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この年の出来事
アテネ五輪では、男子体操団体をはじめ、16の金メダルを獲得。プロ野球界では史上初のスト、楽天球団誕生とニュースが続きました。度重なる台風上陸や新潟中越地震など災害も。「冬のソナタ」ヒットに代表される韓流ブームが話題になりました。

2004年 3月

新しい記録から見る
2004年3月31日(水)

密着ルポ・サマーワの自衛隊

イラク南部サマーワに派遣された陸上自衛隊。 今月末、550人の隊員すべてが揃い、ようやく浄水・医療支援・施設補修を柱とする3つの人道復興支援活動が始動する。これまでの2ヶ月、自衛隊が最も心を砕いてきたのが安全の確保だった。PKO活動とは異なり国連平和維持軍の保護がないため、前例のない警備体制が敷かれた。 一方で、高い失業率に悩むサマーワでは、本来自衛隊の支援項目に ...

2004年3月30日(火)

急増する新型金融商品のトラブル ~外国為替証拠金取引~

最近「外国為替証拠金取引」と言う新型投資を巡るトラブルの相談事例が相次いでいる。この投資は、出資額の10倍といった外貨取引が可能で、利益も大きい反面、元本が全損する危険性も高いハイリスク商品。 しかし、相談事例の半分以上は金融知識の少ない高齢者で「外貨預金みたいなものと言われた」など説明責任が果たされていないなど、業者の営業姿勢に問題があるケースが多い。 外為取引 ...

2004年3月29日(月)

“警察の裏金” ~相次ぐ不正経理疑惑~

今、警察の不正経理をめぐる問題が相次いで発覚している。 北海道警察本部では、元幹部が組織ぐるみで裏金をプールしていたことを証言。各地の警察でも、捜査費や報償費などが不正に使用されていた疑惑が明るみになってきた。その背景には、警察の”捜査上の秘密”という聖域に、監査が細部まで踏み込めないという現実があることが浮き彫りになってきた。 相次ぐ不祥事を受けて、警察は失った ...

2004年3月25日(木)

アテネへ 若きイレブンの挑戦

アテネ五輪の切符を劇的な勝利でもぎ取ったサッカー五輪代表。「ジーコ・ジャパン」の不調を後目に、23歳以下で構成されるチームは試合ごとに力を上げていった。 中田・中村・稲本・小野などスター選手揃いだったシドニーに比べ、「谷間の世代」と呼ばれてきたチームをアジア最強に仕上げたのは、2年前就任した山本昌邦監督の意識改革と、18歳のストライカー平山相太の加入。選手間のコミュ ...

2004年3月24日(水)

”中国特需”に乗り遅れるな ~日本企業の戦略~

日本経済の回復を支えているのが輸出、中でも中国向け輸出だ。世界の工場と言われた中国は、所得の高まりから内需も急速に拡大している。鉄や化学製品から電子部品に至るまで日本製の高品質部品・部材への需要が大きく伸び、中国特需とも言える現象が起きている。 ある大手部品メーカーは日本でしか作れない部品の生産に特化し、業績を急回復させた。中小企業も、ネットで中国地場企業からの受注 ...

2004年3月23日(火)

違法コピーがネットを駆けめぐる

公開前の映画や新作ゲーム、テレビ番組など、違法にコピーされた大量の著作物が、インターネットで出回り、数百万人の間で自由にやり取りされている。推定被害総額は数十億円。 こうした事態は、日本人プログラマーが開発した「Winny(ウイニー)」というフリーソフトなどによってもたらされた。Winnyは、やり取りするデータが暗号化され、発信元も特定しにくいため、関係者は対策に頭 ...

2004年3月18日(木)

シリーズ・イラク戦争1年 国連”再生”への模索

3回目の最終日はイラク復興のカギをにぎる国連の取り組みを見つめる。去年8月の爆破事件によってイラクからの撤退を余儀なくされた国際連合。6月末に迫ったイラクの主権委譲や選挙で調停機関としての役割を果たそうとアナン事務総長は強い決意を示した。 しかし現地職員の危険性は今も変わっていない。残ったイラク人職員は今も「アメリカの仲間」と見られ、国連マークのついた車に乗ることが ...

2004年3月17日(水)

シリーズ・イラク戦争1年 ある米兵の死 ~苦悩する家族~

2日目はイラク戦争に対するまなざしが変わり始めたアメリカ社会を見つめる。空軍パイロットとして戦争に参加したネイサン・ホワイト大尉。彼の死が遺族や友人、そして故郷に静かな波紋を広げている。日本人の妻、明子さんは彼が死の前日まで書き続けた日記に目を通し、イラクとの戦いへの思い、戦闘中の気持ちを確かながら、当時イラク戦争を強く支持したアメリカ社会、そしてイラク戦争の意味を考 ...

2004年3月16日(火)

シリーズ・イラク戦争1年 21日間の真実

イラク戦争の開始から3月20日で1年。 3回シリーズの1日目は、イラク戦争の過程を検証し、知られざる情報戦や空爆の内幕、バグダッド市街戦の実相などに迫る。 米国防総省の元情報分析官、司令官や兵士、イラク側将校などの証言によると、アメリカ軍は情報通信技術の発達によって戦場の様子をリアルタイムで把握、精密誘導兵器でイラク軍の指揮命令系統を早期に壊滅させていた。一方、誤 ...

2004年3月15日(月)

揺れる台湾 ~住民投票をめぐる攻防~

3月20日に予定されている台湾の総統選挙。その行方を左右すると見られ、大きな関心が集まっているのが同時に実施される住民投票である。「中国のミサイルに対する防衛能力を強化することの是非」、「中国との対話システムの必要性の是非」の二つ問うものだが、政治的な課題について台湾住民が自ら下す初めての意思決定となる。しかしこれが激しい議論を引き起こしている。中国は、台湾独立につな ...

2004年3月11日(木)

CO2を減らせ ~貨物輸送は変えられるか~

これまでトラックで運ばれていた貨物の輸送手段を鉄道や船に切り替える「モーダルシフト」。輸送をトラックから船に変えると地球温暖化の原因となるCO2の排出量を4分の1に、鉄道に変えると8分の1にまで削減できることから、今年度から国が「実証実験」を本格的に開始。コンピューターメーカーや、宅配便など様々な企業がこの「モーダルシフト」に取り組んでいる。鉄道輸送用のコンテナを自社 ...

2004年3月10日(水)

担当裁判官が語る元少年の6年 ~神戸・小学生連続殺傷事件~

平成9年、“酒鬼薔薇聖斗”と名乗り小学生2人を殺害、3人に大けがを負わせた当時14歳の少年が、収容されていた医療少年院を仮退院した。6年に及ぶ更生教育の詳細を、審判を担当し、その後も毎年面会してきた神戸家庭裁判所の井垣康弘裁判官が、初めてインタビューで語った。少年の更生のためには一定の情報公開が必要との判断からである。井垣裁判官によると犯行要因とされた「性的サディズム ...

2004年3月9日(火)

施設で最期を迎えたい ~特養ホーム・看取りの課題~

人生の最期をどこで迎えるか? 病院や自宅ではなく、入居している施設を望む高齢者が増えている。「住み慣れた場所で最後を迎えたい」という希望に応えるため、既に全体の3割にあたる特別養護老人ホームが終末期ケアの取り組みを始めている。しかし特養は介護保険制度の下ではリハビリ後の帰宅を前提とする”仮のすみか”に過ぎず、「看取り」を行おうとすると人的・経済的な負担が現場にかかる。 ...

2004年3月8日(月)

地域経済は守れるか ~足利銀行国有化から100日~

栃木県内での融資比率がおよそ50%、地域経済に絶大な影響を持ち続けてきた足利銀行が昨年末破綻し国有化された。先月、経営健全化計画を発表し、再生に向けて動き始めたが、今、大きなジレンマに突き当たっている。 「厳しい選別なしには再生はありえない。しかし、そうすれば地域経済への大きな打撃は避けられず、ひいては自らの首を締めることになる」。 こうしたジレンマに苦悩しながら ...

2004年3月4日(木)

米大統領選 ケリーVSブッシュ

1月に始まったアメリカ大統領選の予備選挙は、3月2日のスーパーチューズデーで最大の山場を迎える。 民主党の候補選びではケリー上院議員が優勢。ブッシュ大統領の「力の政策」を批判するディーン前知事が当初最有力と思われたが、その「反ワシントン」「草の根民主主義」は全米規模の支持を得るに至らなかった。ニューハンプシャーや南部での予備選挙の取材を通して、なぜケリー議員が優勢に ...

2004年3月3日(水)

仏ドビルパン外相 “独自外交”を語る

アメリカとは一線を画した国際秩序を模索するフランス外交。その顔であるドビルパン外相は、イラク開戦の直前に、国連安保理でアメリカ非難の演説を行い、満場の拍手を浴びた。その後も、イラク復興の国連決議には賛成しつつも、派兵拒否を早々と表明するなど、独自外交路線を貫いている。 イラク戦争を巡っては、大方の見方を裏切って最後までアメリカとの妥協を拒んだのはなぜか。今後、イラク ...

2004年3月2日(火)

赤字第三セクターは再建できるのか

自治体が25%以上出資する第三セクターなどの事業体は全国に7000。その実に45%は3142団体が赤字に陥っている。その再建は地方財政にとって大きな問題だが、先月、新たな「解決の方策」が大阪市でスタートすることになった。 この「特定調停」は、多額の負債を抱え経営が破綻していた第三セクター3社の借金を半分に免除することで再建させるもの。しかし金融機関が受け入れる条件と ...

2004年3月1日(月)

地域再生 主役はお年寄り

苦境に立つ企業や商店街が、再生の切り札として「地域に住むお年寄り」に目を向け始めている。 福岡市のある商店街は、若者向けに改装して大失敗、大きく客足を落としていた。そこで逆に地域に多い高齢者をターゲットにして、整体や針灸の病院を誘致。梅干屋や有機野菜の店を開き、大きな字の値札や少量での販売などお年寄り向けの工夫を凝らすことで、活気を取り戻しつつある。過疎が進む長野県 ...