2011年12月

2011年12月27日 (火)

「新日本風土記」で迎える年末年始

「新日本風土記」事務局スタッフです。


年の瀬ということで、皆さま、お忙しく過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。まもなく仕事納めということもあり、机まわりを少し片付けました。でも、家の大掃除はまだまだこれからです。年賀状も、印刷はしたものの、宛名書きや一言ごあいさつを添えるのは、まだこれから。この慌ただしさも、年末の恒例行事となってしまっています。いつになったら、ゆったりのんびり厳かに年の瀬を過ごせるようになるのでしょうか・・。とほほ。

さて、「新日本風土記」再放送のお知らせです。クリスマスも終わり、日本情緒に浸る年末年始。ぜひ、「新日本風土記」をお楽しみ下さい。大晦日の朝には、「新日本風土記スペシャル 妖怪」を再放送します。また、元旦の夜には、総合テレビで「新日本風土記スペシャル 雪の夜」。深夜には、これまで放送した中からいくつかを厳選して、一挙放送します。詳しくは、放送予定のページをご覧下さい。

寒さも厳しくなっております。ゆっくり「新日本風土記」をご覧頂きながら、年末年始お過ごし下さいませ。

皆さま、どうぞ良いお年を!

投稿時間:10:00 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2011年12月20日 (火)

幻の「べっぴん」を追って

ふぐを担当した山口局の渡辺です。寒くなって鍋のおいしい季節ですね。

ふぐは非常にチャーミングでその外見も愛でられている魚です。

トゲのあるハリセンボン、おなかの大きいマンボウ、角ばったハコフグ、決して泳ぎは上手くないけれど一生懸命に小さなひれを動かすそのユニークな姿。水族館で見ると、思わず目を奪われてしまいます。


実はふぐにとって「見た目」というのは味の決め手にもなっています。セリ場では触れるのは御法度。生きたまま取引され、弱るのを極端に嫌うからです。そのため、ふぐを買う仲買は姿かたちに優れ、イキがよい「べっぴん」と呼ばれるふぐを長年の経験で見抜き、高値で競り合います。ストレスのないその身はしなやかで飴色に輝き「絹ごし」と表現されます。

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(写真1ふぐを競り合う仲買たち)

今回はその最高級トラフグ「べっぴん」のヒミツを、ふぐ漁発祥の地、粭島(すくもじま)の漁に密着して探りました。伝統の漁法を守って一匹一匹、手作業で釣り上げられるふぐはなるほど美しく、見事です。しかし質の高さを生むのは釣った後の取り扱い方です。島ではふぐを「お姫様を扱うように」扱う習わしがあります。


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(写真2粭島のふぐ「べっぴん」)

それこそ海底から引き上げる時からそおっと静かに、暴れさせないようにし、怒って膨らんでいたらやさしくなでて空気を抜きます。共食いを防ぐために歯を折るのも瞬間的にスマートに行います。折る歯も決まって下の歯。上の歯だと口が腫れるというのです。


そうして釣られる最上級品が「べっぴん」なのです。かつては船が沈むほど釣れたというべっぴんは今や海水温の上昇や、開発による産卵場の減少などで数が激減しています。しかも2000本仕掛けを下ろして10尾釣れれば御の字という漁はいくら高値で取引されるといっても漁業者にとっては過酷なものです。

だからこそべっぴんは本当に価値を持ったふぐです。少ないから価値があるというのではなく、相応の手間暇がかけられているから高価なのです。でも食べるのは意外と簡単です。しっかりした料理屋さんや身欠きの専門店で「天然物」を求めることです。もちろんコースでひとり2万円ぐらいと非常に高価なのですが、原価が高値なためにお店では「天然物」はほとんど儲けが出ないくらいの価格です。

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(写真3天然もののふぐ刺し)

また、オススメは内臓などを取り除いた身欠きです。ふぐ刺しも鍋も自分で調理して材料を用意する必要がありますが、年末年始を過ぎれば2~3人前でおそらく1万円しないぐらいで購入できます。お取り寄せはもちろんですが下関の台所、唐戸市場では毎日数百本のふぐの身欠きをじっくり吟味しながら手頃なお値段で手に入れることができます。

それと、今回のロケで聞いたのですが、白子を持たないことから安くなるメスのほうが、身は繊細でおいしいということでした。そしてその違いは天然物ほど顕著だというのです。これについては非常に微妙な違いなので検証を割愛したのですが、ぜひご自身の舌で雄雌の味の違いを比べてみてはいかがでしょうか。いずれにしても貴重な天然トラフグ「べっぴん」。その魅惑的な味わいを是非ぜひ、味わってみて下さい。

投稿時間:10:33 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2011年12月13日 (火)

雪女撮影秘話

「雪の夜」制作担当の橋村です。


今回、番組では雪の夜に行われる伝統的なお祭りや、人と人との交流…そして厳しい寒さと暗闇の心細さから生まれる伝説を描きました。人々が家路に着いた後動き出す除雪車、ろうそくの灯に祈りを込める「三寺まいり」の夜、遠く離れた山里に住むお年寄りのために、夜を徹して惣菜作りをする夫婦、暗闇を焼くようなバイトウの火柱…どのブロックもそれぞれの雪の夜の厳しさも温かさも感じさせてくれるものばかりでした。


しかしロケに際し、私たち制作スタッフの心境は大変複雑なものでした。タイトルが「雪の夜」である以上、雪を待ち望まなければならないのですが、降れば降ったで、その闇と寒さの中での撮影を思うとなかなか覚悟がいるもの。中でも「雪女」を撮影した新潟県の「油田ひだまりの里」でのロケは壮絶でした。


雪をスクリーンに見立て、様々な雪女を投影していく…というアイデアのもと、まずはロケ地を探すところから。雪女が訪れるような山の中にポツンと建つ茅葺の家を当たってみることにしました。


茅葺の家は新潟県近辺にいくつか存在しました。多くは夏場、宿泊所として使用されているものでしたが、スクリーンに見立てられるほど雪が降る時期、営業しているところはひとつもありませんでした。そしてやっと見つけた「油田ひだまりの里」。一昔前にタイムスリップしたような外観とロケーションがイメージにぴったり。
街灯がまわりに全くないため、夜は真っ暗になり、夏は蛍の名所として知られる場所です。
 

普段は集会所や音楽ライブなどに使われているそうですが、ここもやはり雪に埋もれるようになってしまう冬は使用していないとのこと。何とかお願いすると、管理者の方が雪かきをし、かんじきを用意して待っていてくれました。かんじきがなければ、道路から100メートル程先にある家の入り口にたどり着くのも困難な豪雪。
 

しかも囲炉裏に薪をくべ、室内を暖めると屋根の雪が溶けてしまうので、極寒の中、日が暮れた夕方5時頃から朝方5時頃までの撮影が2泊3日で続きました。まさにいつ雪女が訪れてもおかしくないシチュエーション。しかし、その甲斐があって、出来上がりは誰もが満足するものに。地元の方が普段は足を踏み入れない時期に、雪かきまでしてくださった管理者の方にも本当に感謝!そして次は夏、蛍を見に是非足を運んでみたい…ひそかに思った素敵な場所でした。
 

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投稿時間:11:10 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2011年12月06日 (火)

あはがりの歌詞 掲載しました!」

「新日本風土記」事務局スタッフです。

番組に寄せられる数々のお問い合わせ、一番多いのは、テーマ曲「あはがり」に関するものです。奄美島唄の唄者(ウタシャ)である朝崎郁恵さんの印象的な歌声ですが、奄美の言葉で綴られているため、歌詞を知りたいという方が多くいらっしゃいました。

 お待たせ致しました! 「あはがり」の歌詞と標準語訳、そして解説を、番組情報ページに掲載しました。この歌にこめられた思いが、さらに皆さまの心に届くことを願っております。

 「新日本風土記」そして「もういちど、日本」。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

投稿時間:13:03 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


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