2016年9月

2016年09月27日 (火)

9月最終週。

「新日本風土記」事務局スタッフです。

 秋雨前線の停滞で、本州はここのところ悪天候が続いていますね。東京は今月、秋雨前線や台風の影響で長雨となっていて、降水を観測していないのは9月最終週を除けば9/1と9/17のたった2日間だけだそうです。悪天候にともない、朝晩ぐっと冷え込むことが多くなりましたね。季節が一気に進んだ感があります。私や子どもはさっそく風邪をひいています。皆さまも季節の変わり目、くれぐれもご自愛くださいね。

 さて、今週の「新日本風土記」は新作!「北九州」です。北九州といえば、鉄。明治34年に製鉄所の歴史が始まり、以来日本の成長を支えてきました。番組では、そんな「鉄の街」の、製鉄に人生を投じてきた“熱い”鉄の男たちや、「アイアンツリー」の愛称で呼ばれる製鉄所の煙突がつくり出す美しい夜景、そして、「角打ち」「ぬかだき」「競輪」「青春座」など、独自に生まれた豊かな風土や文化をたっぷりご紹介します。“熱い”街の魅力をぜひご堪能ください!

 

投稿時間:11:00 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2016年09月20日 (火)

シルバーウィーク

「新日本風土記」事務局スタッフです。

今週はシルバーウイークですね。今年は連休が少ないので、なかなか遠方のおじいちゃん、おばあちゃんのを訪ねるのは難しいという方もいらっしゃるかもしれません。私は「シルバーウィーク」とは、敬老の日の祝日をはさんでおじいちゃんおばあちゃん孝行をすべき(せめて想いを馳せる)週だと思い込んでいたのですが、特にそういう訳でもないようですね。春の大型連休は「ゴールド」、秋は「シルバー」ということみたいですね。

なんにしろ、「敬老の日」の趣旨は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ということだそうですから、自分の祖父母だけでなく、年配の皆さんにも、いつにも増して感謝の気持ちを持ちたいと思います。

そんな「敬老の日」にちなんで、今週の「もういちど、日本」は年配の方々が各地でご活躍している様子や、お彼岸の風景をご紹介しています。月曜にお伝えした「飛鳥の発掘」では、奈良県飛鳥で行われている発掘調査に多くの年配の皆さんが携わっています。いにしえの都の姿を物語る歴史の断片の掘り起こしに大活躍されています。火曜放送の「ガマの油売り」でも、いまや筑波山を代表する伝統芸能となっている「ガマの油売り」の口上の演者に、船会社の元営業マンや高校の元校長などが挑戦している姿をご紹介しています。

40代の私は、こうしていくつになってもどんなライフステージになっても目標ややりがいを持って毎日を生き生き過ごしている方々を目にすると、まだまだ自分はダメだ、もっともっとやらなきゃ、と俄然励まされます。「もういちど、日本」や「新日本風土記」では、日本の美しい風景や風土をお伝えするだけでなく、そこに携わるひとびとのかけがえのない営みも見つめています。見逃した番組は、このホームページのバックナンバーで動画をご覧いただくことができますので、ぜひ覗いてみてください。

投稿時間:11:00 | カテゴリ:事務局便り | 固定リンク


2016年09月13日 (火)

"最先端"の街・秋葉原に今も息づく、江戸っ子の気概

「秋葉原」の回を担当した、ディレクターの三梨です。
取材中には、秋葉原の沢山の方々に本当にお世話になりました。
皆さんの温かいご協力無しには、番組は決して完成しませんでした。
深く感謝申しあげます。有難うございました。

約三ヶ月間の取材を通して、秋葉原という街には、時代の最先端のポップカルチャーのように新しい文化だけではなく、江戸時代にまでつながる古き良き伝統や人々の暮らしの息吹が残っていて、新しい物と共存している事に驚かされました。
それが、秋葉原という街の奥深い魅力を生み出しているのだと思います。

秋葉原の地元の方々の「納涼大会」にまつわるエピソードを二つ、ご紹介したいと思います。

1wakabayashikoen.JPGまずはこちら。納涼大会の会場となった「芳林公園」についてです。
実はここは、秋葉原の地元の子ども達が通う、電気街の真ん中にある「昌平小学校」(旧芳林小学校)の目の前にある公園なのです。
2waka.jpg地元の方にお聞きすると、誰もが「芳林公園?あそこは小学校の校庭だよ。よく体育の授業をやったわよ」なんて言われるのですが、それもそのはず。
元々この「芳林公園」は、隣接する小学校の校庭としての役割と、地域の防災・避難場所としての役割と、二つの役割を担ってつくられた公園だからです。1923年におきた関東大震災で、地震の後に発生した大火災で、地域に多数の死者を出した教訓が、この公園がつくられるきっかけになったと言われています。
今では、住民の方々が子どもを遊ばせながら世間話に花を咲かせる、秋葉原という歓楽街の中の隠れたオアシスのような場所になっている「芳林公園」。秋葉原観光に疲れたら、ほっと一息リラックスされ行ってみてはいかがでしょうか?

そしてもう一つご紹介したいのが、「納涼大会」を主催されている外神田文化体育会の皆さんのこと。万世橋、旅籠町、宮本町、神臺町、同朋町、金沢町、末広町、田代町、松富町、栄町、元佐久間町、五軒町、山本町、松住町、亀住町という、地元15町会からなる連合組織です。

3noryo.JPG4noryo.JPG実は、これらの町名の殆どが、現在は「外神田」と呼ばれている地域の旧町名なのです。
正式な住所が「外神田」に変わった後も、地元の方々は、自分が住む場所を、「外神田○丁目」と言わずに、古くは江戸時代から使われてきた旧町名で、未だに呼んで暮らしています。
このこと一つをとっても、地元の方々の中には、今でも江戸の息吹が息づいているのがはっきりと感じられます。

そんな江戸っ子の気概をもつ秋葉原の地元の方々に、取材中に何度も何度も教えていただいたのが、「神田一本締め」という手打ちの仕方です。
5ipponjime.jpg「いよ~、ポン!」。サラリーマンの飲み会でよく聞く一本締めですが…
「それは、ちょん締め、これでは何も締められないよ」と、秋葉原の皆さんの誰もが、声を大きくしておっしゃいます。
なぜなら、秋葉原で一本締めと言えば「パパパン、パパパン、パパパン、パン」の神田一本締めが、当たり前だからなのです。

「神田一本締めでは、三、三、三とたたいて九回。そして最後にもう一回たたく。だから九+一で「丸」。これはすべてを丸く収めようっていう意味があるんだ。どんな時にも必ず最後に一本締めをするよ。一度締めたら、後は何も言いっこなしなんだ」と、ある地元の重鎮が教えてくれました。

さて今回の番組も、めでたく放映となりました。
このブログも秋葉原流に、一本締めで終わりにさせていただきます。
それでは、お手を拝借。

「いよー、パパパン、パパパン、パパパン、パン!」

有難うございました!

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


2016年09月06日 (火)

夏の終わりに・・・

「新日本風土記」事務局スタッフです。

もう9月がやってきてしまいました。月日が経つのが信じられないくらい早いです。夏休みモードも終わり、いよいよ季節が秋の方向へ動き始めていますね。東京の朝晩はほんの少しずつ涼しくなってきています。

しかし全国的には台風の被害が深刻ですね。東北地方、北海道、そして九州の皆さんは大変な思いをしていらっしゃる方々、不安な日々を過ごしておられる方々が少なくないことと思います。私も何度も取材でお世話になった東日本大震災の被災地で、仮設住宅に暮らす方々が台風の被害に遭われているというニュースを見ると、なんとも遣り切れない気持ちになります。1日でも早く日常(仮設住宅で生活している方々にとってはまだまだ「非日常」なのかもしれず、胸が痛む思いです)が戻るよう祈っています。

さて、今週の「もういちど、日本」は新作揃いです!秋のこの時期に(旧暦のお盆含め)各地で催される秋祭りなどをご紹介します。沖縄を創った神が最初に降り立ったといわれる、沖縄本島の東南に浮かぶ「久高島」の、独特な厄払いの儀式。「神人(カミンチュ)」と呼ばれる女性たちが、島の安泰を祈願します。また、雨が少ないことからため池が多くつくられてきた香川県で開かれる「ひょうげ祭り」は、水の恵みに感謝し、豊作を祝う行事ですが、「ひょうげる」とはふざけること。思い切りひょうげることで感謝を伝えるユニークな祭りです。ぜひご覧ください。

そして、今週の「新日本風土記」は秋葉原!昭和世代の私には「家電の都」という印象ですが、とんでもない。今や秋葉原=「アキバ」は、外国人観光客を含め1日10万人が訪れる巨大観光地。地下アイドルに代表されるポップカルチャーや、アニメ、メイドカフェなどのオタクワールドといった、時代の最先端をひた走る、世界に冠たるホットなスポットなのです。そんなアキバの昔と今をディープに見つめます。お楽しみに!

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