたち。不慣れな浴衣に苦戦していると、「おいで」と手招きしてくれて、自分の着替えもしないまま、浴衣を着付けてくれたりする。

どこの外湯でもそうやって、誰かと出会い、誰かが助けてくれる街です。

 ちょっと疲れてひとり旅、愛を感じるふたり旅、家族みんなで思い出旅・・・。

どんな旅にも、城崎の「人」が、そっと心に寄り添うもてなしをくれると思います。

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★わたしのおすすめポイント

わたしのおすすめは、場所でも食べ物でもなくて恐縮ですが、ひとつ。

「夜8時少し前に、耳をすます」。

城崎を訪ねたら、ぜひ、やってみてほしいこと。

 

旅館の夕飯が始まる、夜7時ごろ。観光客が街から消えて、にぎやかな大通りは静まりかえります。

そして、夜8時少し前。(少し前、がポイントです。8時を過ぎると駄目)。

宿で夕飯を食べ終わり、「湯めぐりにでも出かけようかなあ」と、ふくれたおなかをさすっている時間です。

このときに、ぜひ、窓のほうへ耳をすませてみてください。

 

“・・・・カラコロ カラコロ カラコロ”

 

遠くからそっと聞こえる、下駄の音。

城崎が最も美しく、にぎわう、夜の始まりの音です。

下駄の音が少しずつ増えてくるのを聞きながら、

「どこの外湯に入ろうかな」「帰りにビールを飲もうかな?」「やっぱりジェラートも捨てがたい・・・」

夜の遊びに思いをはせ、わくわく胸を躍らせる時間は、最高の安らぎです。

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街で出会った若いカップルが、温泉とご馳走、遊びをたのしむ城崎の夜を、こう言っていました。

「幸せでしかない。」

胸にすとんと落ちる、いい言葉。

にぎやかな城崎の夜を、心安らぐひとと一緒にたのしんでもえたらと思います。

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投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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